仁木英之のレビュー一覧
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僕僕先生シリーズも第6作目になりました。美少女姿の仙人の僕僕先生と不肖の弟子王弁青年のコンビで関係はパターン化していますが、それがほっとする所以です。
今回は始めに非情なまでの捜宝人、宗格之(そうかくし)が登場。生い立ちに始まって、皇帝から鋼の神を捜せという勅命があり、彼が行動を開始する様子は不穏な雲行きがあります。この宝捜しの行方に絡む旅路は、今回も様々な人物や神さまが登場するので、時にファンタジックであり、馴染みのお供の面々も新たな一面を垣間見せます。
捜し出した鋼の神さまの真意は‥そして最初に登場した捜宝人、宗格之の変化も見ものでした。 -
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警察官の福沢登はまもなく定年退職する。
考古学を趣味とし,退職したら信州大学の社会人向けの講座を受講したり,遺跡の発掘にも参加しようとやる気になっていた。
その退職当日,遺跡の発掘現場の何千年前の石棺から,美しい女性の死体が出てきたのである。
大学の研究室などの籍はないが,考古学の世界では一目置かれている「つちくれさん」こと瀬山紀芳に頼まれ,警察を退職した身ながら真犯人捜しを始める。
ミステリーですが,登場人物が皆個性的で生き生きしています。つちくれさん,助手の明子,また,考古学に関わる研究者といったある意味特殊な人々が,常識人である登の視点から,描かれています。
また,考古学の世界に疎いオイラですが,面白く読めました。 -
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千里…立派になりましたね。…人の美点を認めて、自分にはそれがないことを認めることができるようになった。それが、最後の最後に人の心を掴んだって感じでした。
ああなった絶海は、蔑収じゃなきゃ受け止められなかったけど、他の人は皆千里に動かされたんだものね。
最後の終わりは、ちょっと読めちゃったけど、心に残る言葉や部分がいっぱいありました。
真に強い者は、戦い続ける者だという、泰山府君の言葉。挫けても挫けても、諦めないこと。
強さは、他に任せておけばいい。という蔑収の言葉。
才能がある人では、絶海の心は分からなかった。何をやっても、なんか出来ちゃう人っているんですよね。器用貧乏にもなりがちだけど。でも、それを見て、羨むのも妬むのも、なんか違う。それじゃ、何も変わらないし、前を向けなくなるだけなんだなって。
自分が持ってないことを認めて、持ってるものの中で戦わなきゃいけない。積み上げることなら誰だってできるから。何度だってまたやり直せるから。
千里は言ってました。次勝ちゃいいだけだろ!と。いつか、肩を並べられたら、それでいい。時間はかかるかもしれないけど。蔑収は、いつか一緒にその時を迎えたかったんだろうなぁと。
ちょっと絶海が羨ましい。一番、人間をしている。という、千里の言葉。
弱さも器のちっこさも、人間なんだから、当たり前です。絶海の周りが異常なんです。バソンは恵まれてなんかないんだよ。そうじゃなきゃ、生きられなかっただけで。強くなきゃ、生き残れないだけなのです。
何にもできなくったって、生きられる世の中だったら、きっとバソンはこんな風にならなかったはずだもの。それはとても不幸なことかもしれないのに。
千里は、絶海の心はもしかしたらこれからも分からないかもしれない。でも、それはきっと少し不幸なことなのです。
大多数の人間は絶海みたいな人です。弱いのです。そして、弱くなきゃ、たぶん強さの意味は分からないのです。弱くても、弱さに向き合えなきゃ、強さを勘違いすることもあるのですが。それが絶海だったわけですが。
千里は、自分が弱いことを認めていました。だからこそ、出た言葉なのだと思います。
総じて、面白いシリーズでした。個人的には僕僕先生の方が好きですが、なかなかよかったです。 -
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【本の内容】
舞台は中国唐代。
元エリート県令である父親の財に寄りかかり、ぐうたら息子の王弁は安逸を貪っていた。
ある日地元の黄土山へ出かけた王弁は、ひとりの美少女と出会う。
自らを僕僕と名乗るその少女、実は何千何万年も生き続ける仙人で…不老不死にも飽きた辛辣な美少女仙人と、まだ生きる意味を知らない弱気な道楽青年が、天地陰陽を旅する大ヒット僕僕シリーズ第一弾!
「日本ファンタジーノベル大賞」受賞作。
[ 目次 ]
[ POP ]
辛口美少女仙人とお坊ちゃまニート青年の珍道中・・・なのですが、私は少女漫画的読み方をしてしまいました。
この世の理からは違うところで生きている仙人と、世間の理とは外れて生きていたいニート。
ある意味お似合いですが、仙骨を持ち長い時を生き修行を積んで「先生」と呼ばれる仙人とまだ世に出てもいない自分が何者かすらわからないニートとは比肩できるべくもなく、当然のように美少女仙人はニート青年を尻に敷きます。
それでも、徐々に恋するようになった美少女仙人のためにそれまで何事にも興味が持てず何者でもなかったニート青年がヘタレながらも奮闘していく・・・なかなか少女漫画的に萌えではありませんか。
美少女仙人は何歳かもわからない老練さで翻弄するかと思えば、見かけどおりの少女らしさで甘えてみたりとまさに自由奔放。
それに振り回されるニート青年が哀れやら可笑しいやらなのですが、二人の仲が進展するようでしないようでする?といったもやもやが、また萌えでキュンキュンしてしまいます。
壮大な中華ファンタジーなのですが、こんな読み方も出来るってことで。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
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『黄泉坂案内人』(2011年)の第2弾…。
あの世とこの世の狭間を漂ぅ、入日村の黄泉坂で、
迷える魂を、遠つ川の向こう(あの世)へと渡すため、
相棒の八咫鴉とデューセンバーグ(タクシー)と共に、
黄泉坂案内人の彩葉が奮闘するファンタジー短編集…。
主人公は、
前作の主人公の、タクシー運転手の速人(人間)から、
黄泉坂案内人の彩葉へと、変更されておりましたが…、
速人も、意外な形で、作中では、フルに登場しており、
前作のよさげな部分は、そのまま維持されていました。
迷える魂の、その迷ぃを解き放つといぅことは…、
それなりに、深イイお話になるところなんでそぅが…、
そこは短編なだけに、彩葉のキャラクターも相まって、
あっさりとしていますが…、その奥深くにあるモノは、
読者のお好みのままに、想像してもらえばいぃのかな?
でも…、
本作での、新しぃカウンターパートの‘やよい’は、
結局、最後まで、作中での役割を掴みきれなかった。
まぁ、最後は、元鞘に収まったといぅ感じなので…、
次作以降では、もぅ少ししっくりしてくるでそぅ…。
評価は…、
少し甘めですが、基本、お好きなジャンルなので…。