あらすじ
ブラック企業を辞め、ひきこもっていた青年・大倉多聞が借金のかたに見合いをさせられた相手は忍者だった!
忍者一家・藤林家の面々に押されて(!?)、
困っている人を助ける何でも屋「忍ビジネス(しのびじねす)」を始めることに。
許婚の女子高生・杏子の友人や、実家の中華料理店の危機を救ってくれた「立川デブ四天王」の一員・俊さんなど、
立川の街の人たちの悩みを解決していくなかで、多聞自身も成長していく。
そして、以前に自分が逃げ出したブラック企業で、元同僚が今も耐えていることを知った多聞。
過去と向き合い、依頼人のためにとった行動とは……?
『僕僕先生』の著者による、現代の「忍者一家」で過ごすことになった青年の日常を描く、
はちゃめちゃボーイ・ミーツ・ファミリーな成長物語!
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Posted by ブクログ
初出 2017〜18年「文芸カドカワ」の6話。シリーズ2作目。
忍者の末裔大倉多聞が、親の借金のために同じ忍者の末裔の藤林家の娘杏子の婿候補兼家政夫として忍者屋敷に住んでいるが、今回は藤林家の人々の協力を得て、人助けのビジネスを始める。
最初の依頼者は、多聞の元恋人で婚約者の秘密が気になる。次は実家中華料理店北京楼の隣に進出してきたおしゃれな上海楼の社長。その社長と明神池の仲間でいじめられている紘一。江湖の親友で親しくなる人に恐怖の幻覚を見せてしまう七海、の弟。大食い四天王の一人でかつての駅伝ランナー俊、多聞のブラック企業勤務時代の同僚。
まあ、トンデモな展開の娯楽作なのだが、多聞が次第に杏子さんたちの信頼を勝ち得ていくのが、ちょっと嬉しい。