山田昌弘のレビュー一覧

  • 日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?~結婚・出産が回避される本当の原因~

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    日本の少子化は毎年進んでおり、深刻さを増している。直近の統計では合計特殊出生率は1.15であり、本書が書かれた年から更に低下している。合計特殊出生率とは、ひとりの女性が一生の間に産む子どもの数の平均を推定した指標である。更に具体的に言うなら、その年の15歳から49歳までの女性の年齢別の出生数を合計して算出される指標となっている。因みに、人口が増えも減りもしないラインを人口置換水準と言うが、これが2.07人であるから、1.15人と言う数値は明らかに人口が減少する方向にあることを示している。これを更に出生数で表すと66.8万となり、第一次ベビーブーム(1949年)の270万人の4分の1、第二次ベビ

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    2026年04月10日
  • 単身リスク 「100年人生」をどう生きるか

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    人生100年もあるのか⋯とうんざりしてしまった。しかもリスクまみれの人生。学び直しが必要で、第二の人生(定年後)に備えろというのも気分が下がる。仕事をしていて疲れているところに勉強なんかしてられるか!と思ってしまう。そもそも勉強したいことが思い浮かばないので、まずはそこから考えたい。

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    2026年04月04日
  • 希望格差社会、それから―幸福に衰退する国の20年

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     日本というのは、内向きな時代になると、平和が続くのだが、社会が固定化して人口が減少し、経済が停滞する。現在が江戸時代後期と似ているという指摘は面白い。閉鎖的になって、国力は衰退するが繊細な文化は成熟する。
     若者が希望を持てない時代が続いているのだが、若者の幸福度は上がっているというのは奇妙な現象だと思うが、成功を諦めると楽になるのかもしれない。まあ、日本が再び再興するのは、相当難しいのであり、その現実を踏まえずに安易に「成長戦略」を語る風潮が情けない。

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    2026年03月11日
  • 希望格差社会、それから―幸福に衰退する国の20年

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    格差拡大の割には、生活実感面調査などで、あまり苦しくなってはいなかったという結果が興味深い。
    筆者は、趣味などに目を向け、心を満たす手段がインターネット等で増えたことを要因としてあげている。
    おそらく、日本経済の悪化が、デフレのため、所得が増えなくても、なんとか生活が持続的にできてきたことが真の要因ではないだろうか(茹でカエル化現象)。
    ここにきて、インフレ、外国人労働者の増加など、環境の変化を肌感で感じることが増えている。
    これから、格差や貧困化が顕現された問題として噴出していくのではないだろうか?
    日本の江戸時代文化化という仮説は面白い視点だと思った。

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    2025年12月26日
  • 「今どきの若者」のリアル

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    ⚫︎安宿緑(やすやどみどり)氏による「韓国人男性に惹かれる日本人女性」と言うコラムが印象的。
    兵役していて体ができている、平均身長が高い、女性に優しいというところから入って、実際結婚してみたらエス的なところがある人だったりトラブルもあるらしい。家父長制度のせいで夫の実家から干渉されることも多い。

    日本での女性の地位の低さ、男性のマウント気質を考えると、優しい。韓国の男性に惹かれるのは無理もないと女性側から見ると思う。
    韓国だから良いのではなく、各個人の性格をよく見て選びたいところだ。


    ⚫︎中村敦彦氏の「カラダを売らざるを得ないZ世代」もわかりやすい。
    そもそもいったんレールから外れた女性

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    2025年09月06日
  • 悩める日本人 「人生案内」に見る現代社会の姿

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    ネタバレ

    人生相談案内は昔から新聞を読むときは必ず目を通していたが、相談に答える人の立場からの本というのもなかなか面白い。ネットの人生相談でみんな匿名で適当に考えたまま感じたままを書き散らしているのとは全然違うのがよくわかる。答えを書くために事前にいろいろな資料に目を通したり、気を遣いながら答えているのだね。
    最近の相談トレンドというのがよくわかる本なので、面白く読めた。
    個人的に印象的だったのは「夫が女装趣味、気持ち悪くて仕方ない。どうしたらいいのか」という相談。50代の妻からだったか・・・。自分がその妻ならどうするか、というのを考えるのがおもしろい。(いや悩んでる方は深刻な問題なのだが)
    最近は昔の

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    2025年07月27日
  • 「今どきの若者」のリアル

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    「今どきの若者」について、様々な分野から解剖を試みた一冊。
    デジタルネイティブであるZ世代と触れ合う機会がある者としては「わかるわかる」と頷く部分もあれば、ヤングケアラーや性的・経済的に搾取される貧困部分など目を背けたくなるような記述もあり。
    「最近の若者って何を考えているのかな?」と軽い気持ちで本書を読むと、面食らってしまうかもしれません。

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    2025年07月26日
  • 希望格差社会、それから―幸福に衰退する国の20年

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    この60年、色々変化が速くて、この先も、どんなふうに変化していくのか、全くわからない。
    子どもの頃、当たり前に思ってたことが、今では時代遅れになっている。それも、化石レベル。
    読後、「幸福に衰退」の意味がわかり、納得。が、昭和生まれは余計に心細くなってきたかも。

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    2025年07月19日
  • 新型格差社会

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    目新しい内容ではなかった。
    格差がある事を受け入れた社会がどんな物なのか、想像が出来ない。

    才能があるのに充分な教育が受けられない若い世代にチャンスを与えられる様な仕組みは理解しやすいし、そうあって欲しいとも思うけど、運動も勉強もそんなに好きじゃないや、という人たちが、犯罪に走らず、自信を持って楽しく生きていける社会って、どんなんだ?

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    2025年06月28日
  • 「今どきの若者」のリアル

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    今どきを知り共存しなければならない

    何を重視しているか、なぜそう思うのか

    社会環境が変われば、生き方や考え方は変わるわけで、自分たちが若者だったころのことも上の世代には理解が難しかったのだと思う
    特に少子高齢化となったいまは、すり寄る必要はないが、問題となっていることには理解が必要だと思った

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    2025年03月16日
  • 希望格差社会、それから―幸福に衰退する国の20年

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    社会や経済が変化すれば、格差の内容も変化しますよね。

    読みながら、私自身が衰退を選んでいるのかもしれないなと振り返りました。

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    2025年01月20日
  • 「今どきの若者」のリアル

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    意味消費について改めて学べる。何かの役に立ちたいと考えている世代。
    みなまで言うなではなくちゃんと説明を果たすことが重要。つまりアカウンタビリティが重要。
    認められたいけど目立ちたくない心理を持つ。
    ミレニアル世代は努力は影でやることが美学で、勝ち組負け組がはっきり出た時代。Z世代は人前で褒められたくない。努力を、隠す事はカッコ悪いこと。
    失敗しても立ち向かう人に燃える。

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    2025年01月05日
  • モテる構造 ──男と女の社会学

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    ジェンダー論・性差の非対称性の感情に焦点を当てている本書。モテるためのノウハウ本ではない(!)

    「男らしさ・女らしさ」について多角的な視点からアプローチし、データを基に「モテる男・モテない男」「モテる女・モテない女」について、その背景や理由について考察している。

    『自分が何者であるのかを知る為、自分の居場所を確立する為、自分が男・女であると確信したい為にも「男・女らしさ」の規範を利用するのである』というニュアンスのことが書かれており、男も女も理論ではなく感情でそれぞれの「生きづらさ」を生じさせてしまっている可能性を感じた。

    やはり男と女は(いい意味で)違う生き物なので相手を理解・共感する

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    2024年12月06日
  • パラサイト難婚社会

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    大部分は、いままで何回も論じられている家族学の総集編という感じの内容だが、私的には2つ面白いと思うところがあった。
    1つ目は、現代の社会は結婚に限らず、メリトクラシー(能力業績主義)のようにみえて、実はアリストクラシー(身分社会 貴族社会)に回帰しているという主張。これは、格差の再生産という文脈で語られることも多いが、実感としてもその通りだと感じる。それに関連して、中流階級から落ちないために都市部の中受戦争が激しくなっているという現象も納得感があった。
    もう1つは、結婚は相手の人生にコミットすること、という話。コミットは最初から完全にできるわけではないとは思うが、結婚後の色々なイベントを乗り越

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    2024年11月29日
  • 「今どきの若者」のリアル

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    山田昌弘さんが編者で、16人がそれぞれの議題について書いている

    面白いものもあり、眠くなる内容のものもあり、、、

    金間大介さんの章が最も興味深かった

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    2024年07月11日
  • 「今どきの若者」のリアル

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    15章、16章が特に面白かった。
    章によってはデータ紹介に終始して提案がなかったり、因果関係の分析が短絡的だったりという印象。

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    2024年05月11日
  • 底辺への競争 格差放置社会ニッポンの末路

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    2024年でも(2017年発行)とりあえず現状把握に適した本。新書一冊で社会を把握し、解決策を授けるなんて事は無理な話で、自分自身の“今後”を考えるキッカケになればと思う程度に読んでみれば短絡的思考に向かわなくて済むのではないでしょうか

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    2024年03月18日
  • 「今どきの若者」のリアル

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    地方のそれなりの都市は、生活しやすいが、国立大学を卒業すると県庁や地方銀行以外の大企業は少ない。やはり、外に出ないと大企業はない。

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    2024年03月09日
  • 希望格差社会――「負け組」の絶望感が日本を引き裂く

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    データに基づいた分析は的確で、20年ほど前のものだが、正に予言のごとく、格差の増大、未婚・離婚の増大・少子化…などその通りの社会になっている。
    ただ、基本的に高度経済成長期の日本社会-サラリーマン専業主婦家庭、1億総中流社会-を安定した「良い」時代のように記載し、その前提が崩れた現代社会をリスクのある不安定な危険な社会という論調には違和感を覚えた。
    能力、やる気、努力の有無など人によって千差万別だし、企業は営利団体なのだから能力の有無によって地位や報酬に差異を設けるのは合理的。
    寧ろ高度経済成長期に能力に関わらず全員を正社員として採用して保護して仕事の出来に関わらず年功序列で給与を上げたから成

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    2024年03月11日
  • 「今どきの若者」のリアル

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     多岐にわたって若者(本書ではZ世代)の実態をまとめた本。団塊、バブル世代は経済成長を実感した世代であるため、冒険心が強い。一方、生まれたときから不況を経験するゆとり、Z世代は、上記の世代と異なり、チャレンジ精神はさほど強くなく、保守的な傾向という指摘は、世代間の思考を読み取るのに重要なポイントである。また、このような世代間の違いから、漫画等の娯楽の描写が変化することも面白い。本書によると、Z世代は他者とのつながりを重視するという。

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    2024年01月28日