山田昌弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
僕も割と「人生相談」の欄を読むのが好きなので、この本は楽しめましたね! 昔と比べてだんだんと相談内容が変わってきている…と著者は指摘しておりますね。いつまでも自立しない息子、結婚しない娘……等々…独身が増加している現代の日本の姿が見えてくるような気がします。
自分らの頃は結婚するのが当たり前だったのに…とぼやいても仕方がありません! けれども、高齢の娘or息子だって決して一生独りのままでいいとは思ってはいないと思うんですよねぇ…どうなんでしょ?
昔と比べて結婚のお節介焼きみたいな人が居なくなったのがキツイですよね。恋愛に不得手な人にとっては現代はさぞかし結婚しにくい世の中と言えましょう…さようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー -
Posted by ブクログ
「モテる」とは何を元に成り立っているのかを書いた本
タイトルから考えたイメージよりも面白い、性別にアイデンティティを掘り下げていて良い
人は何によって自分の価値を感じ取るか、それが男女によってどう違うかが書かれている。
男男:力の上下関係、男女:美による序列、女男:気は優しくて力持ち、女女:謎
性転換手術を受けた元男性はより女性らしくなる。
男性は女性的に振る舞うと男性であるという確信がゆらぎやすい
女性らしい男性は社会的に認められにくい
市場労働:社会から評価され競争にさらされる=従事している人が男性的とみなされる。家事労働:家族に評価され競争がない=女性的
男性であると確信するために、家事労働よりも市場労働を好む
アイデンティティ、自分の居場所があり貢献が評価されている感覚:①職業:仕事世界②結婚相手:性的魅力(③居住)
男性:①と②が直結、オール・オア・ナッシング
女性:①と②が別々、ダブルバインド
男性がほぼ全て定職につき格差が小さい場合に性別役割分業の社会が持続可能となる
イギリスでは結婚相手に年収を聞くのは失礼という認識がある
男性:からかいのシステム、力を試す、女性:陰口のシステム、親密性を確認
男性:親密性と性的欲求の一致、女性:性的関係無しで親密性の充足が得られる
男性からのケアは忌避され、女性からのケアが望まれる -
購入済み
社会の現状と対策を示した良書
自分の現状を的確に客観視するのは難しい。
本書は、結婚できない若者を、なぜというベクトルではなくどうしてこうなって今後どうなっていくのか?
今後改善するには欧米に真似するのではなく、どうすれば良いのかという事を示した良き本でした。
出来れば、これを生業とする人々が、意識を持って読んでほしいと思う。 -
Posted by ブクログ
昨今の結婚に対する社会環境を、欧米などとの比較から論じた一冊。
全体的に、結婚に対する諸要因が丁寧に論じられている、という印象を持つ。
結婚することの困難さが深まりながらも、一人でも生きていける環境整備が進み、なんとか結婚せずに生きていけるようになった事は一概に悪いとは言えない。
さらに見渡した時に、よく結婚できたな、と思うような者が周りを見渡せばゴロゴロいる。
ただ、そうした人々が総数としては多数を占めるし、そうした人々が結婚できない社会環境が問題なのであろう。
結婚できないことを前提とした社会環境を整備し、人々の意識を変えていく事の方が時流には合っているのとは思う。
ただし、中々変わらないであろう事は、平成史を見ればわかる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ女性が男性的な行動を起こすことは許容されるのに対し、男性が女性的な行動を取ることは奇妙な目でみられるという非対象性の謎を、仕事能力に関するアイデンティティ(=「できること」)と性的魅力に関するアイデンティティ(=「もてること」)から考察した本。
男女の性自認の形成の在り方を、近代社会において子育てに関わるのは‘母親(女性)’であり、子供は母親と同じか否かという点において性自認を身に付けるという観点がとても面白かった。実際に子供が接する大人は圧倒的に女性が多いという現実において、フロイトの理論よりもよほど筋が通っていると思う。
また、女性らしさ/男性らしさというステレオタイプが消えきれないのは、女性らしさ/男性らしさというものが存在しているからこそ、それを真似るだけで性自認が容易になるからだという指摘も面白い。単純に女性らしさや男性らしさという概念を消してしまうのではなく、女性らしく/男性らしくありたいと望む人と、そんなジェンダー規範から脱却したいと望んでいる人が互いに認め合える世の中になっていければいいと思う。 -
Posted by ブクログ
(2007/4/19)
これは,おもしろい!
希望格差社会ということばは,家族社会学の研究者である筆者の手によるものですが,
筆者は,,現在存在する格差は,所得の格差による直接的なものというよりかは,未来に対する主観的な希望における格差だと主張する.
豊富な統計資料を基に,かといって,データだけしかみていないわけではなく,現代の社会の持つ定性的な構造変化にも言及しつつ読み解いています.
ちなみに「パラサイト・シングル」って言葉を作ったのもこの著者
実質ゼロ成長に達した先進国はやはり格差を内部に抱えるしかないんでしょうか?
モータリゼーション,ITなどで技術主導な生活変化で居住区の郊外化も進む中,社会のダイナミクスはどのような未来を構成していくのだろうか.
K教授(所属ラボのボス) 曰く
「砂漠化がすすんどる.」
一昨日もテレビ付けてたら,「円安の時代で輸出産業が好調だが,長期的には内需を拡大させる方向にシフトしなければいけない」
ということをNHKの論客が仰っていた.
内需を拡大するというのは消費を増やすということだろうか?
無駄遣いをせずエコで格差も生まれず暮らしが成長方向で安定するような社会ってつくれるんですかね?どうなんですかね?
消費を増やす事が環境の消耗に繋がるのでは困ります.
マクロ経済やその他諸々絡むので,学の足りない私には分かりません.統合的に理解できる日がいつか来ればいいなと思います. -
Posted by ブクログ
結婚は、生活必需品ではなく、嗜好品?
男女交際の規制緩和とともに生じた 「出会い格差」
出会っても相思相愛になれない 「魅力格差」
相思相愛になってもなかなか結論に踏み切れない 「経済格差」 と 「価値観対立」
さて、どうする?
女性たちよ、狩りに出よ。男性たちよ、自分を磨け。
(以上、ブックカバーより)
中央大学教授・山田昌弘氏と、少子化ジャーナリスト・白河桃子氏の共著。
非常にライトな調子で、ズバズバと結婚に関する問題をえぐりまくる面白い本。
自分の身の回りにも、結婚している人は結構多くなっているが、その人が「学校からの付き合い」「職場内」以外で、結婚している率はだいぶ低い、と思う。
10代~20代前半ぐらいの人(学生など)、20代で結婚した人には、「婚活」など一笑に付すことのように聞こえるかもしれないが、実際問題として、「いまや日本は『結婚活動をしないと結婚できない時代』になった」とのことです。
これに対して、社会の反応、あるいはその当事者でさえも「婚活なんて・・・」という意識が根強い。恥ずかしいと思う。
これが、一番の問題なのだけど、でも、実際出会いの場なんかないっていうのが事実だし、更に言えば、離婚率は今や30%を越える状況になっているわけで、本当に出会いたいのであれば、何らかの手段を使って「出会いに行か」なければ、出会いなんぞ無い。
自分は、これを「アクティブ婚活」という言葉にしたのだけど、「受け身」「待ち」の姿勢で「運命の人に出会う」ってことは、可能性としては限りなく低い。
本書では、「今までわたしたちが『自然な出会い』だと思っていたものが、『自動的に結婚できるシステム』にすぎなかったことがよくわかります」。
自分含め、未婚の男性・女性、に限らず、結婚した方でも、現在の日本社会というものを考える上で、とてもリアリティを感じられる本なので、オススメです。是非。 -
Posted by ブクログ
婚活を揶揄するような、又は自虐するような読み物だったらイヤだな~と思い本を開くのを躊躇っていた。前書きと目次を読むとコンセプトを立てて編集した本だと分かり、俄然興味をもった。
面白かった!これ、バイブルにしよう。女性優位な点が気にならなくもないけど、出版から5年経っても普遍的なところは変わらないんだなと。近代日本において恋愛結婚が主流になったのはごくごく最近であるという主張が面白かった。出会う人が少数ならばその他を知らないから魅力的に見えるものね!選択肢が多くなるほど、成功(この場合でいう結婚)は難しくなるというのも興味深い。自由に選べるようになれば、選ばないという選択肢も、求めても手に入らないということも、あるものね。
就活の話も思い出した。大学全入学時代に入り、大学生の質が高卒生と変わらなかったりすると。限られた門だった大学の門戸が開かれるようになり、玉石混淆となる……大学名も大いに選択の指針となるだろう。
女性は自分磨きはほどほどにし、狩りに出ろとのこと。男性は年収とコミュ力がステータスになるんだって。大いに納得。どっちも頑張れば満たせる私が男だったらモテるんじゃw
あと女性と接する経験のない人ほど、見た目にこだわる説に納得したw人と付き合う、結婚することが分かってないんだなぁw
とりあえず自力で生活できる力を身につけて狩りに出ようと思います。待つより打って出る方がいい! -
Posted by ブクログ
玄田有史著「希望学」で山田昌弘の名前があがっていたため、読んだのが本書。
「希望学」は学問的に成熟していないためか、イマイチだったが、本書はかなりいい!まず著者が非常に切れる。しかも勉強家。多くの文献を引きながら説得力のある論を展開する。以下はこの本のポイント。再び精読することを誓う。
現代はリスクが普遍化している。
その中で、リスクを乗り越えて勝ち組になれる人と、リスクに脅かされながら生きていかなければならない人に二極化している。
例えば、結婚生活。高度経済成長時代は、離婚する夫婦は少なかったが、いまは離婚するのも普通のことになっている。
あるいは就職の問題。大学を出ても正社員になれない人も多い。そういう人はフリーターとして生きていかなければならないリスクを背負う。
また、教育の問題。裕福な家庭は教育にお金を注ぎ込み、子どもは勝ち組のレールに乗る。裕福でない家庭は教育にお金を使えないために、階層化されていく。