モテる構造 ──男と女の社会学

モテる構造 ──男と女の社会学

715円 (税込)

3pt

女は女らしく、男は男らしく──。旧態依然とした価値観だが、どっこい今も生き残っている。どうしてなのだろうか? 性別の「らしさ規範」(女らしさ・男らしさ)が社会から消えないのは、どういう相手を性愛の対象として好きになるかという、人間の「感情」に固く結びつけられているからだ。しかも面倒なことに、性別規範は男女非対称にできている。だから「できる女はモテる」ということにはならない。本書では、社会的な性別機能の身も蓋もない現実を、透徹した視線で分析。男女それぞれの生き難さのカラクリを解剖し、社会構造変化の中でそれがどう変わりうるのかを俯瞰する。

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モテる構造 ──男と女の社会学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年01月02日

    「モテる」とは何を元に成り立っているのかを書いた本
    タイトルから考えたイメージよりも面白い、性別にアイデンティティを掘り下げていて良い
    人は何によって自分の価値を感じ取るか、それが男女によってどう違うかが書かれている。

    男男:力の上下関係、男女:美による序列、女男:気は優しくて力持ち、女女:謎
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    Posted by ブクログ 2017年01月18日

    タイトルで買ってしまったが、内容は、きわめてまじめな社会学。「できる男はモテるが、できる女はもてるとは限らない」ということを、男女の非対称性を論じながら説く。じつは、ちょっとはモテたいと思って買ったが、この本を読んだからと言ってモテるようにはならないと思う。

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    Posted by ブクログ 2016年12月12日

    男性と女性とは、様々な場面で平等に扱われるのではなく、非対称な判断基準を持たれる対象である。性別の事故認識とは決して先天的に決められている者ではなく、その性別らしさを社会的な文脈の中で徐々に認識させられていくものである。自分が男性であるか女性であるかという、規範意識を証明するための様々な社会学的な行...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月22日

    男は女から認められないと生きていけないが女は同性からの関係性だけでも自尊心を損なわず生きていける事が本書での1番の気づきである。
    男は仕事ができる事でしか周囲から認められずそこを損なうと社会的な存在価値がなくなってしまう。女性はキャリアでも家庭でも居場所を見つけることができ、男よりも生きる術があるよ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年04月12日

    題名はかなり狙ってる感じだけど、内容はしっかりとジェンダー学、それに関する言説について説明されている。

    男女の非対称性を理論的に正すことが困難だと納得させた上で、その不平等ともいえる非対称性が、現実味を持って解説されていて興味深かった。
    性別の非対称性を語っているものの、不思議と前向きな気持ちで読...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年09月22日

    キャッチャーなタイトルの割に中身は重厚な社会学のテキスト。同僚の方から勧められた一冊。山田さんの本を読むのは3冊目になるが、日本における男女の恋愛、家族観に対してとてもわかりやすく説明してある良本が多い。

    端的に言うと、モテる男性はできる男性である。男性にとってモテることとできることはリンクしてい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年05月01日

    キャッチーなタイトルとは裏腹に、中身はとことんがちな社会学の本。男/女が同性/異性を判断する際のクライテリアとは何か、そのベースになっている3つの社会規範とその非対称性。結果的に、できること(仕事能力)とモテること(性的魅力)の二大アイデンティティに集約される社会的課題が男女それぞれに与える影響など...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年01月11日

    企業にいると、仕事がデキる=モテる の図式は
    身に染みて感じる。

    ただ、会社に肩まで浸かった男性って定年後は相当悲惨だと思うよ…

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    Posted by ブクログ 2017年01月07日

    山田昌弘『モテる構造ー男と女の社会学』

    「できる男」と「モテる男」は一致するのに「できる女」と「モテる女」は互いに独立関係という「非対称性」を社会学的に考察

    本書を読むと、女性として生まれたことはラッキーだったかも、と思えた(性自認、チョロドー)

    らしさ規範
    近代社会のアイデンティティ問題
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    Posted by ブクログ 2017年10月09日

    背が高くてスポーツに優れている男性は女性に好かれる一方、背が低くて運動おんちであっても男性に好かれないということはない。できる男性は女性にもてるが、できる女性が男性にもてるとは限らない。本書では男女に関わる非対称的な感情に焦点を当てながら男女それぞれの生き難さを考察する。たとえば自殺率、ホームレス数...続きを読む

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