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Posted by ブクログ
めっっちゃ面白かった!
私は自己実現のために仕事は絶対に辞めたくないけど、東京の人間だからかもしれない。なんならアメリカ育ちだし。日本全体がそうじゃないよね。
仕事、恋愛、結婚、子供に対する考え方、概ね納得できて、確かにただ欧米と同じような対策をとっているだけじゃ解決にならない!って思った。
でもこういう考え方って私が結婚適齢期の年齢だから納得できるだけで、そうじゃない年齢の人だとピンとこないのかな。
自分も生まれ育った家庭環境より豊かになれる気がしない。共働きでも。
日本って格差がない(ように思える)から、インスタに出てくるキラキラ系も私も頑張ったらああなれるのに…って考える人多そう。アメリカみたいに人種や収入?で住んでる地域が違うってことないし。
Posted by ブクログ
日本で女性は仕事で自己実現をできないので、両立支援では不十分。仕事で成果を上げるよりも、子どもを良い学校に通わせることの方で女性は評価されている。
子どもは生産財から消費財に変わった。
子どもを育てること自体に意義があるという使用価値を重視する訪米。
子どもの持つ価値が自分の価値になるという市場価値の日本。
欧米の子育ては
1.成人したら未婚者は一人暮らしとなる
2.仕事での自己実現を目指す女性が多い
3.カップルを求める感情が強く、恋愛感情があれば一緒に暮らそうとする(日本はお金重視)
4.子どもを持つことの価値は子育てを楽しむことにあり、成人すれば子育ては終了
(日本は結婚まで実家暮らし)
日本社会の特徴3つ
・将来の生活設計に関するリスク回避の意識(中流から落ちることを嫌う)
・世間体意識(子どもがおとなになったらどう世間から見られるかを意識して行動。)
・強い子育てプレッシャー(子どもにつらい想いをさせたくない)
沖縄の出生率が高いのは、親同士の助け合いがあるからだけではなはい。大学進学率、平均所得が日本最低レベル。中流層が薄く、非正規雇用が多い。離婚率が高く、ひとり親家庭や再婚も多い。そのため、維持すべき世間並みの生活水準が低く、子どもへの期待値が低くなる。
Posted by ブクログ
答えは、成功例のある欧州をただ真似ただけで
あるので、文化も習慣も異なる日本では全く、
馴染まなかったからです。
少子化=婚姻数の減少です。そして結婚する人
が減っているのは男女のお付き合い数が減って
いるからです。
しかし出会いが少ないわけでは無いです。婚活
という言葉があるように、紹介サイトなどは活
況だそうです。
しかし結婚までには至らないのも事実です。な
ぜでしょうか。
スバリ条件が合わないからと著者は言います。
特に女性が男性に求める収入面が大きいそう
です。
そうだろうなあ。
もちろんそれだけが理由ではないですが、恐
ろしいことに女性は「お付き合い」の段階で
収入が低い人と結婚すると、家庭生活が厳し
くなり、果ては老後の侘しさまでの未来図を
「見て」しまうとか。
「先の読めない時代」なんて事あるごとに皆
口にしますが、コト結婚に関しては「読める」
らしいです。
いや、嫌味で言っていないですよ。
やはり大卒までの教育費を無償化にしない限
り出生率は改善しないと思います。
あ、それでも老後は改善しないかな。だから
こそ子育てが終わった熟年離婚が今増えてい
るのかもしれないです。
冗談抜きで、皆が当事者意識を持って考える
必要を訴えかけている一冊です。
社会の現状と対策を示した良書
自分の現状を的確に客観視するのは難しい。
本書は、結婚できない若者を、なぜというベクトルではなくどうしてこうなって今後どうなっていくのか?
今後改善するには欧米に真似するのではなく、どうすれば良いのかという事を示した良き本でした。
出来れば、これを生業とする人々が、意識を持って読んでほしいと思う。
Posted by ブクログ
山田昌弘先生は、読売新聞の「人生案内」で回答を担当されているので信頼感を持って手に取りました。
なぜ日本の少子化対策がうまくいかなかったのか。
非常にわかりやすくて、ただその見通しの暗さになんとも暗澹たる気分になりましたね……。
個人的に目からウロコだったのは、根本的に欧米と日本で価値観が異なるということ。
これは本文で述べられたことではないのですが、そもそも西洋社会とは、2000年の歴史の中でキリスト教という「神と個人」の契約関係のもとに成り立ってきたものなわけで。
そして現在に至るまで啓蒙思想や革命を乗り越えて「確立した個」を作り上げてきたわけです。
一方日本には文明開化でその思想がもたらされたものの、依然として「個人」よりも「集団内での立ち位置」を意識する人が多いことは否めないと思います。
そのように、大きなバックボーンの違いがある中で、たかだかここ半世紀に欧米でうまくいった政策を取り入れても、とうてい「日本人の価値観」には馴染まないわけなのですね(個人的には、ではどうしたら日本人も「個」を確立できるのか?という新たな疑問が浮かびました)。
その後、論が進んで日本で少子化が止まらない原因として「中流転落不安」を抱える若者の増大が指摘されます。
「失われた30年」を経て「自分達は親世代よりも豊かになれる」確信を持てない人々が増え、子育てとい生活レベルを落とさざるを得ない選択(成人後も面倒を見ないといけない認識が根強いこと・安定した老後が脅かされる不安)に踏み切れない人が多いこと。
そこには、”世間並みの生活”を子供に与えないといけないとプレッシャーに感じる人の多さが指摘されるのですが……はて”世間並み”ってなんなのでしょうね。そこでイメージされる生活の水準が上がってしまった原因として、SNSの普及は見過ごせない点でしょう。
山田先生の見通しによれば、今後は「親世代も豊かだし自分達も豊かな層」と「親世代も貧しく自分達も貧しい層」が出産に踏み切り、大多数である「中流だと思っている層」が取り残されて格差が広がっていくだろうとのこと。そしてそうならないために、中間層をすくい上げる提言を現在までされておられます。
私は様々な理由により子供を持たないことにしていますが、”世間が描く幸せ”でなく”自分自身が描く幸せ”をしっかり握りしめていることの大切さを実感しました。
さて、リスクを考慮して交際・結婚・出産を選ばない人たちはどうなったか?
山田先生が今年上梓されたのが『希望格差社会、それから 幸福に衰退する国の20年』。……ううむ、これまた暗い気持ちになりそうだ。。
Posted by ブクログ
勉強になった。個人的な感覚として、日本特有の少子化の原因となる考え方や価値観に共感できないところはあるが、大きな傾向としてはそうなんだろうと理解。だからこそ、「誰の意見を聞いて少子化対策を検討してきたのか」は、重要な振り返りポイントだと理解。
「子育て自体に喜びをみいだす」と、「子供の市場価値によって親としての肯定感をもつ」の違いにはなるほどと思った。
また、中流階級意識が少子化の背景にあるというのも新発見。とくに、親の生活が安定していてそれなりの環境を準備してもらった人が、経済的理由で子供を持つことを躊躇うというのは納得した。でも、この変化の激しい時代に、先の見えない不透明感や不安だけみているよりも、楽しんで乗り越えるマインドを持った方が良いと思うのだが、、
人から下に見られたくない、というプライドというのはわからんでもないけど、これは日本人特有なのか?マウントとる、とかいうのも日本特有?このあたりは謎が残った。
バックデータも豊富で、読みやすく勉強になる本だった。
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