山田昌弘のレビュー一覧
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近代社会では、伝統的規範が緩み、社会的生活における「個人化」が進んだ。その結果、次の2つの変化が生じた。
・前近代社会では、男性は家業を継ぎ、イエのために結婚した。だが、家業が衰退した近代社会では、職業選択の自由が生まれ、仕事を自分で見つけなければならなくなった。
・かつては、伝統的宗教やコミュニティが人々のアイデンティティを保証した。だが、近代社会ではそれらが衰退し、自分を承認してくれる相手を自ら見つける必要が生じた。
近代化が結婚にもたらしたのは「個人の選択」。結婚によって親から独立する傾向が強まり、夫婦は経済的に独立した単位であると同時に、アイデンティティの源泉となった。こうして近代社 -
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この人の本は割と読んでいるんですけれどもね…有名な「パラサイトシングルの時代」も読みましたとも…! 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
あとは「婚活時代」とかね…本書では結構婚活が盛んに行われているみたいに書かれていましたけれども、本当ですかね!? ごく一部の、それなりに金銭的に余裕のある人しかできないんじゃないかな~というのが僕の見解なんですけれどもね…。
もう男がマ〇コを養って、女は家事をして…みたいな従来型の結婚は難しいですよ! と著者はおっしゃっていて、それは僕も同意なんですけれども、日本人は未だ昭和の結婚観に支配されているようで…だから、なかなか結婚に結びつかないみたいなんで -
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なぜ,現代はここまで晩婚化あるいは未婚化(非婚化)が生じているのでしょうか。
本書はそのことについてわかりやすく解説しています。要約力がすごいなと感心させられます。山田先生の著書を読まれたことがない方は,本書を読むと結婚の現状について理解が進むと思います。
山田先生の著書を数冊読まれている方は特に目新しいことはないかと思います。というのも,「結婚に関するロジックー結婚難が生じる社会学的な理屈ーは,ほとんど変わっていない」(p.18)からです。
となると,山田先生が同じことを主張し続けているにも関わらず,なかなか結婚難は解消されない。それくらい結婚難というのは難しい問題であるとも言えるわ -
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日本の結婚を取り巻く社会環境の変遷と欧米との結婚観との違い。
結婚しなくても一人の稼ぎで大した経済的不自由もなく生きていける。かつ今は一人分の家事をするだけで良いのに、結婚したら家事割合は女性に多い現状(もちろん一概には言えないけど)の中で、結婚するとこれまでと同じ会社での業務量プラス二人分の家事をしなければならなくなるのであれば、結婚=シンプルに負担増加というイメージが強く、結婚にメリットを感じられない。
ただいつまでも結婚せずにいると性格に難があると思われる、かつ年を重ねるごとに子どもが生める女性を求める男性から選ばれなくなるという恐怖から逃れられない。
経済的には欧米のように女性社会進 -
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中年パラサイト・シングル。親同居・未婚・アラフォー。
この存在を中心に、そこに至る時代背景や過程、そして今後の見通しを整理している。彼ら彼女らが下へ流れて底辺に至るという状況説明がなされる。そのような人たちが増えているのが今日の日本社会だという。
彼らは一見豊かに見えるが、実は結婚せずに子育てをしないことで得ている豊かさでしかなく、少子高齢化につながり、経済が行き詰まるという見通しをベースに議論が展開される。就業格差と家庭格差が固定化しがちな社会環境において、それを自己責任だと非難してみても、100人の人間がいてそれが何十人という社会になると、自己責任論は的を得た議論にならないだろう。
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背が高くてスポーツに優れている男性は女性に好かれる一方、背が低くて運動おんちであっても男性に好かれないということはない。できる男性は女性にもてるが、できる女性が男性にもてるとは限らない。本書では男女に関わる非対称的な感情に焦点を当てながら男女それぞれの生き難さを考察する。たとえば自殺率、ホームレス数、ひきこもり人数などは圧倒的に男性が多い。中高年の男性の自殺が多いのは、リストラや事業失敗などで、できると評価されていたその評価を失ったことが原因。近代社会における男性の生き難さは、彼らが「できなければモテない」という世界に生きることにある。常にできなければいけないというプレッシャー。女性より男性の
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かつてフリーターは自らの才能で会社といった枠にとらわれず自由に才能を発揮する存在としてそれなりに羨望の眼で見られていた。若い女性は自宅で親から一人部屋を与えられ、衣食住を保障された状況で非正規の仕事でも収入をすべて余暇に使える状況ではリッチな生活を送ることができた。(バブルの頃は男におごってもらうだけでも生きて行けたかもしれない) いつかはまたバブル時代のような仕事はいくらでも選び放題、いい男もごろごろして将来を安心して暮らせる結婚のチャンスにも困らない時代が来るだろう・・・ だが現実は、保護者の両親は高齢化して年金暮らしとなり、一歩間違えば介護しなくてはならない対象になっている。いつまでたっ
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日本の現代の問題を単なる経済格差ではなく、希望格差=努力が報われる社会かどうかで論じた視点は素晴らしい。しかし、取り上げている話題への分析が浅薄で、なにより今後の提言が弱いのが残念。
・人々が中流とランクづけるのは、格差が量的なものだと思われていること、そして、成長によって追いつくことが可能だと希望がもてたことに依存する。
・教育は、何より「階層上昇(もしくは維持)の手段」であり、社会にとっては「職業配分の道具」なのである。この二つが危機に瀕していることが、現在の教育問題の根幹にある。しかし、これは主流の教育学者からは嫌われる考え方。
・苅谷:学力が低い生徒ほど現状肯定感が強い。→過大な期待 -
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意図的たと思うが、繰り返し繰り返し執拗に、今の社会保障制度の基本設計が社会にあってないかを述べている。
基本的な分析には概ね同意出来るし、成る程と思う。
惜しむらくは、今後の提言の部分をデーターや実現可能性を含め充実して欲しかった。
恐らく政治家は選挙がある限り、 高齢者向けの政策を変えられるはずもなく、年金制度の不公平は無くならないだろうし、小手先の増税を繰り返すのが関の山だろう。
また、官僚も身分も老後も保障されているので、自ら特権を放棄し抜本的改革をするとも思えない。
日本が本当に沈没する前に、若年層はまず選挙にしっかり行って意思を表明するべきだ。 -
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金の卵 パラサイト・シングル 奨学金の支給額(日本はOECD34カ国中最下位) 所得による教育格差に対する意見(朝日新聞とベネッセが行った調査。「親の格差は子供の格差に引き継がれるのは当然」とも読み取れる結果が出た) クリントン大統領「今の子どもが大人になった時、自分の親よりも豊かでない生活を贈る史上初めての世代に成るだろう(1993)」 階層の下降移動社会(かつての親世代とは違い、親と同じ高卒では同じ生活レベルを維持できない、という時代になっている) 新司法試験(選抜試験でありかつ5年間に3回しか受けられない(三振者が出る)) ヤンミン=マイミン「パイプライン・システム」 所在不明高齢者 お