山田昌弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
三〇歳を過ぎても親元に同居して、レジャー旅行にブランドものに、リッチな生活を謳歌する気ままな独身男女―パラサイト・シングル。
今の日本には、こんな連中が一〇〇〇万人もいる!
いったいなぜ、こうした人種があらわれ増殖したのか?
そして、自立と苦労を厭い現状維持を望む彼らがになう日本社会の未来像とは?
パラサイト・シングルの生態を分析することで、未婚化・少子化現象、さらには経済不況まで、今の日本が抱える数々の問題を、すっきり理解することができる。
精緻な社会調査をもとに、いつのまにか一大勢力となっているパラサイト・シングルの実態を探り、変わりゆく現代日本人の生活とその未来を鋭く洞察する。
[ 目次 ]
序章 パラサイト・シングルの時代
第1章 リッチなパラサイト・シングル
第2章 パラサイト・シングルと結婚問題
第3章 未婚化不況―パラサイト・シングルの経済的影響
第4章 依存主義の台頭―パラサイト・シングルの社会的影響
第5章 低成長化とポスト青年期の出現―諸外国と比較した日本の若者
第6章 パラサイト・シングルの形成―日本のポスト青年期
第7章 パラサイト・シングル社会の未来―依存主義からの決別を
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
親に基本的生活を依存する独身者を著者が「パラサイト・シングル」と呼び始めてから、七年あまりがすぎた。
この言葉はすっかり定着したが、実はこの間にパラサイトたちは密かに変容していた!
かつては、「本当は自立できるのにリッチな生活をしたいから」パラサイトしたのだが、現在では「正社員にもなれず、自立したくても自立できない」貧乏パラサイトが主流となっているのだ。
この九〇年代後半のパラサイトたちの変容の背景には、日本社会の地殻変動がある。
自殺者数の増加、離婚率の高まり、青少年犯罪の増加などさまざまなデータ・現象を手がかりに、日本の家族のゆくえを多面的に分析する。
[ 目次 ]
パラサイト・シングルの変質―一九九八年問題
1 永久就職は今や昔―平成結婚事情(「離婚、一分四九秒に一組」 二〇五〇年にお年寄り三五%超す 四人に一人「できちゃった婚」 ほか)
2 欲しいモノがない―子ども社会の変容(三人に一人は夢がない パラサイト親子の背後に祖父母あり 「お年玉二年連続減少」 ほか)
3 パラサイト社会の裏側(中年女性がプリモプエルにはまる理由 「若年フリーター増に警鐘」 中年男性の自殺急増 ほか)
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Posted by ブクログ
最近の若者たちは、まるで昭和の時代にもどったかのように保守化してきています。できるだけ安定した年功序列の職場がよかったり専業主婦がよかったり一時の起業家先進や海外へ出て行くなどすくなくなっているようです。それは、日本社会が敗者復活できない一回限りの卒業時の就職チャンスをなくすと永遠にアルバイト生活を続けなくてはいけないそんな事情があります。ますますこのような状況が続いていくと社会の活性がどんどん失われていくとかんじました。もてるものともたざるもの、既得権をてばなさないとか、団塊の世代の置きみやげでしょうか・・・しかし団塊ジュニアはつらいですね〜・・・
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Posted by ブクログ
(K) ついつい「若者」を一つの大きな塊としてとらえ、その実体を知らないままに「若者」を語っている自分がいることに気づくことがある。加えて、一般受けの良さをクローズアップされたマスコミの情報に振り回されているのではないかという疑念を抱くこともある。「若者」を様々な切り口で分解して理解していくためには、様々な情報や意見をインプットしていかなければ始まらない。本書はそのような思いから手にした。
若者の保守化を、経済的な要因や、若者が若者らしくなくなったといった性格変化に求めるのではなく、社会の変化とそれに相応する社会制度の切り口から問題を掘り起こしている。希望とは、努力が報われるときに感じる感情であり、絶望は努力してもしなくても同じだと感じたときに生じる。利益配分構造の中に入ることができれば、努力は報われ、外れると報われない。このような格差が社会的な構造として作り出されていることが問題だと筆者は指摘している。
本書では明確な処方箋は示していないが、いろいろなデータが示されており、問題を分解する一つの切り口を得る情報源としては有益である。 -
Posted by ブクログ
■家族機能の代替としてのペット、あるときは息子、あるときは愛人、恋人、兄弟…
■「家族幻想」を補填する機能、著者は期待
■「家族幻想」が通用しなくなった現代、誰もがペット好きになる可能性はある
■飼い主は誰もが最初から動物好きというわけではない
■世話する、必要とされる、束縛されることによって得られる満足
■「飼い主を認識できる」ペットが人気、犬猫フェレット>うさぎ>>ハムスター
■ペットの社会問題、例)訴訟;寺院のペット葬儀は課税対象?(宗教行為か、収益事業か)、ペットの親権裁判
■あるいは、ペット嫌いの人たちとの共生
■著者「自立した人間が増える」、のか?■【私見】ペット的機能主義的人間観の広まり、人間をペット的に見做す人間が増えるのでは?
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Posted by ブクログ
「パラサイトシングル」と言うと親と一緒に住んで自分の給料は全て自分の娯楽に使うリッチな若者のイメージがあります。しかし現代のパラサイトは、正社員になれず経済的に自立できない、その結果結婚できない若者だ、ということが、データを駆使して書かれています。自分もまだ就職できず(せず、と言った方が正しいか)親に経済的に頼る若者なので、将来の不安を煽られた気分でした…。高度経済成長の時代は、きちんと学校を出れば男性→企業の正社員で一生安泰、女性→専業主婦で一生安泰というコースに乗れたけど、今はそれが崩壊している。
昔に戻ろうというのではないが、「これだけ頑張ったらこれだけ報われる」というのを社会が示せるようにしないと若者・子どもは救われない、というのが筆者の主張だと思われます。
確かに言うことはもっともですが、「努力した」「報われた」という感じ方も人それぞれになってきている現代、統一的な基準を示すのはなかなか難しいかと。でも雇用の確保は絶対必要だと思います!!!