あらすじ
1990年代パラサイト・シングルが急増し家族構造が激変する中、ペットの位置づけは変わった。ペットはいまや、現代人にとって人間以上にかけがえのない〈感情体験〉を与えてくれる家族となった。空前絶後のペットブームの実態とさまざまな家族の事例を通して、気鋭の社会学者がペットの新しい役割に光をあてる。
(※本書は2007/6/1に発売された書籍を電子化したものです)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「パラサイトシングル」の名付親山田昌弘氏が家族とペットとの係わりについて書いたもの。
「ここまでする?」と思えるような事例もあり、苦笑を通り越して社会現象としてペットとの関係をとらえておくべき、と考えさせられる作品。
Posted by ブクログ
■家族機能の代替としてのペット、あるときは息子、あるときは愛人、恋人、兄弟…
■「家族幻想」を補填する機能、著者は期待
■「家族幻想」が通用しなくなった現代、誰もがペット好きになる可能性はある
■飼い主は誰もが最初から動物好きというわけではない
■世話する、必要とされる、束縛されることによって得られる満足
■「飼い主を認識できる」ペットが人気、犬猫フェレット>うさぎ>>ハムスター
■ペットの社会問題、例)訴訟;寺院のペット葬儀は課税対象?(宗教行為か、収益事業か)、ペットの親権裁判
■あるいは、ペット嫌いの人たちとの共生
■著者「自立した人間が増える」、のか?■【私見】ペット的機能主義的人間観の広まり、人間をペット的に見做す人間が増えるのでは?
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