山田昌弘のレビュー一覧

  • パラサイト・シングルの時代

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    パラサイトシングルが社会や経済などに悪影響を与えているということを説明するために、ちょっと無理やりこじつけだなあという印象をうけた話もありました。

    0
    2013年10月15日
  • 「婚活」時代

    Posted by ブクログ

    今やすっかりメジャーになった「婚活」について焦点を当てた一冊。
    昔に比べて、結婚についての価値観はかなり変わったんだなあーと。

    適齢期の子供を持つ親御さんが読んでみてもいいかも。

    0
    2013年04月24日
  • パラサイト社会のゆくえ――データで読み解く日本の家族

    Posted by ブクログ

    2004年初版の山田先生の本。
    最近、山田先生の本ばっかり読んでるような…

    親に基本的生活を依存する独身者を著者が「パラサイト・シングル」と呼び始めてから、七年あまりがすぎた。この言葉はすっかり定着したが、実はこの間にパラシトたちは密かに変容していた!かつては、「本当は自立できるのにリッチな生活をしたいから」パラサイトしたのだが、現在では「正社員にもなれず、自立したくても自立できない」貧乏パラサイトが主流となっているのだ。この九〇年代後半のパラサイトたちの変容の背景には、日本社会の地殻変動がある。自殺者数の増加、離婚率の高まり、青少年犯罪の増加などさまざまなデータ・現象を手掛かりに、日本の家

    0
    2013年04月15日
  • 家族の衰退が招く未来 「将来の安心」と「経済成長」は取り戻せるか

    Posted by ブクログ

     本書は、「経済学」と「家族社会学」のコラボという面白い視点の本であるが、現在の日本の置かれた現状を鋭く指摘していると思えた。
     著者たちの本書の主張は、どちらも分かりやすい。
     「家族社会学」の山田氏の「家族のありかた」についての見解には、同感しつつも「これからの日本はどうなるのだろうか」という不安でいっぱいになるような読後感をいだく。  
     そして「経済学」の塚崎氏の主張には、納得しつつも将来の見方としてはポジテブ過ぎるのではないかと思った。
     「長期停滞に陥った日本経済」や「変容する家族と噴出する諸問題」のテーマには、「まったくそのとおりだ」と頷いたが、現実の日本では、それへの改革は全く

    0
    2013年01月20日
  • パラサイト・シングルの時代

    Posted by ブクログ

    少し前の本ですが、今の少子化の原因の一つについて詳しく分析されている本。
    図やグラフが多く用いられており、わかりやすい。
    パラサイト・シングルのなかでも著者は特に女性のパラサイト・シングルの比率が多く、また、問題も多いと分析している。
    結婚や仕事、子育てに対する女性の多様な考え方の原因を少し見ることができた。
    後半具体例がでてきてぐんと面白く読めた。

    0
    2012年11月26日
  • 希望格差社会――「負け組」の絶望感が日本を引き裂く

    Posted by ブクログ

    少し古い本になるので、内容が現代にそぐわないのではないかという不安があったのですが、そんなことはありませんでした。この本が世に出されてから、今に至るまでの日本の状況はたいして変化していないようです。希望格差という言葉を初めて耳にしましたが、自分の日常に引きつけて考えやすく、理解のしやすい内容でした。

    読むと不安感を煽られ、少し暗い気持ちになります。最終章において、これからの私たちの方針のようなものについて言及されているのですが、個人的に行うことのできる策が少なく、なかなかこの本自体が「希望」になりきれていないように感じてしまいました。

    いまの日本を取り巻く環境を見つめ直す、よい機会になりま

    0
    2014年07月01日
  • パラサイト社会のゆくえ――データで読み解く日本の家族

    Posted by ブクログ

    パラサイト、何かに依存して生きている。人に頼るというより、相手に任せてしまう、という感じか?シングルでいる人たちが多い。その方が楽であるから。夫婦関係、結婚は一方に依存するのは、ちょっと違う。親子関係、子供は親に依存する。教育、先生は、生徒は、人としての関係をうまく頼れない。ハリーポッターが受けたのも、学園物であったこと、努力すれば認められるという内容であったこと、(イギリスでは社会ランクを変えることは難しい)という理由らしい。家庭においては⇒ペットに依存&年金も、若者は支払えない。(生活は)他の方法に頼る?

    0
    2012年09月23日
  • 希望格差社会――「負け組」の絶望感が日本を引き裂く

    Posted by ブクログ

    10年近く前に書かれた本にもかかわらず、内容は全く古びておらず、むしろ現在の状況を予見していたかのように感じた。
    若者を取り巻く状況はむしろ当時より悪化しているし、日本のみならず世界的な経済の落ち込みで、著者が想定していたより現在は深刻かもしれない。 
    この本に書かれているように、徐々に仕事で昇級・昇進していって結婚・子育てをしていくっていう典型的な中流の生活には、自分自身現実感を持てないのが本音である。
    未来に対する希望がいまいち持てないから、将来に対する不安に備える為には、できるだけそういうリスクを取らない方がいいのでは、という思考に陥ってしまう。
    もしくは今が楽しければそれでいい、という

    0
    2012年08月14日
  • 家族の衰退が招く未来 「将来の安心」と「経済成長」は取り戻せるか

    Posted by ブクログ

    経済学と家族社会学のコラボレーション。多産が核家族の需要と供給を支えた。結婚のコスト構造が変わった。社会保障制度が古いまま。

    日本経済に「妻が財布をにぎる」習慣が与える影響、女性の労働力化を阻む。
    需要不足供給過多による経済低迷、人口減少により、需要と供給の均衡の時代になる。

    0
    2012年10月21日
  • パラサイト・シングルの時代

    Posted by ブクログ

    20~35歳で実家暮らしをするパラサイトシングル(以下“PS”)
    フリーター・会社勤めでも自立しないPS
    昨今最も経済的に豊かなPS

    学芸大の人気教授によるPS撲滅書だ。

    教授によるものなのでデータの引用や格式高い文章で
    少し読み辛いところはあるが内容はとても勉強になる。
    そして以下に著者の主張が集約されている。


    この状態(PS)を説明するために、私はよく「ぬるま湯」の比喩を使っている。
    心地よいぬるま湯に浸って非常にいい気分である。ぬるま湯から出ると寒い。自分で服を着ればよいのだが、そこに行くまで寒いのでなかなか出られない。だいたい、外にどうやって出ればよいのか分から

    0
    2011年12月15日
  • 希望格差社会――「負け組」の絶望感が日本を引き裂く

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    格差社会の到来と言われて久しいが,これまでは格差の実態について,収入などの「量的格差」に議論が向きがちであった。
    しかし本書では,格差の根本にある仕事能力による格差拡大を指摘し,単純労働から抜け出すことができない人の急増,いわゆる「質的格差」の存在を明らかにしている。そしてこの「質的格差」を自覚した人びとが,仕事や将来に対する「希望」を見いだせなくなっているのが現在の日本社会というのだ。
    職業は,人びとにアイデンティティを与える。アイデンティティが見いだせない社会構造はやはり問題であるし,結果的に将来の重大な社会不安定要素に繋がる。これを警鐘した本書の意義は大きい。

    ただ,教育に対する考え方

    0
    2011年11月23日
  • 「婚活」時代

    Posted by ブクログ

    就活と同じく、結婚にも婚活が必要。
    就活の大手思考と同じように、婚活でも一部の人に人気が集まる。

    何が重要か?
    テクニックで相手を魅了するより、
    自分の幸せとは何かを理解すること。
    幸せの基準に当てはまる人を察知する感性をみがくこと。

    色んなこと考えさせられました(*^^*)

    0
    2011年11月10日
  • 「婚活」時代

    Posted by ブクログ

    結婚するためには就職活動と同様に積極的に行動しなければいけないということが、
    現代の社会背景を分析して強調されていた。その通り、と感じる記述が多かった。
    男は自分を磨き、女は狩りにでろ、ということだが、男の立場からすると、
    具体的に何をしたら良いのだろうか。その点が詳しく書かれていれば尚
    面白かったと思う。

    0
    2011年10月23日
  • 「婚活」時代

    Posted by ブクログ

    本書によると若者の四人に一人は結婚できないという。かつては誰もが出来た結婚だが今では就活ならぬ婚活をする時代が始まっているという。いちいちもっともな内容で、分かりやすく面白い本である。

    0
    2011年09月25日
  • なぜ若者は保守化するのか 反転する現実と願望

    Posted by ブクログ

    人口減社会を甘く見てはいけない。政府はもっと危機感を持って、有効な対策を打ち出すべきだと感じた。今の軟弱で信頼の欠けた政府には正直何も期待できないが…

    0
    2011年08月16日
  • 「婚活」時代

    Posted by ブクログ

    友人が貸してくれました。面白かったです。
    今の世の中は自分から積極的に結婚活動を行わないと結婚できないのよ、という本でした。そのためのスキルを磨かなければ、ちょっといい人はみんな捕まえられちゃうから危機感を持ちなさい、ということなんだと思います。
    ただなあ~ そこまでして結婚しなきゃいけないものなのかなあ、なんて考えてしまうから今も一人なのですね…。将来一人なのはさびしいし、一緒にいられるパートナーが欲しいという漠然とした希望はありますがそれがもっと良い仕事ないかな~とか、もっと住みやすい場所あればいいな~というような切羽詰まってない希望と同じなのは自分がいまパラサイトだからなのでしょう。

    0
    2011年08月08日
  • 「婚活」時代

    Posted by ブクログ

    現代の結婚観について知りたくて手に取った一冊。
    「自由」ということについて考えさせられました。
    自由になるということで発生する「不自由」もあるのだなあという、社会の矛盾を思い知らされたような気がしました。
    怒涛の規制緩和時代に突入して、ありとあらゆることが成果主義、市場経済の流れに乗ってしまったいま、結婚という人の営みもそのひとつなのかもしれません。
    好きな人と結婚できる、というのは聞こえはいいけれど、そこに課される個人の負担は想像以上なのだなあと感じました。

    みなさんもおっしゃっているように、少しこの本は女性向けな印象ですね。男性がそこまで責められるのはちょっと気の毒に思ってしまいました。

    0
    2011年07月24日
  • なぜ若者は保守化するのか 反転する現実と願望

    Posted by ブクログ

     新卒主義、年功序列、転職市場の低流動性など若者の保守化はイカンとは言っても社会構造上日本の若者は保守化せざるをえないだろう、という思いは普段から思っていたのでこの本を読んでスッキリした。
     結婚に関しても、非正規雇用者やフリーター、パートなどは若年層で顕著であり賃金の世代間格差が広がっている現状、若者の結婚がリスク化している感は否めない。結婚して生活レベルが下がるのならそりゃしないわけで。
     けど閉塞感が高まっている社会でも、山田さんが言っているように努力が少しでも報われるような社会システムを目指さなければ希望を持てない若者が量産されてしまう。

    0
    2011年07月22日
  • 「婚活」時代

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    少子化、晩婚化が叫ばれる日本の社会
    結活と呼ばれる結婚をしたい人たちによる活動が始まったのはいつ頃だろうか?

    自分の理想としている異性に出会うために、積極的に行動に出る人がいる
    一方で、積極的な行動に出ることが出来ずに、そのまま年を重ねる人がいる


    自分達の親世代、昭和の時代では、年を重ねる毎に仕事/縁談があった
    自動的にレールに載るだけで、思い通りの生活が過ごせたのは「過去」の話

    今は就職氷河期と呼ばれる様に、当たり前に就職できる世の中ではなくなった

    「結婚をしない」選択肢を選ぶことが、異常事態ではない世の中になた

    「魅力的な人がいて、魅力的な生活を描ければ結婚をする
     そうでもな

    0
    2011年03月08日
  • なぜ若者は保守化するのか 反転する現実と願望

    Posted by ブクログ

    連載コラムを集めたので仕方がありませんが、書名が問いかけになっているだけに、全体を通して解答が用意されているのかと思いました。実際は・・・コラムでした。
    内容は充実していたのですが、出版社の売らんがため・・・の書名は顰蹙かも・・。

    0
    2011年02月16日