山田昌弘のレビュー一覧

  • 希望格差社会――「負け組」の絶望感が日本を引き裂く

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    ネタバレ

     この本はリスク化と二極化という二つのレンズから、日本の社会で起きている問題について考察している一冊である。
     以前は一部の人が結婚や仕事において「自ら進んでリスクを取る」だけであったのが、様々なものが自由化され、また自由化によってそれぞれの人が所属する「組織」もリスクを取れなくなり、現在は全ての人が「リスクを取らざるを得ない」状況になっている。
     一方近代以前は格差が固定化し、その格差に対して人々も「納得」していた状況が様々なものの自由化によって壊れ、実力が「格差」につながり、(例えば所得が)上の人は上の人同士でくっつき(結婚)、逆に下の人は下の人とくっつくことによって格差の二極化が現在急激に進んでいる。
     この2つのレンズによって職業、家族、そして教育の3つの領域を考察している。
     職業においては職業が不安定化し、中核労働者と非正規雇用者という2極が出現。一度非正規になった人は正規になることは難しく、中核労働者はどんどん働かされるので、所得・能力の二極化が進む。また非正規になってしまういリスクは誰にも起きる点からリスク化も進んでいる。
     家族に関しては、まず女性の状況の変化に着目すれば以前は結婚すれば安泰と考えられていた状況から夫がいつクビになるか分からない状況となっている。また夫の状況に着目しても、人の流れが近代より激しくなったことによって妻が他の男性と出会う機会が急激に増えたため、いつ離婚を突きだされるかも分からない。よって家族が「一緒にリスクを乗り越えて行く共同体」ではなく、「リスクそのもの」になってしまう。また上で述べたように所得水準が高いカップルがくっつくことによって所得水準は上がり、またそれとは逆に所得水準がどんどん下がっていく家族が発生する。これによって家族の状況も二極化していっている。
     最後に教育に関しては、以前は「受験」というパイプラインが正常に働いていたが、現在労働市場の変化により企業も人を多く必要としなくなり、「このパイプラインに乗ったつもりだったが、いつの間にかそのパイプからもれていた」というような人が多く発生している。また高い教育を受けた家族は高い教育を受けた子供を再生産し、二極化を促進させる。
     これらの「二極化」「リスク化」により人々の間で「希望」に格差が生じている。「希望」とは「自身の努力が報われる感覚である」と、ある社会学者の意見を引用している。
     対策としては政府、企業、自治体等の組織が総合的に状況に対処していかなければならないと述べている。様々なデータを巧みに使って意見を主張している点や、以前から自分が疑問に感じていたことを論理的に説明してくれていた。おすすめの良書。

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    2012年01月14日
  • 「婚活」時代

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    ネタバレ

    こんな時代が訪れていたとは知らんかった!
    婚活って深いなぁ。知らないことだらけでおもしろかったぁ。

    ちょっと(いやかなり?)結婚したくなくなった。

    BBQで自分が火を起こしてるようでは結婚できなくて当然だと認識できた しパソコンの接続も自分でできたらあかんのやとおもう 笑

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    書籍に書いてたこと

    人が上手にできるようにならなくてはならないことは「働くこと」「愛すること」by 精神分析学創立者 ジグムント・フロイト

    職業選択の自由
    結婚相手の選択の自由

    により自動的に就職・結婚できない時代へ。

    就活と婚活の必要性が浮上。
    選ぶ必要がでてきた。


    結婚がかつてのような生活必需品ではなく
    自分の嗜好に合わない結婚ならしたくない
    非婚化
    晩婚化

    また、結婚する年齢の多様化によりタイミングがあわないケースも多発。



    日本人はずっと恋愛下手だったのに、それに気付かないまま恋愛のオープン市場化をしてしまってそのツケを今支払わされている。
    「出会い」が少なかった時代は出会った相手がすてきに見えた。
    結婚するきっかけもメリットも見つからない
    男はいるが、いい男はいない

    ニートやフリーターとつき合う女性が増えてきた。
    自分が我慢をせずにつきあえるから。

    女性たちよ、狩りに出でよ。男性たちよ、●●(読んでねw)

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    2011年10月31日
  • パラサイト・シングルの時代

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    2011/10/11(~120) 12(~204終)

    パラサイトシングル=フリーターもしくは社会人で親元で生活するものの事。
    パラサイトシングルは社会の不景気を増幅させるらしい。

    完全に私だった。

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    2011年10月24日
  • 「婚活」時代

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    就活と同じく結婚も努力の活動をしないと、結婚にたどり着けないのが今のご時世。これこそが婚活である。

    少子化対策で子ども手当てが叫ばれるなか、結婚そのものに対する対策はなぜされないのか。
    経済的負担を軽くするだけが少子化対策足り得るのか。

    結婚にはには経済的問題に加え、男女の結婚観などの心理的問題という二つの要素が絡むと指摘する。

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    2011年09月12日
  • 希望格差社会――「負け組」の絶望感が日本を引き裂く

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    中学校、高校、大学と受験でのセレクションが正しく機能していた時代では
    無理のない、そのごの人生展望が人々にはまっており、

    一流大学を卒業したならば、
    大企業、官僚、研究者といった職業が待っていて、
    自動的に送り込まれる。
    コレを、著者はパイプラインシステムと呼んでいる。

    しかし、

    今現在、
    受け皿としての、大学、企業の組織体系および、パイプラインシステムの
    雨漏りがあり、受験を通して、上のパイプラインシステムの流れに乗っていたとしても、そこから転落する人が多く出てきている。
    さらに、雨漏りがあるとわかっていながらも、上に行くためにはパイプラインにい続けることが不可欠である。


    収入の多い夫婦のほうが、収入の少ない若年夫婦よりも共働き率が多く。
    強者がより強者になってゆき、
    高い収入から、高い教育が可能になり、
    “平等”と言われている勉学さえも、先天的な収入や生まれた環境によって左右される時代が来た事を切れ味よくレポートしている。

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    2011年07月14日
  • なぜ若者は保守化するのか 反転する現実と願望

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    週刊東洋経済のコラムの記事をまとめたもの、著者は、家族心理学(社会学)が専門で、パラサイトシングルなどの造語でも有名な人。

    基本は連載記事なので、保守化するのかというよりも、連載時期(小泉郵政選挙~民主党政権誕生)の時の、施策と実際の状況のギャップを投げていることが多い。結局は、高度経済成長時代のモデルをどこかで維持してしまっているために、若者が夢をなくして生活することでしかできなくなってきている現状が描かれている。

    何とかならないものかといろいろと考えますが、答えは出ておりません。

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    2011年07月04日
  • 希望格差社会――「負け組」の絶望感が日本を引き裂く

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    たいへんわかりやすく、納得できる内容でした。というのも、初版の出版が2004年です。著者の指摘が的確で、かつ、この七年間で改革が何ら実現されていない、それよりもさらに混迷の度合いを深めているようである、ということでしょうか。

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    2011年05月20日
  • なぜ若者は保守化するのか 反転する現実と願望

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    婚活という言葉を産み出した社会学者。結論を出せない社会学の弱点は見えるものの指摘が的確。結局は保守化せざるを得ない社会環境になっているという点に納得。

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    2011年03月18日
  • 「婚活」時代

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    結活について知りたくて読書。

    2人の著者たちそれぞれの得意分野を合作させた内容。未婚である自分には耳が痛い話も多い。社会構造が大きく変化しているのだと感じさせる統計も豊富。

    個人が自立し、社会が成熟し、自由や選択肢が増えれば増えるほど逆に迷い決断できなくなる現象なのだろうか。

    恋愛経験が少ない男性がNG発言や相手の立場を配慮しないような問題行動が多い。
    40代の10人に1人は童貞。
    この統計が事実なら非常に恐ろしいと感じてしまう。

    もっと男を磨くことをコツコツとやろうと思う。

    読書時間:約50分

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    2011年03月17日
  • [図解]リアルにわかる 幸せになる! 女の「婚活」バイブル 何もしないと、結婚できない!

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    サブタイトルが「何もしないと、結婚できない!」

    ・・・う~ん、そういう時代なのかも…。

    自己分析、婚活力を上げるヒント、どんな婚活の仕方が良いかなどの具体的で的確な方法が載っています。婚活中の方もこれからの方も一読して損は無い本だと思いました☆

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    2011年03月08日
  • 「婚活」時代

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    読みやすかった。
    危機感出るかと思ったけど、読後感は「ふーん」って感じ。
    実際に結婚した人の例がいくつも出てくるけど
    なーんかリアルに感じないんだよなぁ。
    友人知人がフツーに結婚してるからだろうけど。

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    2011年02月01日
  • パラサイト社会のゆくえ――データで読み解く日本の家族

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    結婚して自立できない人が増えているのは本人の問題ではなく、社会的問題が原因。景気が悪いことや若者の労働環境の悪化が社会ぜんたいwに影響している。

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    2010年11月20日
  • 希望格差社会――「負け組」の絶望感が日本を引き裂く

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    ●出会い
    内田樹「下流志向」
    ●purpose
    社会学に興味あり
    ●感想
    独断的に言いきる著者
    社会学分野に無防備な自分には斬新で刺激的
    「うのみにすべきでないこと」2割。でも、「その通り」8割。

    ●おすすめ度★★★★
    ●お気に入り★★★
    ●難易度★★★
    ●読み直し★★★★

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    2010年10月28日
  • パラサイト・シングルの時代

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    パラサイトシングルとは、いわゆる親と同居している大人。いま日本では、フリーターでもパラサイトシングルであるがゆえ、親の稼ぎで生活し、自分で遊ぶお金を稼ぎ、お金のかかる趣味や持ち物を持ったりできる人が増えてるんだそうな。

    にゃんこ。

    へーと思ったのは、ラブホテルは日本独自の文化だというくだり。パラサイトシングルどうしが付き合うと、おたがい家に誰かしらいるわけで、気楽にセックスできない。だからわざわざお金を払ってまでラブホテルにいく文化ができたんにゃて。んで、アメリカのモーテルとかは日本ほどの偏ったイメージというか、セックスしにいく場所みたいなイメージはなくて、単に泊まる場所だからラブホじゃないんにゃて。

    にゃんこ。

    セックスするためにお金を払うかー笑
    こゆ人たちが増えるとやっぱ、絶対に生きるために必要だからお金を使う、っていう場面を支える産業、いちばん基礎的な産業が衰退してしまうのが問題。不動産なり家電なり。それから、このぬるま湯状態の心地良さを
    捨ててまで一人暮らししたり結婚して子育てしたりといった意欲が育てられないことも、長期的にみて国全体が衰退してってしまう要因になりうる。

    なにが大事かって、親は子どもを甘やかすな!国は社会保障に依存して働かない人間を甘やかすな!

    てことだにゃ!(T ^ T)

    社会はみんなでつくるもん!ズルはだめだにゃ!

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    2010年09月20日
  • 「婚活」時代

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    恋愛が自由になればなるほど、結婚はむずかしくなる。社会学者の著者が現在の状況を分析していかに婚活を勧めればよいかをアドバイスします。男子は自分磨き、女子は狩れ!というのがいまの婚活のキーワードおもわず納得してしまいます。

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    2011年09月04日
  • パラサイト社会のゆくえ――データで読み解く日本の家族

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    『希望格差社会』の山田先生。山田先生の本を読むと大学院にいかない方がいいのかな・・・と思ってしまう。大学院生を「不良債権」なんて表現されたら行きたくなくなる。もちろん院生の全員が不良債権化するということじゃないでしょうが。家族制度についての考察は本当に鋭いと思う。フリーターに対して批判的な記述も刺激になる。

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    2009年10月04日
  • 希望格差社会――「負け組」の絶望感が日本を引き裂く

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    この本が単行本で出たのは2004年。しかし、その後「格差」を埋めるための努力はどれぐらいなされているのかと、やや「絶望」的な気持ちになりました。

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    2011年08月03日
  • パラサイト社会のゆくえ――データで読み解く日本の家族

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    パラサイト・シングルの時代の続編。概ね前作と主張は変わらないが新たな事象もでてきたりして、おもしろいです。説得力があり、わかりやすい。

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    2009年10月04日
  • パラサイト・シングルの時代

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    何を隠そう、パラサイトシングルという言葉を作ったのがこの本の著者なのです。この本は当時はかなり衝撃的だったんじゃないかな?ほんとおもしろいです。独身貴族とパラサイトシングルとの違いなんか、目から鱗もん。いちいち納得させられます。

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    2009年10月04日
  • パラサイト・シングルの時代

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    日本特有の現象として増え続ける、『親元に留まり続ける独身者』たち。彼らは満ち足りているがゆえに、状況を打破する欲求が少ないといいます。最近はニートも増え、更に絶望的な状況になっていると私は思います。考えさせられる一冊でした。

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    2009年10月04日