山田昌弘のレビュー一覧

  • 「今どきの若者」のリアル

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    16の視点、切り口から今の若者を分析した一冊。
    違った視点で捉えることで考え方の幅が広がった。
    どの執筆者の方も批判的ではなく建設的な論調だったので、読んでいて気持ち良かった。

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    2023年12月21日
  • 結婚不要社会

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    結婚について、歴史と国の観点で語られている。

    知っている内容だが、改めて歴史的背景をもとに語られると気づきがある。

    特に、皆婚時代はお見合い等で同等婚がなされていた。
    途中で、年収に差がなかった時代は、容姿で結婚相手を選んでいた。
    現代は、階級格差があるので、男は稼げる方がよく、女性はまず年齢があってその後に容姿が重要と言う話だった。

    人によっての好みはあるが、格差社会によって経済面で選ぶ時代の傾向があるのが1番である。

    また、現代はとにかく大学まで行かせるのが第一で、子供を下流にしたくないという風潮があるが、この流れをやめることで子供を持つことのハードルを下げることが少子化解消の第一

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    2023年07月02日
  • 新型格差社会

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    普段は自身がそれ程幸せな状況だとは感じなかったが、本書を読み様々な格差の説明を聞いて、私自身が非常に恵まれている事を再確認。気分が良くなった。

    格差の下側の人いる方は、僕らが優越感を感じる為に存在して下さっている部分もあり、改めて感謝したい。

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    2023年02月24日
  • 日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?~結婚・出産が回避される本当の原因~

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    勉強になった。個人的な感覚として、日本特有の少子化の原因となる考え方や価値観に共感できないところはあるが、大きな傾向としてはそうなんだろうと理解。だからこそ、「誰の意見を聞いて少子化対策を検討してきたのか」は、重要な振り返りポイントだと理解。
    「子育て自体に喜びをみいだす」と、「子供の市場価値によって親としての肯定感をもつ」の違いにはなるほどと思った。
    また、中流階級意識が少子化の背景にあるというのも新発見。とくに、親の生活が安定していてそれなりの環境を準備してもらった人が、経済的理由で子供を持つことを躊躇うというのは納得した。でも、この変化の激しい時代に、先の見えない不透明感や不安だけみてい

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    2023年02月21日
  • 新型格差社会

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    成田悠輔がYouTube界隈でよく顔を出すものだから必然社会学に関心が湧いてきて、且つ転職活動を一通り終えてみて税制とか社会保障がうっすらと分かってきたところで、ドンピシャの内容だった本を見つけたから一気に読んだ。「一億総貧困社会」と平原依文とのディスカッションの中で成田が言っていたような内容が書いてあった。この本では格差がないとまでは言ってないけども。EdTechの発達で教育格差が埋まるといいな。

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    2022年11月05日
  • 「婚活」時代

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    12年ぶりの再読。
    岩波新書のしおりで「広辞苑」が婚活を収録したことにふれ、婚活は結婚活動の略語ではないという。
    本書の「はじめに」で、山田先生は「婚活は結婚活動の略です」と冒頭で言い切っている。これってどういうこと?

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    2022年09月01日
  • 日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?~結婚・出産が回避される本当の原因~

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    正に自分自身も教育費用が準備できるか、小さいうちは良くても中高生になった時の生活費と月並みのレジャー費を捻出できるかという点で、2人目は欲しいが二の足を踏んでいる。リスク回避思考が強いとはいえ、「なんとかなるよね〜」とは思えない日本。一般市民がお互いを監視している空気感があるから、過剰に人の目を気にする風潮なくなってほしい。

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    2021年07月21日
  • モテる構造 ──男と女の社会学

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    男は女から認められないと生きていけないが女は同性からの関係性だけでも自尊心を損なわず生きていける事が本書での1番の気づきである。
    男は仕事ができる事でしか周囲から認められずそこを損なうと社会的な存在価値がなくなってしまう。女性はキャリアでも家庭でも居場所を見つけることができ、男よりも生きる術があるように感じた。これからは男性らしい女性らしいという概念は崩れていくだろう。だが根源的に残っている男女の性は自認して前向きに生きていきたい。
    女性は同性から養育を受ける為に性的な欲求は低い。男は母親以外からの異性の承認が必要であるから性的にも血気盛んである。これもなるほどなぁと思わされた。

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    2021年05月22日
  • 結婚不要社会

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    ネタバレ

    時代の流れとともに結婚の在り方がどう変化してきたか、結婚に何を求めているかがよくわかり知見が深まった一冊

    以下読書メモ
    >>>
    ・結婚は、幸福を保証しない。この点が理解されるなら、結婚はもっと、増えるのではないか。

    ・結婚困難から生じる問題を解消する手っ取り早い方法は、結婚しなくても経済的・心理的に生活ができる社会に変わることでしょう。要するに、結婚不可欠社会から「結婚不要社会」に変わればよいのです。


    ・要するに、男性にとって結婚は人生の通過点の一つでしかなく、男性は結婚によって自分の人生のコースが変わるものだとは思っていない。結婚するから会社を辞める、すなわち「寿退社」のような選択も

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    2021年04月28日
  • 新型格差社会

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    p61 子どものかけられるお金 1994年と2018年では後者が3-5万減っている

    p67 1975年の国公立授業料 3.6万 1986年 25万
    2020年 文系 53万 理系 80万

    p78 小4くらいの時点で毎月5万の受講料がかかる中学受験専門塾に通えるかどうかで、その後の人生ルートがある程度きまってしまう。 親の所得が子ども世代に影響し、格差が再生産されている状況

    p85 学校で学んだことを一切忘れてしまったときに、なお残っているもの、それこそ教育だ アインシュタイン

    p123 生まれ故郷の土地に、ライフステージに応じた場がない 生活の糧を得るための仕事の場、自分のこどもを通わ

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    2021年04月26日
  • 日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?~結婚・出産が回避される本当の原因~

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    フランスに住んでいる友人(日本人)に、「今この本読んでるんだよね」と話したら、「え、日本て少子化対策なんかしてたの?」と言われた。
    確かに。言われてみれば。
    わたしはすぐに、日本が行っている少子化対策をあげることができなかった。
    この作品によるとそれは、育休制度であるとか、保育園増やそうとか、そういうことらしい。でもそれって、なんかずれているような気がする。

    なぜ日本で結婚・出産が回避され、少子化対策は失敗したのか。
    説明していくと、こういうことだ。まとめだけでなく小言が入るので長くなります。
    日本は欧米諸国の少子化対策をベースにして少子化対策を行った。
    しかし。
    欧米の価値観を前提としたま

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    2021年04月09日
  • 結婚不要社会

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    近代は結婚がもたらす効果が純化しているという指摘が面白かった
    社会の変化からさまざまな矛盾が生じてると分かった

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    2021年01月12日
  • 悩める日本人 「人生案内」に見る現代社会の姿

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    昔から、多くの人は悩んでいてしかも人それぞれに悩みは違います。

    しかし、大きな流れとして昔の日本人は世間の常識というモデルから外れていることを悩み、今はモデルすら無くなりつつありどうしていいか分からなくて悩んでいます。

    個性の時代と言われながら、個を確立する具体的な方法も教えられずに大人になってしまったのかもしれません。

    著者は、読売新聞の人生相談の回答者として社会学者として社会のパラダイムを見ながら、一方で具体的なアドバイスをするにはどうすればよいか、悩みながら考えています。回答に至るまでの考え方を知り、回答そのものよりも悩みに対する対応のヒントを得た気がします。

    一般紙の人生相談な

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    2020年12月27日
  • 結婚不要社会

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    結婚のシステム、意義、歴史を分かりやすく説明した後で現代日本の意識のズレによる問題を論じている。
    好きな人と金がある人が=で無いところがポイント。要するに日本の場合は結婚=金もしくは旧来の価値観に囚われない人という事になる。

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    2020年11月20日
  • 日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?~結婚・出産が回避される本当の原因~

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    ネタバレ

    うーん、そりゃそうなんだけど。対策取る気は国には内容だなあと思う。たぶん、状況を理解する気がないのだろう。

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    2020年10月18日
  • 日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?~結婚・出産が回避される本当の原因~

    購入済み

    好感の持てる著者

    日本の少子化事情が欧米のそれとは大きく違うことを示した書。
    日本は欧米の政策を真似ることが多く、それは欧米の問題が日本にも後年発生し、解決策もそれにならうという歴史観が明治時代からあるからだ。

    しかしもちろん欧米人と日本人は文化が大きく違う。子どもの育て方からどういう主義を掲げているかまで。特に世間体を気にして結婚や出産を渋ったり、子どもが働ける年代になっても実家暮らしなど親世代と同居する例も少なくない日本では、欧米よりもはるかに結婚までのハードルが高いと断ずる。
    日本では中流の平等意識が強いが、世界では経済的な身分差など当たり前に存在している。ある意味で欧米は身分差にあった範囲で子

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    2020年08月18日
  • モテる構造 ──男と女の社会学

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    題名はかなり狙ってる感じだけど、内容はしっかりとジェンダー学、それに関する言説について説明されている。

    男女の非対称性を理論的に正すことが困難だと納得させた上で、その不平等ともいえる非対称性が、現実味を持って解説されていて興味深かった。
    性別の非対称性を語っているものの、不思議と前向きな気持ちで読み進められる。

    男性は〜、女性は〜、という語り口に、今まで嫌悪感を持っていたけど、これを読んで社会構造的に仕方がないことと腑に落ちた所も多く、勉強になった。
    フェミニズム、ジェンダーに関心がある人は、新しい視座を得られると思います。

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    2020年04月12日
  • パラサイト・シングルの時代

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    20年前に書かれたとは思えないほど、現代の状況とも当てはまる。
    パラサイトシングルの生活状況、問題点、発生した時代背景、海外との比較がなされている。
    生活状況とかは読んでてあるあると思ったり、こんなことにもパラサイトシングルが関係したのかと新しい発見があって、さくさく読めた。

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    2020年03月20日
  • 結婚不要社会

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    『希望格差社会』『パラサイト・シングルの時代』など、山田先生の著作が、いつも自分と家族の側に。
    幸せに生きるための道標がまた増えた感じです。

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    2020年01月15日
  • 結婚不要社会

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    歴史的背景や国際比較をした上で、なぜ日本が結婚困難な状況となっているかをわかりやすく説明してくれる一冊です。
    これまでの結婚できない環境に関する言説と、周囲の意見に齟齬を感じていた中、いい本に出会えたと感じています。
    次はもっとインタビューなど生の声がより多く入った一冊を希望します笑

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    2019年12月28日