隆慶一郎のレビュー一覧

  • かくれさと苦界行

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    『吉原御免状』の続編。
    誠一郎自身の出生の秘密も絡みつつ裏柳生との死闘、黒幕の幕府老中酒井忠清との決着が描かれています。

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    2010年08月07日
  • 死ぬことと見つけたり(下)

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    もちろん上もある。
    武士の思想がよく分かる。しかも、物語としてめちゃめちゃおもしろい!
    名著です。

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    2009年10月04日
  • 一夢庵風流記

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    少年ジャンプの『花の慶次』の原作。掲載されていたのは90年代らしい。パチンコのシリーズにもなっている。それらで目にしたことはあったが、私はジャンプでも読まずパチンコもしない上に、正直あのリアルな画風が好みではなかった。

    だが、そうした経緯とは関係なく、漫画になるだけあって漫画みたいに面白い。実在した武将で、前田利益(とします)。戦国時代末期に前田利家、上杉景勝に仕えた。性格が超然としていて、本書の中でも「万能タイプ」に描かれる。いわゆる、強くてカッコ良くて奇抜、何でもできる系主人公で、そこにカタルシスを感じるタイプのスカっと小説だ。ファッションも変わっていたらしく、その内容は小説でも漫画でも

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    2025年12月01日
  • 新装版 柳生非情剣

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    将軍家剣術指南役である柳生宗矩や隻眼の十兵衛といった剣術家として後世に名を残す柳生家、柳生新陰流のイメージを覆す、柳生一族の陰の部分を描いた短編集とでも言いましょうか、家光の男色の相手になったことが不幸を招く左門友矩や、関ヶ原が人生を変えた五郎右衛門宗章など、数奇な運命をたどる面々の物語が短編にして独特の魅力を持つ唯一無二の作品です。

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    2025年07月17日
  • 花の慶次 ―雲のかなたに―  10巻

    購入済み

    面白いです

    内容はオーバーですが、戦国時代が好きなので入りやすかったです。
    戦国の世に消える武士、かぶき続けるかっこよさが好きです。

    #感動する #カッコいい

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    2025年07月03日
  • 一夢庵風流記

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    僕は、前田慶次郎と言えば、昔、時々やっていたパチンコ「花の慶次」を真っ先に思い浮かべる。そこに登場するキャラクターやエピソードが、この作品にも出てくるからだ。この作品は、前からずーと読みたかったものだ。やっと念願が叶って、とても嬉しい。

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    2025年05月30日
  • 死ぬことと見つけたり(下)

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    興味本位で借りたのに、非常に面白い。
    死人を描く作品が、作者の死により未完に終わり、主人公の死が描かれない皮肉。

    しかし、
    未完に終わったとしても、非常に面白い物語だった。

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    2025年04月08日
  • 吉原御免状

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    初めて読んだ作家さん。
    吉原の存在意義について独自の説を打ち立て、そこに家康影武者説や天海僧正=光秀説を取り入れ、かつ表裏の柳生家を絡めた豪華な内容なのに、単なる賑やかしではなくそれぞれがしっかり地に足がついている印象です。
    他の作品も読まなければ!

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    2025年02月24日
  • 吉原御免状

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    吉原を舞台にした戦国から江戸の歴史の描き方がとても面白かった。強く素直な誠一郎に惹かれる人々の気持ちに共感でき、飽きることなく一気に読めた。

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    2025年02月06日
  • 鬼麿斬人剣

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    師匠の遺した出来損ないの刀をぶち折る旅モノ。江戸も後半に入った頃のお話なので忍者は出てくるが柳生一族や秀忠などは登場しない。主人公はやはりアウトロー。前田慶次とまではいかないが山の民としての誇りと強さが堪能できる。師匠である清麿の足跡を辿るのだがそこでの師匠の生き様が鬼麿とは別ベクトルの漢というのが面白かった。
    作品の出来は自分には伺いしれないがバイオレンス&エロティズムがハードな為お茶の間で観るような映像化は難しいと思われる。

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    2025年01月20日
  • 鬼麿斬人剣

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    ネタバレ

     末國善己 編『歴史時代小説名作アンソロジー 刀剣』(中公文庫)にて本作の「一番勝負 氷柱折り」が収録されていたことから、読んでみた。
     自殺した刀工 源清麿の遺言に従い、生前に鍛った数打ち(粗製濫造品)を折る弟子 鬼麿の旅路。良くも悪くも人世に囚われぬ彼の生き様と剣技は鮮烈で獰悪。黒船来航に揺れる幕末期諸藩の抗争も、生前の師に絡む遺恨も物ともしない無双ぶりに興奮しぱなしだった。
     第1章からほぼ全篇にわたりセックスの場面があり、強姦をやや肯定的に描いている点だけはいただけなかった。

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    2024年09月06日
  • 影武者徳川家康(上)

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    ネタバレ

    ●影武者
    テレビドラマを見たことがあり、面白かったので、読んでみた。徳川家康が影武者だったらという仮定ですべての物語が進んでいく。それが、矛盾のないように書かれており、本当なのではないかと思ってしまう。
バラしてもいいのか、と脅そうとするが、逆にバラしたら大変だぞという逆の脅しの構図が傑作である。都市伝説を、そのまま物語にしてみたというふうに感じるが、想像力を掻き立てられ、興味深い。
歴史物語としても、しっかりと作られており、それによってさらに物語に厚みが出て、面白くなっている。「貧が裕になると弱くなる」一番響いた言葉である。


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    2024年08月27日
  • 死ぬことと見つけたり(上)

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    ネタバレ

    時代小説は人の名前が難しい…
    言葉も難しい。

    ただ、面白い。

    死人。毎朝死ぬ。
    その為、後悔などしない生き方。
    自分に強い生き方を学びたい。

    p127.ことの大小を問わず、理由の正逆を問わず、一瞬に己れのすべてを賭けて悔いることがない。
    p130.今日只今に己れの全存在を賭けて決して悔いることのない男である。
    p197.人間のすることに理屈はどうにでもつく。だがすべて嘘である。何を考えるかではなく、何をするか或いはしないかで男の評価はきまる。

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    2024年01月29日
  • 影武者徳川家康(中)

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    秀忠を牽制しながら着々と護りを固めていく二郎三郎。甲斐の六郎の活躍が光る。おふうの子供への愛着。同族を斬らねばならなかった柳生兵庫助の悲しみ。たくさんのドラマがありました。すごく面白いのだが、並行して起こる様々な出来事で登場人物が多勢すぎて混乱するのが難。そして秀忠があまりにも駄目駄目すぎる。下巻を楽しみに…。

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    2023年02月15日
  • 影武者徳川家康(上)

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    面白い!
    厚い本なのに引き込まれてどんどん読めました。現代での例えがあったり、著者の考えが書かれていたり人物に感情移入しやすくて読みやすかった。中巻、下巻も楽しみです。

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    2023年01月27日
  • かくれさと苦界行

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    剣のバトルがぎっしりと詰まっている。「吉原御免帳」の続編です。
    前作よりもいっそう面白く読めた。
    ただ、古い本なので、びっしり文字が詰め込んであって読みづらい。今の時代小説のほうが、適度に改行してあるので読みやすいです。が、それを差し引いても面白いなーと思える1冊。
    あまり歴史の蘊蓄がくどくないのも良かった。

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    2023年01月08日
  • 死ぬことと見つけたり(下)

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    未完の書、という事を解説で知る。佐賀藩士、いや、浪人斎藤杢之助の痛快劇。

    潔き葉隠の魂が次第に、丁度良い描写における何をやっても上手くいく、ご都合主義的万能型主人公による勧善懲悪ストーリーに転換した気がして、思考が散る。実在せぬものを描くのだから、土台エンタメ的要素が盛られるのは仕方ない事。純粋に楽しめない自分を恥じつつ、自らのバイアスを殺して読む。葉隠ならぬ。

    さて、葉隠。葉蔭に奉公を隠す、縁の下の力持ち的な生き様。佐賀藩士の心構えや歴史、習慣に関する知識を集めたものと聞く。ビジネスでは企業理念のほか、少し前にウェイマネジメントとして、ミッションや行動指針のような、先輩たちの言葉とか会社

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    2022年11月13日
  • 影武者徳川家康(上)

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    歴史小説は気になるけど、難しそうというイメージがありなかなか読めずにいましたが、満を持して読んだのがこの作品で良かったです。

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    2022年07月09日
  • 一夢庵風流記

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     隆慶一郎さんにハマったきっかけとなる作品が、「死ぬこととみつけたり」だった。分厚い単行本2冊を読むのには、文庫本のように逐一ルビは振られておらず、また内容も「葉隠」に近いということもあり、史実との照らし合わせが含まれ、総じて難解な作品であった。ただその難解さ、読み進めなさがその物語自体の面白さを一層引き立たせていると感じ、私はそこに惹かれた。
     そして次に読んだ隆氏の作品がこの「一夢庵風流記」である。一読した感想としては、漫画を読んでいるような気分になった。というのは、「死ぬこととみつけたり」と比べ、日本語も読み易く、人間関係・相関関係共に至ってシンプル。ストーリーもバトルやロマンスなど、複

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    2022年04月30日
  • 一夢庵風流記

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    ネタバレ

    ゲームか何かのキャラクターとしては知っていましたが、本人については何も知らずに読み始めました。
    長身で長槍を振り回すと言えば前田利家。
    同じ前田の血筋なのだろうとは思いましたが、まさかそこまでそりが合わないとは…。

    これまでに読んできた前田利家は温厚で、篤実で、愛されキャラだったように思いますが、この作品においては器が小さくてで執念深くて、まつにすらちょっと軽んじられているところがあるくらいです。(まつは慶次郎が好きなのです。で、両想い!)

    風流記というほど風流に傾いてはいませんが、漢籍を読み、歌や詩を作り、茶を嗜む慶次郎は確かにただの暴れん坊ではありません。
    だからこそ、直江兼続とは莫逆

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    2022年03月28日