隆慶一郎のレビュー一覧

  • 花の慶次 ―雲のかなたに―  18巻
  • 死ぬことと見つけたり(下)
    最も好きな作品
    このフレーズ自体はワンピースの章名から知り、まさかそのままの題名で小説があるとは思わなかった。
    作品自体は黒澤明の用心棒や椿三十郎といったサムライ映画を連想させるものがあり、作者の隆慶一郎自身も黒澤同様、史実を研究し尽くすことで忠実に当時のサムライを再現しており、フィクションではある...続きを読む
  • 死ぬことと見つけたり(上)
    最後まで終わっていない事だけが悔しい。
    しかし構想だけ見ればある程度は想像出来ると共に、他作品を見ると容易に想像出来る。
    バイブルと言える作品が見つかった。
  • 死ぬことと見つけたり(下)
    初隆。…いや、これは凄いッ!?今まで読んだ時代小説の中でトップ(※マイベストは藤沢周平「蟬しぐれ」である。)に並ぶ大傑作。こんな作品が絶筆だなんて——完結していたら、間違いなく星五つ。今度は完結している作品を読みたい。
  • 死ぬことと見つけたり(上)
    死を畏れぬ心の鍛錬とは、人を一体どこに辿り着かせるのか。葉隠が教える生き様。死が恐ろしくないならば、人は自暴自棄に生きてしまわないものか。そこに眠る信念を歴史小説が解き明かす。清々しく気持ちの良い、痛快な物語だ。それでいて葉隠の真髄が随所に散りばめられる傑作。今まで読んだ事が無かった事、本作を手に取...続きを読む
  • 影武者徳川家康(上)
    関ヶ原から、征夷大将軍拝命まで。

    今もって私にとって、隆慶一郎を超える小説家はいない。
    史実をもとに、新たな解釈を加え、圧倒的な筆致でぐいぐい迫る。
    他の作家の、似たような小説もいくつか読んだが、いかんせん物足りないのだ。

    何度読み直したかわからない。

    分量といい、完結したことも含めて、代表作...続きを読む
  • 一夢庵風流記
    隆慶一郎の代表作。前田慶次を発見し、読者に提供した功績はおおきい。かぶき者の慶次とまつの交わりが好きだ。
  • 死ぬことと見つけたり(上)
    太平洋戦争で徴兵された若者が、ランボオの詩集を持ち込みたくて「葉隠」の中に潜ませて行く。活字に飢え、やむなく葉隠を読み出して、その魅力に引き込まれ、独自の解釈を展開していく。ここから時代は江戸初期に移る。鍋島藩(現在の佐賀)の葉隠武士3人衆が、藩のため、主君のために躍動する。その生き方は、武士の本分...続きを読む
  • 影武者徳川家康(中)
    駿府の城構えを進める二郎三郎。もはやこの巻では彼の名字を呼ぶことはなくなった。もう本物か影武者か、どちらでも良いくらいの存在感があるのだ。将軍・秀忠と柳生宗矩の暗殺計画を見事にかわす二郎三郎軍団だからこそ、さらに秀忠の怨みが増幅し、緊張感が高まっていく。計略により駿府に残置された形になった柳生忍びの...続きを読む
  • 影武者徳川家康(上)
    もし家康が関ケ原の緒戦に暗殺されていたら? タイトルを受けた設定かと思って読み始めたが、途中から史料を引用して著者の考察を示す書きぶりに、単なる時代小説ではない雰囲気を感じた。二郎三郎が「道々の者」として一向一揆に従軍した回想も面白かった。上巻を読むと、織田信長も徳川秀忠も悪人に見えてくる。徳川家存...続きを読む
  • 一夢庵風流記
    ずっと積読してた。パチンコとかアニメで活躍してるらしい。何となく読み始めた。ら、止まらない止まらない。

    前田慶次郎、前田利家の義理の甥。色々あって、日本史至上最高のかぶき者。信長、秀吉、家康の時代に、やりたい放題。

    優秀な馬と家来を引き連れ、自由に生きる、男の中の男。という感じ。

    めちゃくちゃ...続きを読む
  • 影武者徳川家康(上)
    関ヶ原の合戦にて、忍によって暗殺されてしまった家康、家康の死が広まると軍全体の指揮が下がり戦の勝敗に影響する。

    徳川陣営は苦肉の策として影武者・世良田二郎三郎を"家康"として扱うことに決める…(ここまで書くと三谷幸喜さん脚本ならコメディでもいけるかもと思いたくなるような内容ですが)

    この二郎三郎...続きを読む
  • 死ぬことと見つけたり(下)
    未完ながらもここまで楽しませてくれれば本望である。葉隠武士道を貫く魅力的なキャラたち、事業承継の困難さ...。様々なものが詰め込まれているが、戦乱の世も終わり、忍者が無用の長物と化したこの時代と同じように、AIやITの進化によって淘汰される仕事がある現実を突きつけられた思い...。
    杢之助らの最期を...続きを読む
  • 死ぬことと見つけたり(上)
    葉隠武士道を貫く杢之助らの生き方が粋で清々しい気持ちになる。
    随所にマネジメントの至言も散りばめられ、思わず唸る...。10数年前に読んだ時には気づけなかったことが多々あり、読み返す価値を改めて実感。
    さあ下巻に参ろう。
  • 影武者徳川家康(上)
    ここ1年で読んだ本の中で一番良かった。感動して、余韻がジンジンと響いている。
    本書は、徳川家康の影武者を務めた次郎三郎が主人公の歴史小説である。影武者は本人に似せるべく、何年も本人と一緒に暮らし、外見だけでなく、話し方、声、考え方、筆跡まで本人になり切れるよう訓練するのだ。
    関ヶ原の戦いで不運にも戦...続きを読む
  • 影武者徳川家康(上)
    読んだのは漫画が先だった。その後、本書を手に取って読み始めましたが、睡眠時間を削って読み進めてました。天下人を演じ続ける羽目になった二郎三郎。影武者としての究極の務めを果たすうちに、いつしか本物の天下人となりつつも、最後のその時まで二郎三郎だった。もしこれが史実であれば、家康人気は今の比ではないだろ...続きを読む
  • 影武者徳川家康(上中下) 合本版

    さすが

    昔に文庫本で読んで今回、電子書籍で読みました。
    久しぶりに読みましたが読み応えあり楽しかったです。
  • 吉原御免状
    詰め込み過ぎではないかというくらいの濃密な内容。
    吉原の子細な描写はもとから興味があることもあり夢中になった。
    家康のくだりがちょっと長過ぎてバランスを壊しているように感じた。
    自由闊達な着想とエログロが最高。
    著者の作品は初めて手に取ったが、ぜひ読破したい。
    総じて最高。
  • 花の慶次 ―雲のかなたに―  18巻

    家族で読める

    男女関係なく前田慶次に魅了されてハマると思う。おすすめです。
  • 影武者徳川家康(下)
    〈上中下巻合わせて〉

    忍の甲斐の六郎は、関ヶ原の戦いの開幕間近、徳川家康の暗殺に成功する。家康の影武者であった世良田二郎三郎は、急遽家康として成り変わり、勝利を納めて天下を取る。二郎三郎は影武者である以上、用が済んだら徳川家に殺される運命を悟るが、そうならないよう、協力者や信頼に足る部下を集めなが...続きを読む