隆慶一郎のレビュー一覧

  • 死ぬことと見つけたり(下)

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    「いくさ人」と「死人」の振る舞いを通して様々な男の生き様を描く時代小説。(紙上とはいえ)このような友がほしいと感じる。「死ぬこととみつけたり」という言葉は本書を読み、調べるまで誤解していた。

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    2014年09月03日
  • 死ぬことと見つけたり(上)

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    葉隠に書かれている佐賀藩士の心得をベースとした時代活劇小説。隆さんの他の小説(網野学説が下地)と異なって、藩主に背きつつも藩主に戻っていくような相反する行動を通して生き様を描いている。

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    2014年09月03日
  • 影武者徳川家康(下)

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    遂に秀忠の策と時代の流れに負けて豊臣家を滅ぼしてしまった二郎三郎、だが秀忠&柳生との直接対決は最後まで踏ん張りつつ毒を盛られて部屋で花見をしながら終了。ラストシーンも素晴らしい。

    文章レベルが非常に高く、二郎三郎、六郎、風斎、島左近、秀忠、柳生むねのりといった魅力的なキャラが織り成す多層構造の物語の妙。偽史ながらもしっかりした時代考証(ホントに家康別人説というのがあると後書きで知ってなおびっくり!)。読むのは時間がかかったけれど、文句無く素晴らしい小説でした。

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    2014年07月29日
  • 新装版 柳生非情剣

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    すごく好きな隆慶一郎先生の
    柳生家の人々を描いたと言っても過言ではない、柳生一族の短編集。
    それぞれのちょっとした感想とか。

    柳生御前試合…新陰流を継ぐ兵助(柳生連也斎)の表柳生vs裏柳生の争い。鯉が泣いていると言うお了、鯉を1日中見ている父の如雲斎。その意味がわかるのは後々。
    体の損傷を隠し尚も御前試合に命をかける!といった感じでしょうか、ね。

    柳枝の剣…徳川家光から愛された柳生友矩。柔らかい柳の様な剣を使う友矩と兄である柳生十兵衛との戦い。この関係をよく思わない柳生家の方々もいるわけで。そんな話。BLか!と思うような。。

    ぼうふらの剣…柳生宗冬の剣より能を舞うのが好き!という話。ザッ

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    2014年07月26日
  • 影武者徳川家康(中)

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    二郎三郎と秀忠の水面下闘争は続く。駿府城下の風魔vs柳生忍者バトル、柳生兵庫の壮絶な戦いに本気で泣きそうに。。。超一級のエンタメ本だと思う。うん。

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    2014年07月19日
  • 影武者徳川家康(上)

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    ぞくぞくする内容だった。文句なく星五つ。

    物語は関ヶ原の戦いで三成配下の島左近の忍び六郎が、見事家康を打ち倒すところから始まる。徳川家康の影武者、二郎三郎の活躍によって戦いは勝利するが、徳川家(の一部)は大混乱に。それ以後はなんと、家康の子、秀忠対二郎三郎と彼を守るかつての敵、島左近らの政治闘争に・・・。

    豊臣秀頼を守りたいがための三成の戦いは、島左近と二郎座ブロウに引き継がれた形で物語は進む。三成が捕まり家康と対面する場面は、いままでの(私の)三成像を塗り替える、漢として武人として、シビレルほどのかっこ良さだった。

    上巻では影武者の家康(二郎三郎)が征夷大将軍を朝廷から受けるまでを描く

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    2014年06月27日
  • 吉原御免状

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    面白かったどころではない。驚いた。
    吉原について、何を知っているわけではないが、それでもこれまで知っていた吉原を根底から覆すような作品だった。吉原と出てくるが、物語は吉原を中心にはしているが、もっと壮大。
    隆さんはこの後も、この作品に出てくる人物を小説にされているらしいので、読み勧めたくなる。
    こういう時代小説はもっと世間の人たちに読まれてもいいように思う。
    読んでよかったと思える作品だった。

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    2014年06月14日
  • 一夢庵風流記

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    ネタバレ

    豪胆さもありつつ、風流でもある
    柔剛併せ持つといった魅力を持った人物として主人公を描いている作品

    何度も読んでいる
    面白い

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    2014年06月01日
  • 一夢庵風流記

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    「花の慶次」の原作。

    漫画の慶次のイメージと小説のそれが合っているのが、良かったです。漫画では、琉球に行っていましたが、こちらでは韓国なのも新鮮で良かった。

    力が強いだけでなく、風流、そして、権力にあがなう。女性だけでなく、骨や捨丸と言った、闇の世界に生きる人も虜にしてしまう。そして、自分が認めた相手は最後まで信じ抜く。

    「そもそも友とは何かを喋るものかね。」
    言葉の重みが分かっている人は、無闇に喋らないのかもしれないし、それ以上に、一緒にいると言う事実を楽しんでいるのかもしれません。

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    2014年05月12日
  • 一夢庵風流記

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    コミックで「花の慶次」というのを見た事はあるが、絵が嫌いで興味なかった。たまたま、その原作らしいと気づき読んでみたけど・・面白かった。前田慶次郎は実在の人物らしいが、ほとんど創作だろう。秀吉の天下取りから家康まで快男子の活躍として朝鮮も絡む。歴史人物を散らしながらも、陰険な悪役は出てこない。恋あり冒険ありの、痛快時代小説。もう亡くなっているけど、作品を追いかけてみます。

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    2014年02月23日
  • 死ぬことと見つけたり(上)

    購入済み

    ヤッパリ良い!!

    何回読んでも新鮮で、飽きない。
    杢之助の爽快さ、決断力。
    全てについて、今の社会に必要なのでは?
    自分もあやかりたいものです。

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    2014年01月24日
  • 吉原御免状

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    網野史学の成果が見事にエンターテイメントへ結実した快作。劇団☆新感線の代表作『髑髏城の七人』はこの作品があればこそ。まさにバイブル。

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    2014年01月07日
  • 影武者徳川家康(下)

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    ネタバレ

    面白かったです。長かったけど^^
    中巻、下巻は戦闘地面もあり、手に汗握る展開で苦もなく読めました。何度も秀忠(柳生)の手にかかりそうになりながらも、六郎達の機転で躱してきた二郎三郎。終盤は秀忠に出し抜かれることもありましたが、腹心を喪うこともなく大往生を迎えられるのだから良かったです。後味が悪いと再読しようという気になれないもの。正規の家康モノを読んでからまた読みたいと思います。

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    2014年01月04日
  • 影武者徳川家康(下)

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    この歴史小説が面白いのは、影武者に過ぎなかった世良田二郎三郎がある日突然、本物の徳川家康を演じ続けねばならなったにも関わらず、徳川家康以上の活躍を果たすという点に尽きる。それをなし得たのは二郎三郎に『道々の輩』としてのバックグランドがあったからである。

    史実と虚構を上手く融合し、二郎三郎を陰日向となりサポートし続ける甲斐の六郎、島左近といった登場人物の魅力も物語の面白さを増している。

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    2013年12月24日
  • 影武者徳川家康(中)

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    覇権を狙う秀忠に数々の奇策で対抗する影武者・二郎三郎。裏では柳生と風魔忍の闘いが…

    数奇な運命により本物を演じ続けなければならなくなった影武者・世良田二郎三郎とその片腕・甲斐の六郎の活躍が面白い。

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    2013年12月23日
  • 影武者徳川家康(上)

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    関ヶ原の闘いの序盤、徳川家康が武田の忍びに暗殺される。家康に代わり采配を揮った影武者・世良田二郎三郎は闘いに勝利を収めるが…

    家康は影武者だったという奇抜な発想を上手く史実の中で生かしながら、数奇な運命に翻弄されつつ逞しく生きる世良田二郎三郎が非常に魅力的に映る。武田忍、柳生、風魔忍の闘いも面白い。

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    2013年12月22日
  • 一夢庵風流記

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    すばらしい漢の生き様。風流を知る稀代の知識人でもあった前田慶次郎。漫画からはいりましたが、小説の方が、面白いかな。でも、あのキャラクターが脳内で暴れまくっていましたσ(^_^;)

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    2013年10月16日
  • 影武者徳川家康(下)

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    いよいよ最終巻。豊臣家の最期、家康(二郎三郎)の最期が分かっているだけにページを進めるうちに心苦しくなってきた。ただ最後の最後まで二郎三朗を守る、六郎、風魔が素晴らしく、そして最後の六郎の涙に、こちらもおもわず涙が。ほんとうに読み終わりたくないと思わせる本であった。それとともに、史実の謎をここまで小説に落とし込んだ著者の力量に感服。

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    2013年05月25日
  • 影武者徳川家康(中)

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    上巻で結構満足かもと思いながら中巻に突入。いやいやおもしろい!後半からは一気に読込んだ。なんと言っても柳生VS風魔の争いが本当に面白い。さて最終巻に突入だけれども、最後が分かっているだけに悲しく、おしい気持ちになる。

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    2013年05月25日
  • 影武者徳川家康(中)

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    秀忠と柳生は本当に懲りない。

    それにしても、弥八郎の心境の変化はコロコロしすぎているような・・・

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    2013年05月11日