吉原御免状

吉原御免状

814円 (税込)

4pt

宮本武蔵に育てられた青年剣士・松永誠一郎は、師の遺言に従い江戸・吉原に赴く。だが、その地に着くや否や、八方からの夥しい殺気が彼を取り囲んだ。吉原には裏柳生の忍びの群れが跳梁していたのだ。彼らの狙う「神君御免状」とは何か。武蔵はなぜ彼を、この色里へ送ったのか。――吉原成立の秘話、徳川家康影武者説をも織り込んで縦横無尽に展開する、大型剣豪作家初の長編小説。

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吉原御免状 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    詰め込み過ぎではないかというくらいの濃密な内容。
    吉原の子細な描写はもとから興味があることもあり夢中になった。
    家康のくだりがちょっと長過ぎてバランスを壊しているように感じた。
    自由闊達な着想とエログロが最高。
    著者の作品は初めて手に取ったが、ぜひ読破したい。
    総じて最高。

    0
    2020年07月11日

    Posted by ブクログ

    何度 読み直しても
    素晴らしい

    沖浦和光さん、網野善彦さん
    たちを あまり知らなかったころにも
    むろん 面白かったのですが
    ほんとうの 面白さは
    やはり かの先人たちの著作を
    しっかり 読み込んだ上で
    今一度 じっくり味わうと
    もう たまりませんね

    そして
    隆慶一郎さんの場合は
    そこまで調べ尽く

    0
    2019年06月26日

    Posted by ブクログ

    宮本武蔵に育てられた青年剣士・松永誠一郎は、師の遺言に従い江戸・吉原に赴く。だが、その地に着くや否や、八方からの夥しい殺気が彼を取り囲んだ。吉原には裏柳生の忍びの群れが跳梁していたのだ。
    彼らの狙う「神君御免状」とは何か。武蔵はなぜ彼を、この色里へ送ったのか。
    -吉原成立の秘話、徳川家康影武者説をも

    0
    2019年03月29日

    購入済み

    重厚な筆運び

    筆者の作品は何度読み返しても、その都度感銘を受ける。一連の徳川家康を取り巻く時代背景が面白い。

    0
    2016年12月10日

    Posted by ブクログ

    まさに書名の通り、吉原に対して、
    神君家康が残した御免状をめぐる物語。

    設定は斬新だし、吉原の仕組みや歴史を学ぶ、
    ある種の歴史書にもなっていると思う。

    これがデビュー作とのことだけれども、
    主人公・松永誠一郎はともかくとして、
    登場する男たちはみんな格好いい。

    0
    2016年02月12日

    Posted by ブクログ

    古本で購入。

    師の宮本武蔵の遺言に従い江戸の色里、吉原に赴いた松永誠一郎。
    彼を襲う裏柳生の忍、「自治都市」吉原の本当の姿、そして神君御免状。

    ただただ一言、傑作。
    謎が謎を呼ぶ物語の巧妙なつくりと、それが徐々に解き明かされていく過程が、すごく心地いい。

    「道々の輩」などと呼ばれた傀儡子ら中世

    0
    2015年08月02日

    Posted by ブクログ

    これからどんどん書いて欲しかったのに急逝されてとっても残念。
    この『吉原御免状』が処女作で、かつ直木賞候補作となった作品。時代小説の傑作中の傑作ですね。

    時代劇やドラマでよく出てくる吉原ですが、こういう遊郭が出来た歴史や幕府との関係など関心しきり。
    これ以降、時代劇を見る目が変わった。

    0
    2014年09月05日

    Posted by ブクログ

    面白かったどころではない。驚いた。
    吉原について、何を知っているわけではないが、それでもこれまで知っていた吉原を根底から覆すような作品だった。吉原と出てくるが、物語は吉原を中心にはしているが、もっと壮大。
    隆さんはこの後も、この作品に出てくる人物を小説にされているらしいので、読み勧めたくなる。
    こう

    0
    2014年06月14日

    Posted by ブクログ

    網野史学の成果が見事にエンターテイメントへ結実した快作。劇団☆新感線の代表作『髑髏城の七人』はこの作品があればこそ。まさにバイブル。

    0
    2014年01月07日

    Posted by ブクログ

    脚本家をやっていた人の小説は、やっぱり一味違う。
    設定、ストーリー、構成の素養というものがあって、それに時代考証だとか研究内容だとかが裏打ちされると本当に凄い。
    そして、底辺に流れている思想というものに共感できれば、これほど楽しい文章体験はない。
    戦国時代の知識が増えるほど、楽しく読める素晴らしい作

    0
    2013年02月27日

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