隆慶一郎のレビュー一覧

  • 一夢庵風流記

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    ずっと積読してた。パチンコとかアニメで活躍してるらしい。何となく読み始めた。ら、止まらない止まらない。

    前田慶次郎、前田利家の義理の甥。色々あって、日本史至上最高のかぶき者。信長、秀吉、家康の時代に、やりたい放題。

    優秀な馬と家来を引き連れ、自由に生きる、男の中の男。という感じ。

    めちゃくちゃ面白かった。歴史に残らない人物を蘇らせる隆慶一郎の手腕に脱帽。

    そして、手前の話で恐縮だが、自分は石田三成のような奴だと思った。

    「石田三成は慶次郎とは正反対の男だ。あらゆる起り得る事態に智恵をふりしぼって対策を立てる。そのくせ事は必ずしも対策通りには起らない。そのなるとこの男は神を呪い、人を罵

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    2021年10月25日
  • 影武者徳川家康(上)

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    関ヶ原の合戦にて、忍によって暗殺されてしまった家康、家康の死が広まると軍全体の指揮が下がり戦の勝敗に影響する。

    徳川陣営は苦肉の策として影武者・世良田二郎三郎を"家康"として扱うことに決める…(ここまで書くと三谷幸喜さん脚本ならコメディでもいけるかもと思いたくなるような内容ですが)

    この二郎三郎、ただの影武者では無かった…家康の兵法、思考法を身につけたとてつもない兵(つわもの)だった…
    戦況の先をよみ武将達の更に上をゆく姿に血が湧きました。

    この男は何者か?という二郎三郎の放浪時代の振り返り(色々普通じゃない事件を起こしてる)つつ、家康として生きることになってからの数

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    2021年05月31日
  • 死ぬことと見つけたり(下)

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    未完ながらもここまで楽しませてくれれば本望である。葉隠武士道を貫く魅力的なキャラたち、事業承継の困難さ...。様々なものが詰め込まれているが、戦乱の世も終わり、忍者が無用の長物と化したこの時代と同じように、AIやITの進化によって淘汰される仕事がある現実を突きつけられた思い...。
    杢之助らの最期を改めて夢想しよう...。

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    2021年05月09日
  • 死ぬことと見つけたり(上)

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    葉隠武士道を貫く杢之助らの生き方が粋で清々しい気持ちになる。
    随所にマネジメントの至言も散りばめられ、思わず唸る...。10数年前に読んだ時には気づけなかったことが多々あり、読み返す価値を改めて実感。
    さあ下巻に参ろう。

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    2021年05月07日
  • 影武者徳川家康(上)

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    ここ1年で読んだ本の中で一番良かった。感動して、余韻がジンジンと響いている。
    本書は、徳川家康の影武者を務めた次郎三郎が主人公の歴史小説である。影武者は本人に似せるべく、何年も本人と一緒に暮らし、外見だけでなく、話し方、声、考え方、筆跡まで本人になり切れるよう訓練するのだ。
    関ヶ原の戦いで不運にも戦死してしまった家康に替わり、影武者の次郎三郎が本人に成りすまして世の中を治めていく。家康の実子で親孝行を演じる秀忠との裏の戦いが十年以上も続く。早く将軍の地位を得たい秀忠にとって、大阪城に居る秀吉の息子の秀頼とその母淀君も邪魔な存在である。次郎三郎は、箱根山を根拠とする風魔という忍者一族、関ヶ原で敵

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    2021年04月11日
  • 影武者徳川家康(上)

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    読んだのは漫画が先だった。その後、本書を手に取って読み始めましたが、睡眠時間を削って読み進めてました。天下人を演じ続ける羽目になった二郎三郎。影武者としての究極の務めを果たすうちに、いつしか本物の天下人となりつつも、最後のその時まで二郎三郎だった。もしこれが史実であれば、家康人気は今の比ではないだろうね。
    流石です、隆慶一郎氏。

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    2021年03月24日
  • 影武者徳川家康(上中下) 合本版

    購入済み

    さすが

    昔に文庫本で読んで今回、電子書籍で読みました。
    久しぶりに読みましたが読み応えあり楽しかったです。

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    2021年02月08日
  • 吉原御免状

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    詰め込み過ぎではないかというくらいの濃密な内容。
    吉原の子細な描写はもとから興味があることもあり夢中になった。
    家康のくだりがちょっと長過ぎてバランスを壊しているように感じた。
    自由闊達な着想とエログロが最高。
    著者の作品は初めて手に取ったが、ぜひ読破したい。
    総じて最高。

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    2020年07月11日
  • 花の慶次 ―雲のかなたに―  18巻

    購入済み

    家族で読める

    男女関係なく前田慶次に魅了されてハマると思う。おすすめです。

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    2020年07月03日
  • 影武者徳川家康(下)

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    〈上中下巻合わせて〉

    忍の甲斐の六郎は、関ヶ原の戦いの開幕間近、徳川家康の暗殺に成功する。家康の影武者であった世良田二郎三郎は、急遽家康として成り変わり、勝利を納めて天下を取る。二郎三郎は影武者である以上、用が済んだら徳川家に殺される運命を悟るが、そうならないよう、協力者や信頼に足る部下を集めながら、「徳川家康」を代行していく。

    もし、徳川家康が関ヶ原で殺されていて、以降は影武者が代行していたとしたら、そんなifストーリーな解釈での時代小説。しかし、実際の記録に照らし合わせながら物語は進むので、思った以上に説得力がある。
    読み応えが凄かった。大変面白かったです。

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    2020年05月11日
  • 一夢庵風流記

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    ご存知あの『花の慶次』原作。戦国時代末期、いくさ人、傾奇者として名を上げた前田慶次郎の痛快な生涯。

    読んで本当にスッキリする作品。前田慶次郎の爽快な生涯。マンガの原作になるだけの「いくさ人」のなんともカッコイイ生き様が堪能できる。

    隆慶一郎は結構固い書体なのだが、それを超えた慶次郎の魅力、テンポよく楽しめる。

    これぞ名作。

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    2020年04月07日
  • 影武者徳川家康(下)

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    いいなぁ
    この爽快感
    いいなぁ
    この説得力
    いいなぁ
    この生き様

    網野善彦さんを読み終えると
    隆慶一郎さんを手にしたくなる
    隆慶一郎さんを読み終えると
    網野善彦さんを手にしたくなる

    座右の書棚には
    このお二人の文庫本たちが
    並んで いつでも出番を
    待ってくれています

    ちなみに
    そのすぐ横には
    沖浦和光さんと
    塩見鮮一郎さんが
    並んでいます

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    2020年02月26日
  • 一夢庵風流記

    購入済み

    一気に読んでしまった

    通勤電車内で、ちまちま読もうと思ってたが、自宅に帰ってからも止まらず読みきってしまった。
    ようするに面白い
    花の慶次で充分だと思っていたが、漫画では表現しきれていない所がある事もわかった。
    補完する意味でも読むべき
    とはいえ、読み終えて感じたのは、原哲夫であればこそ、その魅力を引き出す事が出来たのだと理解した。

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    2020年02月06日
  • 花と火の帝(下)

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    未完であることが残念。
    道々の輩という概念がとても好きで、身分を超えて人間として触れ合う帝と彼らの会話が心地よい。
    隆先生の戦いの場面の描写はつくづく面白い。
    まだまだ読んでいたかった。

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    2019年12月24日
  • 死ぬことと見つけたり(上)

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    既に死人が故にできること、無駄に生にこだわるからできないこと。
    杢之助の現代にも通じる生き様に感服。

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    2019年11月10日
  • 新装版 捨て童子・松平忠輝(中)

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    夏の気配が全く
    無くなり
    晩秋の夕焼けが真っ赤に
    西の空を彩る頃になると
    無性に読みたくなるモノが
    時代小説です
    それも 淋しい夕暮れ時には
    できるだけ すかっとしたものが良い

    それで
    手に取るのが
    隆慶一郎文士

    いつものことだか
    陰の一族
    歴史の裏側で
    蠢いていた
    人たちの活躍が
    これでもか
    と繰り広げられる

    隆慶一郎さんの
    傀儡子一族への愛しさあふれる
    描写を読めるのは
    寒くなりかけた
    この季節には
    まことによろしいのです

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    2019年11月04日
  • 影武者徳川家康(下)

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    ネタバレ

    上巻、中巻と続いてきた徳川家康=二郎三郎の権力固めと二代将軍、秀忠との確執も集大成。

    冒頭の戦いで二郎三郎の影となり戦い続けてきた甲斐の六郎の腕が切り落とされてしまうという衝撃の展開。しばらく戦線から離脱した六郎は、中盤には不動金縛りの術を極めて復帰する。上巻、中巻でもいわゆる肉弾戦的な戦は何度も描かれてきたが、六郎のこの術が加わったことで、下巻の戦はそれまでとはまた違う趣になっている。

    あくまで豊臣家への恩義を忘れず豊臣を活かしたい二郎三郎と、執念を燃やして豊臣を滅ぼしたい秀忠。最終的には豊臣側の自滅とも言える振る舞いにより、史実通りに二郎三郎=家康は豊臣を滅ぼすことになる。

    そして終

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    2019年09月14日
  • レジェンド歴史時代小説 見知らぬ海へ

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    海のいくさ人。
    まつろわぬ人々を描いたら最高の隆慶一郎さん。
    この作品の主人公向井正綱も最高に爽やか。
    海戦の場面がめちゃ面白かった。未完なのがとても残念。ずっと読んでいたかった。

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    2019年09月04日
  • 吉原御免状

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    何度 読み直しても
    素晴らしい

    沖浦和光さん、網野善彦さん
    たちを あまり知らなかったころにも
    むろん 面白かったのですが
    ほんとうの 面白さは
    やはり かの先人たちの著作を
    しっかり 読み込んだ上で
    今一度 じっくり味わうと
    もう たまりませんね

    そして
    隆慶一郎さんの場合は
    そこまで調べ尽くして
    昇華して
    物語に俎上させているのだ
    と 今さらながら 感嘆させられます

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    2019年06月26日
  • かくれさと苦界行

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    随分前に読んだ本が
    新しい活字
    それも大きな活字となって
    改訂版がでてくるのは
    なんとも 嬉しい

    何十年も前に
    読んだはずですが

    やはり わくわくしながら
    読み進められるのも
    また 嬉しい

    「隆慶一郎さんの描く
     男は実に凛々しくて
     なんとも かっこいい」
    と友人が
    語っていた言葉を
    今さらながら
    再確認させてもらいました

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    2019年05月22日