隆慶一郎のレビュー一覧

  • 死ぬことと見つけたり(下)
    痛快!。死を覚悟しての臨めば、何ら怖いモノなどない。
    残念なのは、作者隆慶一郎氏の急逝により未完の作品となったこと。
  • 死ぬことと見つけたり(上)
    二度目である。葉隠れ武士の生きざまにあきれ、憧れる。恐れても仕方のない死というものに、ここまであっけらかんと向き合うことが出来たら、何よりも強い。面白いし、救われる。一度読んでいるのに下巻が楽しみだ。
  • 死ぬことと見つけたり(上)
    佐賀鍋島の侍には3種類ある。
    1、切腹して果てることを前提に行動する奴。
    2、それに一生ついて行く奴。
    3、主君に箴言を言って切腹するために出世する奴。
    どのみち死狂いであった。


    三河武士と双璧をなすめんどくさい侍たちの活躍を見ていると、本当の忠とは命を投げ出すものなのだと思わされる。熱い、ひた...続きを読む
  • 死ぬことと見つけたり(下)
    上巻レビューの続きですよ。

    この本を好きな理由ですが、まず主人公が単純明快でヒロイックなこと。
    これはこの著書の描く主人公のパターンですが、自分の世界観がきっちりと
    あって、それに従って即断即決即行動。このパターンが死ぬほど好きなのです。

    わたしは火星が牡羊座にあるので、単純・明快・行動的という...続きを読む
  • 死ぬことと見つけたり(上)
    読書が趣味です、というと「誰が好きなの?」と尋ねられることが多く、著者を
    答えると「どの本が好きなの?」とついでに聴かれることがあります。
    わたしはある時期から「一番すきなのは隆 慶一郎で、彼の作品で一番すき
    なのは死ぬことと見つけたり」と答えるようにしております。
    単純に面白い! カッコいい! 胸...続きを読む
  • 死ぬことと見つけたり(上)
    常住坐臥、死と隣合せに生きる葉隠武士たち。佐賀鍋島藩の斎藤杢之助は、「死人」として生きる典型的な「葉隠」武士である。「死人」ゆえに奔放苛烈な「いくさ人」であり、島原の乱では、莫逆の友、中野求波と敵陣一番乗りを果たす。だが、鍋島藩を天領としたい老中松平信綱は、彼らの武功を抜駆けとみなし、鍋島藩弾圧を策...続きを読む
  • 死ぬことと見つけたり(下)
    鍋島藩に崩壊の兆しあり。藩主勝茂が孫の光茂を嫡子としたためだ。藩内に燻る不満を抑え切るには、光茂では器量が小さすぎた。老中松平信綱は、不満分子と結び、鍋島藩解体を画策する。信綱の陰謀を未然に潰そうと暗躍する杢之助たち。勝茂は死に際し、佐賀鍋島藩存続のため信綱の弱みを掴め、と最期の望みを託した。男の死...続きを読む
  • 死ぬことと見つけたり(下)
    <野本尚裕選手オススメ!>
    朝、目が覚めたら自分がいろいろな死に方をするところを想像する。そうすると、何事も恐れなくなる。そんな記述がありました。自分もそれを実践したことがありました。試合における覚悟を持つ上で、すごく響いた1冊です。
  • 花と火の帝(上)
    天皇親政を願いながら強大な武家社会を前に夢破れた後陽成天皇の志を継いだ後水尾天皇。
    磐石な幕藩体制を築かんとする徳川家康・秀忠らの干渉・圧力・姦策・謀略を、挫折や苦難を経ながらも“「不殺」を旨として”清清と跳ね返していく物語。
    代々天皇の駕籠丁の役目を担い、その容貌から「鬼の子孫」と称された八瀬の一...続きを読む
  • 花と火の帝(下)
    隆氏の絶筆であり、未完に終わった作品ではありますがそのことで価値を減じることは全くない不朽の名作。
    隆氏の作品群からは歴史観、人間観など多くの影響を受けています(本作からは天皇観も(笑))。
  • かくれさと苦界行
    吉原御免状の続編。
    誠一郎の元に「柳生義仙」復活の知らせが入る。
    あの義仙が生きる喜びを知るシーンは秀逸。こちらの作品もぜひ舞台化してほしい。
  • 鬼麿斬人剣
    鬼麿かっこいいー!!隆作品で、1,2を争うかっこよさだと思います。もうべた惚れです。たけも可愛いんだな、これが。
  • 鬼麿斬人剣
    隆先生のデビュー2作目の小説。
    名刀工・源清麿の弟子・鬼麿が師匠の残した数打ちの駄刀を探し出し、折り捨てる旅に出る物語。
  • 死ぬことと見つけたり(下)
    常住坐臥、死と共に生きている葉隠武士。

    時は江戸、鍋島藩に幕府の黒い陰謀が降り掛かる。
    そんな中、戦国の世をいくさ人として過ごし、太平の世になってもその生き方を変えずにいる主人公。

    その主人公が己の威信を守るために莫逆の友達と幕府老中との激闘を繰り広げます。

    ただ現世利益を追い求め死ぬ間際にな...続きを読む
  • かくれさと苦界行
    『吉原御免状』の続編。
    誠一郎自身の出生の秘密も絡みつつ裏柳生との死闘、黒幕の幕府老中酒井忠清との決着が描かれています。
  • 死ぬことと見つけたり(下)
    もちろん上もある。
    武士の思想がよく分かる。しかも、物語としてめちゃめちゃおもしろい!
    名著です。
  • 死ぬことと見つけたり(上)
    時代小説は人の名前が難しい…
    言葉も難しい。

    ただ、面白い。

    死人。毎朝死ぬ。
    その為、後悔などしない生き方。
    自分に強い生き方を学びたい。

    p127.ことの大小を問わず、理由の正逆を問わず、一瞬に己れのすべてを賭けて悔いることがない。
    p130.今日只今に己れの全存在を賭けて決して悔いること...続きを読む
  • 影武者徳川家康(中)
    秀忠を牽制しながら着々と護りを固めていく二郎三郎。甲斐の六郎の活躍が光る。おふうの子供への愛着。同族を斬らねばならなかった柳生兵庫助の悲しみ。たくさんのドラマがありました。すごく面白いのだが、並行して起こる様々な出来事で登場人物が多勢すぎて混乱するのが難。そして秀忠があまりにも駄目駄目すぎる。下巻を...続きを読む
  • 影武者徳川家康(上)
    面白い!
    厚い本なのに引き込まれてどんどん読めました。現代での例えがあったり、著者の考えが書かれていたり人物に感情移入しやすくて読みやすかった。中巻、下巻も楽しみです。
  • かくれさと苦界行
    剣のバトルがぎっしりと詰まっている。「吉原御免帳」の続編です。
    前作よりもいっそう面白く読めた。
    ただ、古い本なので、びっしり文字が詰め込んであって読みづらい。今の時代小説のほうが、適度に改行してあるので読みやすいです。が、それを差し引いても面白いなーと思える1冊。
    あまり歴史の蘊蓄がくどくないのも...続きを読む