隆慶一郎のレビュー一覧

  • かくれさと苦界行

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    「吉原御免状」の続編。

    やっぱ主人公 誠一郎がカッコイイ。強い。惚れます。
    ちなみにこの本を始めて読んだのは高校生の時。
    あまりにも生々しいエロシーンは、高校生には
    刺激が強すぎた・・・!!!

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    2011年03月31日
  • 死ぬことと見つけたり(上)

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    「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」
    江戸時代初期、佐賀は鍋島武士の価値観・生き様を描いた時代小説。

    共感できるかはともかく、色んな価値観があるということを理解しておくことは人の行動を理解する上で大切である。
    戦国大名の戦略とか人間関係ってけっこう現代にも通ずるものがあり、示唆に富んでいる。

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    2011年03月25日
  • 死ぬことと見つけたり(上)

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    鍋島家に仕えた葉隠れ武士の話。途中で物語が終わるものの、隆慶一郎作品で一番面白い。主人公斉藤杢之助のさわやかさ、かっこよさはもちろん、周りのキャラクターも最高である。
    常に死ぬことを覚悟し、毎日を生きることで、自分の信念を貫く姿は、何度読んでも面白い。
    同著者は、”一夢庵風流記”が原作である”花の慶次”で有名であるが、原作も面白いが、この死ぬこととみつけたりの方が私はすきである。
    歴史好き、またヒーローもの好きには読んでほしい一冊である。

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    2011年03月13日
  • かくれさと苦界行

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    前作、“吉原御免状”の続編。主人公、松永誠一郎、その妻おしゃぶ、とうとう登場人物が魅力的、敵役の柳生義仙もね。四部作の構想だったそうで、それが作者の急逝のため読めないのがすごく残念。

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    2011年01月20日
  • 死ぬことと見つけたり(上)

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    どのような卑怯をも決して許さぬ社会、武士が武士たり得た社会、命など己が名誉に比ぶれば何の価値も持たなかった社会がかつてあった。江戸時代、佐賀鍋島藩である。佐賀鍋島藩の浪人、斎藤杢之助がこの物語の主人公である。

    葉隠において「常住死身」(じょうじゅう・しにみ)という言葉は重要な概念である。いつでも死んでみせるという覚悟、それはたとえその死が犬死であっても構わないということともとれる。しかし、考えてみると犬死という言葉には価値観が含まれている。無駄な死、死に損という損得勘定、謂わば計算がそこにはある。しかし、葉隠のいう「常住死身」とはいざというときに死んでみせるという覚悟ではなくて、いつだって死

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    2010年12月18日
  • 一夢庵風流記

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    慶次郎の生き様もそうですが、彼をとりまく人々の魅力に溢れた小説だと思います。とにかく爽快。何度読んでも笑ったり泣いたり、良い意味で忙しいです。
    この本を読むと、いつも"自分はどう生きたいのか"を考えさせられます。
    行き詰まった時、哀しい時、何度でも読み返したい。
    大好きな一冊。

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    2019年01月16日
  • 死ぬことと見つけたり(下)

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    痛快!。死を覚悟しての臨めば、何ら怖いモノなどない。
    残念なのは、作者隆慶一郎氏の急逝により未完の作品となったこと。

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    2010年11月17日
  • 死ぬことと見つけたり(上)

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    二度目である。葉隠れ武士の生きざまにあきれ、憧れる。恐れても仕方のない死というものに、ここまであっけらかんと向き合うことが出来たら、何よりも強い。面白いし、救われる。一度読んでいるのに下巻が楽しみだ。

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    2010年10月29日
  • 死ぬことと見つけたり(上)

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    佐賀鍋島の侍には3種類ある。
    1、切腹して果てることを前提に行動する奴。
    2、それに一生ついて行く奴。
    3、主君に箴言を言って切腹するために出世する奴。
    どのみち死狂いであった。


    三河武士と双璧をなすめんどくさい侍たちの活躍を見ていると、本当の忠とは命を投げ出すものなのだと思わされる。熱い、ひたすらに熱い。
    主君にずけずけと物を言う家風も、幕府が鍋島藩を潰そうとするなら江戸に火を放った上で一戦交えると豪語するいくさ人っぷりも大好きだが、一番好きなのは主人公の鍋島武士達が「何に」仕えているのか、という点。
    誰のための、何のための「忠」。自分でも主君でも、藩でもない、彼らが仕えているのはもっと

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    2011年03月17日
  • 死ぬことと見つけたり(下)

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    上巻レビューの続きですよ。

    この本を好きな理由ですが、まず主人公が単純明快でヒロイックなこと。
    これはこの著書の描く主人公のパターンですが、自分の世界観がきっちりと
    あって、それに従って即断即決即行動。このパターンが死ぬほど好きなのです。

    わたしは火星が牡羊座にあるので、単純・明快・行動的という火の男をこよなく
    愛しているのですね。過去につきあった男はすべて火の男です(どうでもいい)

    そしてこの小説の主人公は「死人」です。毎朝イメージの中で死ぬ。
    なので死を恐れない、という付加価値がついてくる。

    この死人であることが、蠍座のわたしにはたまらないのですね。
    蠍座は生と死を司り、オール・オ

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    2009年11月04日
  • 死ぬことと見つけたり(上)

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    読書が趣味です、というと「誰が好きなの?」と尋ねられることが多く、著者を
    答えると「どの本が好きなの?」とついでに聴かれることがあります。
    わたしはある時期から「一番すきなのは隆 慶一郎で、彼の作品で一番すき
    なのは死ぬことと見つけたり」と答えるようにしております。
    単純に面白い! カッコいい! 胸がスカッとする! で選ぶとコレですよ。
    未完であるのが泣くほど惜しまれます。
    どうして好きなのかという自己分析は下巻にて。

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    2009年11月04日
  • 死ぬことと見つけたり(上)

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    常住坐臥、死と隣合せに生きる葉隠武士たち。佐賀鍋島藩の斎藤杢之助は、「死人」として生きる典型的な「葉隠」武士である。「死人」ゆえに奔放苛烈な「いくさ人」であり、島原の乱では、莫逆の友、中野求波と敵陣一番乗りを果たす。だが、鍋島藩を天領としたい老中松平信綱は、彼らの武功を抜駆けとみなし、鍋島藩弾圧を策す。杢之助ら葉隠武士三人衆の己の威信を賭けた闘いが始まった。

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    2009年11月02日
  • 死ぬことと見つけたり(下)

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    鍋島藩に崩壊の兆しあり。藩主勝茂が孫の光茂を嫡子としたためだ。藩内に燻る不満を抑え切るには、光茂では器量が小さすぎた。老中松平信綱は、不満分子と結び、鍋島藩解体を画策する。信綱の陰謀を未然に潰そうと暗躍する杢之助たち。勝茂は死に際し、佐賀鍋島藩存続のため信綱の弱みを掴め、と最期の望みを託した。男の死に方を問う葉隠武士道をロマンとして甦らせた時代長編

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    2009年11月02日
  • 死ぬことと見つけたり(下)

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    <野本尚裕選手オススメ!>
    朝、目が覚めたら自分がいろいろな死に方をするところを想像する。そうすると、何事も恐れなくなる。そんな記述がありました。自分もそれを実践したことがありました。試合における覚悟を持つ上で、すごく響いた1冊です。

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    2009年10月04日
  • 花と火の帝(下)

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    隆氏の絶筆であり、未完に終わった作品ではありますがそのことで価値を減じることは全くない不朽の名作。
    隆氏の作品群からは歴史観、人間観など多くの影響を受けています(本作からは天皇観も(笑))。

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    2014年10月31日
  • 花と火の帝(上)

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    天皇親政を願いながら強大な武家社会を前に夢破れた後陽成天皇の志を継いだ後水尾天皇。
    磐石な幕藩体制を築かんとする徳川家康・秀忠らの干渉・圧力・姦策・謀略を、挫折や苦難を経ながらも“「不殺」を旨として”清清と跳ね返していく物語。
    代々天皇の駕籠丁の役目を担い、その容貌から「鬼の子孫」と称された八瀬の一族を撮影した明治期の資料写真から“天皇の隠密”へ想像の翼を広げるあたりはまさに隆氏の真骨頂。
    著者の意を受け八瀬童子岩介はもう一人の主人公として縦横無尽の活躍を見せる。
    スーパーヒーローかくあるべし。

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    2014年10月31日
  • かくれさと苦界行

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    吉原御免状の続編。
    誠一郎の元に「柳生義仙」復活の知らせが入る。
    あの義仙が生きる喜びを知るシーンは秀逸。こちらの作品もぜひ舞台化してほしい。

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    2009年10月04日
  • 鬼麿斬人剣

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    鬼麿かっこいいー!!隆作品で、1,2を争うかっこよさだと思います。もうべた惚れです。たけも可愛いんだな、これが。

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    2009年10月04日
  • 鬼麿斬人剣

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    隆先生のデビュー2作目の小説。
    名刀工・源清麿の弟子・鬼麿が師匠の残した数打ちの駄刀を探し出し、折り捨てる旅に出る物語。

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    2009年10月04日
  • 死ぬことと見つけたり(下)

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    常住坐臥、死と共に生きている葉隠武士。

    時は江戸、鍋島藩に幕府の黒い陰謀が降り掛かる。
    そんな中、戦国の世をいくさ人として過ごし、太平の世になってもその生き方を変えずにいる主人公。

    その主人公が己の威信を守るために莫逆の友達と幕府老中との激闘を繰り広げます。

    ただ現世利益を追い求め死ぬ間際になって自分の名前を後世に残すために名誉に走る醜い老人達が散見される今の時代。
    そんな世の中を生きる私たちに、全てにおいて判断基準を己に求め、他人の評価や自分の栄達を顧みることなく、本当の意味で己の名を惜しみ、日々を死人として過ごしている主人公達はまさに清冽な風を送ってきます。

    ただ、惜しむらくはこの

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    2009年10月04日