隆慶一郎のレビュー一覧

  • 鬼麿斬人剣

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    やっぱり隆慶一郎は素晴らしい。

    電子版で読み直しです。
    やっぱり隆慶一郎は素晴らしい。
    全ての場面が美しい映像を見ているかのように浮かび上がるその表現。
    知らない方たちにも是非読んでいただきたい傑作です。

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    2019年03月31日
  • 影武者徳川家康(上)

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    <上中下3巻を通してのレビュー>

    家康の意思を継ぎ、そして自分の目指すものを打ち立てるために、島左近を軍師に風魔一族との連携プレーで対:秀忠/裏柳生との権力闘争。その中で次郎三郎が目指したものは何だったのか。15年間もの間、家康として颯爽と生き抜いた影武者の苦闘を描く。


    関が原の合戦中に東軍の総大将、徳川家康が暗殺され、かねてより家康の影武者だった世良田次郎三郎が代わりに指揮をとる。
    が、この影武者が只者ではない「いくさ人」であり、見事に関が原の戦いを勝利に導き、その後の徳川政権樹立のために並外れた知力を発揮する。

    細かな複線がはりめぐらせており、「ありうるかも・・・」と思わせ、ワクワ

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    2019年03月29日
  • 吉原御免状

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    宮本武蔵に育てられた青年剣士・松永誠一郎は、師の遺言に従い江戸・吉原に赴く。だが、その地に着くや否や、八方からの夥しい殺気が彼を取り囲んだ。吉原には裏柳生の忍びの群れが跳梁していたのだ。
    彼らの狙う「神君御免状」とは何か。武蔵はなぜ彼を、この色里へ送ったのか。
    -吉原成立の秘話、徳川家康影武者説をも織り込んで縦横無尽に展開する、大型剣豪作家初の長編小説。


    登場人物の豊かさもさながら、人々の思惑、思いがしっかり伝わってきます。
    吉原をめぐる陰と陽。
    歴史の悲しい裏の面をさりげなく取り上げており、華やかなだけではない吉原の一面を、「神君御免状」のもとに描き出している傑作です。
    主人公、松永誠一

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    2019年03月29日
  • 影武者徳川家康(上)

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    徳川家康が関ヶ原の緒戦で暗殺され、影武者が家康に成り代わって軍を率い、ついに泰平の世を実現してしまう、という設定の時代小説。

    影武者である世良田二郎三郎が家康の死をほぼ誰にも知らせずに関ケ原を戦い抜いた(戦い抜けた)理由と根拠、その後も家康本人として振る舞っていかざるを得なかった理由、家康の周りの人物たちがその事実を知ってもなお世良田二郎三郎を家康として扱い続けた理由、そのどれもがちゃんと現実味をもって描かれているため、史実でも実はこのタイミングで家康と影武者とが入れ替わっているのではないか?と疑ってしまうほど、よくできた作品。作者の文献調査が綿密にされているからこそ、このストーリーに説得力

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    2019年03月22日
  • 影武者徳川家康(上)

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    ★影武者二郎三郎は「道々の者」である。誰とでも飾らずにオープンに話すことができる。それでいて大胆な知略家である。

    ★島左近も甲斐の六郎も、男たちが爽やかでカッコいい。

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    2019年01月14日
  • 花の慶次 ―雲のかなたに―  2巻

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    慶次はいいんだけど

    これだけではないんだが作中で佐々成政がふと前田利家と信長と突撃するシーンを思い出して「任せて下され、信長様!」と言ってるんだが当時は「任せて下さい、殿!」と言ったんじゃないかな。主をフルネームで呼ばないよ。

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    2018年11月26日
  • 影武者徳川家康(下)

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    ネタバレ

    著者の作で最初に読んだのが、本作。歴史、時代小説家と言えば、司馬遼太郎をあげる人は多い、自分もそう思うが、この本を読んで放心した。その後、著者の殆どの作品を読んだ。
    著者は元々、脚本家。師事していた寺田寅彦がなくなった後、小説を書き始め、急逝したために作家になってからの実働は僅か5年。ある意味、このジャンルで言えば司馬氏より、凄い本を書いた人なのかもしれない。
    著者の作品の根底に流れるテーマ、重要は登場人物には、封建時代の階級社会の外の人々がある。道々の者、傀儡子、山の民。そして吉原の人々。関ヶ原の戦いの中で、家康は命を落とし、影武者だった者が、江戸時代の礎をつくるという物語、その話の壮大さに

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    2018年08月15日
  • 影武者徳川家康(下)

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    読み切った!
    うっかり終盤の酒宴のくだりを通勤途中の電車内で読んでしまって、ハンカチを目に当てつつ…となってしまいました。。

    下巻ではついに家康(二郎三郎)が避けたいと思っていた大阪の陣が起こってしまい、顛末とその後が描かれています。
    正直なところ、もう少し陰惨な展開を予想していたので、結末が思いのほか優しいもので虚を突かれたようになりました。でも、良かった。

    手元に置いて、折々読み返していきたい本です。
    こういう本に出会うために、数をこなしているので。

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    2018年01月16日
  • 影武者徳川家康(上)

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    うーん、凄い。唸らされる名作でした。
    「実は、関が原の戦いで家康は殺されていて、そこから先の家康は影武者が成り代わっていた」という、(トンデモ)設定。それを、これでもかとリアルっぽさを出して見事に納得させる描き方をしているのは、著者の文献に当たる苦労と構成力が花開いたもの。
    かつ、登場人物も展開も意表をつくもので面白く、加えて、自分自身の行動様式を何とはなしに振り返させられる(特に対秀忠のくだり/こういう要素、意外と大事だと思うのです)というプラスアルファもあり、自分が読んでいなかった名作がまだある喜びと、早く読んでおきたかった悔恨がないまぜになりました。

    時の権力者、もし影武者が成り代わる

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    2018年01月16日
  • 影武者徳川家康(下)

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    ネタバレ

    関ヶ原後の豊臣家問題。何故に15年間も攻め滅ぼさなかったのは子供の頃からの謎であった。滅ぼす気があるなら1611年の二条城会見は無駄でしかないし、豊臣家に見方しそうなのは加藤清正、福島正則ぐらいだから力押しで十分ぐらいにしか思っていなかったが、滅ぼしたくない二郎三郎と滅ぼしたい秀忠と言う仮説でみていくと妙な説得感があった。
    平和を守るギリギリの攻防、しかし最後は豊臣家側の暴発で滅亡。フィクションとわかっていても最後まで迫力がありのめり込んでしまった。本当に面白かった。

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    2018年01月16日
  • 影武者徳川家康(中)

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    ネタバレ

    二郎三郎からすべての権威権力を奪い自分のものとしようとする秀忠。秀忠将軍継承、二郎三郎息子の徳川家継承、風魔と柳生の戦い、すべてがリアリティーの伴った白熱した描写である。
    松平忠輝、他の作家からは愚か者扱いされているのに著者は好奇心の強すぎる好青年、何カ国語もしゃべれる外国人の星と定義して、岡本大八キリシタン事件、大久保長安と伊達政宗の陰謀を絡めて描いているところは、本当に興味深く読ませて頂いた。

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    2018年01月16日
  • 影武者徳川家康(中)

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    ネタバレ

    二郎三郎が秀忠を押さえこむあたりが爽快。
    今後忠輝が秀忠に対して、どの様な楔になっていくのか楽しみ。

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    2017年12月09日
  • 影武者徳川家康(下)

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    ネタバレ

    評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    いまや二郎三郎は、秀忠を自在に操る家康なみの智将であった。彼の壮大な夢は、江戸・大坂の和平を実現し、独立王国=駿府の城を中心に自由な「公界」を築くことだった。キリシタン勢力を結集した倒幕の叛乱を未然に防ぎ束の間の平安を得るが、秀忠の謀略から遂に大坂の陣の火の手が上がる。自由平和な世を願い、15年間を家康として颯爽と生き抜いた影武者の苦闘を描く渾身の時代長編。

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    2017年12月08日
  • 影武者徳川家康(中)

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    ネタバレ

    評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    関ヶ原で見事な勝利を収めた徳川陣営。しかし、嫡子・秀忠による徳川政権が確立すれば影武者は不要となる。その後の生命の保障がないことを知った影武者・二郎三郎は、家康を斃した島左近を軍師に、甲斐の六郎率いる風魔衆を味方に得て、政権委譲を迫る秀忠、裏柳生と凄絶な権力闘争を始めた。そして、泰平の世を築くため、江戸・大坂の力を拮抗させるべく駿府の城の完成を急ぐ。

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    2017年12月08日
  • 影武者徳川家康(上)

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    ネタバレ

    評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    慶長五年関ヶ原。家康は島左近配下の武田忍びに暗殺された!家康の死が洩れると士気に影響する。このいくさに敗れては徳川家による天下統一もない。徳川陣営は苦肉の策として、影武者・世良田二郎三郎を家康に仕立てた。しかし、この影武者、只者ではなかった。かつて一向一揆で信長を射った「いくさ人」であり、十年の影武者生活で家康の兵法や思考法まで身につけていたのだ…。

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    2017年12月08日
  • 一夢庵風流記

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    漫画「花の慶次」の原作となった作品。デビュー作に並ぶ大傑作。主人公の魅力が何よりも素晴らしい。一種のスーパーマンだが望んで求めることのできぬヒーロー像がここにある。

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    2017年10月17日
  • 影武者徳川家康(上)

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    前半は時代考証等が多く、なかなか読み進めなかったが、後半は一気に加速!

    読みごたえが凄い!
    中巻が楽しみ!

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    2017年10月15日
  • 影武者徳川家康(中)

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    歴史物は登場人物が多く、堅くて読みづらいイメージがありましたがこの作品は表現が平易で登場人物もある程度固定されていたので読みやすかったです。

    登場人物の行動理念が丁寧に描写されるので、すごいことやアホなことをしても納得感ができ、とても面白かったです。
    私は特に中巻が好きです。

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    2017年10月12日
  • 花と火の帝(下)

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    隆慶一郎さんは既に亡くなった作家さんなので、どんなに好きでも作品が増えない、ということを前提に、ちびちび読んでます(老後の楽しみのために…)。
    読めば読むほど、過去に読んだ「あの作品」の「あの人」との繋がりが明らかになり、一つの歴史が立ち現れてくるという幸せが味わえます。
    未完なのが残念ですが、きっとこんな感じかも…という世界を、この直後に読んだ「吉原御免状」「かくれさと苦界行」で想像することができるのも幸せかな、と。

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    2017年05月24日
  • 花の慶次 ―雲のかなたに―  9巻

    購入済み

    昔読んだ本を読み

    今のところ前田慶次にかんしては、漫画と大河ドラマでしか見たことがないですが、なかなかいい感じに美化されてますね、これが出来るは原哲夫先生を尊敬している

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    2017年05月13日