隆慶一郎のレビュー一覧

  • 新装版 捨て童子・松平忠輝(下)
    徳川家の人々はそれなりに本になってる気がするけど、将軍以外は全然って気がしてて、今回は全く誰やねんて感じなわけで。
    とは言えそんな人を本にするくらいだから、流石に相当にな傾奇者って言うか花の慶次ばりに漫画で破天荒。まさかこの手の本でこれとはね、とやや驚きつつ。
    でもまぁけっこう楽しげで、ワンパンマン...続きを読む
  • 一夢庵風流記
    今年から新たに本を読むことを目標にした。
    まずは、人生初のこの作品から。ご存知の方もいるでしょうジャンプにて連載されていた「花の慶次」の原作です。
    小学校の時に読んで漢字が分からず断念し、中学生の時に、影武者徳川家康と一緒に読みました。

    花の慶次と色々と内容は違いますが、慶次のキャラクターはそこま...続きを読む
  • 時代小説の愉しみ
    随筆。
    一夢庵風流記の主人公を作った人は、どんな方だったのか興味を惹かれたので。

    読んでみて、自分の中にある理想像に時代小説の皮を被せていたのだろうと思った。
    ご本人もさぞかしさっぱりした方だったのだろう。

    あとがきの内容が、この文章集の中で一番気に入った。

    P206
    「どうして時代小説ばかり...続きを読む
  • 吉原御免状
    隆慶一郎さんはわずか5年の作家生活でなくなられた方。その短すぎた活躍期間が、多くの時代小説ファンのHPで惜しまれている。それを読んで、この本を買ってみることにした。
    私も時代小説は好きですが、ちょっと系列が違うみたいです。私の好きなのは藤沢周平や山本周五郎、つまり人情物主体。この本は柴田練三郎や五...続きを読む
  • 鬼麿斬人剣
    ロードムービーテイストの時代劇エンタテイメント。

    超人的に強い主人公は、隆ワールドではお約束だね。そこに違和感を感じさえしなければ、十二分に楽しめる。

    また、女の強さとサガとを魅力的に描くのも、隆作品の見ドコロの一つなのかも知れない。

    ★3つ、7ポイント。
    2017.03.24.図。
  • 吉原御免状
    他の彼の作品と比較して、性的虐待の描写が生々しくて、若干不愉快をもよおす。

    生まれに謎を抱えた剣豪が一人、師匠である宮本武蔵の25歳まで山を出るなと言う遺言を守り、今日山から下りてきた。向かう処は吉原。

    ここで、花魁、吉原の店主などとの交際、そして狙い迫ってくる柳生家との対立を通して、彼の成長を...続きを読む
  • 死ぬことと見つけたり(上)
    作者が葉隠をいかにし、戦争中に読みだしたかという紹介から始まる。
    どうして、なかなか、面白かった。
    短いエピソード集なんだけど、毎回が思い切りよく生き抜くことを信条に生き抜く侍であるため、波乱万丈が烈しいのなんの。作者が言うとおり、葉隠は元々読んでみたい本の一冊であったけれど、葉隠は面白いものなので...続きを読む
  • 影武者徳川家康(中)
    隆氏によって書かれた「影武者徳川家康」全三巻の二冊目です。関ヶ原の戦いで石川三成方の忍者に命を絶たれた徳川家康の影武者が、家康以上の活躍をして、二代将軍となった秀忠と間接的に戦う(頭脳戦)のが、この二冊目の面白いポイントです。

    面白くて、米国出張の往復の飛行機で、ほとんど時間を費やしたような感覚で...続きを読む
  • 影武者徳川家康(上)
    物語は関ヶ原の戦いの真っ最中から始まり、関ヶ原の戦いの主役とも言える「徳川家康」が、石田三成の第一の家臣である、島左近が放った忍者により暗殺されてしまうところから始まります。

    大坂夏の陣が終わってから死亡したとされる家康がそれ以前に死んでいたのでは、という仮説が多くある中で、この本では、関ヶ原の戦...続きを読む
  • 影武者徳川家康(下)
    関が原の戦いで家康は死に それ以降史実の「家康」は影武者だった、というお話。
    ものの見方でストーリーはまったく異なって捉えられるものだと改めて感じた。
    生まれたときから戦国時代の武将となるべく生きてきた家康ではなく、その日暮らしで厳しい世界を生き延び 影武者となった次郎三郎だからこそ平和を願い その...続きを読む
  • 死ぬことと見つけたり(上)
    初めてのちゃんとした?歴史小説でした。歴史小説ってちょっとズルいかもしれないな。題材が面白すぎますよね。そもそも佐賀県って私の中では全く印象になかったので、新しい知識も得られて二重に楽しかったです。
    徳川家光〜家綱くらいの時代の鍋島藩を舞台に、葉隠武士と呼ばれる戦士の中の戦士達を描いています。この小...続きを読む
  • 吉原御免状
    徳川家康影武者説をバックボーンに「神君御免状」というモノを巡る吉原を舞台にした話。作者の歴史に対するスタンスや考えが判り、司馬史観とは異なる捉え方が斬新です。
  • 一夢庵風流記
    おもしろいけど読むのを一度中断しちゃったからテンションが下がった。朝鮮出兵以降はちょっと盛り下がり気味
  • 一夢庵風流記
    宝塚雪組壮一帆さんの退団公演の原作である。観劇前の予習として読んだ。戦国時代の武将であり、時代随一のかぶき者、前田慶次の一代記。
    名前だけは聞いたことがあったものの、ほぼ何の知識もないまま読み始めたのだが、まるで少年漫画の主人公のようであり、戦国時代版桃太郎のようでもある前田慶次の人物像が、とにかく...続きを読む
  • 新装版 柳生刺客状
    音楽でいうところのB面。
    正直隆先生のも家康や柳生の連中が多く出すぎてどの話はどういう展開だったか忘れてしまう。
  • 一夢庵風流記
    次の雪組公演の原作本なので、読んでみました。隆慶一郎の本を読むのは、同じく宝塚の舞台「野風の笛」の原作だった「捨て童子」以来かな? 話は読みやすいし、前田慶次も魅力的だけど、まっつの出番あるの?ってくらい、書き込み少ないんですけど… どうしてくれるの!
  • 吉原御免状
    隆慶一郎の3作目。

    時代小説(歴史小説?)のハードボイルド、といった感。

    後作「影武者徳川家康」と通じる部分が多く、“道々の輩”なる生き方をした人々への筆者の強い想いが感じられらた。

    戦闘描写や色事の描写には、手に汗握り、生唾を飲まされた(笑)。

    ☆3つ、7ポイント半。
    2014.02.18...続きを読む
  • 影武者徳川家康(下)
    上中下
    全部
    いいですね!!

    かなり読み応えあります!!

    史実からどこまでかけ離れているかがわかりませんが
    とっても
    面白いです。
    徳川とは
    戦国時代の下克上時代から平和な時代に移るにあたって!?

    平和を望む人
    国をよくしたいと思う人
    はたまた
    将軍なのに自分の欲望に突き進む人
    人をひきつける...続きを読む
  • 影武者徳川家康(上)
    すごい解釈ですわ
    なかなか興味そそられます

    徳川家康が関が原の戦いから
    どうなっていったのか
    この歴史的背景も細かく描かれていて
    わかりやすい描写ながらも
    わたしにとっては難しい(笑)
  • かくれさと苦界行
    「吉原御免状」の続編。主要登場人物は数人を除いてほとんど変わらない。まぁ、その数人が荒木又右衛門や義仙の従妹だったりするが、設定、展開ともかなり強引。続編で新鮮味が薄れた分を人間関係で補えなかった感じ。それでも、最後のまとめ方は好みだった。続々編があっても、おかしくないけど・・間に合わなかったのかな...続きを読む