隆慶一郎のレビュー一覧

  • 影武者徳川家康外伝 左近 戦国風雲録 1巻

    匿名

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    影武者のスピンオフ

    隆慶一郎の名作「影武者徳川家康」で予想以上に人気が出た猛将「島左近」をモチーフにしているが、こちらは良くも悪くも「北斗の拳」みが非常に強い。だが何処か「影武者徳川家康」以上にノリノリで描いているようにも感じるのは自分だけか

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    2024年11月08日
  • 影武者 徳川家康 1巻

    匿名

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    影武者の見た徳川家康

    過去にはドラマ化もされた異色作。家康が実は影武者だった説は幾つかあるが、これは世良田二郎三郎説か。中々面白い題材なだけに打ち切りにあったのが非常に惜しい限り。というか、この時老人だった家康を青年像にしたのはこの作品くらいだよ(笑)

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    2024年11月08日
  • 時代小説の愉しみ

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    昭和61年〜平成元年くらいの時期に各雑誌に掲載されたエッセイ集。歴史に関するものが多いが、題材は多岐にわたり面白かった。

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    2024年11月06日
  • 影武者徳川家康外伝 左近 戦国風雲録 1巻

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    優れた原作のスピンオフ

    猛将として有名な島左近の物語である。本紀は隆慶一郎の名作「影武者徳川家康」であり、同じように原哲夫がコミカライズしているが、原作の良さを活かしきれていない。この作品は原作がない分いくらかマシであるが、時代小説漫画というよりは、どうしても北斗の拳っぽくなってしまっている。まあそれでも楽しみながら読むことはできる。

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    2024年11月02日
  • 一夢庵風流記

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    小説家としてわずか五年の活動期間、酒好きが祟って肝硬変により66歳で死去。
    この作品(作者)の特徴は、数少ない遺された資料をもとに作者の想像力を最大限拡げた活劇ストーリー性と場面が簡単にイメージ出来る描写力にある。(それもそのはず、元々映画やテレビドラマの脚本家でも著名でした)
    想像(創造)力が発揮された例として、例えば歴史上、信長は敵が降伏しても一族根絶やしにする残虐さに比較して秀吉は好色というキャラ付けがされている。秀吉が敵方の娘を人質として差し出させるという好色の裏で、何千人もの男女の命が救われたという事実を登場人物にこう語らせる。「だが、女一人で一国が救えるのならやすいことではないか。

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    2024年08月09日
  • 死ぬことと見つけたり(上下)合本版(新潮文庫)

    ネタバレ

    つくづく残念・・・。

    隆慶一郎氏の著作は素晴らしい作品ばかりなのですが(当然本書も!)、もう一作の、『花と火の帝』同様大変残念な事に《未完の絶筆》なのです。
    元々は映画の脚本家として活躍された方で、小説家デビューの時点でそれなりの御歳でしたが、早逝された為に本当に愛読者としては残念至極な事なのです。

    この点は大事な事なので、敢えてここでお知らせいたしました。未読の方は『影武者徳川家康』等から読まれることをお奨め致します。

    #感動する #アツい #カッコいい

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    2024年05月04日
  • 死ぬことと見つけたり(下)

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    ネタバレ

    光茂にイライラする為、上巻の方がスッキリ読めた。

    それにしても未完だったとは…
    続きが気になってしょうがない。
    先生の他の作品や司馬遼太郎なども読んでみようかな。
    しばらくは漢の時代小説でも読んでみます。

    七光りの光茂との吉原喧嘩
    男二人の生き様が武士。
    これ以上は言葉にすると陳腐なので辞めときます。

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    2024年01月29日
  • 吉原御免状

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    宮本武蔵に預けられ、武蔵の死後も遺言を守り26歳になるまで修行を続け、遺言を守り江戸に出てきた主人公。

    武蔵直伝なので、剣の達人。

    吉原遊郭で起こる柳生との争い。
    そして世良二郎三郎(家康の影武者)との密約。

    デビュー作だが、すでに作者の中では「影武者 徳川家康」の構想ができていたと思うと小説家ってすごいと思う。

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    2023年12月16日
  • 影武者徳川家康(上)

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    家康yearにふさわしい
    関ヶ原で替玉家康になった二郎三郎の話なんだけど妙に説得力があって面白かった。
    ほとんど忍者小説な気もする。そして秀忠が嫌な奴すぎる。その秀忠の先手をいく二郎三郎が痛快。

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    2023年11月30日
  • 新装版 捨て童子・松平忠輝(下)

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    隆慶一郎最後の長編「捨て童子・松平忠輝」。上中下全三巻の下巻。

    読み終えてまず感じたことは、隆慶一郎は秀忠のことが嫌いなのではないか、いや嫌いだろう、ということ。「花と火の帝」と同様に悪役に配置された秀忠。彼の悪辣さが酷い。まずは秀忠を悪役にすることを決めてから書いているのではないか、と思うほどに彼への嫌悪が高まるばかりです。

    家康が「捨てよ」と命じたことで、忠輝の自由闊達な性質が育まれる環境が整い、彼自身の素質もあって古今稀に見る快男児へと成長。
    秀忠のことが嫌いだと思ったように、快男児がとても好きで書きたくてたまらんのだな、とも思う。
    権力に阿らず、他者を権威で区別せず、自分の心が決め

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    2023年01月04日
  • 新装版 捨て童子・松平忠輝(中)

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    隆慶一郎最後の長編「捨て童子・松平忠輝」。上中下全三巻の中巻。

    生まれ持った性質が曲がらずに、とにかく最大の成長曲線を持って成長した忠輝。
    彼の境遇を鑑みると、これは奇跡でしかないのではないか。

    読み終えたトータルの感想は下巻で。

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    2023年01月04日
  • 新装版 捨て童子・松平忠輝(上)

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    隆慶一郎最後の長編「捨て童子・松平忠輝」。上中下全三巻の上巻。
    家康の第六子に生まれたが、容貌魁偉なために「捨てよ」と言われた鬼っ子の忠輝の生涯。

    感想は下巻で。

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    2023年01月04日
  • 一夢庵風流記

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    天下の傾奇者前田慶次郎の一代記。慶次郎の傾奇くスケールの大きいこと!身近にいたら理解できない奴なのだが、脇役の描き方含めて隆慶一郎は上手い。しかし前田慶次郎、共感しづらい男だ

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    2022年02月16日
  • 影武者徳川家康(下)

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    本書三巻をやっと読み終える。後書きの解説に網野史学と谷川民族学を取り込み、村岡素一郎の「史疑徳川家康事績」から影武者説を起こし、父方の家系から繋がる漂泊の民への思いが、本書に結実したことを知りました。様々な史料との格闘から本書が成り立っていると理解しても、自分が期待した小説のエンターテイメント性には、不遜ですが、満足出来ませんでした。筋書の主な場面に登場する忍びの者、また、二郎三郎の閨事も少々食傷気味で、興が削がれました。

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    2021年04月23日
  • 影武者徳川家康(中)

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    上巻に次いで中巻を。家康の影武者が家康亡き後、家康にまごう程の政治、処世をするが、話しの筋に使い過ぎではないかと思うほど忍びが登場。若干、興が削がれる。下巻の展開を期待するしかない。

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    2021年02月22日
  • 新装版 柳生刺客状

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    ドラスティックな事件を下敷きにする作品群の中で、「張りの吉原」は、情愛を軸に淡々と進むバランスが面白かった

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    2020年05月10日
  • 新装版 捨て童子・松平忠輝(下)

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    徳川家の人々はそれなりに本になってる気がするけど、将軍以外は全然って気がしてて、今回は全く誰やねんて感じなわけで。
    とは言えそんな人を本にするくらいだから、流石に相当にな傾奇者って言うか花の慶次ばりに漫画で破天荒。まさかこの手の本でこれとはね、とやや驚きつつ。
    でもまぁけっこう楽しげで、ワンパンマン的な無敵っぷりの主人公は、やりたい放題だから弱くて悩むみたいなのよりは爽快。
    しかも歴史の流れも一応史実を抑えてるみたいだから、知的好奇心も満足されて、ね。
    しかし柳生宗矩ってのは大概の本ではロクデナシ扱いで可哀想過ぎる。今回は更に将軍秀忠もゴミ扱いで、今後ウンチクを語る際には覚えておこうかな。

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    2019年10月02日
  • 一夢庵風流記

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    ネタバレ

    今年から新たに本を読むことを目標にした。
    まずは、人生初のこの作品から。ご存知の方もいるでしょうジャンプにて連載されていた「花の慶次」の原作です。
    小学校の時に読んで漢字が分からず断念し、中学生の時に、影武者徳川家康と一緒に読みました。

    花の慶次と色々と内容は違いますが、慶次のキャラクターはそこまで違和感はなく、むしろ少年漫画的な描写はないのでより魅力的に感じました。

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    2018年01月01日
  • 時代小説の愉しみ

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    随筆。
    一夢庵風流記の主人公を作った人は、どんな方だったのか興味を惹かれたので。

    読んでみて、自分の中にある理想像に時代小説の皮を被せていたのだろうと思った。
    ご本人もさぞかしさっぱりした方だったのだろう。

    あとがきの内容が、この文章集の中で一番気に入った。

    P206
    「どうして時代小説ばかり書くんですか」
    この頃よくそう問われる。
    私の答はきまっている。
    「死人の方が、生きてる人間より確かだからでしょうね」

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    2017年11月28日
  • 吉原御免状

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    隆慶一郎さんはわずか5年の作家生活でなくなられた方。その短すぎた活躍期間が、多くの時代小説ファンのHPで惜しまれている。それを読んで、この本を買ってみることにした。
    私も時代小説は好きですが、ちょっと系列が違うみたいです。私の好きなのは藤沢周平や山本周五郎、つまり人情物主体。この本は柴田練三郎や五味さんの譜系ですかね。伝奇・剣豪小説系。
    最初はちょっと入り込めなかったのですが、最後には引き込まれるような感じもありました。
    私にとっては傑作とも思えませんが、それなりに良く出来た作品だとは思います

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    2017年11月16日