天下をとって何が大変って、まずは各武将の功績に応じた知行の配分に違いない。戦乱期に生死を賭け共に軍義を凝らした武将たちに替え玉であることを悟られずして、それを行えるのか。そもそも側近の大方が気づかないってのは考えられない。それでも、一向一揆を学び、架空の人物である甲斐の六郎に惹かれ、かなり持ち上げられてはいようが風魔を知った。秀忠と淀君の人物評価は何とも気の毒だ。小説だから勧善懲悪やむなしだけど、個々が善悪を内包してるはず。いずれにせよ、譜代よりむしろ親藩の方が安穏としてはいられない道理を改めて思う。