隆慶一郎のレビュー一覧

  • 影武者徳川家康(上)
    『ナウシカ読解』という本において、ナウシカとこの本が日本の戦後最大のユートピア文学だ、といったようなことを述べていたことと、信頼するブロガーが薦めていたこともあって、読んでみた。
     
    面白いのは関ヶ原合戦が終わった後のやりとり…や、せいぜい六郎と会うまで…ぐらいで、残りは読む気が失せた。敵を似たよう...続きを読む
  • 吉原御免状
    この人の作品は2作目。
    1作目は「影武者」

    この人の歴史物って現実の歴史と上手くリンクさせて話が進んでいくから、フィクションであっても「実際はそうだったかもしれない。」と思わせてしまうものがある。

    そこがこの人の作品の魅力かな?

    ちょっと生々しい所もあるけれど、読みだしたら(文字小さくて言葉づ...続きを読む
  • 吉原御免状
    誠さんは限りなく強くてかっこいい!
    話しも面白いし良かったけど、なんと最後が尻切れトンボ----
    エエッって感じで終わった。
    残念----
  • 時代小説の愉しみ
    「編集者の頃」小林秀雄の思い出。酒が入ると毒舌をふるい、ベテラン編集者さえ泣かせてしまったという。
    「叡山焼亡」「織田信長」比叡山の焼き打ちと一向一揆時にジェノサイドを断行した信長についての考察
    「武田信玄」、「北条氏康」他若干のエッセイ
    ドラマも含め、彼の作品を読むのはこれが初めてだが、歴史上の人...続きを読む
  • 一夢庵風流記
    かなり劇画的な展開で、時代考証とか事実をあまり考えられていない。そういった意味では原哲夫が「花の慶次」で劇画化するには、ぴったりの作品だったのだろうと思う。
  • 吉原御免状
    最初の100ページから200ページくらいまでぐいぐい惹きつけられ、どうなるかと期待していたが、伝奇性が色濃く表れ始めてから途端に印象が散漫となった。
    後半もパーツパーツでは興味深いのだが、物語としての一貫性に欠けている感あり。
    前半の期待感からすると少々歯痒い結末。
  • 鬼麿斬人剣
    全1巻。
    死んだ師匠に頼まれて、
    過去に打ってしまった
    駄作な刀を打ち壊す旅に出る
    刀鍛冶の超人な弟子の旅って話。

    めずらしく舞台が幕末。
    源清麿(死んだ師匠)を書きたかったらしく、
    必然的にその時代になっただけだけど。

    超人的な主人公がチャンバラってく
    スタンダードなつくり。
    ただ、上記のよう...続きを読む
  • かくれさと苦界行
    全1巻。
    吉原御免状の続き。

    前作と違って背骨な謎がなく、
    ただの時代ものって感じ。
    次作構想中に亡くなっているので、
    続きがあったら違うかもだけど、
    個人的には蛇足な続編って感じがした。
    藤沢周平の用心棒シリーズ2作目以降と
    似たような感じ。

    ただ、最後の決闘はちょっとぐっときた。
  • 吉原御免状
    全1巻。
    隆先生デビュー作。

    デビューからすでに、
    隆先生ぽさが濃厚にただよう。
    歴史の裏側を伝奇的手法で書き上げる感じ。
    そして自由ってテーマ。
    すでに確立されてる感じ。
    ただ、やや伝奇っぽさが強い。

    話としては、
    影武者徳川家康の元ネタ的な部分が根っこにある感じ。
    影武者読んでたので特に驚き...続きを読む
  • 吉原御免状
    著者のデビュー作。それなりに興味深く読んだのではあるが、その前に「影武者・徳川家康」を読んでいたせいか、肝心の『神君御免状』の正体が先に読めてしまったかも。しかしながら、この作品があってこそ、あの「影武者~」があるのね、と思えばこのデビュー作の存在は大きいと思う。吉原のイメージも見事に覆された。史実...続きを読む
  • 花と火の帝(上)
    全2巻。
    絶筆。
    後水尾天皇のお話。
    苦手な伝奇もの。

    もうね。
    超能力合戦。
    あと忍者。
    荒唐無稽すぎて
    自分にはちょいキツかった。

    ただ、隆先生のちょっと他と違うのが、
    しっかりした調査の上でびっくりする仮説たてて、
    物語に昇華してるとこ。
    もしかしたら本当かもって思わせるからすごい。

    ...続きを読む
  • 死ぬことと見つけたり(上)
    武士道とは死ぬ事を見つけたり、という最も極端、且つ有名とも言えるフレーズを体現している鍋島武士のモノガタリ。死にたがる?というわけでもないが、死に対して無頓着な連中が繰り広げる時代劇。エンターテインメントとして面白い。下巻の最後まで読めないのが残念。
  • 死ぬことと見つけたり(上)
    読みごたえあったぁ~ まだ上巻なので下巻が楽しみです。
    もくのすけ と かんえもんの「死人の気持ち」なんて到底わからないけど、ところどころコミカルだったり恋愛だったり挟まれてて飽きません。
  • 吉原御免状
    通にわりと好きな人が多い気がする隆慶一郎作品のお初。
    面白かったけど歴史モノというよりは、なんか途中からスペクタクルな感じ?とでもいうか・・・
    意外な方向展開で驚かされた作品だったわ
  • 花と火の帝(上)
    未完の伝奇ロマン(上)。
    徳川政権と朝廷の戦いを描いた作品だが
    これから!というところで終わっている。
    とても残念。
  • 花と火の帝(下)
    未完の伝奇ロマン(下)。
    徳川政権と朝廷の戦いを描いた作品だが
    これから!というところで終わっている。
    とても残念。
  • かくれさと苦界行
    吉原を独特の切り口で解釈した小説「吉原御免状」の続編です。
    隆慶一郎先生の作品はとにかく主人公がカッコイイ。完膚なきまでに男前。最強。
    でもぜんぜん嫌味じゃないとことろが魅力です。誠さんは年をとっても清涼感あふれたままでした。