隆慶一郎のレビュー一覧

  • 新装版 捨て童子・松平忠輝(下)

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    徳川家の人々はそれなりに本になってる気がするけど、将軍以外は全然って気がしてて、今回は全く誰やねんて感じなわけで。
    とは言えそんな人を本にするくらいだから、流石に相当にな傾奇者って言うか花の慶次ばりに漫画で破天荒。まさかこの手の本でこれとはね、とやや驚きつつ。
    でもまぁけっこう楽しげで、ワンパンマン的な無敵っぷりの主人公は、やりたい放題だから弱くて悩むみたいなのよりは爽快。
    しかも歴史の流れも一応史実を抑えてるみたいだから、知的好奇心も満足されて、ね。
    しかし柳生宗矩ってのは大概の本ではロクデナシ扱いで可哀想過ぎる。今回は更に将軍秀忠もゴミ扱いで、今後ウンチクを語る際には覚えておこうかな。

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    2019年10月02日
  • 一夢庵風流記

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    ネタバレ

    今年から新たに本を読むことを目標にした。
    まずは、人生初のこの作品から。ご存知の方もいるでしょうジャンプにて連載されていた「花の慶次」の原作です。
    小学校の時に読んで漢字が分からず断念し、中学生の時に、影武者徳川家康と一緒に読みました。

    花の慶次と色々と内容は違いますが、慶次のキャラクターはそこまで違和感はなく、むしろ少年漫画的な描写はないのでより魅力的に感じました。

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    2018年01月01日
  • 時代小説の愉しみ

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    随筆。
    一夢庵風流記の主人公を作った人は、どんな方だったのか興味を惹かれたので。

    読んでみて、自分の中にある理想像に時代小説の皮を被せていたのだろうと思った。
    ご本人もさぞかしさっぱりした方だったのだろう。

    あとがきの内容が、この文章集の中で一番気に入った。

    P206
    「どうして時代小説ばかり書くんですか」
    この頃よくそう問われる。
    私の答はきまっている。
    「死人の方が、生きてる人間より確かだからでしょうね」

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    2017年11月28日
  • 吉原御免状

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    隆慶一郎さんはわずか5年の作家生活でなくなられた方。その短すぎた活躍期間が、多くの時代小説ファンのHPで惜しまれている。それを読んで、この本を買ってみることにした。
    私も時代小説は好きですが、ちょっと系列が違うみたいです。私の好きなのは藤沢周平や山本周五郎、つまり人情物主体。この本は柴田練三郎や五味さんの譜系ですかね。伝奇・剣豪小説系。
    最初はちょっと入り込めなかったのですが、最後には引き込まれるような感じもありました。
    私にとっては傑作とも思えませんが、それなりに良く出来た作品だとは思います

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    2017年11月16日
  • 鬼麿斬人剣

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    ロードムービーテイストの時代劇エンタテイメント。

    超人的に強い主人公は、隆ワールドではお約束だね。そこに違和感を感じさえしなければ、十二分に楽しめる。

    また、女の強さとサガとを魅力的に描くのも、隆作品の見ドコロの一つなのかも知れない。

    ★3つ、7ポイント。
    2017.03.24.図。

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    2017年03月23日
  • 吉原御免状

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    他の彼の作品と比較して、性的虐待の描写が生々しくて、若干不愉快をもよおす。

    生まれに謎を抱えた剣豪が一人、師匠である宮本武蔵の25歳まで山を出るなと言う遺言を守り、今日山から下りてきた。向かう処は吉原。

    ここで、花魁、吉原の店主などとの交際、そして狙い迫ってくる柳生家との対立を通して、彼の成長を描く。

    吉原は実は。。。という仮定で描いているが、女性としてもやっとくる。吉原は誰にとっても、地獄でしょう。

    流れ者をすばらしく書いたりする傾向が彼にはあるので、人によって好き嫌いは分かれると思う。ただ、出生の謎が明るみに出てくるまでのドキドキ感はある。

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    2016年05月29日
  • 死ぬことと見つけたり(上)

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    作者が葉隠をいかにし、戦争中に読みだしたかという紹介から始まる。
    どうして、なかなか、面白かった。
    短いエピソード集なんだけど、毎回が思い切りよく生き抜くことを信条に生き抜く侍であるため、波乱万丈が烈しいのなんの。作者が言うとおり、葉隠は元々読んでみたい本の一冊であったけれど、葉隠は面白いものなのではないかと思ってきた。

    引用した言葉は不満。
    私は、自分が痛い目に合わないためだけに、嘘をつくひどい人間を見たことがある。そいつは、自分が傷つけた人のことなどあっという間に忘れていく。こんなひどい人間は幸せになってはいけないとまで感じた人間だ。

    残念ながら、18話で完結の予定だったらしいが、作者が急逝のために、15話が最後。16話を17話については草稿が残っており、あらすじを記載してくれている。勝茂がなくなり、杢之介が殉死、求馬が殉死とますます読み応えのある内容なだけにとても残念。

    そして、18話については、あらすじもなく、作者が編集者に話した内容を記載するとなっていた。こういうのを見ると、編集者というのはいい存在だなぁと思ったりする。頑張れ、のりすけさん(笑)

    最後まで、触れられないのが、萬衛門の死。
    私は彼は死ななかったんじゃないかと思った。杢之介と証言の約束をしていたから。誰にも迷惑を掛けないように、独りで去っていくのが杢之介。やるべきことを果たしてから20年後に切腹するのが求馬、生き残るのが萬衛門。それぞれの信条に応じた殉死だと思う。

    毎日が刺激に溢れ、羨ましい気がするけれど、それは何かあったらすぐ命を引き換えにする覚悟をもって生きているからこそ初めて得られる報酬。
    私たちが何もリスクにかけることなく、我が儘に生きるのとは違う。

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    2016年03月31日
  • 影武者徳川家康(中)

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    隆氏によって書かれた「影武者徳川家康」全三巻の二冊目です。関ヶ原の戦いで石川三成方の忍者に命を絶たれた徳川家康の影武者が、家康以上の活躍をして、二代将軍となった秀忠と間接的に戦う(頭脳戦)のが、この二冊目の面白いポイントです。

    面白くて、米国出張の往復の飛行機で、ほとんど時間を費やしたような感覚です。最後の結末がどうなるのか楽しみです。

    また、これは小説の形をとっていますが、著者が信じている「徳川家康は関ヶ原で死んでいた」という学説を、小説の中で証拠(実際に起きている事件等)を挙げながら解説している、面白い形の論文だと思います。

    以下は気になったポイントです

    ・縁切寺とは、女の側からの離婚が制度上認められなかった当時、たった一つ、妻が離婚を許される場所であった(p22)

    ・養子縁組をしたのちに実子ができたら家の中が紛糾する、しかしその間に当主が死ねば断絶となる。家光までに、無嗣のために廃絶された大名家は、57家400万石、お家騒動で処分された大名は、62家600万石であった(p47)

    ・糸割符商法の仕組みは、京都・長崎で各100、堺120で分配して販売するもの。後に、江戸50、大阪30(後に100と50)となった(p57)

    ・秀忠は征夷大将軍となり、内大臣正二位、淳和院別当になり、牛車兵仗を許されたが、通常は附属される、源氏長者と将学院別当は家康のまま(p131)

    ・忠輝は大坂夏の陣で合戦に遅れて領地没収となったが、その遠因は秀頼と親近感を抱いていたからかもしれない(p138)

    ・武家諸法度の第三条(たとえ不合理であっても法を批判し、法に抵触することは許さない)は、1635年家光時代に削られている(p192)

    ・榊原康政は、秀忠への使者(病気見舞い)と、家康への使者で振舞を間逆にした。家康が影武者(二郎三郎)と知っていたからかっも知れない(p199)

    ・当時の銃弾は鉛であり細菌に汚染されていたので、銃弾を急速に抜き取り消毒しなければ破傷風になり壊疽して、死亡する。死亡率が高かったのはこのため(p232)

    ・金一枚を45匁とすると、一駄が27貫、小判一両が4匁8分、2千貫で40万両、金1両が現代の値で14-15万円とすると、家康が駿府に運ばせた金銀は、合計78万両、1092億円から1170億円となる(p240)

    ・富士川と天竜川の水運を開くことで、甲州信州の年貢米は、遠江三河のコメと等しく、江戸ではなく駿府に集まることになった(p242)

    ・亡八とは、孝・悌・忠・信・礼・義・廉・恥の、8の徳目を亡失しなければできないから「亡八」と言った(p346)

    ・剣士は名を重んずるが、忍びは、あくまで実をとる(p349)

    ・目黒の御鷹場は柳生道場に近く、現在の目黒雅叙園近くにあった(p377)

    ・二郎三郎を絶対裏切らない可能性のある人間は、関ヶ原以後に生まれた、五郎太丸・長福丸・鶴松(頼房)の三人の子供である(p428)

    ・大阪にあった大和の能楽四座(観世座、宝生座、金春座、金剛座)を、駿府に移住させた、家康死後には江戸に移った(p432)

    ・戦闘的布教団とも言えるイエズス会に対して、フランシスコ会は厳しい戒律と清貧の教えがあった(p464)

    ・オランダがスペインから独立するまでは、オランダの船はポルトガルの港リスボンに自由に出入りできたが、独立後は禁止された。従って、イギリス同様に、東方貿易を始めるしかなかった(p468)

    ・慶長14年は、異常なまでに雨が多く、正月から八月までに雨の日が120日あった(p485)

    ・大久保長安の手にかかると、石見の銀、黒川の金、佐渡の金銀、伊豆の銀、たちまち蘇り多量の鉱石を吐き出すことになった(p495)

    ・忠輝は、ポルトガル語、イスパニア語、オランダ語、広東語、福建語を話すことができた(p510)

    ・忠輝は、元和2年に改易された。92歳まで、秀忠から綱吉まで四代の治世を生きた。昭和62年に至って371年ぶりに、徳川宗家からご赦免の許しがおりた(p528)

    2015年9月23日作成

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    2015年09月23日
  • 影武者徳川家康(上)

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    物語は関ヶ原の戦いの真っ最中から始まり、関ヶ原の戦いの主役とも言える「徳川家康」が、石田三成の第一の家臣である、島左近が放った忍者により暗殺されてしまうところから始まります。

    大坂夏の陣が終わってから死亡したとされる家康がそれ以前に死んでいたのでは、という仮説が多くある中で、この本では、関ヶ原の戦いの最中に死んだという設定になっています。

    家康が殺された後、それまで影武者であった、この本の主人公である「世良田次郎三郎元信」が活躍するというストーリーです。

    秀忠は関ヶ原の戦いに遅れてきたというイメージしかありませんでしたが、この本では、秀忠もいい味を出しています。こういう歴史小説も楽しいですね。また、歴史では関ヶ原の戦いで死亡したことになっている、島左近が生きているのも面白い設定です。

    また、この本は小説の形をとりながら、当時の歴史の解説を随所にしてくれている点が嬉しいです。長年、関ヶ原の戦後に、なぜ豊臣家の領地が65万石にまで減ってしまったか(p310)が分かり嬉しかったです。

    以下は気になったポイントです。

    ・年齢の差があると、つまり老人の男性から見ると、同じ悪女が「可愛い悪女」に変わる。女性が変わるではなく、そうした性のすべてを見抜いた老人の目には、それが可愛く見える(p107)

    ・関ヶ原に進撃を開始する以前の手紙は93通、9月1日から岐阜赤坂に到着するまでは34通、関ヶ原から大阪城到着は16通、さらにこの時期の手紙は感情を押し殺した形式的なもの(p117)

    ・無縁寺とは、現代風にいえば一種の治外法権、どんな大罪を犯した者も俗世間との縁を切られ、世間の法や復讐を免れることができる(p121)

    ・中世から関ヶ原の戦いのころまで、農民の国主・大名に対する最も有力な抵抗手段は、逃散(土地を捨てる)であった(p127)

    ・長嶋の戦い(第一戦)は織田軍団の惨敗、このとき氏家卜全は死亡、柴田勝家も手傷を負った。信長の怒りは恐怖に変わり、一向一揆は根絶やしにするしかないと考えるようになった(p169)

    ・もし家康が関ヶ原合戦に生き延びていたら、あるいは二代将軍秀忠は存在しなかったかもしれない。秀忠に対する家康の失望と怒りは容易にわかる(p231)

    ・イエズス会の宣教師による貿易は、日本人男女の奴隷の売買も入っていて、日本の植民地化を狙っていたといわれても仕方ない部分がある(p258)

    ・家康は、左右大臣や関白では天皇を中心とする貴族政権に権力はもてても、武家階級を統率する権限を持たないことを知っていた。征夷大将軍として武家の棟梁となり、天皇から政権を委任される形をとるのが一番よい(p268)

    ・西軍に属した武将は88人が改易(領地没収)で総額は416万石、5人の厳封分を合わせると、632万石で全国の34%に相当する(p307)

    ・移動となった武将のあとには徳川一門や譜代大名が引き継いでいる、68家でこれに1万石以下の旗本を入れると260万石超、直轄地は250から400万石(p308)

    ・豊臣家は膨大な領地を所有していたが、代官を派遣せずに、各地の大名に預けて領民支配と年貢徴収を行っていた。その大名が潰されると、豊臣家の土地がなくなった。そのため200万石と言われた領地は65万石となった(p310)

    ・東洋航路は長い間、スペインとポルトガルに独占されていた。スペインの無敵艦隊が制圧していたので。オランダとイギリスが東洋に乗り出せるのは、1588年に勝利してから。それでもまだ戦争は続いていた(p356)

    ・1600年ころのユリウス暦は、現在のグレゴリオ暦と比較して10日遅い(p357)

    ・オランダは、シベリア北海岸を伝って東洋の海上に出る航路(北東航路)を、イギリスは北極圏からアメリカ大陸の北を巡る北西航路の探検をしていた(p379)

    ・筒井順慶は日和見主義者の代表のように言われるが、本当は、光秀側の情報情報をいち早く掴んだから。(p457)

    ・男は途方もない夢を見るから不完全、女は現実的な可能な夢しかみないから完全と言われる(p479)

    ・家康は、足利義満以来、将軍兼職の伝統を持つ、源治長者、淳和・奨学両院別当への補任、牛車・兵仗の許可、右大臣転任の宣旨を同時に得た(p638)

    2015年6月30日作成

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    2015年07月01日
  • 影武者徳川家康(下)

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    関が原の戦いで家康は死に それ以降史実の「家康」は影武者だった、というお話。
    ものの見方でストーリーはまったく異なって捉えられるものだと改めて感じた。
    生まれたときから戦国時代の武将となるべく生きてきた家康ではなく、その日暮らしで厳しい世界を生き延び 影武者となった次郎三郎だからこそ平和を願い そのために争い、太平の世を残したいと思ったのかもしれない。
    平和のために争う。今の時代もどこかで紛争が起きているのもそれぞれの平穏な生活を求めているからなのを 忘れないようにしたい。
    7月から読み始めたのに今までかかってしまったのは読み始め当初はイスラエルとガザの紛争があり、関が原の戦いの生々しい表現に拒否反応があったから。 読み終えた今日も日本人として苦しい出来事があった日であり、その地も傍から見たら平穏には映っていない。 この悲しい出来事がいつか報われますように。

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    2015年02月01日
  • 死ぬことと見つけたり(上)

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    ネタバレ

    初めてのちゃんとした?歴史小説でした。歴史小説ってちょっとズルいかもしれないな。題材が面白すぎますよね。そもそも佐賀県って私の中では全く印象になかったので、新しい知識も得られて二重に楽しかったです。
    徳川家光〜家綱くらいの時代の鍋島藩を舞台に、葉隠武士と呼ばれる戦士の中の戦士達を描いています。この小説は未完のまま作者がなくなってしまって、結末がどうなるのかわかりません。それが本当に残念です。
    歴史小説がめっちゃ面白いらしいことがわかったので、読み終わってすぐに吉川英治の「三国志」読み始めました。

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    2015年02月14日
  • 吉原御免状

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    徳川家康影武者説をバックボーンに「神君御免状」というモノを巡る吉原を舞台にした話。作者の歴史に対するスタンスや考えが判り、司馬史観とは異なる捉え方が斬新です。

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    2014年09月03日
  • 一夢庵風流記

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    宝塚雪組壮一帆さんの退団公演の原作である。観劇前の予習として読んだ。戦国時代の武将であり、時代随一のかぶき者、前田慶次の一代記。
    名前だけは聞いたことがあったものの、ほぼ何の知識もないまま読み始めたのだが、まるで少年漫画の主人公のようであり、戦国時代版桃太郎のようでもある前田慶次の人物像が、とにかく魅力的だった。豪放磊落、文武両道に秀で、常識に縛られずに真を見抜く目と自由さがあり、友情に篤く、強くて、熱い。同時に可愛げがあって、おおらかで、男女も身分も国籍も問わずに優しい。彼に傾倒する人間たちが周りに集まっていく様はワクワクするし、彼らがが慶次に惹かれる気持ちがよく理解できる。波乱万丈の彼の生き様が面白かったし、胸がすく思いがした。
    当時も、現代に至る時代時代でも、多くの日本人がこういう人間を愛してきたのだと思うと、日本人の感覚って素敵だなと思える。
    宝塚の舞台でどのように描かれているのかも、益々楽しみになった。

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    2014年06月22日
  • 新装版 柳生刺客状

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    音楽でいうところのB面。
    正直隆先生のも家康や柳生の連中が多く出すぎてどの話はどういう展開だったか忘れてしまう。

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    2014年06月04日
  • 一夢庵風流記

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    次の雪組公演の原作本なので、読んでみました。隆慶一郎の本を読むのは、同じく宝塚の舞台「野風の笛」の原作だった「捨て童子」以来かな? 話は読みやすいし、前田慶次も魅力的だけど、まっつの出番あるの?ってくらい、書き込み少ないんですけど… どうしてくれるの!

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    2014年05月04日
  • 吉原御免状

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    ネタバレ

    隆慶一郎の3作目。

    時代小説(歴史小説?)のハードボイルド、といった感。

    後作「影武者徳川家康」と通じる部分が多く、“道々の輩”なる生き方をした人々への筆者の強い想いが感じられらた。

    戦闘描写や色事の描写には、手に汗握り、生唾を飲まされた(笑)。

    ☆3つ、7ポイント半。
    2014.02.18.図。

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    2020年02月04日
  • 影武者徳川家康(下)

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    上中下
    全部
    いいですね!!

    かなり読み応えあります!!

    史実からどこまでかけ離れているかがわかりませんが
    とっても
    面白いです。
    徳川とは
    戦国時代の下克上時代から平和な時代に移るにあたって!?

    平和を望む人
    国をよくしたいと思う人
    はたまた
    将軍なのに自分の欲望に突き進む人
    人をひきつける何かを持っている人
    夢、現実、時代の勢いと時流、妬み、欲望、復讐、恨み、戦略
    戦国時代から
    関が原の戦いになり
    ここから徳川政権300年が始まる礎の基礎

    徳川についての疑惑を皮切りに
    物語を作り上げた作者にスゲーの賛辞です

    面白かったです!

    ここに出てくるのが本当だったら
    秀忠は、好きでないなぁ・・・
    でも
    執念がすごいから
    あっぱれ!

    あと
    風魔・・・
    気になりますね

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    2014年01月16日
  • 影武者徳川家康(上)

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    すごい解釈ですわ
    なかなか興味そそられます

    徳川家康が関が原の戦いから
    どうなっていったのか
    この歴史的背景も細かく描かれていて
    わかりやすい描写ながらも
    わたしにとっては難しい(笑)

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    2014年01月12日
  • かくれさと苦界行

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    「吉原御免状」の続編。主要登場人物は数人を除いてほとんど変わらない。まぁ、その数人が荒木又右衛門や義仙の従妹だったりするが、設定、展開ともかなり強引。続編で新鮮味が薄れた分を人間関係で補えなかった感じ。それでも、最後のまとめ方は好みだった。続々編があっても、おかしくないけど・・間に合わなかったのかな。

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    2013年12月27日
  • 吉原御免状

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    この人の作品は2作目。
    1作目は「影武者」

    この人の歴史物って現実の歴史と上手くリンクさせて話が進んでいくから、フィクションであっても「実際はそうだったかもしれない。」と思わせてしまうものがある。

    そこがこの人の作品の魅力かな?

    ちょっと生々しい所もあるけれど、読みだしたら(文字小さくて言葉づかいとか難しい言葉が度々でてくるけど)割と嵌まって読んでしまうのであった。

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    2012年09月02日