【感想・ネタバレ】かくれさと苦界行のレビュー

あらすじ

徳川家康より与えられた「神君御免状」をめぐる裏柳生との争いに勝ち、松永誠一郎は色里・吉原の惣名主となった。だが、一度は敗れながら、なお執拗に御免状を狙う裏柳生の総帥・柳生義仙の邪剣が再び誠一郎に迫る。加えて吉原を潰すべく岡場所が各所に乱立し、さらに柳生の守護神・荒木又右衛門も江戸に現れた。ついに吉原と裏柳生全面対決の時が――。圧倒的迫力で描く時代長編。

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Posted by ブクログ

前作に引き続きすごく面白い。
あとがきに書いてありましたが、早逝されていなければ四部作の予定で、かつこのシリーズが他の作品の骨格をなしているとは、本当に惜しまれます。
酒井忠清が晩年に末節を汚す暴挙にでた理由をここに繋げたのか!間違いなく最初から構想の中にあったんですよね〜
素晴らしい。

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2025年03月25日

Posted by ブクログ

随分前に読んだ本が
新しい活字
それも大きな活字となって
改訂版がでてくるのは
なんとも 嬉しい

何十年も前に
読んだはずですが

やはり わくわくしながら
読み進められるのも
また 嬉しい

「隆慶一郎さんの描く
 男は実に凛々しくて
 なんとも かっこいい」
と友人が
語っていた言葉を
今さらながら
再確認させてもらいました

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2019年05月22日

購入済み

4回目です。

この小説は4回読みました。10年毎に読んでます。何回読んでも、素晴らしい作品です。

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2017年01月03日

Posted by ブクログ

著者は東大出身でフランス文学の教授もしていたという経歴。大岡昇平も同じようなキャリア。大賀昇平は小林秀雄の友人でもあった、(中原中也とも)。筆者は小林秀雄の弟子でもあった。フランス文学の研究者が時代劇を書くというのも面白い。研究者だけあって時代考証や時代の背景にあるものなどよく調べてると思う。ある個所はかなりのボリュームで歴史背景や言い伝え、民話について記述されてて、歴史書かと思わせる。単なる時代劇ではなくとっても興味深く読める作品。吉原三部作の二作目。

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2014年09月12日

Posted by ブクログ

『吉原御免状』の続編。前作もそれなりに面白かったが、今作の方が私的には断然面白かった。著者の急逝がなければ、4部作の構想だったとか、、、(解説より)。う~、心底残念。
とにかく出てくる登場人物が男女関係なく皆、格好イイ。誠一郎はもちろんだけど、あれほど憎き相手の義仙も最後の潔い姿は格好良く感じた。そして幻斎。最後の又右衛門との闘いは圧巻の一言に尽きる。凄い場面を読ませていただきました。

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2011年05月27日

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「吉原御免状」の続編。

やっぱ主人公 誠一郎がカッコイイ。強い。惚れます。
ちなみにこの本を始めて読んだのは高校生の時。
あまりにも生々しいエロシーンは、高校生には
刺激が強すぎた・・・!!!

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2011年03月31日

Posted by ブクログ

前作、“吉原御免状”の続編。主人公、松永誠一郎、その妻おしゃぶ、とうとう登場人物が魅力的、敵役の柳生義仙もね。四部作の構想だったそうで、それが作者の急逝のため読めないのがすごく残念。

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2011年01月20日

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吉原御免状の続編。
誠一郎の元に「柳生義仙」復活の知らせが入る。
あの義仙が生きる喜びを知るシーンは秀逸。こちらの作品もぜひ舞台化してほしい。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

『吉原御免状』の続編。
誠一郎自身の出生の秘密も絡みつつ裏柳生との死闘、黒幕の幕府老中酒井忠清との決着が描かれています。

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2010年08月07日

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剣のバトルがぎっしりと詰まっている。「吉原御免帳」の続編です。
前作よりもいっそう面白く読めた。
ただ、古い本なので、びっしり文字が詰め込んであって読みづらい。今の時代小説のほうが、適度に改行してあるので読みやすいです。が、それを差し引いても面白いなーと思える1冊。
あまり歴史の蘊蓄がくどくないのも良かった。

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2023年01月08日

Posted by ブクログ

徳川家康より与えられた「神君御免状」をめぐる裏柳生との争いに勝ち、松永誠一郎は色里・吉原の惣名主となった。
だが、一度は敗れながら、なお執拗に御免状を狙う裏柳生の総帥・柳生義仙の邪剣が再び誠一郎に迫る。加えて吉原を潰すべく岡場所が各地に乱立し、さらに柳生の守護神・荒木又右衛門も江戸に現れた。
ついに吉原と裏柳生前面対決の時が-。


裏柳生と表柳生。柳生一門が抱える複雑な事情や、幕府閣僚のしつこい執念。
そこに否応なく巻き込まれていく吉原と松永誠一郎。
松永誠一郎の生き様や吉原の面々の優しさを、とても温かく感じます。
出会い方が違えば、いい友となりえたかもしれない運命の皮肉さや、宿敵であるからこそ一番の理解者たりえる事情。
生き方を考えさせられる一冊でした。

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2019年03月29日

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とっても面白く読み進められた。

吉原って・・・
傀儡族って・・・
政治って・・・

エンタテイメントの中にも、色々と考えさせられてしまった。

★4つ、8ポイント。
2016.07.26.図。


※主人公もさることながら、超人的に強い老人達の生き様が格好良し。

※身も蓋も無くなる話だけれど……読中、何度、「ええい、もういっそのこと、老中を暗殺してしまえいっ!アンタらなら楽に出来るっしょ?」と心中で呟いたことか(笑)。

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2016年07月28日

Posted by ブクログ

『吉原御免状』の続き。
やっぱりシリーズものというものは一番最初が良いものが多い。
この作品もご他聞にもれず、最初のほうが良かった。
作品としては、やっぱり良いものなんだけど、ドラゴンボール化してる。
作者のキャラに対する思い入れが強いのがよくわかる。
その思い入れの強さに共感できれば、面白いのだけれど。
僕の思い入れとは違うので、☆4つ。

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2013年02月27日

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ものすごく静か、そして根深い恨み。
私は前作を読んでいなくてこの作品が初。
だけれどもそれなりに楽しむことができました。

誠一郎対義仙。
てっきり決着がついてしまうのか?
と思ったら、そうではなかったようです。

そしてさらに続編が2つ続くみたいでしたが
それは著者の死によって
かなわぬこととなってしまいました。

おそらくある人物に関してはきっと
今後の主人公になる人だったのでしょうね。
その特性からしても。

続き、読みたかったです。

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2012年11月16日

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吉原御免状の続編。裏柳生との死闘など読み応え充分。この作品は四部作の予定であったとのこと。隆氏の急逝で完結できなかった事が非常に残念でならない。

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2012年03月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

吉原御免状の続編。亡くなられなければ、四部作の予定だったとのこと。本当に惜しい。前作では宿敵として滅ぼさなければならない相手も、今作で死闘を通して救いを得る。
この方の作品には、共通して、何ものかに対する畏れと人間の持つ根源的な優しさが描かれている。異能の人々も自然や天皇への畏れがあるからこそ、他人の命も自分の命もその生き方も大切にできる。守るべきものも、畏れるものもない人生は恐ろしい。

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2011年07月18日

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「吉原御免状」の続編。主要登場人物は数人を除いてほとんど変わらない。まぁ、その数人が荒木又右衛門や義仙の従妹だったりするが、設定、展開ともかなり強引。続編で新鮮味が薄れた分を人間関係で補えなかった感じ。それでも、最後のまとめ方は好みだった。続々編があっても、おかしくないけど・・間に合わなかったのかな

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2013年12月27日

Posted by ブクログ

全1巻。
吉原御免状の続き。

前作と違って背骨な謎がなく、
ただの時代ものって感じ。
次作構想中に亡くなっているので、
続きがあったら違うかもだけど、
個人的には蛇足な続編って感じがした。
藤沢周平の用心棒シリーズ2作目以降と
似たような感じ。

ただ、最後の決闘はちょっとぐっときた。

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2011年07月21日

Posted by ブクログ

吉原を独特の切り口で解釈した小説「吉原御免状」の続編です。
隆慶一郎先生の作品はとにかく主人公がカッコイイ。完膚なきまでに男前。最強。
でもぜんぜん嫌味じゃないとことろが魅力です。誠さんは年をとっても清涼感あふれたままでした。

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2009年10月04日

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