【感想・ネタバレ】かくれさと苦界行のレビュー

あらすじ

徳川家康より与えられた「神君御免状」をめぐる裏柳生との争いに勝ち、松永誠一郎は色里・吉原の惣名主となった。だが、一度は敗れながら、なお執拗に御免状を狙う裏柳生の総帥・柳生義仙の邪剣が再び誠一郎に迫る。加えて吉原を潰すべく岡場所が各所に乱立し、さらに柳生の守護神・荒木又右衛門も江戸に現れた。ついに吉原と裏柳生全面対決の時が――。圧倒的迫力で描く時代長編。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

吉原御免状の続編。亡くなられなければ、四部作の予定だったとのこと。本当に惜しい。前作では宿敵として滅ぼさなければならない相手も、今作で死闘を通して救いを得る。
この方の作品には、共通して、何ものかに対する畏れと人間の持つ根源的な優しさが描かれている。異能の人々も自然や天皇への畏れがあるからこそ、他人の命も自分の命もその生き方も大切にできる。守るべきものも、畏れるものもない人生は恐ろしい。

0
2011年07月18日

「歴史・時代」ランキング