隆慶一郎のレビュー一覧

  • 影武者徳川家康(中)

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    2巻目に入って登用人物がほぼ出そろい、物語も落ち着いてきた。
    とはいうものの、次々に新しい事態が出現。
    主人公二郎三郎は息つく暇もない。

    関ケ原以降の徳川家康が実は影武者だったという突拍子もない物語を、じつはこっちのほうが事実ではなかったかと思わせる作者のリアリティの再現力がものすごい。

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    2017年09月16日
  • 影武者徳川家康(上)

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    著者の名前とこの本の噂は、発表当時から聞いていた。
    面白いとは聞いていたが、文句なしに面白い。

    先の展開がまったく読めない。
    こういう本は久しぶりだ。

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    2017年09月16日
  • 一夢庵風流記

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    前田慶次郎の活躍を描く時代小説。

    「北斗の拳」で有名な原哲夫の「花の慶次」の原作としても有名。

    捨丸、骨、金悟洞といった、最初は主人公慶次郎の命を狙うものの、その魅力に負けて、いつのまにか付き従うことになるサブキャラクターたちが秀逸。

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    2017年09月09日
  • 時代小説の愉しみ

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    時代小説に関わらず広範囲な内容を作者の好みで取り上げている。
    読みやすいし内容も誠意があって嫌みがない。
    続きが読みたいが残念だ。

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    2017年10月17日
  • 死ぬことと見つけたり(下)

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    「葉隠」の舞台である、佐賀鍋島藩の話。「葉隠」によれば、武士は毎朝自分が死ぬことを克明に思い浮かべるべきらしい。エンターテイメントとしてはとても面白い。

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    2017年03月25日
  • 吉原御免状

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    花街吉原がくぐつ氏族の「無縁の徒」の「公界」として歴史的に形成されてきたという設定は非情に新鮮である。道々の輩、くぐつ・山伏・陰陽師・猿楽子・遊女・巫女・・・等の公界往来人の存在から構想した一種の歴史劇画である。徳川家康の影武者と秀忠・表柳生と裏柳生・天皇家と幕府そして、階級社会とそこに組み込まれまいとする自由人、様々な立場の登場人物の対立と思惑が錯綜して、面白くはあるが現実を超えたストーリーである。単なる時代劇アクション活劇とは違う歴史観の匂いを漂わす。

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    2017年02月23日
  • 一夢庵風流記

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    熱い!!
    日本男児ならこうありたい!と思うような本だと思う!!
    要は人。義に対しては義。真実を真摯に考え、自分が犠牲にならずにやり遂げる。まさに仕事人(いくさ人)!現在との違いはあるが人に対する気遣いと己の思っている事を全うしたいと思う。言葉を観ず、人を観れば自ずとわかってく!まさにそのとうりだと思う。
    自分の技術や知識が凄い、前より収入が挙がって儲けたから勝ち組...前田慶次にぶち殺されますな!そして「そんなものは永遠に続かないんだと...」かなりの金儲けをした5人のガン患者の言葉も思い出す...

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    2017年01月23日
  • かくれさと苦界行

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    とっても面白く読み進められた。

    吉原って・・・
    傀儡族って・・・
    政治って・・・

    エンタテイメントの中にも、色々と考えさせられてしまった。

    ★4つ、8ポイント。
    2016.07.26.図。


    ※主人公もさることながら、超人的に強い老人達の生き様が格好良し。

    ※身も蓋も無くなる話だけれど……読中、何度、「ええい、もういっそのこと、老中を暗殺してしまえいっ!アンタらなら楽に出来るっしょ?」と心中で呟いたことか(笑)。

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    2016年07月28日
  • 影武者徳川家康(下)

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    関ヶ原の戦いの合戦中に、徳川家康が、西軍石田三成の配下の忍者に殺されたため、その影武者がその後15年に渡って徳川家康に成り代わって生きていくという、設定で書かれた歴史物語です。

    関ヶ原の戦いを前後して、徳川家康の趣向が変わっている等、この本の中には、影武者に変わっていただろうと思われる証拠が多く散りばめられています。

    上中下の3巻、合計二千頁にも及ぶ大作を、あしかけ数か月、主に出張中の飛行機の中で楽しみながら読みました。楽しかった数か月でした!

    以下は気になったポイントです。

    ・慶長14年には、第九子義直と紀伊37万石浅野幸長の娘、第10子頼宜と肥後52万石加藤清正の娘と婚約させている

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    2015年10月31日
  • 吉原御免状

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    さすが隆慶一郎の作品は面白い。
    宮本武蔵に育てられた青年剣士・松永誠一郎は、師の遺言に従い江戸・吉原に赴く。
    吉原では裏柳生の忍びの群れが跳梁し吉原成立の鍵である「神君御免状」を狙う。

    吉原成立の謎とは何か?
    吉原に住まう人々とは何者なのか?
    松永誠一郎に課せられる使命とは何か?

    隆慶一郎のデビュー作‼

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    2015年10月03日
  • 吉原御免状

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    めちゃめちゃ面白かった。正月に読むには最適だったわ。
    便所に立ったまま帰ってこなかったからといって、吉原一の花魁が天然なチェリーボーイに初会で惚れるかなと思うが、まぁ、そんなことは瑣末だ。
    ところで、柳生義仙は後年拝一刀と闘ってたな

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    2015年01月04日
  • 新装版 柳生非情剣

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    柳生一族の連也斎、友矩、宗冬、十兵衛、新次郎、五郎右衛門の壮絶な剣生を爽快に描いた短編集。新次郎の編が最も数奇でドラマチック。

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    2015年01月03日
  • 影武者徳川家康(下)

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    ネタバレ

    秀忠の粘りと,そして自らの老いにあらがえず,ついに大阪冬の陣が勃発する.しかし,淀君が全ての元凶ていうのは,衆目の一致するところなんだろうか? 淀君を好意的に書いたものってないよな.二郎三郎がついに死ぬまでを描く.その未来は密かに忠輝に託されるところまで終わり.
    巻末のあとがきとして隆慶一郎の友人らしい人が文を寄せいているが,隆のことを「伝奇小説家」と.確かに,伝奇小説だ,これは.しかし,それをいったら真田太平記も相当怪しい.

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    2014年11月16日
  • 死ぬことと見つけたり(上)

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    『葉隠』に表れる、武士の「死の覚悟」を、鍋島家中を舞台に伝奇的な痛快ストーリーで描いた作品。
    荒唐無稽で痛快なのは、隆のいつもの伝。冒頭の、隆の述懐「ランボーの『地獄の季節』を『葉隠』に仕込んで入営」という話が、本編にも増して印象に残る。

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    2018年10月19日
  • 死ぬことと見つけたり(下)

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    死人と呼ばれたサムライの晴れやかな生き様だ。未完というところがまたせつないが、素晴らしい物語だった。

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    2014年10月31日
  • 影武者徳川家康(上)

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    隆作品を読み始めるならこの本からが入りやすい。題名の通りの話ですが、構築された世界に引きずり込まれます。人間臭さと裏の駆け引きの話がとても深く、家康嫌いにも読んでもらいたい本です。

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    2014年09月03日
  • 一夢庵風流記

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    夫にとっては花の慶次、
    私には壮さん。

    原作はだいぶおじさんのようですが(笑)、かっこいいことには変わりなし!

    まつ、もうちょっと出て欲しかったな。

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    2014年09月01日
  • 影武者徳川家康(下)

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    天下をとって何が大変って、まずは各武将の功績に応じた知行の配分に違いない。戦乱期に生死を賭け共に軍義を凝らした武将たちに替え玉であることを悟られずして、それを行えるのか。そもそも側近の大方が気づかないってのは考えられない。それでも、一向一揆を学び、架空の人物である甲斐の六郎に惹かれ、かなり持ち上げられてはいようが風魔を知った。秀忠と淀君の人物評価は何とも気の毒だ。小説だから勧善懲悪やむなしだけど、個々が善悪を内包してるはず。いずれにせよ、譜代よりむしろ親藩の方が安穏としてはいられない道理を改めて思う。

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    2014年07月26日
  • 影武者徳川家康(上)

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    歴史小説は情報量が多くて読むのに時間がかるけど、相当面白い。影武者二郎三郎が征夷大将軍になるまで。秀忠との闘いはまだまだ続く、島左近風魔小太郎らのサポートを得てどうなる二郎三郎。中巻へ続く。

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    2014年07月13日
  • 鬼麿斬人剣

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    久々の再読。やはり隆慶一郎は面白い。
    実在した名刀匠山浦環源清麿の弟子で、試し斬り剣術の達人という設定。
    刀鍛冶の思いも描かれていて、隆さんの描写する漢は素晴らしい。

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    2014年06月19日