三辺律子のレビュー一覧

  • タフィー

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    誕生と同時に母を亡くし、父の虐待に耐えるアリソン。父のパートナーで母親代わりのケリーアンすら家を出ていってしまった。父親の暴力に耐えられなくなって家を出た先で、認知症のマーラに出会う。マーラがアリソンを昔の友人タフィーと思い込んだのを良いことに、アリソンはマーラの家に居候しながら傷付いた心を癒していく。

    不思議な詩のような文体。ボリュームがあるのにあっという間に読めてしまう。でもアリソンの傷付いた心の有り様はくっきりと浮き彫りになっている。
    タフィー。甘いキャンディのようなお話かと思いきや。ほろ苦いカラメルの効いた堅い飴でした。。。

    10代からの海外文学、ということだったけど、10代の人が

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    2024年10月28日
  • ルビーが詰まった脚

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    グリム童話みたいに教訓じみた話もあるし普通のホラーのようなのもある。
    アーヴィングとテリーが出てくる本を読んだばかりなので「変身の夜」が一番好きかも。

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    2024年10月20日
  • 黒馬物語

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    約150年前に書かれた本なので、今のウェルメイドな小説に慣れている人にとっては、小説の作りとしては古い感じもするが、読む価値はある。
    これが社会に与えた影響はとてつもなく大きいものだったろうし、この本があって本当に良かったと思う。
    動物福祉なんて言葉がない時代、人間ですら労働者階級はボロボロになるまで働いて死んでいた時代(この本に出てくる「おんぼろサム」のように)、動物の苦しみに思いを馳せるなんてことは、ほとんどなかっただろう。そこに、馬が語り手となって、いかに苦しんでいるかをわかりやすく語った本書がでた。馬も苦しむことに初めて気づいた人がたくさんいただろうし、本の力が今よりずっとあった時代に

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    2024年10月20日
  • ジャングル・ブック

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    赤ん坊の頃にジャングルに迷い込んだ人間が獣たちとともに獣たちの世界で育ち生き抜くという物語。
    であると同時に、インドで生まれ幼少期を過ごしたイギリス人がインドのジャングルを舞台に1894年頃に出版した小説である。
    これだけでもいろいろ対比が感じられて興味深い。

    と言いつつ、物語からはインドとイギリスとか帝国主義みたいな香りはほとんど感じられない。(もしかしたらこの岩波少年文庫版がたまたまそういうエピソードだけになっているのかもしれない。)
    獣たちの種ごとの個性とか獣社会の規範とか、その中で人間の子モウグリが獣(狼やヒグマや黒豹など)に育てられ徐々に師を超える存在感を身につける様子、モウグリ自

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    2024年09月14日
  • お城の人々

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    これも外国小説。イギリスの著名な作家による短編集。このシリーズでは「死」が強く意識されているが、ネガティブなものや恐ろしいものではなく、むしろ憧れや安住が匂わされる。こちら側の世界における矛盾や理不尽なルール、打算、不純さなどがやんわり皮肉られていて、思い当たる節がたくさん。

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    2024年07月03日
  • 黒馬物語

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    「人間たちはなんのために戦うんです?」
    「わしは知らんよ。馬にはわからないことさ。だが、敵というのはよほど悪い連中なんだろうな。わざわざ海を渡ってはるばる殺しにいくくらいなんだから」

    はい、ヴィクトリア朝時代の動物文学の名作『黒馬物語』です
    なんと、黒馬ブラックビューティーの視点で書かれた馬の自叙伝です
    すげーなヴィクトリア朝!
    なんでもあるやんヴィクトリア朝!

    人間のために働いてくれているお馬さんたちをもっと大切に扱わないといかん!と思いました
    人間のために働いてくれているお馬さんたちをもっと大切に扱わないといかん!と思って書かれた小説ということなので100点の感想です
    100点しかとら

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    2024年06月27日
  • お城の人々

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    『月のケーキ』とは少し変わってこちらはホラー、幽霊物語風味?(装画がそれを物語っているともいえるが……)

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    2024年09月02日
  • お城の人々

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    ホラーファンタジー?

    高原のリゾートホテルに持っていきたい一冊。

    例えば木漏れ日のテラス席や
    例えば夜の静かなラウンジで  
    非日常の中に身をおいて
    怖いけど穏やかに
    生や死や生き方を感じる本。

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    2024年05月10日
  • ロビン・フッドの愉快な冒険

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    ネタバレ

    オーディブルで聴いたのは『こどものための聴く名作』。登録できないのでこちらを代理登録。

    昔アニメを観ていて好きだった。
    原作知らないなと思い聴いてみた。
    ロビン・フッドの最期がまさかこんなショッキングだとは。
    仕えたリチャード1世が亡くなり、ジョン王から憎まれ、匿うのを恐れたシスターが、病の治療のためと偽って血を抜き、老ロビンを死に至らしめた。
    えー、バッドエンドじゃん!
    獅子心王リチャードに召し抱えられた所で終わりじゃないのか。この最期を知れただけでも聴了してよかった。

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    2024年02月01日
  • ぼくが死んだ日

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    真夜中に少女に導かれて墓場に来たマイク。そこに眠る10代の子どもたちの幽霊が自分の死んだ時の話を語り出すのを聞く。皆、自らの行為のせいで死んだ子たち。

    生きていた年代は様々で現実離れしたSFチックなお話もある。
    ゾッとするのもあったが、ホラーというほど怖くはなく、ちょっぴり切ないノスタルジックな怪奇小説だった。
    表紙の絵も素敵。

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    2023年10月04日
  • 翻訳者による海外文学ブックガイド2 BOOKMARK

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    やったことがないからあくまで想像だけど、各国の背景のみならず、時代や宗教などまで絡んでくるだけに、ただ右から左へ訳せばよいというものではなく、目に見える遥か上の労力が必要となるに違いない翻訳という作業。基本的には自分が気に入った作品を訳するとはいえ、並々ならぬ決意的なものが裏には存するはず。となると、その翻訳者自身が評する場合、批判的なものにはなり得ない。知る限り、書評はポジティブなものが大半だし、本書の趣旨に何ら反対はなく、本作も前作同様、楽しく味わわせてもらったんだけど。そして読みたい本もまたたくさん見つかり、列挙するのも大変な量だったから、本書の中に直接チェックを入れました。

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    2023年08月29日
  • パラゴンとレインボーマシン

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    近未来のイギリス。ロボットが人間社会を支えているが、世界は水不足で長く戦争状態が続いている。11歳のオーデンの父親も戦場ヘ行っており、母親と二人で暮らしている。研究者である母親の兄が突然亡くなり、住んでいた家がオーデンに残される。荒れ果てた家の庭の地中にロボットが隠されていた。
    夏休み、生まれつ色を認識できないオーデンは、友達のヴィヴィとおじさんがロボットに託したものを解明する。

    舞台の近未来は技術は進んでいるものの、車や居住空間は今と変わらず、逆にかなり荒れている。それが不安感を増す。ヴィヴィとオーデンのコンビと残されたロボットのパラゴンが、いいチームワークで、テンポよく読み進められるの。

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    2022年08月30日
  • 翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

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    翻訳者による海外文学オススメリストが書籍化したもの。海外文学は結構好きなので、読んでいるものも多くあったが新たな発見もあり。YA~大人向け。

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    2022年07月22日
  • マンチキンの夏~SHORT~

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    背が低いことに悩む主人公。『オズの魔法使い』のマンチキン役のオーディションに参加することで変わっていく。

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    2022年06月15日
  • 夜フクロウとドッグフィッシュ

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    再婚したいのが、それぞれの父親同士
    っていうところが現代だなぁ。

    でも話の基本は、性格の違うふたりの少女が
    お互いの長所と短所を知って
    だんだん仲良くなるってところと
    芽生え出した自意識と親との関係性。
    そこは昔の子も今の子も
    同じように悩んだりするんですね。

    あと、全編メールのやりとり中心で進むので
    最初ちょっととまどいます。横書きだし。
    そうか、ケータイ小説がそうだったな。

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    2022年05月22日
  • 夜フクロウとドッグフィッシュ

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    父と二人で暮らす12歳のエイブリーのもとに、ある日ベットという知らない女の子(らしい)からメールが届いた。二人の父親同士が付き合っていて一緒に旅行を計画しているので、そのためにふたりを同じサマーキャンプに入れようとしているのだ、と。旅行もキャンプ(エイブリーだけは行きたかった)も再婚も阻止したい彼女たちは、メールでやり取りしながら対策を練るが、残念ながら父親たちは中国バイク旅行にでかけ、娘たちはキャンプに行かされる。性格も好みも正反対のふたりだったが、メールのやりとりとキャンプでの出来事等から次第に仲良くなっていく。しかし父親たちの仲は、アクシデント続きの旅行から険悪になり、ついに離別すること

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    2022年03月04日
  • 夜フクロウとドッグフィッシュ

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    書簡小説ならぬ、メール小説。横書きなのでめちゃくちゃ読みにくかった……。基本的には主人公の少女ふたり(あるいはその周辺の人たち)のメールのやりとりで構成されている。

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    2021年11月09日
  • 夜フクロウとドッグフィッシュ

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    他人と違っていてもいい。友達でも言いたいことは言ってもいい。絶対やらないことをやってしまうこともある。だから、人生は何が起こるか分からない。

    12歳の時に、この作品と出会いたかった。その頃、メールは無かったのだけどね。

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    2020年10月16日
  • まだなにかある(上)

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    世にも奇妙な物語+地球最後の男+@
    既視感。

    水のイメージ。

    装丁が良い。

    グドマンドの必然性がわからん。


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    2020年06月02日
  • 翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

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    金原瑞人&村上春樹の翻訳物はどうがんばっても「合わない」と(さんざん試したあげく)わかっているのであまり期待せず手に取る。中に6冊ほど読みたいと思うものがあったのでそれなりに収穫あり。読んだことあるものもずいぶんあった。

    町田康のショートエッセイ「気合と気合と気合」笑える。

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    2020年03月22日