三辺律子のレビュー一覧

  • ぼくが死んだ日

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    真夜中、ティーンエイジャーのみが埋葬される墓場に足を踏み入れたマイク。幽霊たちが、死んだときの話を語る。
    モンスターあり、怪奇現象あり、運命のいたずらなのか不運なのか、精神異常も。

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    2017年04月30日
  • ぼくが死んだ日

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    ステキな表紙。可愛いゴーストストーリー。
    導入に引き込まれる。
    「猿の手」とシェイクスピアのミックス少女版「リリー」が気に入りました。

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    2017年03月26日
  • まだなにかある(下)

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    (上巻の感想に関連して)もしカテゴライズするなら、ディストピア小説なのかなと思った。

    最初から最後まで予測のつかない展開で、次に何が起きるのかが気になり、ページをめくる手を止められなかった。

    ちょっと辛くて苦しく感じる部分もあったけれど、とても面白い作品だった。

    自分の内面をじっくりと静かに見つめている人じゃないとこういう作品は描けないんじゃなかろうか。

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    2016年10月30日
  • プークが丘の妖精パック

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    正直イギリスの歴史なんて全然知らんけど楽しく読めた。

    『ジャングルブック』書いた人なんだ。へぇ。
    つーかノーベル文学賞とってる人なんだ。へぇ。
    無知丸出しですな。

    歴史上の人物+妖精+兄妹での展開が新鮮。歴史上の人は誰一人知らないけどね。

    なにより最後の『子どもたちの歌』が良かった。
    力強くていい歌です。

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    2009年10月04日
  • 月のケーキ

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    ネタバレ

    現代を舞台にしたメルヘンという感じで面白かったです

    特に気に入った短編:
    ・バームキンがいちばん!
    ・オユをかけよう!
    ・ドラゴンのたまごをかえしたら
    ・怒りの木

    「怒りの木」は中世風の世界観の童話だと思って読んでいたら、一気に時代が現代まで飛んで、物語の終わりの先にある未来が描かれるような展開が面白かったです。

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    2025年10月09日
  • ツリーホーンのねがいごと

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    ネタバレ

    3作読んだけど、ツリーホーンの親は本当にツリーホーンを見てくれていない。お互い相手任せ。だから、もしかしたらこれまでの不思議な話はツリーホーンの虚言?という気もしてくる。挿絵のゴーリーがそう思わせるのか?

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    2025年08月08日
  • 隠された悲鳴

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    ボツワナの大臣が書いたミステリー。1990年代のボツワナの田舎で起きた儀礼殺人の真相を新米の医者・アマントルが村人たちと共に突き止めます。
    皆が自分の呪術医を頼りにしていて、睡眠の相談から占いまでしてもらうお国柄。そういう日常のなかで、儀礼殺人は殺人の動機として、とても強いものに思えました。
    ただ、とても残酷です。今まで読んだ中でもしかしたら一番残酷で、こんなに読後感が悪いのは初めてかもしれません。

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    2025年06月14日
  • 月のケーキ

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    「銀のコップ」が一番好きかもしれない。サンタさんを待っている子供の頃の自分を思い出した。
    クリスマスの時期になったらまた読みたいな。

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    2025年03月31日
  • 黒馬物語

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    かつて岩波少年文庫で出ていたので、児童文学かと思いきや作者の意図としては児童文学ではないそう。作者はこの1冊しか残していないという。終盤の展開はすごく良かった。

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    2025年01月31日
  • タフィー

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    誕生と同時に母を亡くし、父の虐待に耐えるアリソン。父のパートナーで母親代わりのケリーアンすら家を出ていってしまった。父親の暴力に耐えられなくなって家を出た先で、認知症のマーラに出会う。マーラがアリソンを昔の友人タフィーと思い込んだのを良いことに、アリソンはマーラの家に居候しながら傷付いた心を癒していく。

    不思議な詩のような文体。ボリュームがあるのにあっという間に読めてしまう。でもアリソンの傷付いた心の有り様はくっきりと浮き彫りになっている。
    タフィー。甘いキャンディのようなお話かと思いきや。ほろ苦いカラメルの効いた堅い飴でした。。。

    10代からの海外文学、ということだったけど、10代の人が

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    2024年10月28日
  • ルビーが詰まった脚

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    グリム童話みたいに教訓じみた話もあるし普通のホラーのようなのもある。
    アーヴィングとテリーが出てくる本を読んだばかりなので「変身の夜」が一番好きかも。

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    2024年10月20日
  • 黒馬物語

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    約150年前に書かれた本なので、今のウェルメイドな小説に慣れている人にとっては、小説の作りとしては古い感じもするが、読む価値はある。
    これが社会に与えた影響はとてつもなく大きいものだったろうし、この本があって本当に良かったと思う。
    動物福祉なんて言葉がない時代、人間ですら労働者階級はボロボロになるまで働いて死んでいた時代(この本に出てくる「おんぼろサム」のように)、動物の苦しみに思いを馳せるなんてことは、ほとんどなかっただろう。そこに、馬が語り手となって、いかに苦しんでいるかをわかりやすく語った本書がでた。馬も苦しむことに初めて気づいた人がたくさんいただろうし、本の力が今よりずっとあった時代に

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    2024年10月20日
  • ジャングル・ブック

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    赤ん坊の頃にジャングルに迷い込んだ人間が獣たちとともに獣たちの世界で育ち生き抜くという物語。
    であると同時に、インドで生まれ幼少期を過ごしたイギリス人がインドのジャングルを舞台に1894年頃に出版した小説である。
    これだけでもいろいろ対比が感じられて興味深い。

    と言いつつ、物語からはインドとイギリスとか帝国主義みたいな香りはほとんど感じられない。(もしかしたらこの岩波少年文庫版がたまたまそういうエピソードだけになっているのかもしれない。)
    獣たちの種ごとの個性とか獣社会の規範とか、その中で人間の子モウグリが獣(狼やヒグマや黒豹など)に育てられ徐々に師を超える存在感を身につける様子、モウグリ自

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    2024年09月14日
  • お城の人々

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    これも外国小説。イギリスの著名な作家による短編集。このシリーズでは「死」が強く意識されているが、ネガティブなものや恐ろしいものではなく、むしろ憧れや安住が匂わされる。こちら側の世界における矛盾や理不尽なルール、打算、不純さなどがやんわり皮肉られていて、思い当たる節がたくさん。

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    2024年07月03日
  • 黒馬物語

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    「人間たちはなんのために戦うんです?」
    「わしは知らんよ。馬にはわからないことさ。だが、敵というのはよほど悪い連中なんだろうな。わざわざ海を渡ってはるばる殺しにいくくらいなんだから」

    はい、ヴィクトリア朝時代の動物文学の名作『黒馬物語』です
    なんと、黒馬ブラックビューティーの視点で書かれた馬の自叙伝です
    すげーなヴィクトリア朝!
    なんでもあるやんヴィクトリア朝!

    人間のために働いてくれているお馬さんたちをもっと大切に扱わないといかん!と思いました
    人間のために働いてくれているお馬さんたちをもっと大切に扱わないといかん!と思って書かれた小説ということなので100点の感想です
    100点しかとら

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    2024年06月27日
  • お城の人々

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    『月のケーキ』とは少し変わってこちらはホラー、幽霊物語風味?(装画がそれを物語っているともいえるが……)

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    2024年09月02日
  • お城の人々

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    ホラーファンタジー?

    高原のリゾートホテルに持っていきたい一冊。

    例えば木漏れ日のテラス席や
    例えば夜の静かなラウンジで  
    非日常の中に身をおいて
    怖いけど穏やかに
    生や死や生き方を感じる本。

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    2024年05月10日
  • ロビン・フッドの愉快な冒険

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    ネタバレ

    オーディブルで聴いたのは『こどものための聴く名作』。登録できないのでこちらを代理登録。

    昔アニメを観ていて好きだった。
    原作知らないなと思い聴いてみた。
    ロビン・フッドの最期がまさかこんなショッキングだとは。
    仕えたリチャード1世が亡くなり、ジョン王から憎まれ、匿うのを恐れたシスターが、病の治療のためと偽って血を抜き、老ロビンを死に至らしめた。
    えー、バッドエンドじゃん!
    獅子心王リチャードに召し抱えられた所で終わりじゃないのか。この最期を知れただけでも聴了してよかった。

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    2024年02月01日
  • ぼくが死んだ日

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    真夜中に少女に導かれて墓場に来たマイク。そこに眠る10代の子どもたちの幽霊が自分の死んだ時の話を語り出すのを聞く。皆、自らの行為のせいで死んだ子たち。

    生きていた年代は様々で現実離れしたSFチックなお話もある。
    ゾッとするのもあったが、ホラーというほど怖くはなく、ちょっぴり切ないノスタルジックな怪奇小説だった。
    表紙の絵も素敵。

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    2023年10月04日
  • 翻訳者による海外文学ブックガイド2 BOOKMARK

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    やったことがないからあくまで想像だけど、各国の背景のみならず、時代や宗教などまで絡んでくるだけに、ただ右から左へ訳せばよいというものではなく、目に見える遥か上の労力が必要となるに違いない翻訳という作業。基本的には自分が気に入った作品を訳するとはいえ、並々ならぬ決意的なものが裏には存するはず。となると、その翻訳者自身が評する場合、批判的なものにはなり得ない。知る限り、書評はポジティブなものが大半だし、本書の趣旨に何ら反対はなく、本作も前作同様、楽しく味わわせてもらったんだけど。そして読みたい本もまたたくさん見つかり、列挙するのも大変な量だったから、本書の中に直接チェックを入れました。

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    2023年08月29日