三辺律子のレビュー一覧

  • ルビーが詰まった脚

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    大人の読む、童話。
    イソップのように、ちょっと怖くて、諭されるような・・・
    イギリスらしく、幽霊話もたっぷり。

    「葉っぱでいっぱいの部屋」
    「上の階が怖い女の子」
    特に、よかった!

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    2022年12月04日
  • 隠された悲鳴

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    古より慣習として残る「儀礼殺人」、今なおそれにより命を落とす子どもが多くいることを、私は知らなかった。
    権力を得るために、呪術師や呪術医を頼る。困り事があると、医師よりも役所よりもまず相談に行くのは彼らの慣わしである。問題や事件は彼らに占いで解決してもらおうとする。そんな風に一見馬鹿げたような話がごく当たり前にされている地域があると思うと、なんとも言えない苦い気持ちが胸に広がる。

    ノンフィクションではなくフィクションで書いた理由は読者が読みながら自分の考えを紡いでいく余地を残すためだと著者は言う。
    正直なところ、フィクションだとはいえ、実際に起こっていることだと思うと、創作された物語としては

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    2022年10月11日
  • 翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

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    海外文学の本を読みたくて、読んでみた。
    原作本、ファンタジー本、、、など分類別に紹介されている。
    もともとフリーペーパーとしてスタートしたとのこと。
    フリーでこの内容、内容が濃くておもしろかった!
    表紙も素敵。

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    2022年07月24日
  • 翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

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    ものすごくおもしろい本でした。
    こんなにおもしろいブックガイドがフリーペーパーとして配られていたなんて驚きです。

    最近、海外の作品を読んでいても、なかなか自分に刺さる作品に巡り合えず、ちょうど「読みやすい海外の作品を紹介している本はないかなぁ」と思っていた時に、本書の存在を知りました。

    テーマごとに選ばれた十数冊を翻訳者の方が紹介されているので、説得力を感じました。気になった作品を手に取ってみたいです。

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    2022年07月02日
  • ロビン・フッドの愉快な冒険

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    13、14世紀に実在したとも言われる森に住む盗賊達のエピソード。森に差し掛かった人たちから半ば奪い取るように貰いつつも鹿肉やエールでもてなし、芸や武勇伝を聞かせて楽しませることで例え悪役でも愉快な時間を過ごす。
    弓使いの名手にして人望のあるロビンが仲間を従えて法に縛られない自然に満ちた生活を送る様は痛快であり、憧れる。読んでいる際ロビンと恋人のエピソードがないのは不思議ですが、そこはやや納得は出来ないものの解説にて触れられていますね。
    終盤のフィンズベリーで弓使いの大会に出場したあたりからのエピソードが特に好きです。
    シャーウッドの森にはロビンフッドゆかりの観光地があるとのことで、いつか訪れた

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    2022年02月11日
  • 翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

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    SL 2022.2.4-2022.2.20
    翻訳者本人による海外文学のガイドブック。
    紹介された作品を読んでみたいと思わせるとても良質なガイドブック。
    読みたくなった本が数多。

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    2022年02月20日
  • タフィー

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    最近若者向け小説で流行っている「散文詩形式」というそうで、見開き2ページの詩の形で綴られた小説。詩なので文章が少なくサクサク読めるが、飽きることなくすっと物語に惹き込まれていく。父親の暴力から逃げ出したアリソンは、自分を友人だと思い込んだ認知症の老婆の家へ住みつくことになる。父親との恐怖と愛情ががないまぜになった苦しみの日々と、老女マーラとの不安定ながら優しく会話する生活、マーラの家族にバレないかのハラハラ加減が魅力的。ラストは意外な展開になるが、読後希望が持てるのはティーン向け小説ならではです。中学生からいけると思います。

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    2022年01月10日
  • タフィー

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    ネタバレ

    父から虐待されて育ち、生きる場所が見つけられないアリソン。友を失い、娘を亡くし、認知症が進行して不安に怯えている老女マーラ。
    詩の形式で物語を綴るのはこの頃の英米文学の流行のようだけど、(単なる流行りではなく、スマホ、ネットに時間を割き、長い文章を読まなくなっている現代人に読んでほしいと工夫した結果ではないかと思う)この形式だからこそ、胸に直接響いてくる。
    アリソンがいかに父の愛情を欲していたか。父親は支配的でありながら、精神面では大人とは言えないほど未熟。
    マーラの心は何かをきっかけに今までの人生の哀しかったこと、嬉しかったことが現れ、それを隠したり押さえたりするのが認知症のために難しくなっ

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    2022年01月02日
  • 隠された悲鳴

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    ボツワナでの儀礼殺人事件を下敷きにしたアフリカ発のサスペンス。著者のユニティ・ダウは現職のボツワナ国務大臣である。

    『テスカトリポカ』もそうだったが、陰惨な殺人を扱った小説は言葉で感想を述べるのが難しい。主人公であるアマントルが権力に果敢に挑み、事件の内容を掘り起こしていく様は痛快なように見える。しかし、ラストの衝撃を考えると彼女は単なる狂言回しであるようにすら感じる。

    権力の腐敗やジェンダー格差は勿論問題であろう。だが、根本にあるのはボツワナ人が持つ呪術への信頼と恐怖である。ボツワナ人は何かあると「呪術医」を頼り、実際に他者を呪おうとしたり、あるいは呪いに対抗したりしようとする。

    彼ら

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    2021年12月05日
  • ジャングル・ブック

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    面白い!多分大人になってからの方が楽しめる。エコクリティシズムとかと関連づけながら読めるようになりたいなぁ。

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    2021年09月06日
  • 夜フクロウとドッグフィッシュ

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    2人の女の子のメールだけで(時々他の人のメールとか手紙とかもあるけど、地の文は一切ない)お話が進む。

    展開がスリリングだし、メールのやり取りだからこその親密感がよい。

    家族とか、好きなこととか、出会いや縁、偶然とかの色々なことも考えさせられる。

    一気に読んでしまった。

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    2021年09月06日
  • パラゴンとレインボーマシン

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    気候変動で雨がふらなくなり、水が配給制になっている未来が舞台。世界中で水を求めての戦争が起こっていて、成人男性はほとんどが戦場に送られている。

    11歳のオーデン・デアは、母親といっしょに、最近なくなったおじさん(母親の兄)の暮らしていた家へ越してきたところ。おじさんは科学者だったが、とつぜん心臓麻痺で倒れて帰らぬ人になった。

    家についてみると、部屋の中がめちゃくちゃに荒らされていた。そして数日後、オーデンがひとりでおじさんの大学、トリニティカレッジの研究室に入りこんでみると、そこもやはりめちゃくちゃに荒らされていた。おじさんには何か秘密があったのでは。もしかして……殺されたのでは?

    そん

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    2021年08月06日
  • 隠された悲鳴

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    儀礼殺人に関するサスペンス
    序盤は男性観や価値観が違いすぎて読み進めるのが重かったけど、アマントルが登場してからは一気読みできた。
    文化の維持と人権の保護、時として対峙するケースがあることをリアルに感じることができた。
    人間を信仰は時として人を怪物にしてしまう恐ろしさを痛感。。。

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    2021年02月13日
  • ぼくが死んだ日

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    深夜のシカゴ郊外を自動車で飛ばしていた16歳のマイクは、突然現れた少女に導かれ、うち棄てられた墓場に辿り着く。怯えるマイクの元に、早すぎた死の物語を聞いてくれと霊たちが続々集まってくる。そこは十代の子どもばかりが埋葬された墓地なのだった。古今の物語をマッシュアップしたヤングアダルトホラー。


    面白かった!枠物語はジェントルゴーストものだけど、墓地の子たちの来歴はちょっとワルい話しが多くて、例えるなら『チャーリーとチョコレート工場』で脱落してった子たちの話を本人視点で聞くような感じ。
    語り口の書き分けが上手で、思いっきり現代のティーネイジャー口調の子もいれば、ことあるごとにシェイクスピアを引用

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    2021年02月07日
  • 夜フクロウとドッグフィッシュ

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    ニューヨーク在住のベイヴリーへ知らない人からメールが届く。カリフォルニアに住む同じ12歳のベッドから。
    「そっちのお父さんとうちのお父さんは、付!き!合!っ!て!い!る!!!」
    お父さんたちは娘たちを同じサマーキャンプに送り込み仲良くさせようとも目論んでいる。
    そんなの絶対いや!
    それから二人のメール交換がはじまった。
    本文はメールのやりとりで構成されている。
    だから横書き。
    父親たちの思惑を阻止しようと協力する中で、意に反して仲良くなっていく2人。それなのに…!

    ベットとベイヴリーがすごい。子どもは大人の都合の中で生きている。だから与えられた状況の中で最善に向けて努力し、大人への配慮をし

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    2021年02月06日
  • 少年キム 下

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    ネタバレ

    キムは学校の休暇の際にスパイとして必要となる技術を学び、仲間の何人かとも顔を合わせる。3年間で学業を終了し、ラマと再び矢の川を探す旅に出る。ラマが故郷の高地の話をたびたび持ち出すので、キムは高地への旅を提案する。元気のなかったラマが高地ではキムよりも早く歩くのが面白かった。実は高地へ向かったのはスパイ活動のためでもあった。旅の途中で初めて会った仲間を助けたキムの評価は高く、それを聞いたハリィが高地に一緒に行って欲しいと頼み込んできたのだ。やがて、ラマを巻き込む事件が起こり、キムもラマもフラフラで高地を後にする。
    キムの自分は何者なのか、という問いは世界中の人々の悩みだろうと思う。キムは周りの人

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    2021年01月26日
  • 少年キム 上

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    ネタバレ

    英国人の孤児キムはインドで育ち、貧しいながら楽しく暮らしていた。その頭の回転の速さや感の鋭さが買われて、金持ちの馬商人の秘密の任務を手伝うことになる。それはスパイとしての適性をはかることでもあった。馬商人は英国のスパイだった。
    ある日、チベットからやってきたラマ(僧侶)を助けたキム。ラマが嘘をつかない信じられる人だ、聖なる人なんだ、と思う。そして何故かラマはキムのことを弟子と呼ぶ。キムは自分の目的のため、ラマの聖なる矢の川探しを手伝う事にする。
    キムが口から出まかせを次々と繰り出すのが面白く、ラマは、キムのにじみ出る人の良さに、いつしかキムを息子のように愛するようになる。
    その旅の途中で偶然キ

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    2021年01月26日
  • 夜フクロウとドッグフィッシュ

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    アメリカの長くて色々な経験ができる夏休みを感じられる。家族の多様性、形よりも気持ちが大事であることを感じられる。
    全編メール、手紙、ショートメールなどで綴られていて、テンポがいい。
    第一話にあたる「4月上旬のある日」が少し長めだが、その後は展開も早くて一気に読めてしまう。

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    2021年01月06日
  • 夜フクロウとドッグフィッシュ

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    新しいタイプのお話だった。
    ほばメールだけのやりとり。会ったことのない2人の女の子。お父さんたちの計画。意外な終わり方。
    文体は慣れるまで読みにくかったけど、途中から一気に読んでしまった…。ベットとエイヴリーの関係も、家族の形も素敵。家族ってなんなのか、恋愛って難しい、色々考えさせられる。

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    2020年11月06日
  • 少年キム 下

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    ネタバレ

    読みやすくて物語に入り込めた。壮大な大地で繰り広げられる冒険が終わった。宗教・人種・身分、登場人物がなんとも多様な世界観が一つの物語になって進んでいくのは見事。いつの日かインドに行き、自分の足でキムとラマの歩いた道を少しだけでも歩いてみたくなる。インドがイギリスの植民地だった時代背景で物語が冷遇されることがないように願いたい。この時代を生きた作者にしか書けない物語があるし、それを味わいたいとも思うし。

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    2020年10月15日