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中には、見たこともないような鳥がいた。羽根はすべて純金で、目はろうそくの炎のようだ。「わが不死鳥だ」と、獣医は言った。「あまり近づかないようにな。凶暴なのだ」……「ルビーが詰まった脚」。競売で手に入れた書類箱には目に見えない仔犬の幽霊が入っていた。可愛い幽霊犬をめぐる心温まる話……「ハンブルパピー」。ガーディアン賞、エドガー賞受賞の著者による不気味で可愛い作品10編を収めた短編集。/【目次】葉っぱでいっぱいの部屋/ハンブルパピー/フィリキンじいさん/ルビーが詰まった脚/ロープの手品を見た男/希望/聴くこと/上の階が怖い女の子/変身の夜/キンバルス・グリーン
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Posted by ブクログ
『月のケーキ』より大人向けの印象。子どもが楽しめそうなのは「ハンブルパピー」。あとは「キンバルス・グリーン」くらいか。「葉でいっぱいの部屋」もいいかもしれない。ちょっと怖いけど。
「上の階が怖い女の子」は救いはあるがかなり怖い。
しかし「希望(ホープ)」や「聴くこと」はちょっと子どもには無理じゃないかと思う。「変身の夜」もシェイクスピアのセリフしか喋らない狼憑きの紳士というのが、子どもにはイメージしにくいかも。
じゃあこの本はあまり良くないかというと、そんなことはなく、私は「希望」と「聴くこと」はかなり好きだ。特に「希望」。
辛辣で愛想が悪く、人から好かれないオールドミスのハープの先生、ミス・レストレンジ。彼女は昔の恋人との別れから、ずっとそのことを抱えて生きている。彼女が迷い込む町の様子は幻想的で目に見えるよう。そこで出会う悪魔のような男と彼の飼い猫ホープは彼女の人生にどんな意味があるのか、考えさせられる。
「ハンブルパピー」の幽霊犬も可愛いが、この本ではたくさんの猫が出てくる。気の毒な扱われ方をされている猫もいるけれど、「ハンブルパピー」のタフィーや「希望」のホープはすごく猫らしくて、つまり気まぐれだけど人懐っこく、好奇心旺盛で、気に食わないときは牙を剥き、自分の価値観を人に左右されない生き方をしているので、この2作と「キンバルス・グリーン」は猫好きにおすすめしたい。
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