三辺律子のレビュー一覧

  • 夜フクロウとドッグフィッシュ

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    おもしろかったー! 
    全編、書簡体(メール体)小説。

    父親同士がいきなり恋人としてつきあいはじめたふたりの少女、エイブリーとベット。性格も好みも何もかもが正反対なふたりは、はじめ、なんとかして父親たちを別れさせようとするが、互いに顔を合わせていやいやながら交流するうちに、すっかり仲よくなってしまい、姉妹になる日を楽しみに待つようになる。ところが……。

    途中から、話がワイルドに展開して、ゲラゲラ笑いながら読んでいたかと思ったら、うわーと息をつめてページをめくったり。最後にもまたびっくり。ストーリーそのものも面白かったし、「どういう形が家族で、どういう形がそうでないかは、だれにも決められないこ

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    2020年11月15日
  • 翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

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    海外文学を読んでみたいけどとっかかりがないなぁーと思っていたので参考に。そそられるものがたくさんでした。読むぞ~!

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    2020年08月31日
  • 隠された悲鳴

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    ネタバレ

    儀礼殺人を扱った小説。小説の最初のほうは、なかなか読み進めることが難しかった。男性の考え方があまりにも、こちらと違いすぎて。胸糞悪い、という言葉がぴったりだった。
    アマントルが登場してから、どんどん読み進めることができたのに、ラストに打ちのめされてしまった。
    誰だれの母、誰だれの父、という呼び方が当然なのは、個人が認められていないように感じてしまう。けれども、それが普通の世界では疑問に思うこともないのだろう。

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    2020年03月27日
  • 隠された悲鳴

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    儀礼殺人というものを知らなかったので、人身売買の話かと思って読んだがとんでもなかった。
    最後の老人の告白で終わるのが、衝撃的過ぎて辛すぎて…
    今でもまだ行われているのか?怖すぎる

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    2020年03月12日
  • 翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

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    英語圏一冊もない号が特に面白い!YAは懐かしいのが多い。自著、というか自訳書・自装丁本(ボキャブラリーが...)について紹介されているので熱があり、ただの本紹介を越えて読み物としての面白さあり。

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    2020年01月15日
  • 翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

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    元々は冊子で無料配布していたらしいもの。それを集めて一冊の本にしたのがこちら。海外文学の紹介集by翻訳者。

    おいおい、こんな本手に取ったら積読本が増えるのは必然じゃあないか。中には読んだことのある「悪童日記」や、映画で観た「ハウルの動く城」や、読んだし観た「トレインスポッティング」やら魅力的な本がたくさん紹介されている。

    1度読んだだけでは確実に忘れてしまうので、買ってしまおうかと思案中。でも買うと積読本と観たい映画が増えてしまう。一生かかっても消化不良確実。

    オザワミカさんのイラストがシャレオツでカッコイイ。

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    2019年12月12日
  • 翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

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    いつぞや、たまたま立ち寄った出張先の書店で、表紙のイラストと、CDサイズのかわいい装幀に惹かれて、”これが無料とは!”って、ちょっとビックリしながら手にしたのがBOOKMARKとの出会い。その号では、はじめ書きの担当が村上春樹のときだったんだけど、そんなビッグネームが寄稿しているのも衝撃だった。一冊にまとまったということで早速入手し、通読した次第。YA作品からガッツリ文学ものまで、かなり広い範囲からセレクトされている作品たちも見もので、かつ新刊という限定もないから、個人的には理想的な選出に思える。まだ触れたことのない作品が殆どだし、これからの大いなる参考としたい。

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    2019年11月18日
  • 翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

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    翻訳本を翻訳者が紹介するというフリーマガジン12冊分が1冊の書籍になってます。

    フリーマガジンを企画・編集・制作した翻訳者お2人と、デザイナーでありイラストレーターであるオザワミカさんの鼎談も掲載されていました。

    鼎談で初めて知ったんですが、フリーマガジンBOOKMARKって、凄い部数印刷されているんですね!そして、人気があって手に入らないこともあるんですね!…私はオザワミカさんのギャラリーで、いつも苦労なく入手できていたから、そのありがたみを知らなかった!

    で、中身の話。

    実は、私は、このBOOKMARKを手に取る前までは、翻訳本をあまり読んでなかったのですが、翻訳者さんが書く紹介文

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    2019年11月14日
  • ぼくが死んだ日

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    通勤時に丁度いい文庫だと思った。

    「みんなの話を聞いて」 忘れられた墓地で 十代の十人の子どもたちが語る 彼らの生きた証から死ぬ瞬間までの物語。

    十人の子ども達が話す物語の中で私が特に心に残ったのは「ジーナ」の話。

    シカゴの名前はないが固い絆で結ばれた地域で「うそつき」呼ばわりされているジーナ。しかし、ジーナはぱっと浮かんでくる物語を語っているだけ。そんなジーナは転校生のアントニーと出会い、本当の嘘つきというものを知る。

    ヤングアダルト小説といっても奇想天外な死のストーリーの数々に引きづりこまれページをめくるうちにいつの間にか駅を乗り越してしまう危険性があります。

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    2017年11月10日
  • ぼくが死んだ日

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    夜中車を飛ばしてた少年マイク。
    偶然道で拾ったメアリアンに導かれ彼が辿り着いたのは、十代の子供ばかりが眠る忘れ去られた墓地。
    マイクはそこで幽霊となった子供たちが語る死に際に耳を傾ける事に……

    ジュブナイルなテイストのゴーストストーリー。文章は読みやすく茶目っけがきいている。
    一遍ごとに語り手が交代する連作短編集で、語り手の生前の境遇は勿論のこと時代背景や舞台設定なども各自異なっており、人喰いモンスターが巻き起こす騒動に兄妹が巻き込まれるB級パニックものから精神疾患の少年のグロテスクな妄想を扱ったサイコホラー、確執を抱く正反対の双子の姉妹が不思議な鏡に翻弄されるゴシックホラーまで、多彩な趣向

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    2017年08月24日
  • ぼくが死んだ日

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    ネタバレ

    怖い。ホラーは読みやすいほどに怖いと思うのだけど、作者は児童向けの物語も書いていると知ってなるほどなーと思いました。
    ラストでスコットが綺麗にまとめた感あるけど、エドガーだけは…モンスターはどっちかっていうと…
    あ、マイク死ななくて良かったね!

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    2017年05月28日
  • エレナーとパーク Eleanor&Park

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    手をつなぐだけでドキドキしたり多幸感に包まれる、初恋の感じを思い出させてくれた。エレナーの卑屈なところもよく分かるし、ラストもあれで救われた。とにもかくにも誰も死ななくて良かった。

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    2016年03月09日
  • ジャングル・ブック

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    自分がジャングルにいるみたい。動物が魅力的!狩りをするものは命を無駄にしない。自然の掟は容赦ない。謳歌することもできるし、厳しいときは容赦ない。誰にでも公平という意味で最もやさしいのかもしれない。

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    2015年09月27日
  • ジャングル・ブック

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    福音館書店古典シリーズの木島始訳(1979年)で読み継がれてきたキプリングの『ジャングル・ブック』がこの度新しい翻訳で岩波少年文庫になって出版されました。ジャングルで狼に助けられ育てられた人間の子、モウグリと、ジャングルの掟を教えるヒグマのバルーと黒豹のバギーラの物語は、今も読む者を引きつけていきます。キプリングが『ジャングル・ブック』と『続ジャングル・ブック』を著したのは1894年と1895年のこと。舞台となったインドのジャングルは大英帝国の植民地でした。そうした時代背景は今の子どもたちにはあまり意味をもたず、さまざまな解釈ができるファンタジーとして読んでもよいと翻訳者の三辺さんが訳者あとが

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    2015年07月28日
  • プークが丘の妖精パック

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    ネタバレ

    すごくワクワクさせられる、
    童心に帰ることができる本でした。
    もちろん読めたことに感謝であります。

    内容としては、
    古い歴史の物語を
    プークや歴史に出てきた人物その人が
    話してくれるものなのです。

    私は世界史こそ苦手ですが、
    そんな歴史があったことや
    いかにして駆け引きをしていったのか
    垣間見れて面白かったです。

    それと、ダンとユーナの兄弟が
    とてもかわいいのです。
    純粋な子供の心をもっていて
    でも、賢くて。
    (ダンはラテン語で大目玉を食らいますが)

    きっとワクワクさせられると思いますよ。

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    2014年02月17日
  • プークが丘の妖精パック

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    日本語訳なかったんですか。日本でも結構有名なのに意外だ。イギリスの歴史がわからない人でも楽しめると思います

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    2009年10月04日
  • プークが丘の妖精パック

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    ある夏の日、ダンとユーナが<妖精の輪>で「夏の夜の夢」を演じていると、妖精パックが現れる。彼は子供たちの前に歴史上の人物を呼び出し、彼らの口からイギリスの歴史を語らせる。  これが本邦未訳だったなんて信じられない。確かによその国の歴史なんて取っつきにくいけど(前提となる通史もよくわからないし)、子供向けの本なので、もうちょっと子供が手に取りやすい形で発行できてもよかったかなぁと思います。大人も面白いよ。

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    2009年10月04日
  • ロビン・フッドの愉快な冒険

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    ロビン・フッドといえば、数々のイケメン俳優が演じてきた義賊である。弱きを助け、強きを挫く。しかし原作を読んでみると、少し異なっていた。金を持っている者からは奪わず、たんまり持っている貴族や聖職者を“ご招待”してシャーウッドの森で宴会を開く。そして最後に宴会代を払ってください、と法外な金を要求。ある種のぼったくりのようだ。

     ロビンが人並み外れた弓の名手という点は同じだが、かっとなって自分をからかった森林官を殺してしまってお尋ね者の道にはまる。それまでは弓大会に出て恋人マリアンと幸せな家庭を夢想していたが、王の家臣である森林官を殺したために、その夢は絶たれる。ついでにロビンの甥であるウィル・ス

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    2025年12月22日
  • 月のケーキ

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    ものによってはちょっとダークも入ったファンタジーが13編収録されている短編集。
    基本的に微笑ましい雰囲気なんだけど、ちょっと皮肉めいてたり不気味だったりなんだか釈然としない部分があったりとなかなか奇妙な味わい。
    もっと別の作品も読んでみたくなる。
    全部好きなんだけど、個人的なお気に入りは『月のケーキ』、『バームキンがいちばん!』、『羽根のしおり』、『怒りの木』

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    2025年12月03日
  • 黒馬物語

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    原題はBrack Beauty ,1877

    名作。
    読む手が止まらない一冊だった。
    現時点で今年のNo. 1かもしれない。

    児童文学のガイドブックで見て気になっていた作品。
    訳もいろんなバージョンがあるようだが、この光文社古典新訳シリーズの本作り思想が私には合っていることが多いので、今回はこれのバージョンを選んだ。
    結果、大正解だったと思う。
    訳者さんの日本語が素晴らしくて、ストレス低くガンガン読めた。
    今後も翻訳で三辺律子さんのお名前を見かけたら読んでみたいと思います。

    馬が語る、繁栄の陰にあるロンドンの物語。
    馬の視点の自伝ものなんて、(マキバオー以外では)はじめて読んだので新鮮だっ

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    2025年10月18日