三辺律子のレビュー一覧
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おもしろかったー!
全編、書簡体(メール体)小説。
父親同士がいきなり恋人としてつきあいはじめたふたりの少女、エイブリーとベット。性格も好みも何もかもが正反対なふたりは、はじめ、なんとかして父親たちを別れさせようとするが、互いに顔を合わせていやいやながら交流するうちに、すっかり仲よくなってしまい、姉妹になる日を楽しみに待つようになる。ところが……。
途中から、話がワイルドに展開して、ゲラゲラ笑いながら読んでいたかと思ったら、うわーと息をつめてページをめくったり。最後にもまたびっくり。ストーリーそのものも面白かったし、「どういう形が家族で、どういう形がそうでないかは、だれにも決められないこ -
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いつぞや、たまたま立ち寄った出張先の書店で、表紙のイラストと、CDサイズのかわいい装幀に惹かれて、”これが無料とは!”って、ちょっとビックリしながら手にしたのがBOOKMARKとの出会い。その号では、はじめ書きの担当が村上春樹のときだったんだけど、そんなビッグネームが寄稿しているのも衝撃だった。一冊にまとまったということで早速入手し、通読した次第。YA作品からガッツリ文学ものまで、かなり広い範囲からセレクトされている作品たちも見もので、かつ新刊という限定もないから、個人的には理想的な選出に思える。まだ触れたことのない作品が殆どだし、これからの大いなる参考としたい。
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翻訳本を翻訳者が紹介するというフリーマガジン12冊分が1冊の書籍になってます。
フリーマガジンを企画・編集・制作した翻訳者お2人と、デザイナーでありイラストレーターであるオザワミカさんの鼎談も掲載されていました。
鼎談で初めて知ったんですが、フリーマガジンBOOKMARKって、凄い部数印刷されているんですね!そして、人気があって手に入らないこともあるんですね!…私はオザワミカさんのギャラリーで、いつも苦労なく入手できていたから、そのありがたみを知らなかった!
で、中身の話。
実は、私は、このBOOKMARKを手に取る前までは、翻訳本をあまり読んでなかったのですが、翻訳者さんが書く紹介文 -
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通勤時に丁度いい文庫だと思った。
「みんなの話を聞いて」 忘れられた墓地で 十代の十人の子どもたちが語る 彼らの生きた証から死ぬ瞬間までの物語。
十人の子ども達が話す物語の中で私が特に心に残ったのは「ジーナ」の話。
シカゴの名前はないが固い絆で結ばれた地域で「うそつき」呼ばわりされているジーナ。しかし、ジーナはぱっと浮かんでくる物語を語っているだけ。そんなジーナは転校生のアントニーと出会い、本当の嘘つきというものを知る。
ヤングアダルト小説といっても奇想天外な死のストーリーの数々に引きづりこまれページをめくるうちにいつの間にか駅を乗り越してしまう危険性があります。 -
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夜中車を飛ばしてた少年マイク。
偶然道で拾ったメアリアンに導かれ彼が辿り着いたのは、十代の子供ばかりが眠る忘れ去られた墓地。
マイクはそこで幽霊となった子供たちが語る死に際に耳を傾ける事に……
ジュブナイルなテイストのゴーストストーリー。文章は読みやすく茶目っけがきいている。
一遍ごとに語り手が交代する連作短編集で、語り手の生前の境遇は勿論のこと時代背景や舞台設定なども各自異なっており、人喰いモンスターが巻き起こす騒動に兄妹が巻き込まれるB級パニックものから精神疾患の少年のグロテスクな妄想を扱ったサイコホラー、確執を抱く正反対の双子の姉妹が不思議な鏡に翻弄されるゴシックホラーまで、多彩な趣向 -
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福音館書店古典シリーズの木島始訳(1979年)で読み継がれてきたキプリングの『ジャングル・ブック』がこの度新しい翻訳で岩波少年文庫になって出版されました。ジャングルで狼に助けられ育てられた人間の子、モウグリと、ジャングルの掟を教えるヒグマのバルーと黒豹のバギーラの物語は、今も読む者を引きつけていきます。キプリングが『ジャングル・ブック』と『続ジャングル・ブック』を著したのは1894年と1895年のこと。舞台となったインドのジャングルは大英帝国の植民地でした。そうした時代背景は今の子どもたちにはあまり意味をもたず、さまざまな解釈ができるファンタジーとして読んでもよいと翻訳者の三辺さんが訳者あとが
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ロビン・フッドといえば、数々のイケメン俳優が演じてきた義賊である。弱きを助け、強きを挫く。しかし原作を読んでみると、少し異なっていた。金を持っている者からは奪わず、たんまり持っている貴族や聖職者を“ご招待”してシャーウッドの森で宴会を開く。そして最後に宴会代を払ってください、と法外な金を要求。ある種のぼったくりのようだ。
ロビンが人並み外れた弓の名手という点は同じだが、かっとなって自分をからかった森林官を殺してしまってお尋ね者の道にはまる。それまでは弓大会に出て恋人マリアンと幸せな家庭を夢想していたが、王の家臣である森林官を殺したために、その夢は絶たれる。ついでにロビンの甥であるウィル・ス -
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原題はBrack Beauty ,1877
名作。
読む手が止まらない一冊だった。
現時点で今年のNo. 1かもしれない。
児童文学のガイドブックで見て気になっていた作品。
訳もいろんなバージョンがあるようだが、この光文社古典新訳シリーズの本作り思想が私には合っていることが多いので、今回はこれのバージョンを選んだ。
結果、大正解だったと思う。
訳者さんの日本語が素晴らしくて、ストレス低くガンガン読めた。
今後も翻訳で三辺律子さんのお名前を見かけたら読んでみたいと思います。
馬が語る、繁栄の陰にあるロンドンの物語。
馬の視点の自伝ものなんて、(マキバオー以外では)はじめて読んだので新鮮だっ