三辺律子のレビュー一覧

  • パラゴンとレインボーマシン

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    近未来のイギリス。ロボットが人間社会を支えているが、世界は水不足で長く戦争状態が続いている。11歳のオーデンの父親も戦場ヘ行っており、母親と二人で暮らしている。研究者である母親の兄が突然亡くなり、住んでいた家がオーデンに残される。荒れ果てた家の庭の地中にロボットが隠されていた。
    夏休み、生まれつ色を認識できないオーデンは、友達のヴィヴィとおじさんがロボットに託したものを解明する。

    舞台の近未来は技術は進んでいるものの、車や居住空間は今と変わらず、逆にかなり荒れている。それが不安感を増す。ヴィヴィとオーデンのコンビと残されたロボットのパラゴンが、いいチームワークで、テンポよく読み進められるの。

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    2022年08月30日
  • 翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

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    翻訳者による海外文学オススメリストが書籍化したもの。海外文学は結構好きなので、読んでいるものも多くあったが新たな発見もあり。YA~大人向け。

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    2022年07月22日
  • マンチキンの夏~SHORT~

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    背が低いことに悩む主人公。『オズの魔法使い』のマンチキン役のオーディションに参加することで変わっていく。

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    2022年06月15日
  • 夜フクロウとドッグフィッシュ

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    再婚したいのが、それぞれの父親同士
    っていうところが現代だなぁ。

    でも話の基本は、性格の違うふたりの少女が
    お互いの長所と短所を知って
    だんだん仲良くなるってところと
    芽生え出した自意識と親との関係性。
    そこは昔の子も今の子も
    同じように悩んだりするんですね。

    あと、全編メールのやりとり中心で進むので
    最初ちょっととまどいます。横書きだし。
    そうか、ケータイ小説がそうだったな。

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    2022年05月22日
  • 夜フクロウとドッグフィッシュ

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    父と二人で暮らす12歳のエイブリーのもとに、ある日ベットという知らない女の子(らしい)からメールが届いた。二人の父親同士が付き合っていて一緒に旅行を計画しているので、そのためにふたりを同じサマーキャンプに入れようとしているのだ、と。旅行もキャンプ(エイブリーだけは行きたかった)も再婚も阻止したい彼女たちは、メールでやり取りしながら対策を練るが、残念ながら父親たちは中国バイク旅行にでかけ、娘たちはキャンプに行かされる。性格も好みも正反対のふたりだったが、メールのやりとりとキャンプでの出来事等から次第に仲良くなっていく。しかし父親たちの仲は、アクシデント続きの旅行から険悪になり、ついに離別すること

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    2022年03月04日
  • ダリウスは今日も生きづらい

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    鬱で投薬治療をしており、いきづらさを感じるダリウス。アメリカで育ったダリウスが自身のルーツであるイランへはじめて行き、文化の違いなどにぶつかり、やはりいきづらさを感じながらも大切な友人を得る。

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    2021年11月26日
  • 夜フクロウとドッグフィッシュ

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    書簡小説ならぬ、メール小説。横書きなのでめちゃくちゃ読みにくかった……。基本的には主人公の少女ふたり(あるいはその周辺の人たち)のメールのやりとりで構成されている。

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    2021年11月09日
  • ダリウスは今日も生きづらい

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    鬱を抱えて生きる少年、父親も鬱を患っている。
    母親の古里イランへ、脳腫瘍の祖父を見舞い、友人ができて、少し微妙に変化していく。
    でも、スタートレックとか、若者文化に少し
    触れていないと、難解に感じる。

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    2021年03月27日
  • 夜フクロウとドッグフィッシュ

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    他人と違っていてもいい。友達でも言いたいことは言ってもいい。絶対やらないことをやってしまうこともある。だから、人生は何が起こるか分からない。

    12歳の時に、この作品と出会いたかった。その頃、メールは無かったのだけどね。

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    2020年10月16日
  • まだなにかある(上)

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    世にも奇妙な物語+地球最後の男+@
    既視感。

    水のイメージ。

    装丁が良い。

    グドマンドの必然性がわからん。


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    2020年06月02日
  • 翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

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    金原瑞人&村上春樹の翻訳物はどうがんばっても「合わない」と(さんざん試したあげく)わかっているのであまり期待せず手に取る。中に6冊ほど読みたいと思うものがあったのでそれなりに収穫あり。読んだことあるものもずいぶんあった。

    町田康のショートエッセイ「気合と気合と気合」笑える。

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    2020年03月22日
  • 隠された悲鳴

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    ああ・・・

    辛い、辛いよ・・・
    ユーモアも交えて描いてる(友人がサバンナでキャンプしてパニくるとことか)から読みやすいけど、あの子の身に起こった事を思うと・・・

    もう、子供を大事にしない男どもは一度滅びたほうがいいんじゃないか。

    いや違う。自分の子供じゃないからいい、自分とは関係ないから、と思う全ての者どもは。

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    2020年02月12日
  • 隠された悲鳴

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    ボツワナを始めとしたアフリカ各国で今尚発生している「儀礼殺人」(富や地位をもたらすと信じられている儀式に必要な人体の一部を得る目的で犯される殺人)を題材としたサスペンス小説。アフリカ発のサスペンス?!儀礼殺人?!しかも現職の女性外務大臣が執筆、っておいおいおい情報量多過ぎるだろ!と興奮しながら手に取った一冊。そもそも儀礼殺人や呪術は一般的な日本人からして見ればだいぶ縁遠い話だが(かつてアフリカで働いていた援助業界の同僚曰く呪殺/毒殺は割と日常茶飯だったらしいけども)、権力者の欲の犠牲となる平民の姿は普遍そのもの。巨大な悪に闘いを挑む主人公、終始どちらが勝つかハラハラ、サスペンスとしてしっかりと

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    2019年12月24日
  • 翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

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    海外文学読みますか? ファンタジーなら読む?登場人物の名前が覚えにくいとか、出てくるアイテムになじみがなくて読みにくいという印象があるかもしれませんが、読めば忘れられなくなるような、心に突き刺さる物語がたくさんあります。この本は、翻訳者が自分の訳した本を紹介してくれるガイドブックです。作品との出会いや思い入れも聞けて、読みたくなります!

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    2019年11月18日
  • ぼくが死んだ日

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    日本のホラーがじわじわくるのに対して、物理的な恐怖や未知の「生物」に対しての恐怖が多い。
    目に見えないものに対して恐怖を抱くのか、目に見えるものに対して恐怖を抱くのか。
    恐怖にに対して考え方が違うのかとしみじみ思う。

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    2019年02月21日
  • ぼくが死んだ日

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    10代で死んだ子供たちが埋葬されてる墓地で語られる、彼らが死んだ理由。

    語るのは、死んだ本人。
    聞き手は、不思議な力によってその墓地に連れてこられた若者。

    ミステリー? ホラー小説なんだけど、あまり怖くなく、アメリカンノスタルジー。

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    2019年01月15日
  • 少年キム 下

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    歴史的背景もあるし、難解そうないいまわしもあるし
    児童書ではないかもね
    キムは、すっかり大人になっちゃうし
    心の動きが複雑なインド版スパイ小説でしょう!
    危険を乗り越えるところは、読んでいて楽しいところかも

    ラマとキムの師弟関係が筋が通っていてよかったです

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    2018年07月17日
  • 少年キム 上

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    賢い子どもと高僧が西遊記のように旅をして
    主人公の生い立ちがはっきりして、めでたしめでたし
    …なんていうようなお話ではなさそう?

    気持ちよく旅が進んでいく痛快さはよかったよー

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    2018年07月18日
  • まだなにかある(下)

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    はたしてセスが目覚めた世界は、どこなのか。どの世界が現実なのか。ひたひたと押し寄せる恐怖感がありながら、セスの真実も知りたいし救いもほしくて、どんどん読んでしまう。
    これは、SFなのか精神世界の話なのか。怖さと希望の残る読後感は、初めての感覚かもしれない。

    感想の書きにくい作品だった。

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    2018年01月18日
  • まだなにかある(上)

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    アメリカの海でおぼれ体中を骨折して死んだはずのセス。目が覚めてみると、そこは昔住んでいたイギリスの自分の家。でも、町は埃に覆われ誰も住んでいない。そして子どものころ使っていた屋根裏部屋には、黒い棺桶。どうやら自分はそこから出てきたようだ。いったいここは何なのか。町をさまよううちに、別の二人の生存者と出会う。レジーンという黒人の少女とトマシュというポーランド人の少年。そして三人を襲う謎の黒いドライバー。この世界は、いったい何なのか。他の人たちはどうしてしまったのか。

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    2018年01月18日