H・P・ラヴクラフトのレビュー一覧

  • アウトサイダー―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    敬愛すべきラヴ・クラフト氏のクトゥルー神話傑作選。
    アウトサイダーをはじめとするクトゥルー神話の短編集。

    クトゥルフ神話TRPGの世界観に惹かれ購入してみた。

    結果、私には早すぎた...

    情景説明のオンパレード、根源的恐怖を引き起こすはずの緻密な描写は私の想像力不足で読み切れなかった。ラヴ・クラフト師よ、すみません...

    しかし、描写の節々から感じる圧倒的世界観・内包するであろうおぞましさは一級品。

    これは世界観を抽出した二次創作が流行るのも頷ける...そう感じました。

    皆様もその素敵な想像力でこのコズミックホラーに挑戦してみてください...

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    2025年11月29日
  • インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    初クトゥルー神話。独特の雰囲気で、唯一無二の気味悪い世界観を丁寧に構築している。
    個人的にベストは「闇にささやくもの」と「インスマスの影」。

    ○異次元の色彩
    隕石の落下によって変質していく郊外の土地と、そこで暮らす一家の悲劇を描いた物語。主人公である測量士の語りによって、農家の井戸の近くに落下した隕石から放たれる「異次元の色彩」が、土地と生物、そして人間をも侵食し、徐々に正気を奪い、破滅へと導く様子が描かれる。

    ○ダンウィッチの怪
    マサチューセッツ州のダンウィッチ村で、妖術を操る一家の血を引くウィルバーという少年が、人間離れした成長と行動を見せる怪奇譚。ウィルバーは人智を越えた怪物を呼び出

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    2025年09月22日
  • アウトサイダー―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    ラヴクラフトの後期の短編集。
    クトゥルフ神話の大きな3分類、宇宙からやってくる恐怖、古の神々と人の生活、愚か者が痛い目を見る話がそれぞれ楽しめる。
    新訳でもやはり読みにくくはあるけれど、それでも読みやすい、どの修飾がどの名詞に繋がるのかはわかる。
    アウトサイダーは誰だったかの本でも紹介されていて、再読してもやはり面白い。恐れの対峙なのか、不明を納得することなのか、輪の中心は元からないのだとなんだか納得する。
    好きなのはアウトサイダー、無名都市、べつの神々、忌まれた家、魔女屋敷で見た夢。

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    2025年09月04日
  • ラヴクラフト全集6

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    ランドルフカーターを主役とする一連の作品。「未知なるカダスを夢に求めて」は長いけどすごい冒険物語やった。

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    2025年08月07日
  • インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    近年各方面に広がっているクトゥルー神話の原典から、有名どころをピックアップした作品集。名前だけ知っていたけれど、詳細は知らない、といったものを一通り読めるという意味ではとても助かった。
    ただ、やはりアメリカンホラーはあんまり私の趣味には合わないらしい…。

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    2025年07月20日
  • インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    クトゥルー神話傑作選。

    TRPGやゲーム、漫画などでよく見るけど原作は未読だったので読んでみた。

    表題のインスマスの影がなんだかんだ一番好きだったかも。

    名状し難い冒涜的なものに近づいてしまう人間の描写がじわじわくる恐ろしさ。

    ニャルラトホテプ、めちゃくちゃ短い!

    ショゴスとかミ=ゴとかうっすら覚えてるのが出てくるとテンション上がる。

    他の話も気になる。どこまで設定とかあるのか色々調べてみようかな〜。

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    2025年05月18日
  • ラヴクラフト全集1

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    カルト的人気を誇るラヴクラフトのクトゥルフ神話。幽霊や凶悪犯といったものとは違うなんとも形容し難き恐怖と狂気の物語。ハマる人はとことん惹き込まれるのも納得。
    だが、100年近く昔の作品であり現代人の文章の感性だと読みにくいと感じる人も少なからずいると感じる作風であり万人受けする内容で無いのは確実。
    しかし、だからこそ興味を持った方は一度手に取ってみて欲しい。
    深淵に潜む旧支配者の狂気と恐怖をあなたに・・・

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    2025年05月13日
  • アウトサイダー―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    クトゥルフ神話の短編集。
    このシリーズは独特の世界観を頭の中で確りと想像ししながら読まないと、何が起きているのか分かりにくい。一つ一つの文章が長く、また、肝心な部分があえてぼかされたりするので、何度も行ったり来たりしながら読むことになった。前回読んだインスマスの影のほうが、世界観の描写が分かりやすく楽しめた。

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    2025年05月07日
  • アウトサイダー―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    新潮文庫の傑作選、3冊とも購入したものの、読む順を盛大に間違えました(これが3冊目)が、短編なので問題なしということにしましょう。

    同じ作者の作品なのに、一気読みしてしまうようなものと、なかなか読み進めるのが困難なものとが混在している短編集。

    「アウトサイダー」や「忌まれた家」、雰囲気変わって「セレファイス」が好きかな。

    相対しているものの性質上、致し方ないのかも知れませんが、オチが似ているように感じてしまいました。
    話の雰囲気は違っても、結局人は何の抵抗も出来ず、怪しい家は崩壊して主人公は死ぬか気が狂うかして終わるという。

    だからこそこの世界観が広がった面はあるだろうし、サイコロとい

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    2025年02月15日
  • ラヴクラフト全集5

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    時々読んでて何が書いてあるのか、何が起こってるのか分からなくなる時がある…ただ不快で恐ろしいモノの気配が連ねられてる。
    「神殿」も「魔犬」も、話は違うけど息苦しいような恐怖を感じた。
    「死体蘇生者ハーバート・ウェスト」が面白かった。

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    2024年10月17日
  • アウトサイダー―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    具合のわるいときに見る悪夢を次々と見せられてるような、そんな不可思議な短編群。
    悪夢具合は楽しいけど、過剰で不必要に丁寧な情景描写が多くて、読み進めるのがちょっとしんどかったかな。
    個人的に好きなタイトルは『ポラリス』。虚無な日常に残酷な悪夢を見せられたのか、はたまた長い長い悪夢に囚われ続けているのか不明瞭な様がとても良かった。

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    2024年10月14日
  • アウトサイダー―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    初ラブクラフト。なかなかいい!この暗い、奇妙な生き物が出てくる感じの世界観好み
    が、クトゥルフ出てこなかった…

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    2024年09月23日
  • アウトサイダー―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    クトウルー神話傑作選
    苦手なラグクラフトですが
    これは 全15編の短編集なので 
    思いの外楽しめました

    「アウトサイダー」 1926
    廃墟となった広大な城
    城の外はどこまでも続く森
    空をみたい
    塔を登り続ける
    自分が映し出された姿に驚愕する
    アウトサイダーは、誰だ
    人間社会に居場所を持たぬ存在の孤独

    「無名都市」1921
    アラビアの砂漠の奥地
    名前の無い都市
    アラビア人 アルハザート 架空の人物
    ネクロノミコン 架空の書物
    これらの詩が引用され 全体的に悪夢的
    私は一人無名都市にたどり着く
    そこには朽ちた神殿
    天井は低く 地下へと続く
    壁画には爬虫類系の生物
    人類以前の文明の歴史絵巻→狂気

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    2024年09月22日
  • ラヴクラフト全集4

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    「狂気の山脈」のみ長編で後は短編ばかり。この長編、南極が舞台ですがラヴクラフトの世界がギュッと詰め込まれたようなお話でした。最後は怒涛の勢いで終わったけど。
    「宇宙からの色」もジワジワと迫ってくる恐怖があって面白かった。

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    2024年09月12日
  • 狂気の山脈にて―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    ラヴクラフト初体験。
    クトゥルフ神話の生みの親。ホラーが苦手ではあるが、これだけ有名な作品群なのだから一度は手に取ってみないとと思い挑戦。

    本作は表題作「狂気の山脈にて」と「時間からの影」という中編2篇を含む8篇から成る。
    真っ先の印象としては、ラヴクラフトが創出する恐怖を恐怖として堪能するためには、かなりの想像力が必要だなということ。
    卓越した想像力の結果を余すところなく文章に落とし込むので、それを再構築するのにだいぶ骨が折れる。
    おそらくホラーにはホラーを読むスキーマが必要なのだろうが、怖いの嫌いな私はそんなものもなく、ただひたすら彼の記述からイメージを構築する。
    ただ、私が再構築したイ

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    2024年08月25日
  • アウトサイダー―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    原文がそうなのか翻訳のせいなのか、装飾過剰な文章を読んでいる内に内容を忘れてしまい、どうにも読みにくい。

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    2024年07月31日
  • ラヴクラフト全集7

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    短編が多く、読みやすいのだが話としてはなんだか物足りなかった。


    "夢書簡"では、明らかにランドルフ・カーターの陳述であったり、小説の元ネタとなったらしい。そんな夢をみるものかと思いながら、面白かった。

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    2024年01月10日
  • 狂気の山脈にて―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    クトゥルフ神話と呼ばれるラブクラフト作の短編集。
    ジャンルとしてはSFと怪奇ものが混ざった、というべきか。ネクロノミコンや大いなる古きものらというモチーフが複数の話で出てきて、世界観として緩やかに統一されている。舞台は現代。登場人物たちは偶然か必然か、この世の常識では創造出来ない何かに遭遇したり体験したりした結果、精神に何らかの異常を来してしまう。
    研究科や探検など研究者の立場での主観で話が進むため、文章がやや学術的で表現が非常に複雑であったのが、あえての世界観ということは理解できるが非常に読みにくかった。

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    2024年01月02日
  • 狂気の山脈にて―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    20世紀アメリカ。ラヴクラフトの暗黒神話。クトゥルー(邪神・発音できないのが目的なので便宜上)
    神話、短編8作。

    「狂気の山脈にて」
    冒険ありの怪奇小説。
    南極大陸の探検隊が、驚くべき発見をする。
    独特な進化をした大型生物の化石群。
    広大な都市跡。
    人類史よりも古く、壁画に謎の文明の歴史を残す。
    栄華を誇っていたその文明の崩壊は、下等生物の反乱か。
    しかし、隊員隊は、未知の生物の復活により危険が迫る。
    脱出できた隊員達は、この危険な場所を秘密にする。
    なかなか大作で、込み入って、同じような表現がぐるぐる出てくるので、上手く説明できません、が!
    2017年ドラえもん「南極カチコチ大冒険」が、オ

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    2023年09月24日
  • アウトサイダー―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    初心者が噂のクトゥルーを読んでみるぞ三冊目!
    今回は「ハイファンタジー」も含む一冊で、前二巻とはまた毛色が違っている。
    不気味で湿度の高い陰気な屋敷や町並みが展開する一方で、夢の中で幾度を旅するきらびやかなファンタジー世界も作者のなかに広がっている。

    個人的な読書体験になるけれど、直前に『文豪怪談傑作選 妖魅は戯る』(ちくま文庫)を読んでいた。
    夏目漱石の「夢十夜」に連なる「夢」をもとに描いた作品を中心に収録した一冊で、
    独特な夢日記を展開する中勘助、うす暗さと怪談味を帯びる内田百けん、見た夢をその都度分析する寺田寅彦と、
    「夢」の世界、「夢」への向かい方、作品の描きかたなど、それぞれの個性

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    2023年09月23日