H・P・ラヴクラフトのレビュー一覧
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敬愛すべきラヴ・クラフト氏のクトゥルー神話傑作選。
アウトサイダーをはじめとするクトゥルー神話の短編集。
クトゥルフ神話TRPGの世界観に惹かれ購入してみた。
結果、私には早すぎた...
情景説明のオンパレード、根源的恐怖を引き起こすはずの緻密な描写は私の想像力不足で読み切れなかった。ラヴ・クラフト師よ、すみません...
しかし、描写の節々から感じる圧倒的世界観・内包するであろうおぞましさは一級品。
これは世界観を抽出した二次創作が流行るのも頷ける...そう感じました。
皆様もその素敵な想像力でこのコズミックホラーに挑戦してみてください... -
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ネタバレ初クトゥルー神話。独特の雰囲気で、唯一無二の気味悪い世界観を丁寧に構築している。
個人的にベストは「闇にささやくもの」と「インスマスの影」。
○異次元の色彩
隕石の落下によって変質していく郊外の土地と、そこで暮らす一家の悲劇を描いた物語。主人公である測量士の語りによって、農家の井戸の近くに落下した隕石から放たれる「異次元の色彩」が、土地と生物、そして人間をも侵食し、徐々に正気を奪い、破滅へと導く様子が描かれる。
○ダンウィッチの怪
マサチューセッツ州のダンウィッチ村で、妖術を操る一家の血を引くウィルバーという少年が、人間離れした成長と行動を見せる怪奇譚。ウィルバーは人智を越えた怪物を呼び出 -
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新潮文庫の傑作選、3冊とも購入したものの、読む順を盛大に間違えました(これが3冊目)が、短編なので問題なしということにしましょう。
同じ作者の作品なのに、一気読みしてしまうようなものと、なかなか読み進めるのが困難なものとが混在している短編集。
「アウトサイダー」や「忌まれた家」、雰囲気変わって「セレファイス」が好きかな。
相対しているものの性質上、致し方ないのかも知れませんが、オチが似ているように感じてしまいました。
話の雰囲気は違っても、結局人は何の抵抗も出来ず、怪しい家は崩壊して主人公は死ぬか気が狂うかして終わるという。
だからこそこの世界観が広がった面はあるだろうし、サイコロとい -
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クトウルー神話傑作選
苦手なラグクラフトですが
これは 全15編の短編集なので
思いの外楽しめました
「アウトサイダー」 1926
廃墟となった広大な城
城の外はどこまでも続く森
空をみたい
塔を登り続ける
自分が映し出された姿に驚愕する
アウトサイダーは、誰だ
人間社会に居場所を持たぬ存在の孤独
「無名都市」1921
アラビアの砂漠の奥地
名前の無い都市
アラビア人 アルハザート 架空の人物
ネクロノミコン 架空の書物
これらの詩が引用され 全体的に悪夢的
私は一人無名都市にたどり着く
そこには朽ちた神殿
天井は低く 地下へと続く
壁画には爬虫類系の生物
人類以前の文明の歴史絵巻→狂気 -
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ラヴクラフト初体験。
クトゥルフ神話の生みの親。ホラーが苦手ではあるが、これだけ有名な作品群なのだから一度は手に取ってみないとと思い挑戦。
本作は表題作「狂気の山脈にて」と「時間からの影」という中編2篇を含む8篇から成る。
真っ先の印象としては、ラヴクラフトが創出する恐怖を恐怖として堪能するためには、かなりの想像力が必要だなということ。
卓越した想像力の結果を余すところなく文章に落とし込むので、それを再構築するのにだいぶ骨が折れる。
おそらくホラーにはホラーを読むスキーマが必要なのだろうが、怖いの嫌いな私はそんなものもなく、ただひたすら彼の記述からイメージを構築する。
ただ、私が再構築したイ -
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20世紀アメリカ。ラヴクラフトの暗黒神話。クトゥルー(邪神・発音できないのが目的なので便宜上)
神話、短編8作。
「狂気の山脈にて」
冒険ありの怪奇小説。
南極大陸の探検隊が、驚くべき発見をする。
独特な進化をした大型生物の化石群。
広大な都市跡。
人類史よりも古く、壁画に謎の文明の歴史を残す。
栄華を誇っていたその文明の崩壊は、下等生物の反乱か。
しかし、隊員隊は、未知の生物の復活により危険が迫る。
脱出できた隊員達は、この危険な場所を秘密にする。
なかなか大作で、込み入って、同じような表現がぐるぐる出てくるので、上手く説明できません、が!
2017年ドラえもん「南極カチコチ大冒険」が、オ -
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初心者が噂のクトゥルーを読んでみるぞ三冊目!
今回は「ハイファンタジー」も含む一冊で、前二巻とはまた毛色が違っている。
不気味で湿度の高い陰気な屋敷や町並みが展開する一方で、夢の中で幾度を旅するきらびやかなファンタジー世界も作者のなかに広がっている。
個人的な読書体験になるけれど、直前に『文豪怪談傑作選 妖魅は戯る』(ちくま文庫)を読んでいた。
夏目漱石の「夢十夜」に連なる「夢」をもとに描いた作品を中心に収録した一冊で、
独特な夢日記を展開する中勘助、うす暗さと怪談味を帯びる内田百けん、見た夢をその都度分析する寺田寅彦と、
「夢」の世界、「夢」への向かい方、作品の描きかたなど、それぞれの個性