H・P・ラヴクラフトのレビュー一覧

  • アウトサイダー―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    クトゥルフ神話に関連した作品を集めている。
    全体的に禍々しさが漂う。
    しかし、ちっぽけな家の中に展開される異郷の広大な情景は神々と人間の住む世界を対比して描いているようで、ラヴクラフトの作品の精神世界が常に超越したものに向いているようだ。

    0
    2022年07月30日
  • 狂気の山脈にて―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    クトゥルフ神話TRPGを始めてしばらく経つが、本家大元を読めていなかったので、今回初めて読んだ。
    邂逅してしまう、いないはずなのに感じる何か、奇妙な体験の追憶…背筋がぞおっとするよりも何か迫り上がるような、込み上げてくるものを感じた。

    0
    2021年09月19日
  • インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    大半の作品が創元推理文庫版の全集いらい数十年ぶりの再読だったが、内容をほぼ(覚悟していたもののそれ以上に)憶えていなかったことに驚く。特に「インスマスの影」こんな逃走アクション場面あったっけ⁈ 私、TVドラマ版とだいぶ混同してたかも。

    0
    2021年05月08日
  • ラヴクラフト全集1

    Posted by ブクログ

    ついに初めて読みました。
    意外と普通な伝奇小説ふうでした。
    小説読んでいて、初めてポーの一族的な重厚さを感じまして。
    ずっと冷たい印象が続く感じもして。
    訳がいいのかな。この方の訳のは他にあるのかな?この一巻だけ?

    0
    2021年04月18日
  • ラヴクラフト全集1

    購入済み

    狂気と怪奇と狂言の狭間、どう捉えるかは読み手次第。「壁の中の鼠」「闇に囁くもの」は特にその傾向が強くて面白い。
    「インスマウスの影」は特に形容しがたい気持ち悪さがあった。主人公があからさまなバッドエンドフラグを進む様をこれでもかって丁寧に描くくせに、肝心な謎の生物の正体であったり、話のオチであったりがぼかしてあって、嫌な方にばかり想像が膨らむ。この考える余地が恐さの肝かも。
    読みながら、「伝奇集」のウクバールを思い出した。語り、騙られることで非実在のものが形を得る。幻想と現実の境界が曖昧になっていく。

    0
    2021年01月18日
  • 狂気の山脈にて―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

     H. P. ラヴクラフト(1890-1937)といえば怪奇(ホラー)小説の有名どころで、マニアックなファンも世界中に多く抱え、多くの、今日言うところの「二次創作」の作品群のみなもととなった「クトゥルー神話」の作者であり、私も高校生の頃に創元推理文庫の『ラヴクラフト全集』全7巻のうち1巻から3巻までを買って読んだ。が、その当時どうもこの作家の作風に今ひとつ乗り切れないものを感じ、若干苦手なような、「好き」とまでは言えないような状態であった。
     新潮文庫版のこれは新訳で、昨年12月に出たばかりの文庫オリジナルである。実はこれは新潮文庫版「クトゥルー神話傑作選」の2冊目のようで、既に既刊があるらし

    0
    2021年01月10日
  • 狂気の山脈にて―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    必ずしも神話に組み込むことを意識した書かれたわけではない作品をも含む短編集。さすがに古風だけれども、普通に怪談として楽しい。ただ怪談語りとしてみると、お世辞にも語り口が見事とは言えないなあ。独特の世界観に魅せられるかが、評価の分かれ目。

    0
    2020年12月09日
  • ラヴクラフト全集1

    Posted by ブクログ

    個人的に読んでいて眠くなる文体だけど、何故か続きが気になって読んでしまう。
    クトゥルフ系は読んでいてワクワクする。

    0
    2020年07月04日
  • ラヴクラフト全集4

    Posted by ブクログ

    媒介、夢に。身近な場所や未知の地にも現れる恐怖の存在。
    宇宙からの色・・・始まりは隕石。妖しい色彩に浸食されたモノたち。
    眠りの壁の彼方・・・眠りの中に現れる壮絶な風景は記憶か?
    故アーサー・ジャーミンとその家系に関する事実・・・祖先の秘密。
    冷気・・・冷気を求めるあの男の正体は?そして、その死。
    彼方より・・・機械に触発された未知の感覚器官で観た無限の果て。
    ピックマンのモデル・・・画家が描いた醜悪な生き物は実在するのか?
    狂気の山脈にて・・・南極探検隊が到達した未知の山脈で見たモノ。
    資料:怪奇小説の執筆について・・・ラブクラフト自身の考察。
    不可解な存在、憑かれた人々、そして異形の存在。

    0
    2020年05月20日
  • ラヴクラフト全集1

    Posted by ブクログ

    ラヴクラフトの短編集1。
    4話収録されています。
    「クトゥルフ神話」に関連する話が2話、「インスマウスの影」「闇に囁くもの」。
    特に「闇に囁くもの」は、宇宙規模の壮大なスケールで、精神的にも不気味な物語でした。
    雑誌の「ムー」などに載っていそうな、、、。
    太陽系外惑星(冥王星を見る目が変わりそう!)などが出てきてちょっと宗教的な匂いもするし。
    謎の囁き声、レコードに録音された話し声、一階から漏れ聞いた複数人の話し声、、、情景がとても不気味に表現されていて、本当に聞こえてきそうな不気味な感覚で怖かったです。
    映画の「THE 4TH KIND」や「X-files」を思い出しました。
    読む前は、「世

    0
    2020年03月23日
  • ラヴクラフト全集7

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・イラノンの探究
    頭の中にあるものとごっちゃになった不老不死の人
    さいご沼自殺はかわいそす

    ・木 
    しょうみよくわかんない、カロース幻覚見過ぎ
    ムーシデスまじで、いいやつ。とか思うけどこれは毒殺

    ・北極星
    天体に見つめられがち嫌われがち。受肉したときから人間関係あるの強すぎ。現実と夢と妄想とあるん?

    ・月の湿原
    完全に夢遊病。開拓するときはやっぱり迷信にも気を使おう。火災報知器なったときに寝てたら多分こんな感じ

    ・緑の草原
    結局手紙として送れたんかい、てかそれを読んでたなんで判読不能で判読できたわ。めちゃめちゃ疲れとるよこの人

    ・眠りの神
    朝がくるのが怖いんじゃなくて、朝起きたときに

    0
    2020年03月14日
  • インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ラヴクラフトの傑作ばかりを集めた贅沢な1冊。しかも新訳なので、再読勢も楽しめます。
    収録作は、異次元の色彩、ダンウィッチの怪、クトゥルーの呼び声、ニャルラトホテプ、闇にささやくもの、暗闇の出没者、インスマスの影、の7篇。ね、どれも傑作揃い。
    一通り読んでみて「やはり何度読んでもインスマスの影は名作だ……」と再認識しました。
    巻末の解説も丁寧で、他社のラヴクラフト関係の全集などについても触れていますので、とりあえずなにかクトゥルー神話を読んでみたい、全集は冊数が多すぎてちょっと…という入門者にもオススメできる1冊です。

    0
    2019年08月11日
  • インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    宇宙的恐怖(コズミックホラー)の始祖
    売れ出したのは死後らしいですが、
    他の作家たちが、話を広げていったエピソードが、ファンが2次創作で広がっていったスターウォーズの流れにも似てます。
    そんな、作家の入門編

    表現しづらい見えない怪物(蟹、鳥、烏賊蛸、菌、山のキメラっぽいやつなど様々)、怪奇現象に気づいてしまった、巻き込まれてしまった人々の恐怖を様々なパターンで描きます。
    暗躍する怪物の名から「クトゥルフ神話」と呼ばれているシリーズ

    キングやクーンツなどのモダンホラー(古!)を読んでる私としては、どの話も真面目に「ボブは自分の体が、首の無い状態で倒れかかってくるのを見る羽目になった。何故なら

    0
    2019年08月08日
  • ラヴクラフト全集2

    Posted by ブクログ

    独特な世界観を持つ怪奇小説家、ラヴクラフト全集の第2巻です。
    短編が多い中、長編「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」を収録しています。
    じっくりと狂気が語られ、読者を暗い深淵へ導きます。
    ラヴクラフトを楽しむためには、逞しい想像・妄想力が欲しいものです。
    第3巻にも期待します。

    0
    2019年07月19日
  • ラヴクラフト全集1

    Posted by ブクログ

    言わずと知れたホラーな味付けオカルトファンタジーの古典
    マンガでいうと諸星大二郎
    想像力がないというよりそれを喚起させる描写に対する好みの問題だが
    ホラーは苦手なので
    この作品も何が面白いのかさっぱりわからないが
    丁度『メガテン』を遊んでいるので
    ラブクラフト世界が神話と祭り上げられるのは面白いと思う

    0
    2019年01月11日
  • ラヴクラフト全集2

    Posted by ブクログ

    ラブクラフトが安定したホラー風味ファンタジーの書き手だというのは納得したが
    なぜクトゥルフ神話になり得たのは理解できないのは
    やはりホラーがさっぱりわからないからか文化の違いか
    本当に日本人というか英語とその文化圏にないひとが
    ラブクラフトのそうぞうするホラーというのを理解しているのだろうか
    ホラーに理解はいらないのかもしれないが

    0
    2019年01月08日
  • ラヴクラフト全集2

    Posted by ブクログ

     1に引き続き、正体不明のものを正体不明のままで恐ろしさをかき立てる描写を楽しむコズミック・ホラー。TRPGでおなじみの神話異性物や展開により、あれの元ネタはこれなのかという風に眺められた。秋の夜のお供に良い一冊。

    0
    2018年09月11日
  • ラヴクラフト全集1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    クトゥルフ神話の原典。古典ホラーで、典型的だけど印象深い仕組みのものが多かった。現代のスプラッタや人間の醜さ系の惨い強さとは違うので、安心して楽しめるタイプのホラーだと感じた。
     TRPGで有名な、「イア、イア、クトゥルフ、フタグン!」などのクトゥルフへの祈祷文も登場する「インスマウスの影」の最後が好き。

    0
    2018年08月26日
  • ラヴクラフト全集1

    Posted by ブクログ

    独特な世界観を持つ怪奇小説家、ラヴクラフト全集の第1巻です。
    短編小説集でそれぞれの話の関連性は希薄ですが、旧支配者の存在や伝説は神話として共通しています。
    ハラハラする悍ましい描写が多いのですが、訳者が言うように楽しむためには想像力を必要とするのがラヴクラフトであると思いました。
    機械にはできない人間の想像・妄想があって、輝く物語です。
    4話全て、頭の中で世界が広がりました。
    第2巻にも期待します。

    0
    2018年02月24日
  • ラヴクラフト全集3

    Posted by ブクログ

    久々に読んだら、すごく時間がかかってしまった。
    ラブクラフトの創作活動の各時期の
    代表作を集めた作品集。
    短編七作、中編1作、本人による履歴書が収録。
    偶然、或いは自ら深い謎を探求して、
    名状し難き者に出会ってしまい錯乱するという定型は、
    初期から始まっています。
    ・ダゴン・・・初期の作品。
      短編ながら、その原型となる特色があります。
    ・家のなかの絵・・・最後が尻切れトンボな感。
    ・無名都市・・・あの狂える詩人の名が初出。幻想的。
    ・潜み棲む恐怖・・・邪悪な一族は主人公と何か繋がりが
      ありそうだけど、わからぬままで終わり(^^;
    ・アウトサイダー・・・囚われの主人公が戒めの館から出て

    0
    2018年01月19日