H・P・ラヴクラフトのレビュー一覧
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ネタバレラヴクラフト作品は初めて読んだ。
人類誕生よりもはるか昔にかなり高度な文明を築いた存在がいた、という話だったのは初めて知った。名前は知っていたものの前情報無しで読んだので、一体どんな展開になるんだ?とワクワクしながら読めた。
現代の作品と比べると語り手の独白がかなり多いので読みづらさもあるけど、語り手の思考とシンクロして少しずつ恐怖を感じていく体験ができてよかった。
SF大好きなのでラヴクラフト作品はまた読みたい!けどおそらくどの話も同じ神話という設定らしいから展開は似てると思われるので、一気に読むと胸焼けしそうなので他の本を読みつつ合間で読みたい。 -
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西洋ホラーの伝説的な作品、クトゥルフ神話の物語。
作者のラブクラフトは当時はあまり評価されなかったようだが、亡くなった後に再評価された作家。
それが今現在まで名作として残り続けているので、生きている間に評価されていればと思わないではない。
内容は前半の5作は数ページ~数10ページの短編になっており、クトゥルフ神話とは関係ない物語もしくは繋がりの薄い作品になっている。
どちらかと言えば悪魔や悪霊の話だ。
しかし後半の狂気の山脈と時間からの影はそれまでの作品とは全く異なる冒険譚となっている。
この2作品は難解ではあるものの、どんな展開になるのだろうと次が楽しみになる作品だった。
壮大なスケールの話であり、作者は明晰な頭脳を持っていたのだろうと想像させられる。
本シリーズがホラーかどうかは微妙な所ではあるが、西洋のホラーと日本のホラーの違いが良くわかる。
そういう意味でも面白い本だった。 -
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初心者が噂のクトゥルーを読んでみるぞ2冊目!
おどろおどろしくて不気味で冒涜的寄りな短編と、ちょっと冒険要素の入った長編二作。
どちらもどちらで面白い!
第一集『インスマスの影』収録のは前者寄りが多かったのかな。サクッと読めるけど、不気味さは格別。
表題作「狂気の山脈にて」は面白かったけど前半苦戦。
「名状しがたい」を事細かに描写するとこうなるのね…。
南極の地理、地形やあれこれの描写は、ファンアートのイラストなどのお手伝いが必要ですた。
「古きものども」「偉大なる種族」視点のサイドストーリーがとても読んでみたい。名状しがたくて冒涜的だけど、キャラがたってていいぞ!
やはり面白い。怖いだけじゃなくて、冒険的な要素も楽しかった!
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購入済み
狂気と怪奇と狂言の狭間、どう捉えるかは読み手次第。「壁の中の鼠」「闇に囁くもの」は特にその傾向が強くて面白い。
「インスマウスの影」は特に形容しがたい気持ち悪さがあった。主人公があからさまなバッドエンドフラグを進む様をこれでもかって丁寧に描くくせに、肝心な謎の生物の正体であったり、話のオチであったりがぼかしてあって、嫌な方にばかり想像が膨らむ。この考える余地が恐さの肝かも。
読みながら、「伝奇集」のウクバールを思い出した。語り、騙られることで非実在のものが形を得る。幻想と現実の境界が曖昧になっていく。 -
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H. P. ラヴクラフト(1890-1937)といえば怪奇(ホラー)小説の有名どころで、マニアックなファンも世界中に多く抱え、多くの、今日言うところの「二次創作」の作品群のみなもととなった「クトゥルー神話」の作者であり、私も高校生の頃に創元推理文庫の『ラヴクラフト全集』全7巻のうち1巻から3巻までを買って読んだ。が、その当時どうもこの作家の作風に今ひとつ乗り切れないものを感じ、若干苦手なような、「好き」とまでは言えないような状態であった。
新潮文庫版のこれは新訳で、昨年12月に出たばかりの文庫オリジナルである。実はこれは新潮文庫版「クトゥルー神話傑作選」の2冊目のようで、既に既刊があるらしい。
さて、相当歳をとった今読み直してどうかな?と思いながら読み始めてみると、この作家の文章が、どうにも私には入り込みにくいのだと直ちに判明した。センテンス同士のつながり、複文節の構造、論理のプロセスなどが、いちいちしっくりこないのでスラスラと読めない。英米文学の文章はしばしば私にはそのような印象をもたらすので、英語のパロール体系、さらには英米文化のロジックに、馴染めないものを感じてしまうようだ。それでも、今回は時間をかけて味わいながら読み進めた。
読み進めるうちに更に気づいたのは、これらの小説に、カギ括弧でくくられた人物同士の会話が、ほぼ全くと言っていいくらいに無いことだ。会話が無くて、ひたすら地の文だけで進んで行く。特に、本巻で最も長く、「短めの長編小説」くらいの長さがある「狂気の山脈にて」(1936)でも、後半は南極で発見された遺跡を探索していく際に語り手の傍らには一人の探検隊仲間がずっと付き添っているのに、互いの会話は全く出てこないのだ。少なくとも、カギ括弧でくくられた台詞が全然無いままに、延々と地の文での叙述が続く。こんな書き方は小説では、一般的にはほとんど見られないのではないか。しかも本巻のすべての作品においてもそうなのだから、どうもラヴクラフトは、「ひたすらな叙述へと向かう」作家なのである。
少なくともテクストの書き手にとって、(人間の)他者には全然興味が無く、彼らとのコミュニケーションが織りなす場の推移にも一切関心がない。そういった夾雑物を排して、物語はひたすらに怪異への欲望に貫かれている。その怪異は、巻末の「狂気の山脈にて」「時間からの影」ではあからさまに、「クトゥルー神話」と後代から呼ばれた神話的な彼方の、気の遠くなるような太古の地球上の歴史である。
この「怪異」は、しかし、これらの長い2編以外では必ずしもクトゥルー神話に濃厚に結び付いているとも言いきれないもので、それらは最後まで正体のわからない「何か」として立ち現れるに過ぎず、この点、「怪奇小説のプロトタイプ」として非常に魅力的なテクストになっている。
一番気に入ったのは巻頭のごく短い「ランドルフ・カーターの陳述」(1920)だ。こういったものこそ、ホラーの古典として貴重な文学作品だと言えるのではないだろうか。
語り手であるランドルフ・カーターの友人ハーリー・ウォレンは「禁断の事柄に関する奇妙な稀覯本」を読み漁り、ある夜、カーターと共にある墓所に行く。石板を開くと石の階段が現れ、ウォレンは一人でそこから地下へと潜っていき、何かを見て大声で叫び、ついに戻ってこなくなってしまう。実際に地下で何が起こったか、そこに何があるのか、語り手にはさっぱり分からず取り残されたまま。最後に、霊的な声だけが聞こえる。
この簡潔な作品(および、本書中の、巻末2編以外の作品)においては、最後まで正体が明確には判明しないものへの欲望だけがあって、恐怖を盛り立てる怪奇小説においては怪異についての説明などは不要なのだということが明らかにされる。古典的な本格推理小説では事件の真犯人と真相(事情)が当初から<不在のシーニュ>として示されてそれへの欲望が、ディスクールの奔流の向かう先となっており、最後に真相のシニフィエ(意味内容)が明示されることにカタルシスがあったが、恐怖小説においては、<不在のシーニュ>への恐怖感だけが露出し読者の心を巻き込むことだけで良く、結末において真相をはっきりと解き明かす必要は全然無いのである。
本書全編にわたってラヴクラフトは「不気味な」「冒涜的な」「厭わしい」「異常な」「邪悪な」といった形容詞を大量に繰り出し続けており、こういった単一方向に向かう表現ばかりを連続させるというエドガー・アラン・ポーのモノクロームでシンプルな構築法(「アッシャー家の崩壊」の理論)と軌を一にている。単一の方向へと情動を動員させること、すなわち音楽で言うと19世紀ロマン派の「キャラクターピース」の組成。ホラー作品では常に似たような情動性が強調されるわけだが、この心的作用は、現在も無数に作られ続けている「ホラー映画」における、無調な不協和音やクレッシェンドを駆使した音楽の用い方を見ればよくわかる。
むしろホラー物語で最後にあまりにも辻褄を合わせた事情説明に持って行ってしまうと、逆に興が冷めてしまう場合もままある。謎の存在は謎のままでもよく、全く不条理であっても構わない。
しかしラヴクラフトは(恐らく後期において)クトゥルー神話と呼ばれる一連の太古の歴史物語を叙述することにやがて完全に没頭し、それが長大な「狂気の山脈にて」の後半を肥大させたのだろう。そういった作者側の叙述の情熱に対し、読者はどの程度魅惑されるのだろうか。人によるのではないか。私は、延々とそればかりだといくぶん飽きてしまう気がした。 -
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媒介、夢に。身近な場所や未知の地にも現れる恐怖の存在。
宇宙からの色・・・始まりは隕石。妖しい色彩に浸食されたモノたち。
眠りの壁の彼方・・・眠りの中に現れる壮絶な風景は記憶か?
故アーサー・ジャーミンとその家系に関する事実・・・祖先の秘密。
冷気・・・冷気を求めるあの男の正体は?そして、その死。
彼方より・・・機械に触発された未知の感覚器官で観た無限の果て。
ピックマンのモデル・・・画家が描いた醜悪な生き物は実在するのか?
狂気の山脈にて・・・南極探検隊が到達した未知の山脈で見たモノ。
資料:怪奇小説の執筆について・・・ラブクラフト自身の考察。
不可解な存在、憑かれた人々、そして異形の存在。
観てはいけない。出会ってはいけない。
でも好奇心に導かれ、行き着く先にあるのは、悍ましい恐怖。
ホラーに宇宙の未知なる存在を加味した効果が効いた作品、多し。
「狂気の山脈にて」は長編でラブクラフトらしさ炸裂の作品。
執筆の1931年頃は飛行機による探検や南極大陸の調査が盛んに
行われるようになった時期でもあり、まだ未知な場所であったのも
事実。当時としての情報から、創造豊かに南極探検を描き、
飛行機や無線をうまく利用して物語を進行しています。
じわじわと正体を現してくる恐怖感。驚愕の古代建築物への侵入。
そして、ネクロノミコン!
冒険&SF&ファンタジー、ホラーが混在しています。
それにしても、目の無いペンギンは怖いなぁ。 -
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ラヴクラフトの短編集1。
4話収録されています。
「クトゥルフ神話」に関連する話が2話、「インスマウスの影」「闇に囁くもの」。
特に「闇に囁くもの」は、宇宙規模の壮大なスケールで、精神的にも不気味な物語でした。
雑誌の「ムー」などに載っていそうな、、、。
太陽系外惑星(冥王星を見る目が変わりそう!)などが出てきてちょっと宗教的な匂いもするし。
謎の囁き声、レコードに録音された話し声、一階から漏れ聞いた複数人の話し声、、、情景がとても不気味に表現されていて、本当に聞こえてきそうな不気味な感覚で怖かったです。
映画の「THE 4TH KIND」や「X-files」を思い出しました。
読む前は、「世にも奇妙な物語」感覚と思っていたのだけど、思ったよりホラーで不気味で、面白かったです。 -
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ネタバレ・イラノンの探究
頭の中にあるものとごっちゃになった不老不死の人
さいご沼自殺はかわいそす
・木
しょうみよくわかんない、カロース幻覚見過ぎ
ムーシデスまじで、いいやつ。とか思うけどこれは毒殺
・北極星
天体に見つめられがち嫌われがち。受肉したときから人間関係あるの強すぎ。現実と夢と妄想とあるん?
・月の湿原
完全に夢遊病。開拓するときはやっぱり迷信にも気を使おう。火災報知器なったときに寝てたら多分こんな感じ
・緑の草原
結局手紙として送れたんかい、てかそれを読んでたなんで判読不能で判読できたわ。めちゃめちゃ疲れとるよこの人
・眠りの神
朝がくるのが怖いんじゃなくて、朝起きたときに夢のことを思い出すことが怖い。病んどるやんけ。トリップしてるときに世界の深淵を学ぶとかまじで頭おかしい。ヒュプノスが私を取り込もうとしていた?
・あの男
知らない人にはついて行ったはいけません。は、全世代共通。好奇心やばすぎ。時間と空間に制限されてない旅行は悲鳴上げるのも仕方なくね。腰抜けの愚か者めとか唾吐くとかしょうみ、しんどい。死体に連れてかれるのはかわいそうやけど
・忌み嫌われる家
頑張って建てた家の下にそんな病的で名状しがたいものが埋まっててなおかつ家族めちゃ死ぬのはがちでしんどそう。土壌検査てか前に何があったのか調べよぜ。墓の近くてか上?に建てるのはやばくね
・霊廟
魅せられて子孫だったのが運の尽き、と思ってしまうのが凡人の極み。境目がなくなれば通れ、見ることができ、あまつさえ飲みあえる。別に狂気に陥ってるわけでなくてただ横たわりたかっただけなんよ。
・ファラオとともに幽閉されて
現地ガイド怖すぎんか。やっぱ他の神話との組み合わせはガチおもろい。
・恐ろしい老人
きちがいはほっといて、手出すなや
・霧の高みの不思議な家
きれぎれに振りまかれた夢の出どころと繋がれてる橋が場所のわかる家なら若く好奇心のある人、疲れた哲学者を魅了するのは至極当然。碧い暗礁のような底知れぬ海の秘密なんて記憶には留めれない。
・洞窟の獣
よく生き延びた
・錬金術師
祖先の愚行はくそだお
・フアン・ロメロの変容
結局どー変化したのかよくわからん。まーわからなくていいんやけど
・通り
比喩すごいんご
・詩と神々
違和感を信じ、天上に繋がる詩から真実を知った。ゼウスの娘はやばみ。神々にふさわしいものかしら、なんてイケメンすぎんか
・夢書簡.初期設定
断片すぎるのが多いけどまぁまぁおもしろかった -
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宇宙的恐怖(コズミックホラー)の始祖
売れ出したのは死後らしいですが、
他の作家たちが、話を広げていったエピソードが、ファンが2次創作で広がっていったスターウォーズの流れにも似てます。
そんな、作家の入門編
表現しづらい見えない怪物(蟹、鳥、烏賊蛸、菌、山のキメラっぽいやつなど様々)、怪奇現象に気づいてしまった、巻き込まれてしまった人々の恐怖を様々なパターンで描きます。
暗躍する怪物の名から「クトゥルフ神話」と呼ばれているシリーズ
キングやクーンツなどのモダンホラー(古!)を読んでる私としては、どの話も真面目に「ボブは自分の体が、首の無い状態で倒れかかってくるのを見る羽目になった。何故なら、首から上は地面に転げ落ちて自分の体を見上げていたからだ…」みたいなふざげた描写は皆無
で、ビシビシ恐怖が描かれていく感じが新鮮でした。そしてやや退屈でもある。
何篇かありますが「ダンウィッチの怪」なんか、これを映像化するとやはりどうしても恐怖感よりB級ホラー感が強くなるんだろうな…という印象
よくある映画の流れなんだけど面白かったです。
上記のはラヴクラフト作品としては珍しいほうで…基本的にX-ファイルの様に、うやむやか最悪の結末で終わる話が多かった,
恐怖から生き延びれない限りは語ることもできず物語にもならない。形に残って語り継がれることがない。
または語ったとしても狂人の扱いを受けて消えてしまう。
なので、本当は記録には残らないもっと多くの犠牲者が歴史上に悍ましい量いたのではないか?などど妄想してしまう。おすすめ。
たぶんこのラヴクラフトの築いた
真面目なコズミックホラーに、どんどん下品な要素を足してエンタメにしてったのが今のホラーモノなんだろうなぁ…それにしても哲学的な言い回しや、難しい表現も多く、真面目に話してんだけど度が過ぎてて「狂ってる?」って聞きたくなるくらい。
追記:脳が何者かに支配されているのか読書中、無意識に昼食に「げそ天そば」を頼んでしまい
神話に出てくる怪物達が頭をよぎり
なんか後悔…