H・P・ラヴクラフトのレビュー一覧
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久々に読んだら、すごく時間がかかってしまった。
ラブクラフトの創作活動の各時期の
代表作を集めた作品集。
短編七作、中編1作、本人による履歴書が収録。
偶然、或いは自ら深い謎を探求して、
名状し難き者に出会ってしまい錯乱するという定型は、
初期から始まっています。
・ダゴン・・・初期の作品。
短編ながら、その原型となる特色があります。
・家のなかの絵・・・最後が尻切れトンボな感。
・無名都市・・・あの狂える詩人の名が初出。幻想的。
・潜み棲む恐怖・・・邪悪な一族は主人公と何か繋がりが
ありそうだけど、わからぬままで終わり(^^;
・アウトサイダー・・・囚われの主人公が戒めの館から出て
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中学生時代からラヴクラフトは愛読書でして、
元となった「ラヴクラフト傑作集1」は
ボロボロになるまで読み込んでいました。
で、念願の全9巻の全集となり、この本も再読の再読。
・インスマウスの影・・・安上がりの旅行のはずが、
ヘンに興味を持っちゃったために、とんでもない事件に
巻き込まれてしまう。名状し難き者から追いかけられる
恐怖。風景の描写が良い分、怖さが増す。
クライマックスの後で、驚愕の事実が!
・壁の中の鼠・・・ご先祖のルーツ建物で起こった事件。
禍々しい先祖の血は現代の人間にも・・・。
地下での状況がめちゃ怖い。
・死体安置所にて・・・そんなことやっちゃあ亡霊に
恨まれるよなぁ~な、 -
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4篇の短編集。著者が生み出した「クトゥルフ神話」とはどんなものかと思い、ホラーは苦手ですが手に取りました。
忌み嫌われた街――“インスマウス”に好奇心で赴いた青年に舞い込んだ底知れぬ恐怖を描いた1作目の短編『インスマウスの影』。
得体のしれない何かから、じわりじわりと追い詰められていく恐怖と不気味さが読み手にも伝わり張り詰めた緊張が続きます。背筋がぞくりとする描写が続くも、先が読めない展開に一気読み。まさかそんな後日談が待ち受けているなんて…!と予想ななめ上のラストにしばらく放心しました。150頁弱の短編に凝縮された、闇を携えた恐怖とわずかに垣間見える長い長い歴史。読み応えは十分です。
こ -
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・クトゥルフの呼び声
これに出てくるクトゥルフという単語から、クトゥルフ神話と呼ばれるようになったらしい。地球規模で複数の人間に似たような恐怖の夢を見させることができる存在。それが海底のル・リエーの家で眠っていると。なかなか壮大なスケールの恐怖感がよい。
・エーリッヒ・ツァンの音楽
呪いの旋律とでもいうべき音楽を奏でるエーリッヒ。実はその旋律で魔物と闘っていたのだろうか。短いながらも印象深い話。
・チャールズ・ウォードの奇怪な事件
ネクロマンサーが一般社会に暮らしていたらどうなるか、という話。長い割にはインパクトがなかった。魔術師対決が見られるとは思っていなかった。そこだけが目が覚め -
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なんとなく怪奇小説といえば真っ黒な表紙のラヴクラフト!程度の知識しかないままに古本屋で見つけて買ってきました。買ってからしばらく放置してたけど、読みだすとなかなかおもしろかったです。
小学生並の感想で申し訳ないが、やはり怪奇小説というだけあって雰囲気がすごかったです。
闇に轟くものは読んでいて不気味な雰囲気がとても伝わってきますね。
エイクリーの正体は一体何なのか、どこまでを信用してよいのか、一体向こうではどんなことが起こっているのか。手紙から伝わってくるだけではあるが、読んでいるこちらまでついつい引き込まれてしまう。
正直、他の作品は闇に轟くものを最後に読んでしまうと霞んでしまいましたw
順 -
- カート
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試し読み
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引越しなどで散逸していた創元推理文庫のラブクラフト全集を、再度買い直した。2巻には、「クトゥルフの呼び声」、他2篇が採録されている。
この中で最も気に入ったのは、中編「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」である。怪しげな古代魔術に魅入られて次第に変貌を遂げていく、主人公。
苦労しながらも、彼の「ゴール」に向かって前進していく過程は、ちょっと謎解きと似た面白さがある。
また、細部まで作りこまれた世界観がたまらないのと同時に、古代探求に熱中する主人公の姿に、ある種の共感を覚えてしまう。(決して、こうなりたいというわけではないが・・・あしからず)。 -
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クトゥルフ神話の開祖ラヴクラフト全集6巻。探究者ランドルフ・カーターが夢に見た夕映の都カダスを求めドリームランドを冒険する「未知なるカダスを夢に求めて」を大部分にすえ、「銀の鍵」「銀の鍵の門を越えて」「ウルタールの猫」「蕃神」「名状しがたいもの」ほか読み逃せない作品を全9作収録。
クトゥルフに本格的に興味持ったのはLiarsoftのスチームパンクシリーズからだったので、それだったらドリームランドものだから6巻読むといいよというアドバイスに従い、本当は2巻を読みたかったのですがこちらを先に読んでみましたらこれがなかなか! 面白かった! セレナリアをプレイした人なら「セラニアン」 インガノックな -
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『ラヴクラフト全集』2巻目です。『全集1』とは訳者が違いますが,相変わらずの重厚な文体で,読むのがちょっと疲れます。
『全集2』には,いよいよ「クトゥルフの呼び声」が収録され,「クトゥルフ神話」の核心により一歩近づきます。ですが私のおすすめは,長編「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」です。
チャールズ・ウォードという青年の身に起こった事件の記録なのですが,チャールズの事件は彼の先祖のジョゼフ・カーウィンという男と深いつながりがあり,100年前のジョゼフの身に起こった事件が断片的な資料から徐々に明らかになっていきます。そしてチャールズの事件も,断片的な資料や証言から徐々に真相が明らかに -
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先に読んだ『ラヴクラフト全集2』から,少し間が空いてしまいました。時間がかかったのは,このところ仕事が忙しくて読むヒマがなかったせいもありますが,難解な文章があって同じ場所を何度も読み返していたせいでもあります。例えば「時間からの影」最初の一文は,「ある種の印象は神話に源を発しているのだと,そうむりやり納得する以外救いようのない,悪夢と恐怖に満ちた二十二年間の歳月を思えば,わたしは,一九三五年七月十七日から十八日にかけての夜,オーストラリア西部で発見したと思うものが,事実であると断言したい気持にはなれない。」──何を言おうとしてるの?と初手から引っかかってしまいました。
文が難しくてなか -
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隕石が落ちた農場でじわじわと広がっていく恐ろしい変化を描いた「宇宙からの色」や,いつも部屋を閉め切って強力な冷房をかけている風変わりな医師の正体を描いた「冷気」,そしてラヴクラフト最大の長編作「狂気の山脈にて」などが収められています。ラヴクラフトの怪奇小説は,幽霊や妖怪が出てくるような類のものではなくて,むしろ科学的なアプローチから描かれたSFっぽい感じの作品が多いなと感じていましたが,この『全集4』はまさにSFそのもの。と思ったら訳者あとがきに「科学に比重の置かれた作品を中心に構成した」と書かれていたので,あえて全集の中でも特にSFっぽい巻にしたようです。
翻訳は相変わらず重厚で,私の -
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1巻目を読んだのは、大学時代に郵便局でアルバイトしていたときという記憶があるので、少なくとも15年以上はたっているということです。
その間に、クトゥルー神話も、だいぶんメジャーな存在になってきたなぁと、ちょっと感慨深いです。
さて、恐怖ものというか、コズミックホラーから読み出したラブクラフトですが、実は、わたしが1番、性にあったというかしっくりきたのは、実は、夢の国の物語群でした。
この7巻は、その夢の国の物語や、ホラーの習作という感じの作品が集まっています。
有名どころは訳し終わっていて、小粒な作品です。
ただ、夢の国の物語とホラーとを繋ぐような作品も、けっこう収録されていて、それなり