H・P・ラヴクラフトのレビュー一覧

  • ラヴクラフト全集1

    Posted by ブクログ

    中学生時代からラヴクラフトは愛読書でして、
    元となった「ラヴクラフト傑作集1」は
    ボロボロになるまで読み込んでいました。
    で、念願の全9巻の全集となり、この本も再読の再読。
    ・インスマウスの影・・・安上がりの旅行のはずが、
    ヘンに興味を持っちゃったために、とんでもない事件に
    巻き込まれてしまう。名状し難き者から追いかけられる
    恐怖。風景の描写が良い分、怖さが増す。
    クライマックスの後で、驚愕の事実が!
    ・壁の中の鼠・・・ご先祖のルーツ建物で起こった事件。
    禍々しい先祖の血は現代の人間にも・・・。
    地下での状況がめちゃ怖い。
    ・死体安置所にて・・・そんなことやっちゃあ亡霊に
    恨まれるよなぁ~な、

    0
    2017年11月25日
  • ラヴクラフト全集1

    Posted by ブクログ

    ラブクラフトという名を知ったのはオカルト映画だったか、菊地秀行の小説だったか??高校生ぐらいまで、クトゥルー神話というのもギリシャ神話や古事記と同じ類だと思っていたような気もする…(^^;)
    ホームズやブラウン神父といったミステリの王道を再読してたので、ホラーの常識も今一度。

    0
    2017年11月12日
  • ラヴクラフト全集7

    Posted by ブクログ

    ギリシャとかが舞台の話はとっつきづらかった
    近代の話のやつは面白い
    「あの男」は雰囲気が良かった
    「忌み嫌われる家」で硫酸ぶちこんで始末するのがウケた。
    伯父さんが取り込まれるあたりは怖かった。
    初期作品は拙いと解説されているが、個人的にはむしろ読みやすくてよかった

    0
    2017年07月14日
  • ラヴクラフト全集5

    Posted by ブクログ

    どんなのだろう、と手にとったけどこんなの映画でいろいろみてきたなあ、という感覚にとらわれました。それだけ数々の作品に影響を与えているんですね。映像がありありと目に浮かんできます。不思議な世界に浸れました。

    0
    2017年04月25日
  • ラヴクラフト全集1

    Posted by ブクログ

    4篇の短編集。著者が生み出した「クトゥルフ神話」とはどんなものかと思い、ホラーは苦手ですが手に取りました。

    忌み嫌われた街――“インスマウス”に好奇心で赴いた青年に舞い込んだ底知れぬ恐怖を描いた1作目の短編『インスマウスの影』。
    得体のしれない何かから、じわりじわりと追い詰められていく恐怖と不気味さが読み手にも伝わり張り詰めた緊張が続きます。背筋がぞくりとする描写が続くも、先が読めない展開に一気読み。まさかそんな後日談が待ち受けているなんて…!と予想ななめ上のラストにしばらく放心しました。150頁弱の短編に凝縮された、闇を携えた恐怖とわずかに垣間見える長い長い歴史。読み応えは十分です。

    0
    2017年04月09日
  • ラヴクラフト全集2

    Posted by ブクログ

    ・クトゥルフの呼び声
     これに出てくるクトゥルフという単語から、クトゥルフ神話と呼ばれるようになったらしい。地球規模で複数の人間に似たような恐怖の夢を見させることができる存在。それが海底のル・リエーの家で眠っていると。なかなか壮大なスケールの恐怖感がよい。

    ・エーリッヒ・ツァンの音楽
     呪いの旋律とでもいうべき音楽を奏でるエーリッヒ。実はその旋律で魔物と闘っていたのだろうか。短いながらも印象深い話。

    ・チャールズ・ウォードの奇怪な事件
     ネクロマンサーが一般社会に暮らしていたらどうなるか、という話。長い割にはインパクトがなかった。魔術師対決が見られるとは思っていなかった。そこだけが目が覚め

    0
    2017年03月03日
  • ラヴクラフト全集1

    Posted by ブクログ

    なんとなく怪奇小説といえば真っ黒な表紙のラヴクラフト!程度の知識しかないままに古本屋で見つけて買ってきました。買ってからしばらく放置してたけど、読みだすとなかなかおもしろかったです。
    小学生並の感想で申し訳ないが、やはり怪奇小説というだけあって雰囲気がすごかったです。
    闇に轟くものは読んでいて不気味な雰囲気がとても伝わってきますね。
    エイクリーの正体は一体何なのか、どこまでを信用してよいのか、一体向こうではどんなことが起こっているのか。手紙から伝わってくるだけではあるが、読んでいるこちらまでついつい引き込まれてしまう。
    正直、他の作品は闇に轟くものを最後に読んでしまうと霞んでしまいましたw

    0
    2014年01月20日
  • ラヴクラフト全集3

    Posted by ブクログ

    窓に!窓に! が見られて満足。。

    本巻収録作品に限らず、ラヴクラフトの小説は、
    ジャパニーズホラーと似た悍ましさがあって自分好みです。
    (ハラハラでなくゾワゾワ。ジェイソン的でなく貞子的)

    0
    2014年01月05日
  • 新編 真ク・リトル・リトル神話大系1

    Posted by ブクログ

    ラブクラフトの中では読みやすいほうかと思う。とはいえ、疲れるのは間違いないが。短編が多く収録されておりテンポがいい。しかし、ラブクラフトの恐怖感はいささか薄い。ラブクラフト本人の作品じゃないものが多いからだと思われる

    0
    2012年09月12日
  • ラヴクラフト全集2

    Posted by ブクログ

    引越しなどで散逸していた創元推理文庫のラブクラフト全集を、再度買い直した。2巻には、「クトゥルフの呼び声」、他2篇が採録されている。
    この中で最も気に入ったのは、中編「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」である。怪しげな古代魔術に魅入られて次第に変貌を遂げていく、主人公。
    苦労しながらも、彼の「ゴール」に向かって前進していく過程は、ちょっと謎解きと似た面白さがある。
    また、細部まで作りこまれた世界観がたまらないのと同時に、古代探求に熱中する主人公の姿に、ある種の共感を覚えてしまう。(決して、こうなりたいというわけではないが・・・あしからず)。

    0
    2012年08月11日
  • ラヴクラフト全集6

    Posted by ブクログ

    クトゥルフ神話の開祖ラヴクラフト全集6巻。探究者ランドルフ・カーターが夢に見た夕映の都カダスを求めドリームランドを冒険する「未知なるカダスを夢に求めて」を大部分にすえ、「銀の鍵」「銀の鍵の門を越えて」「ウルタールの猫」「蕃神」「名状しがたいもの」ほか読み逃せない作品を全9作収録。

    クトゥルフに本格的に興味持ったのはLiarsoftのスチームパンクシリーズからだったので、それだったらドリームランドものだから6巻読むといいよというアドバイスに従い、本当は2巻を読みたかったのですがこちらを先に読んでみましたらこれがなかなか! 面白かった! セレナリアをプレイした人なら「セラニアン」 インガノックな

    0
    2012年05月18日
  • ラヴクラフト全集2

    Posted by ブクログ

    『チャールズ・ウォードの奇怪な事件』が素晴らしい。
    ラヴクラフトには珍しいらしい長編だけど、
    長さに見合った壮大なストーリー。
    やっぱりラヴクラフトは必読だな。

    ところでこれは映画化されているらしいけれど、
    微妙なところだ。
    B級でもいいけど「ポー」を騙るのはちょっと...。
    ポーもラヴクラフトもどちらも可哀相だ。

    0
    2012年04月21日
  • ラヴクラフト全集3

    Posted by ブクログ

    2巻までの異形ゴシックホラーから途中で方向転換。「アウトサイダー」なんかは他の作家の著作かと思った(解説でポーの影響と明記)。懐かしのアーカム、インスマスが出てきたと思ったら、魚人間ではなく、霊魂的なもので驚く。そしてなにより、最後のSF大作である。総じて1, 2巻よりは退屈かも。

    0
    2014年10月21日
  • ラヴクラフト全集2

    Posted by ブクログ

    短篇「エーリッヒ・ツァンの音楽」が好き。
    恐怖はサッと姿を現し、またスッと闇に消えていくのであります。

    0
    2011年12月14日
  • ラヴクラフト全集2

    Posted by ブクログ

     『ラヴクラフト全集』2巻目です。『全集1』とは訳者が違いますが,相変わらずの重厚な文体で,読むのがちょっと疲れます。
     『全集2』には,いよいよ「クトゥルフの呼び声」が収録され,「クトゥルフ神話」の核心により一歩近づきます。ですが私のおすすめは,長編「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」です。
     チャールズ・ウォードという青年の身に起こった事件の記録なのですが,チャールズの事件は彼の先祖のジョゼフ・カーウィンという男と深いつながりがあり,100年前のジョゼフの身に起こった事件が断片的な資料から徐々に明らかになっていきます。そしてチャールズの事件も,断片的な資料や証言から徐々に真相が明らかに

    0
    2011年07月31日
  • ラヴクラフト全集3

    Posted by ブクログ

     先に読んだ『ラヴクラフト全集2』から,少し間が空いてしまいました。時間がかかったのは,このところ仕事が忙しくて読むヒマがなかったせいもありますが,難解な文章があって同じ場所を何度も読み返していたせいでもあります。例えば「時間からの影」最初の一文は,「ある種の印象は神話に源を発しているのだと,そうむりやり納得する以外救いようのない,悪夢と恐怖に満ちた二十二年間の歳月を思えば,わたしは,一九三五年七月十七日から十八日にかけての夜,オーストラリア西部で発見したと思うものが,事実であると断言したい気持にはなれない。」──何を言おうとしてるの?と初手から引っかかってしまいました。
     文が難しくてなか

    0
    2011年07月31日
  • ラヴクラフト全集4

    Posted by ブクログ

     隕石が落ちた農場でじわじわと広がっていく恐ろしい変化を描いた「宇宙からの色」や,いつも部屋を閉め切って強力な冷房をかけている風変わりな医師の正体を描いた「冷気」,そしてラヴクラフト最大の長編作「狂気の山脈にて」などが収められています。ラヴクラフトの怪奇小説は,幽霊や妖怪が出てくるような類のものではなくて,むしろ科学的なアプローチから描かれたSFっぽい感じの作品が多いなと感じていましたが,この『全集4』はまさにSFそのもの。と思ったら訳者あとがきに「科学に比重の置かれた作品を中心に構成した」と書かれていたので,あえて全集の中でも特にSFっぽい巻にしたようです。
     翻訳は相変わらず重厚で,私の

    0
    2011年07月31日
  • ラヴクラフト全集4

    Posted by ブクログ

    ラヴクラフト全集の中でもクトゥルフ入門者必読の作品が多い。特に「狂気の山脈にて」は旧支配者、ショゴスなどの基本的な設定が示されているので他の作品の理解にも役立つでしょう。
    個人的には「宇宙からの色」が臨場感のある語り口でもっとも恐怖を覚えました。今まで読んだ中ではラヴクラフト作品の中でもかなり上位に位置される作品です。

    0
    2012年02月26日
  • ラヴクラフト全集7

    Posted by ブクログ

    1巻目を読んだのは、大学時代に郵便局でアルバイトしていたときという記憶があるので、少なくとも15年以上はたっているということです。
    その間に、クトゥルー神話も、だいぶんメジャーな存在になってきたなぁと、ちょっと感慨深いです。

    さて、恐怖ものというか、コズミックホラーから読み出したラブクラフトですが、実は、わたしが1番、性にあったというかしっくりきたのは、実は、夢の国の物語群でした。

    この7巻は、その夢の国の物語や、ホラーの習作という感じの作品が集まっています。
    有名どころは訳し終わっていて、小粒な作品です。

    ただ、夢の国の物語とホラーとを繋ぐような作品も、けっこう収録されていて、それなり

    0
    2010年09月22日
  • 狂気の山脈にて―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    TRPGはやったことないけど、クトゥルー(クトゥルフ)神話には興味があったので、初めてラヴクラフト作品に手を出した。
    物語に登場する未知なる物の姿形は詳細に描写されるものの、頭の中で全体像がうまく思い描けない。これがつまり「名状しがたい」ということなのだろうが、このことが得体の知れない物への恐怖感を煽る。
    かつて宇宙からやってきた、人類よりも高度な文明を持つ存在。そして彼らが築いた古代都市。恐るべき書物『ネクロノミコン』。こういった世界観は確かに魅力的だし、もっとクトゥルー神話体系について知りたいと思うのはとてもよくわかる。
    ただ、「世界の謎と不思議に挑戦するスーパーミステリー・マガジン」のタ

    0
    2025年12月20日