H・P・ラヴクラフトのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2021年の新潮文庫の100冊。3年半積んでた。
様々なゲームやアニメの下地となっているクトゥルー神話。その原点をまとめた短編集。7篇収録。→
表題作「インスマスの影」が一番好き。ホラー×サスペンス。ハラハラした後のラストにはゾクリとする。上手すぎる〜!!
「異次元の色彩」もいい。寓話感がたまらん。
「ダンウィッチの怪」や「暗闇の出没者」は怖さが半端ない。ホラー感がすごい。
途中、あまりの不気味さに一旦読むのを→
やめようかなぁ、と思ったんだけど、最後まで読んだらまだまだ続きが読みたくなった。なにこの中毒性の高い世界観(笑)
とりあえず新潮文庫から出てるラヴクラフトは次の100選になっ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ『イラノンの探求』
好き!夢を追い続けている間は肉体も意識も若々しいままなの、若さの持つエネルギーとか愚かさを象徴しているようだし、全てが水の泡になった後の急なわびしさ、むなしさも味わいがあって好ましい。
イラノンのことを知っている人がいなくなる前に夢から覚めることができてよかったのかもしれない。
『眠りの神』
分かりやすいオチがある分かりやすい話だった。薬物乱用者に寛容な時代だったんだなあとかあんまり関係ないことを考えたり。
しかし友人の声を音楽と評するのはすごい。喋る全てが旋律であり詩であるように感じられるなんてこれ以上の褒め言葉ある?熱烈だなあ。
『忌み嫌われる家』
家の来歴をとんで -
Posted by ブクログ
ネタバレひとりごと
懐かしくて購入。
ラヴクラフトの日本初の全集が国書刊行会から出たのは私が学生の時。いまだに持っているが、装丁も何もかもよかった。お小遣いも少ないので親に前借りして購入したほど。
まだ荒俣宏氏も団清二というペンネームであったときのような。あの頃、紙袋二つを持ってお茶の水古本街ですれ違ったことがある。
荒俣宏氏が、海洋関係の仕事の昼休みに翻訳をしているとかいろんなことが書いてあったチラシ?みたいなもの、どこに行ったかな。
要するにまさかラヴクラフトが文庫なんて思わなかった時代である。
当時、本は文庫でいいのか!みたいな質問にいろんな作家や評論家などが書いていた小冊子もあったな。
そ -
Posted by ブクログ
クラスメイトが貸してくれた2冊目のラヴクラフトですが実はもう1冊ラブクラフトを読破しています。
全ての全集を読んだ訳ではありませんのでお詳しいファンの方に怒られるかもしれないですがお話のパターンが見えて来ました。
①海から異形の者がやって来て、それを見た人間の気がおかしくなってしまい周りも巻き込んで最終的にはドギャーン!!
②異形の者に出会ってしまったり儀式に出くわして気がおかしくなり精神病院に入れられる率が高い。
③身内とか知人の遺品の中に訳の分からない文献を見つけてしまい、気になって調べてるうちにドギャーン!!
④怪しい建物の地下や未開の地の奥はろくな事がない。
⑤何パターンも -
Posted by ブクログ
クラスメイトが読んで欲しいと貸してくれたので拝読。
小難しくて読めてない話があるから教えてくれとの事。お任せ下され!と読み始めたのですが、100年近く前の作品なので確かに文章がかたい。にも関わらず凄い世界観で引き込まれました。
クトゥルフ神話の元祖らしく、かなりダークな世界。
クラスメイト曰く「ダンジョン&ドラゴンズ」等に影響を与え、ラヴクラフトさんの世界観を元にしたボードゲームも人気だとの事。
わかるなあ、これはクリーチャーと戦いたくなります。(後方支援で)
短編集なのでまたそれぞれに感想を書きますのでご興味ある方はお付き合い下さい。実際に読まないと分かりにくい世界観なので簡単に書きます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレラヴクラフト作品は初めて読んだ。
人類誕生よりもはるか昔にかなり高度な文明を築いた存在がいた、という話だったのは初めて知った。名前は知っていたものの前情報無しで読んだので、一体どんな展開になるんだ?とワクワクしながら読めた。
現代の作品と比べると語り手の独白がかなり多いので読みづらさもあるけど、語り手の思考とシンクロして少しずつ恐怖を感じていく体験ができてよかった。
SF大好きなのでラヴクラフト作品はまた読みたい!けどおそらくどの話も同じ神話という設定らしいから展開は似てると思われるので、一気に読むと胸焼けしそうなので他の本を読みつつ合間で読みたい。 -
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Posted by ブクログ
西洋ホラーの伝説的な作品、クトゥルフ神話の物語。
作者のラブクラフトは当時はあまり評価されなかったようだが、亡くなった後に再評価された作家。
それが今現在まで名作として残り続けているので、生きている間に評価されていればと思わないではない。
内容は前半の5作は数ページ~数10ページの短編になっており、クトゥルフ神話とは関係ない物語もしくは繋がりの薄い作品になっている。
どちらかと言えば悪魔や悪霊の話だ。
しかし後半の狂気の山脈と時間からの影はそれまでの作品とは全く異なる冒険譚となっている。
この2作品は難解ではあるものの、どんな展開になるのだろうと次が楽しみになる作品だった。
壮大なスケ -
Posted by ブクログ
初心者が噂のクトゥルーを読んでみるぞ2冊目!
おどろおどろしくて不気味で冒涜的寄りな短編と、ちょっと冒険要素の入った長編二作。
どちらもどちらで面白い!
第一集『インスマスの影』収録のは前者寄りが多かったのかな。サクッと読めるけど、不気味さは格別。
表題作「狂気の山脈にて」は面白かったけど前半苦戦。
「名状しがたい」を事細かに描写するとこうなるのね…。
南極の地理、地形やあれこれの描写は、ファンアートのイラストなどのお手伝いが必要ですた。
「古きものども」「偉大なる種族」視点のサイドストーリーがとても読んでみたい。名状しがたくて冒涜的だけど、キャラがたってていいぞ!
やはり面白い。怖いだけじゃ