花村萬月のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ映画「皆月」の原作。北村一輝が好きで、この作品のアキラ役がとっても良かったから、こちらも読んだら...良かった!思わず一気読み。
原作と映画はかなり違う設定もあるけど、原作のアキラの心理描写を読むと、堪らなく愛しい人だった。脳内では、アキラ=北村さんです!映画でもハマってたから、もっとアキラの描写を原作に近付けて欲しかった...
とっても頭が良いのに、とんでもないことばかりさらっとしてのける。「なにをするかわからない、正常じゃない男」、表情も変えず、義兄に暴行を働き前歯を折った男探し出して、同じように歯を折る...いや、それ以上の暴力をふるう。義兄が新しく暮らし始めたソープの女が詐欺に遭ったと -
Posted by ブクログ
人前でこういう本を読んでいると公言すると、確実にドン引きされる「王国記」の第一巻です。これは正直言って万人受けはしません。
これをはじめて読んだのが高校時代でした。先日、このシリーズで最新刊の『風の條』が手に入ったので跡でこれは紹介するとして最初にこの本を紹介したのですが、人を殺し、育った修道院兼教護院に舞い戻った青年・朧が農作業に従事する傍ら修道女を犯し、暴力の衝動に身を任せ、冒涜の限りを尽くすというあまりの内容なのであんまり人には正直勧められるものではありません。
実はこれは映画化されていて、俳優の大森南朋の兄が監督しているそうですが、原作の描写がほぼ忠実に映像化されていますので、あ -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
ロックとはリズムである。詩情である。
命である。
60~70年代の黄金期を俯瞰するガイドブック的側面に加え、「ロックとは何か?」という命題を追求した、本格ロック論。
そこで著者が導きだした解とは?
初心者も「通」のあなたも必読の一冊!
[ 目次 ]
はじめにリズムありき
ブルースロック
グラムロック
アメリカンロック
ジャズロック
ブリティッシュロック
ハードロック
プログレッシブロック
日本のロック
総括だ!
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ -
Posted by ブクログ
「金城米子さん」:
既存の言語や文法で表現し得ないもの、あるいは論理体系の外でしか把握し得ないもの、そういったものに遭遇した時、言葉を紡ぐことを業とする作家は如何にしてそれを御すか、という問題についての一例示のような作品。
観音像、七福神、造花、仏様、孔雀の置物、神社のお札、あげくピカチュウまでもが祀られて、もう神仏習合を通り越して、神仏任天堂大習合になっている祭壇。そして、「憑霊型シャーマン」ユタ、金城米子さん。そんな素材の混沌さに呼応して、作品中前半、混沌に満ちた文章になっています。ガチガチの論理も正しい文法もそこにはなくて、描写のみがそこにあるわけです。そして、ユタ、金城米子さんに示唆 -
Posted by ブクログ
大好きです朝子さん!!
この本を読むときは、用事や雑事をすっぱり忘れて、携帯もドアチャイムもきちゃってください(笑)
カーテンを閉めてブランケットに包まって紅茶を啜りつつ読むとなおよし。
花村節全開のブルーズロードノベル。
どの登場人物の一筋縄では行かない曲者ですが、時にコミカルに、時に切なく、しかし明るく、いつも間にかみな好きになってしまう。そんな本です。
読んでいるとなぜか耳の奥に音楽が流れてくるような錯覚に陥ります。いや流れているのかもしれません。聴いたことがない曲。懐かしい曲。
心に響くように、軋むように、切なくどこかやさしいメロディー。
続編の渋谷ルシファーもオススメの一