花村萬月のレビュー一覧

  • 惜春

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    時代背景は、三億円事件が時効になった頃。
    現・ソープランドがまだトルコと呼ばれていた時代だ。
    二十歳の青年がトルコのボーイとして働きながら、
    理不尽な労働を強いられている姐さんたちの中で、
    色んな感情を学び童貞を喪失するまでの酸っぱい青春。
    全編に渡り、泥臭さを感じるものの、
    一抹の感動と切なさも忘れずに織り込まれている。

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    2009年10月04日
  • 父の文章教室

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    偽悪的なトコロがある萬月さんの人柄がとてもよく滲み出ていて
    小気味良い嫌味ににやりとしたり、書いてるうちに感傷じみてくるところにほろりとしそうになったり。

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    2009年10月04日
  • イグナシオ

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     『王国記』シリーズを読む前にこっちを読むべきだったかな、と少し後悔。向こうのシリーズはまだ文庫の2巻までしか読んでいませんが。
     ここでこういう選択をしたら、こっちに行くのかな。読んでない人には訳が分からないだろうけれど。
     まあ、言ったとおりに『王国記』を読み終わっていないから、逆の選択をした結果もまだ良く分からないが。

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    2009年10月04日
  • ゴッド・ブレイス物語

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    この人の作品は描写が結構きついものが多いですが、この作品はその中でも大分マイルドな方だと思います。
    ラストの方が、加速度を増して面白くなる反面、凄く切ない。

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    2011年12月26日
  • ゲルマニウムの夜 王国記 I

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    強烈な印象を与える本だった。
    これでもかといわんばかりの血なまぐさい描写とはかけ離れた冷静な主人公の心が対照的で、怖さが増幅させられた。
    この作品の舞台は確か修道院だったよね・・・。
    扱いの難しそうな内容なのに普通に最後まで読めてしまった。
    花村萬月恐るべし!!

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    2009年10月04日
  • ブルース

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    横浜コトブキが舞台。すれたギタリストの男「村上」。ブルースの歌姫「綾」。日本刀を操るホモヤクザ「徳山」
    一番切ないのは徳山さんだよ…。
    村上がどーしょうもなくて最後はちょっとオイオイと思った。

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    2009年10月07日
  • イグナシオ

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    衝撃的でした。随分昔によんでもまだその内容を覚えているぐらい衝撃でした。血生臭い、でも引き込まれていく、そんな感じを抱いたのを覚えています。もう一度読みたい。今ならもっとこの話の中にのめり込めそうです。

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    2009年10月04日
  • ゴッド・ブレイス物語

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    花村萬月さんの作品の中で、まだ『暴力とセックス』が色濃く出ていない作品。それをよしとするかはもちろんあなたしだい。

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    2009年10月04日
  • 惜春

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    芥川賞作家・花村萬月の作品。 20歳のフリーターが騙されて、半永久的(?)トルコ風呂のボーイ「見習い」として悶々と、まさに「惜春」といった日々を過ごすお話。苦なく読める、っていうのがしっくりくる作品で、気付くと読み終わっていた。「官能」じゃなくて、「下品」って感じなんだけれど、いたる所で『インテリゲンチア』を感じる。人間の適応能力って、どこまでいけるんだろー、って考えてしまった。青春って、汚いばしょに映えるなあ。とくにスパイスがあるわけではないんだけど、「何となく」すきな作品。

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    2009年10月04日
  • 沖縄を撃つ!

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    笠原書店で買ってきました。初めての萬月さんでしたが、冒頭はわざと偽悪的に書き散らしていますが、本来真面目な性格と見えて、だんだん文体が整ってくるのが面白かった。沖繩を撃つというより沖縄に喝!という内容。萬月か沖縄が好きな人は読んでおいても良い。読まなくても良い。

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    2009年10月04日
  • 惜春

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    この作家にしては語り口、物語性がソフト。
    だからといって、他の作品にひけをとっていはいない。
    むしろ異彩を放っている。登場人物たちの、性たる性を生々しく描きながらも、青春群像にしあげている本作は、読み終わって、性のせつなさ、豊かさを感じさせる。

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    2009年10月04日
  • 夜を撃つ

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    家庭児童相談室の調べによりますと、親近相姦って結構あるようです。
    そして、男児からの相談がとっても多いそうです。
    興味深い。。。

    でも、しょがないよね。。。って気がしちゃう僕ってどうなんだろう??
    テーマが秀逸。夜を撃つ。だもん。。よむっしょww
    まあ、はっきりいってこういう倒錯的な本って、好きなんですよね。

    疲れたくない方には勧めませんw

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    2009年10月04日
  • イグナシオ

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    暴力は嫌いだけど、暴力的なものは嫌いじゃない。セックスと暴力って結局人間の根本なのか、と思わされる。「疾走」同様、彼の不幸(と一言ではいえないが)はどこからやってきたのだろう、と考えてしまう。

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    2009年10月04日
  • セラフィムの夜(小学館文庫)

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    大島に強姦される場面、並びに涼子の
    意外な弱点が判明するまでの展開が
    非常にスリルありで、面白いです。
    男が誰なのかが知りたかった…。

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    2009年10月04日
  • 二進法の犬

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    花村作品の花村作品たる部分が全部出たような本。

    主人公は頭が良い。でも人間として馬鹿。他人の青臭さと自分の青臭さを近親憎悪していて、そのはけ口が「暴力とSEX」

    その主人公を助ける女は必ず「美しく母親的であり聖母的で性に対して非常に積極的」

    暴力とSEX、世界と自己の否定と肯定を繰り返して最後に女だけが唯一の光っつー救いの無い花村文学。

    なんでこんな嫌いなのに読み続けてるんだろう。

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    2009年10月04日
  • ゲルマニウムの夜 王国記 I

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    彼の小説は本当に癖があるので好き嫌いが別れるだろうなー。
    宗教と同性愛が入り混じって読んでる途中気持ち悪くなるんだけど、暗い話が好きな人にはピッタリ。
    重く暗い話が読みたいとき彼の作品を選びます。

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    2009年10月04日
  • ブルース

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    私の好みとはとてもかけ離れていて色々眩暈がしたけれど新境地という意味で開拓してよかったかもしれない、と思う。

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    2009年10月04日
  • ゲルマニウムの夜 王国記 I

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    文庫で。題材や表現が、ものすごく読むひとを選ぶ話だと思いますが、宗教を絡めたテーマがこれだけ剥き出しになっている話を私は他に知らない。

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    2009年10月04日
  • ブエナ・ビスタ 王国記 II

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    いきなり視点が変わっているので最初はちょっと抵抗感ありましたが、「ブエナ・ビスタ」…妙に胸に残る言葉でした。でも朧が好きなので、刈生の春のほうが楽しめたかな。

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    2009年10月04日
  • ゲルマニウムの夜 王国記 I

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    ただのエログロ小説と受け取られかねない、性描写や暴力が多く
    非現実なイメージではある。
    でもその中の俗っぽさ(特にロウの)や馬鹿馬鹿しさが魅力的。
    でも続くとは思わなかった。

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    2009年10月04日