木内昇のレビュー一覧

  • 櫛挽道守

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    鈴木結生 小説が生まれるまで講演会行ってきました。引用がキーワードで登場人物を色で分けて筆もその色で書く 中学で本を読み終えたととか大学一年で卒論書き上げて小説を書き始める現在大学院でシェークスピアの研究するとか 楽しかった 恐るべし24歳

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    2025年10月25日
  • 奇のくに風土記

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    ネタバレ

    表紙からしてちょっと不思議風味
    人と交わるのが苦手で、草木と語らう方が好きな十兵衛が
    山で出会ったのは天狗だった。
    畔田翠山という実在の人物を基にした物語
    作中の画は実際彼の描いたもの
    こーゆー丁寧にしっかり見て描けるっていいよなーーっと思う
    亡くなった父が蔓をつたって降りてきて
    語らったりとか、ちょっと梨木さんの掛け軸から現る友人とか思い出した。
    こーゆーするりと現にそうじゃないものが入り込んでくるところめっっちゃ好きー
    結構自己評価低めな割に結局一度も自分を曲げてない感のある十兵衛、いいわー
    折々に、ちょっとずつ草木だけじゃなくていろんなものが見えてきてなんとゆーか心がレベルアップ?してく

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    2025年10月24日
  • 浮世女房洒落日記

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    ネタバレ

    以前、文庫版で読んだけれど、単行本で再版になったのでまた読みたくなって。
    文化・文政、あるいは天保あたりの、ある一年間の主婦の日記である。
    江戸の行事や風物詩が細かに描かれ、江戸庶民の暮らしが偲ばれる。

    日記の書き手は、お葛(かつ)27歳。亭主・辰三(たつぞう)と、神田で小間物屋を営む。十歳の長男・辰吉(たつきち)、七歳の長女・お延(おのぶ)、住み込みの使用人・清(せい)さん(30歳?)との五人暮らし。
    ・よく登場するお恒(つね)さんは、大店の扇子屋のお内儀で、地主。差配は大家に任せている。
    ・大家さんはおおらかで頼りになるいい人だが、お内儀さんのお佳(よし)さんは、憎まれ口と眉間のシワがす

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    2025年10月01日
  • 奇のくに風土記

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    今の自分にとても響く ことばがたくさんあって 嬉しくて ありがたい時間でした。
    物語もとても楽しかった!

    「まことの望みというのは、どういうものか、己の奥底に潜んでなかなか顔を見せてくれんのや。うまいもんが食いたい、喉が渇いたから水を飲みたい、そういった刹那の望みはいくらでも鮮やかに浮かぶんやがな。そこが人の、厄介なところや」

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    2025年09月23日
  • 万波を翔る

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    太平洋戦争が始まった時ペルリによって武力的に開国を迫られた我が国の、これこそ最初にして最大の苛烈極まる返答であり復讐 維新以来我ら祖先の抱いた無念の思いを、一挙にして晴すべきときが来たと喜ぶ者もいた。実に執念深いと思うが、昭和初期の人々からすれば、幕末の出来事などまだ身近だった。

     さて、その不平等条約の数々は、どのようにして結ばれたのか。長らく続けていた鎖国を外圧により開かされ、急遽幕府は外交を司る新たな部局を設けた。しかし何分経験者が少なく、これまた鎖国の影響で、どの国とどの国の仲が悪いのか、など基本的な外国事情がさっぱりわからない。下手をすると貿易をしている薩摩の方が通じているくらいだ

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    2025年09月15日
  • 奇のくに風土記

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    実際の畔田翠山の人生が天狗などの不思議と交わり本草の面白さと共に珠玉の作品となっている.挿画の確かさは言うに及ばず表紙の絵も素晴らしい.
    とても好きです。

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    2025年09月10日
  • 惣十郎浮世始末

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    面白かったーー!!!

    木内昇さんの作品を読んだのはこれで3作目。今の所、どれも面白い。読後感も良い!
    そして読んだ3作品ともドラマ化してほしい。
    いつもながら、登場人物が魅力的。
    シリーズ化してほしいなぁ。

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    2025年08月21日
  • 球道恋々(新潮文庫)

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    野球の創成期、「野蛮」だの「時間のムダで有害」だのといわれていた時代のお話。主人公は正選手ではなく、現役時代に正選手になれなかったコーチです。

    なにかとモヤモヤ悩んでる主人公、一筋縄ではいかない登場人物たち、家族や職場の人々、派手な展開はないのに読めば読むほどみんな輝いて見えるのです。行間に一人ひとりの人生がにじんでくるかんじ。他の作家ではなかなか味わえない気がします。

    人はどの時代も悩んで成長して挫折して精一杯生きてるんだなとしみじみ思わせてくれる木内作品が大好きです。

    奇しくも「高校野球の弊害」がネットで叫ばれる2025年夏。様々な価値観を飲み込んで、素晴らしいスポーツであり続けてほ

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    2025年08月19日
  • 奇のくに風土記

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    紀伊国(きのくに)の本草学者・畔田翠山(くろだ すいざん)を初めて知った。
    「研究する人」の集中力には、本当に尊敬しかない。

    翠山の幼名は十兵衛。
    人と話すことが苦手で、小さな頃から野山を駆け巡り、草や木を愛でてきた。
    小原桃洞(おはら とうどう)は紀州の藩医。藩の本草局(ほんぞうきょく)に籍を置き、自宅の離れでも塾を開いて本草学を教えている。十兵衛も塾生の一人となり、生涯の師と仰いだ。

    元服の前の年、岩橋(いわせ)の里山にこっそり入って天狗に遭って以来、十兵衛の周りでは不思議なことばかり起きるようになる。
    いや、それはいつでもどこにでも、大昔から普通に存在しているものなのだけれど、十兵衛

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    2025年08月16日
  • 奇のくに風土記

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    遠野物語、
    忘れられた日本人、
    北国雪譜、
    牧野富太郎さんの植物図譜、
    世阿弥さんのお能の作品、
    そんなこんなを
    手元に引き寄せて
    一編の物語に昇華すると
    このようになるのでしょうね
    まことに 絶品です。


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    2025年08月07日
  • 雪夢往来

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    北越雪譜 を書いた越後の鈴木牧之の物語。
    多くの江戸時代の書き手、絵師、版元が出てくる。
    今話題の蔦重も。
    特別な職業の人々に焦点を当てつつ、時代の暮らしぶりや生き様をありありと見せてくれる。それぞれまじめで質素で正直で。
    木内氏の作品は実在の人物を描くことが多いが、今の日本を作ってきた人々への敬意が伝わってこちらの胸を打つ。

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    2025年08月03日
  • 奇のくに風土記

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    ネタバレ

    幾度も象徴的に出てくる言葉「美っついのう」。
    まだ訪れたことのない土地(紀州)なのに、幻想的な美しい光景が目の前に現れてくる。
    木内さんの文章の端々から、声を出さない草木たちの語り合う声が聴こえてくるようだった。

    「この世に在ることは、もうそれだけで意味のあることなんや。大きな役目を負うておることなんや」
    「草木には越えぬほうがよい境があるように思います。生育に合う合わんゆうだけでなしに、まわりの草木と話し合うて、そこにおろうと決めた種も、中にはあるんやと思うのです」

    草木も花も魚も獣も鳥も、姿や暮らしぶりは異なっても互いに関わり合って生きているのだ、と改めて思う。
    同じ土地に生きる人間は

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    2025年08月02日
  • 雪夢往来

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    ネタバレ

    江戸時代の後期、越後国の生活風俗を描いた「北越雪譜」という本が鈴木牧之(儀三治)という作家によって書かれ刊行されているという史実に基づき、刊行までの紆余曲折を描いた小説。

    鈴木牧之という作家や北越雪譜という本は全く知らなかったが、刊行に至るまでの紆余曲折には山東京伝や曲亭馬琴、京伝の弟京山、十返舎一九や二代目の蔦屋など、そうそうたるメンバー(タイムリーなことに大河ドラマの直後あたり)が関わっていて、谷津矢車の「蔦屋」をこないだ読んだことも重なり、意外な縁を感じて読むことができた。

    京伝が刊行を約束してから40年…雪国の人は粘り強いと聞くが、それにしてもよく辛抱したものだ。丁寧に根気よく気持

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    2025年08月02日
  • 奇のくに風土記

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    ネタバレ

    なんとまあ!清々しく静謐で気持ちのよい本だった。自然のマイナスイオンで浄化された気持ち。江戸時代の和歌山で植物を研究する学者のお話。梨木香歩さんの『家守綺譚』と少し似た味わいもあり、こういう世界が好きな私の心にしっくり馴染んだ。

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    2025年07月21日
  • 新選組 幕末の青嵐

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    最高でした!ハズレのない木内昇さんの作品の中でも優勝です!
    幕末は殆ど覚えてなくて苦手意識がありましたが、読んでいてわかりにくい箇所は全くなく、おもしろくておもしろくて、とてもたのしめました。
    本書は登場人物はやたら多いうえに、なんと章ごとに43回も語り手が代わります。
    だけどそれぞれが短いので読みやすく、語り手が自身の内面や、新撰組メンバーの印象を説明してくれるので人物像がよく理解できるし、時系列に沿って起こった事柄も簡潔に書かれていてほんとうにわかりやすい。
    離れていても、共に戦わなくてもつながっている仲間同士の絆や、会津藩への恩義、武士としての生き様などにグッときてボロボロ泣きました。

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    2025年06月30日
  • 奇のくに風土記

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    読み進めていくにしたがって敬虔な心持ちになり、自然の神秘につつまれていく感覚を覚え、生きとし生けるものの心が目に見えるようでした。そして、現実と幻想の世界を行き来する小説の構成に引き込まれました。登場する植物の描写も、これまた美しく、木内昇さんの力量に圧倒されました。

    本草学(薬用とする植物などを研究する学問)を志す畔田十兵衛(学者名、翠山)が主人公。草木と語らうことができても、人付き合いを苦手とする青年です。本草学の師である小原桃洞やその孫、良直たちとの関わりの中で、十兵衛の心は少しずつ雪解けしていきます。

    心でものを観ることができる桃洞先生と十兵衛の発する言葉は、人生の真理をついており

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    2025年06月22日
  • 櫛挽道守

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    途中から、止まらなくなった

    それぞれの人生の道程と、掛け違いや和合が、多くの言葉の積み重ねで紡ぎ出されている。
    途中からバラバラになった家族の拍子が、相容れないと思っていた夫の拍子とそろっていって収束する。

    喜和が切ないなぁ
    登勢が訪ねた時に世話を焼くところとか、やっぱり姉妹で母だよね…と

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    2025年06月17日
  • 雪夢往来

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    本当にこの人の本は毎度毎度、心深く揺さぶられる

    一生をかけて励んだものが実を結んだことではなく、一生をかけて夢中になれるものがあったこと

    雪国の深みに思いを馳せる

    地に足をつけながらも、一生をかけて夢に向き合ってきたこと

    各々が各々なりの道に実直に向き合う姿
    どんな人物であれ、木内昇さんの話に出てくる人たちはとても大切な同胞のように感じられる

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    2025年06月05日
  • 新選組 幕末の青嵐

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    はじめての幕末ものということでこちらを選んでみました。新選組とその時代を初めから終わりまで粛々と。切なくて苦しくて清々しい物語でした。

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    2025年05月27日
  • 新選組 幕末の青嵐

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    先日、燃えよ剣を読んで、なんとなぁ〜く新選組の時代背景や、人の名前が分かりました。

    出来ればこの記憶があまり薄れていないうちに、もう一冊読んでみたいなぁと思っており、みんみんさんやひま師匠が最近よく読んでおられていた木内昇さんの作品を読んでみました。

    木内昇さんは、「かたばみ」がとても読みやすく、良い本だったので。
    女性作家さんということもあるのか?
    想像通り大変読みやすかったです。

    物語は、土方歳三、佐藤彦五郎、沖田総司、清河八郎、近藤勇、鵜殿鳩翁、山南敬助、山岡鉄太郎、芹沢鴨、斎藤一、井上源三郎、永倉新八、原田左之助、武田観柳斎、藤堂平助、伊藤甲子太郎、それぞれに焦点をあてながら、時

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    2025年05月11日