木内昇のレビュー一覧

  • 奇のくに風土記

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    実在の本草学者がモデル。
    熊楠の様な人物が他にも居たとは知らなかった。

    本草学、興味あります。
    畔田翠山についても、もっと知りたくなった。

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    2026年02月19日
  • 万波を翔る

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    日本人て、幕末の頃から本質的に変わってないんだなと思った。いまもまだ「攘夷」って言ってる人たちは結構たくさんいるし。
    最近、欧米の歴史系ユーチューバーが日本の歴史を紹介している動画で、「日本には中国の科挙のような制度はなかった」と言っているのを見てハッとしたのだけれど、確かに、今作を読んでいても、幕末の混迷の中にあってさえ、武士階級の中からだろうが外からだろうがかかわりなく優れた人材をすくい取って、適材適所で役に立ってもらおうという考えは薄い。そして、日本ではいまだに、能力よりも血脈や派閥が一番重要なのは変わっていない気がするのだ。
    坂本龍馬や薩長、新選組や幕府上層部、会津藩などが主となる、幕

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    2026年02月10日
  • 奇のくに風土記

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    私は知らなかったのだけれど、主人公は実在の本草学者がモデルになっているようだ。
    大河ドラマ「べらぼう」の少し後の時代(「べらぼう」で高橋英樹さんが演じた紀州藩主の次の代)の紀州が舞台になっていて、梨木果歩さんの「家守綺譚」が思い浮かぶような幻想的な雰囲気があって、とても良かった。
    神道はアニミズム的といわれるけれど、植物の化身が現れたり、自然の物の中にも魂が宿っているような感覚が割とすんなり受け入れられるのは、神道にも馴染んだ日本人ならではなのだろうか。

    以前に、熊野の山を舞台に、深山から深山へ移動し、良い木で炭を作りながら生きている炭焼きの人たちの物語を読んで、タイトルは残念ながらもう忘れ

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    2026年01月29日
  • かたばみ

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    「教師も親も、子どもの手本になろうとする。でもそれは間違いだと思うのです。人は、どこまでいっても未熟で不完全です。ですから、ただ一所懸命生きている正直な姿を、子どもたちに見せるほかないように思うのです。」という教師の言葉があるのですが いまの時代においてもそれでいいのではないかと。

    戦前戦後の人たちの懸命に生きているパワーを感じた小説だった
    朝ドラになりそう

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    2026年01月27日
  • 奇のくに風土記

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     紀州藩士の息子・十兵衛(後の本草学者・畔田翠山)は、幼いころから草花とは自在に語らうことができるのに、人と接するとうまく言葉を交わすことができずに育った。ある日、草花の採取に出かけた山中で天狗と出会ってから、面妖な出来事が身の回りで次々と起こり。

    タイトルでは“奇のくに”となっているが、本当の舞台は“奇のくに”=紀伊国である。フィールドワークを行ったことから、“もうひとりの熊楠”とも言われる。本編では、あまり人付き合いがうまくないというキャラクター設定が行われているが、メンターである小原桃洞や彼のパトロンである紀伊国和歌山藩・第10代藩主徳川治宝には、しっかり実力を認められている。更にフ

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    2026年01月24日
  • 新選組 幕末の青嵐

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    年末年始でちょこちょこ読んだ。
    登場人物が多く、最初はなかなか入りこめなかったが、人物像が立ち上がってきてからはめっちゃ面白かった。幕末の動乱の熱っぽさもだが、組織の中での個人という視点がめっちゃめっちゃ面白く、現代のビジネス書としても読める。
    また、近代以前の日本人の命の軽さにも衝撃。切ったり切られたり、ちょっとしたことですぐ切腹するのってどういう精神構造なんだろう。

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    2026年01月05日
  • 奇のくに風土記

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    『ダ・ヴィンチ』2025年8月号のプラチナ本。
    ということで、木内昇さんの作品を初読み。

    紀州藩士の息子・十兵衛(後の畔田翠山(くろだ すいざん))は、人と接するとうまく言葉が出ず、人よりも草木と語らう日々。師・小原桃洞(おはら とうどう)の下で本草学を学びその才を伸ばしていた。ある日、草花の採取に出かけた山中で天狗(てんぎゃん)と出会ってからというもの、身の周りで妖しいことが起こり始める…

    江戸時代後期の紀伊国(和歌山県と三重県南西部)で活躍した、本草学者・畔田翠山が草木や友、恩師との温かな交わりをとおして成長する半生がファンタジーテイストで描かれている。

    心に残ったフレーズ。
    “みな

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    2026年01月03日
  • 惣十郎浮世始末

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    現代の社会に重なるような問題や、「誰か」を想起させるような登場人物が出てきたり、今年夢中で見ていた大河ドラマ「べらぼう」のすぐ後の時代が背景になっていたりで、とても面白く読めた。
    お話の中の世界が細かくリアルに確立されていて、個性的な登場人物たちも活き活きと魅力的なので、シリーズとして続くと良いなと思う。

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    2025年12月31日
  • 惣十郎浮世始末

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    江戸時代後期の話でした。テレビで同じ時代のドラマ「蔦屋重三郎」を見ていたので倹約令、田沼意次などリンクするものがあり面白かったです。「人は恥をかきながら生きる」のは当たり前ー。とても心に突き刺さりました。木内昇さんの作品をまた読んでみたいと思います。

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    2025年12月27日
  • かたばみ

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    audible⭐︎
    とっても心が温まる家族のお話しでした。
    特に権蔵の言葉の一つ一つに胸を打たれた!
    色んな形の夫婦、家族がある!

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    2025年12月20日
  • 奇のくに風土記

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    紀伊国を治める徳川治宝公 自然に対する理解が深く使える者達は思う存分探究を深めていく
    人ととの関わりが苦手な十兵衛は一人山に入り天狗に出会い世界が少しずつ広がっていく 師である桃洞はいつでも十兵衛の良き理解者であり続ける
    挿絵は全て十兵衛改 翠山の画だった

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    2025年12月02日
  • 奇のくに風土記

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    泉鏡花文学賞

    泉鏡花文学賞授賞式にて、木内昇さんのスピーチを拝聴。
    生木内昇さんはやはり素敵だった。
    コロナ禍で、いろいろなことがあったにもかかわらず、今まで邪魔で、いっそコンクリートで埋めようかと思っていたほどの庭の雑草が逞しく育っているのを見て、救われたとのこと。それもあって、この作品を書かれたらしい。

    また、表紙の絵は、亡くなられた友人のMAYA MAXXさんの作品とのこと。

    実は、こういったファンタジー要素のあるものは得意ではないのだが、二日ほどで読み終えた。
    ファンタジー要素があるからこそ、幻想的な作品に与えられる泉鏡花文学賞なのだが。
    また、白山が出てくるのも、石川県とゆかり

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    2025年11月29日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    主人公となる3人のうち2人が伊東甲子太郎寄りなのでそちらの話が多いが、阿部と浅野の友情が切なかった。『新選組幕末の青嵐』から一貫して著者はとくに土方と沖田が好きなんだろうなあと思わせるほど彼らが魅力的に書かれているがそこが作品の魅力にもなっている。あと本作は山崎がいい。

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    2025年11月19日
  • 新選組 幕末の青嵐

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    新選組もので王道の土方歳三メインの話ではあるが章ごとに主人公が変わっていく。それでいてそれぞれの書き分けかたが上手く、同じ人物や事柄でも見る視点によって違って見えるという面白さがある。

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    2025年11月10日
  • 奇のくに風土記

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    紀州藩士の息子・十兵衛は、本草家・小原桃洞に習う。
    地道に研究を重ね、後に翠山と呼ばれるようになる。

    P118
    〈抱え切れんほど大きな希求が溢れる。
    その溢れたものが、こうして勝手に動き回るんや。
    当人のあずかり知らんところでな〉
    鬼籍に入った父の言葉。

    葛をするすると伝い、天から降りてきた父親と十兵衛の会話に癒される。
    人との関わりを苦手とした十兵衛が
    草木を通じ人として一回りも二回りも大きくなっていく。
    読んでいても安心と楽しさがある。

    このように、努力を惜しまず書き(描き)残す事で
    時代を超えて私たちの元へ届けられた。

    木内昇さんのおかげで、今回も魅力的な人物を知ることができた。

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    2025年11月03日
  • 浮世女房洒落日記

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    面白かった!「かたばみ」の作者。
    江戸の話で注釈がいっぱいで読みにくいのではと警戒したが、段々慣れて、長屋暮らしを楽しく読んだ。日記なので、落ち着かない気分でも、細切れに読めることも良かった。さえちゃん達は、どうなるかなぁ。

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    2025年10月23日
  • 浮世女房洒落日記

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    大正初年に建てられた古い洋館の屋根裏から出てきた文化文政〜天保年間に小間物屋の女将がつけていた日記の現代語訳という設定の本書。
    本当にそうではないかと思うくらい、当時の人々の暮らしぶりが生き生きと再現されている。

    長屋暮らしの費用や、大晦日の掛取りが元旦早朝まで掛かったことなど、初めて知ることも多い。

    NHK BSあたりでドラマ化されたら面白いのではなかろうか。

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    2025年10月14日
  • 雪夢往来

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    越後の庄屋が江戸に渡り、江戸の人々が江戸と上方以外のことを何にも知らないことに驚き、憤慨し、日々の生活を書きつけたものを刊行したいと奮闘する物語。江戸では戯作者として名高い山東京伝と曲亭馬琴の確執、加えて、絵師、版元なども登場する。人生の紆余曲折が描かれているのだが、一生懸命生きて、何かを残し、そして死んでいくのだなあということが今更ながらに思われる。良き伴侶を得たり、相性が合わなかったり、子どもを失ったり、病気になったり。それでも、一生懸命取り組むものがあることが幸せなんでしょう。

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    2025年10月11日
  • 新選組 幕末の青嵐

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    新撰組の誕生から終焉までを、史実に寄り添いながら静かに熱く描いた物語。
    派手さはないのに胸を打つ筆致で、新撰組隊士たちの誇りと矜持がまっすぐに伝わってくる一冊でした。

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    2025年10月08日
  • 浮世女房洒落日記

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    この作家を全く知らなかったのだが、以前勤めていた会社の上司に木内昇は面白いと言われたことを思い出して、今回初めて手に取ってみた。
    江戸時代の町人の暮らしぶりが小間物屋のお葛の日記として、生き生きと描かれていて、楽しく読めた。
    機会があったら別の木内昇作品を読んでみようと思う。

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    2025年09月29日