木内昇のレビュー一覧

  • 浮世女房洒落日記

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    この作家を全く知らなかったのだが、以前勤めていた会社の上司に木内昇は面白いと言われたことを思い出して、今回初めて手に取ってみた。
    江戸時代の町人の暮らしぶりが小間物屋のお葛の日記として、生き生きと描かれていて、楽しく読めた。
    機会があったら別の木内昇作品を読んでみようと思う。

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    2025年09月29日
  • 奇のくに風土記

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    紀の国のてんぎゃんといえば…。熊楠の育ったお国の豊かさを垣間見れた。泉鏡花や梨木香歩みのあるファンタジー要素もあり、一人の本草学者の成長譚でもあった。草花だけではなく、生きとし生けるものへの眼差しが愛おしい。時に仄暗さを湛えながらも、明るいもので繋がっていこうとする意志が大切なんだなぁ。と。面白く読めて、温かい気持ちになって、なんだか学びがある良書であった。

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    2025年09月27日
  • 万波を翔る

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    面白かった。幕末ものってもう出尽くした感もあったけど、なにがなにが、まだこんなにいじれる(変な表現だけど)モチーフがあるのかと、だから幕末ものってつい手が出ちゃうんだよね。他の方のレビュー見て、この主人公が実在したと知ってビックリ。大河ドラマで小栗忠順やるらしいけど、この主人公でもすごく面白くなるんじゃないかとおもった。大河ドラマの「獅子の時代」や「青天を衝け」をもう一度見たくなった。しかし薩摩ってすんごかったんだね笑、

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    2025年09月14日
  • 奇のくに風土記

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    本草学者・畔田翠山の幼少期(十兵衛)からの半生に付き添っているかのような読書体験だった。

    植物にひたむきで学問に才能があるものの、人と話すことが苦手な十兵衛。ほかの塾生には色々言われ思われながらも、理解のある師・桃洞に助けられつついろんな人に関わりながら少しずつ成長してゆく。

    その中で、薬になる植物のことはもちろん、果物やはたまた魚類(書中では水族と呼ぶ)などなど多岐な自然をテーマしていますのでそういうものに興味のある方にもいいかも。

    また、天狗が出てきたり、意思を持ったような葛が天まで伸びたり、その蔓から亡き父が降りてきて語り合ったりと、霊的な出来事も起こります。ちらっと梨木香歩の『家

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    2025年09月06日
  • かたばみ

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    まるでテレビの連続ドラマを見ているようでした。

    戦中から戦後にかけての時代、やりたい事も満足な生活もできない中でも育まれる家族
    苦しい中でも生き抜く登場人物たちは、どれも人間臭く魅力的

    題名でもある「かたばみ」の花言葉
    『母の優しさ』『輝く心』
    まさにタイトル通りの内容でした

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    2025年08月21日
  • 奇のくに風土記

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    身も心も癒され浄化されたような、さわやかな読後感。「人の生くるは好奇を満たすため」「草木はいずれも大事な役目を担っておる」みんな、繋がって、この星で生きていること自覚しないと。

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    2025年08月05日
  • 雪夢往来

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    ネタバレ

    木内さんの本ーっと思って手にとる
    北国に住む商人が江戸の人たちのあまりの北国の知識のなさに地元の風俗、説話などをまとめた本を作ることを夢見る話
    山東京伝、十辺舎一九、滝沢馬琴、など聞いたことのある戯作者が出てくる
    え?え?というほどに話が進まない
    進んだと思ったら頓挫
    江戸と越後の距離が今感じるよりもっと遠いのだろう
    どうなってますか、と手紙を出すと、その人はもう死にましたという答えが剣もほろろに帰ってくる
    かわいそすぎるーーーー
    なんとびっくりそれで40ねん
    おいおい、である。
    大変である。
    そして馬琴がめっちゃやなやつなのである。
    ちょい前に八犬伝の映画で役所さんの馬琴を観てたので
    そのギ

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    2025年08月03日
  • 惣十郎浮世始末

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    時代小説は宮部みゆき作品ばかり読んでいたから、このキャラクターたちのべらんべぃ口調に慣れるまで、少し時間がかかった。内容は、母の老いに関してや正義の見方などの価値観について考えさせてくれて、良かった。他の方の感想にもあったが、片思いのキャラクターが多く、それらの心情に関しては切なく、やるせない気持ちになる。どう着地させるのか、続編が待ち遠しい。

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    2025年07月27日
  • 奇のくに風土記

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    木内昇さんの小説は疲れた身体と精神には薬効があるような。
    もちろんお会したことがないけれど、木内昇さんの人柄は私が保証します!といえるくらい笑
    どの小説も木内さんの人間への信頼感が満ち満ちている。
    これもまたしかり。
    安心して読めるので、心が弱った時にオススメします。

    人の善意を信じていいのだなと思う。
    小説を読んでいる間中、清々しい山の空気を吸っているような気持ちになれる。

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    2025年07月11日
  • 奇のくに風土記

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    #奇のくに風土記
    #木内昇

    紀州藩に実在した本草学者・畔田翠山がモデル。周囲との関わりが苦手な少年・十兵衛は、生き物や恩師、友人、人ならざる不思議な存在との交流を経て少しずつ成長していく。じんわりと心のひだにしみ込んでくる、爽やかで温かな物語。

    #読書好きな人と繋がりたい

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    2025年07月09日
  • かたばみ

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    ネタバレ

    見事に砕かれた幼なじみへの恋心。
    そこから立ち直るだけでも大変なのに、
    戦死した彼の息子を引き取り、我が子として育てる。
    周りの人の助けや、夫の理解があり成立した家族。
    何度も泣きそうになりましたが最後まで感動できた良い作品だとおもいます。

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    2025年07月09日
  • かたばみ

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    山岡悌子さんは、小学校の先生をしている。なりたくてなったわけではないが、とても良い先生だ。悌子さんの純粋で優しい人柄がとても良い。夫である権蔵さんは放送作家。のらりくらりと真面目なんだか投げやりなんだかよく分からない性格で、面白い。養子である清太は実の親である清一にそっくりで、野球が上手い。
    戦後の個性的な家族のお話でした

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    2025年06月29日
  • 惣十郎浮世始末

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    疫病、介護、など医療問題をからめた捕物帳。
    作者の作品に通底する、仕事とは何か、世間と自分、家族との関係など濃い内容。
    登場人物の造形も様々で魅力的。手下の佐吉と完治のコントラストもよかった。
    お雅も魅力的で恋の行方もはらはらした。
    が、惣十郎、あんなに淡々として自分を律するのに人妻の冬羽に懸想するかな?自分の妻を蔑ろにするほどに?冬羽の魅力がそこまで感じられず、その辺りの心情があまり飲み込めなかった。

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    2025年06月29日
  • かたばみ

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    ネタバレ

    いつもながら登場人物の設定や時代背景がちゃんと描かれていて安心して読めた。この登場人物、この話の流れで絶対悪い結末にならないという安心感もあった。長いししんどいシーンもあるけど、気持ちが疲れた時にやさしく寄り添うような読後感。
    戦後が舞台だが、悌子と周りの人達が、自分らしく生きるために女性も働くことを是とし、「分担」という大仰な言葉なしに自然に家事育児を手分けしているのも良かった。

    悌子や権蔵は序盤の際立った個性が、清太を引き取ってからだんだんなくなって、権蔵に至っては頼りないキャラだったのにいつのまにか声なき声を代弁するポジションに収まって(体力ないのにそんなに仕事できる??)ちょっと綺麗

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    2025年06月26日
  • 惣十郎浮世始末

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    江戸を舞台にした捕物帖。
    薬問屋の殺人事件を起点に、他の事件も絡めつつ
    話が進んでいく。
    文章も読みやすく面白かった。

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    2025年06月23日
  • 惣十郎浮世始末

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    ネタバレ

    HKさんのおすすめ。

    下手人をあげることよりも、手柄を立てる事よりも、
    自分がひっかかった何かを追い続ける同心惣十郎。
    薬問屋での火事で死んだ二人のうち、
    番頭は火事の前に殺されており、主人は別人の疑いがあり、
    挙動のおかしい手代に目をつける。

    怖がりで人を疑うことを知らない小者と、
    元巾着切りで人を見る目のある岡っ引きの二人を使って、
    ひとつづつ謎を解いていく。

    惣十郎の妻が病死したことは、
    あくまでも主人公のサイドストーリーであり、
    本筋の薬問屋の殺しや種痘に関わってくるとは思っていなかったので、
    もっと面白いと思ってもよいはずなのだがどうもすっきりしない。

    それは登場人物の輪郭線

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    2025年06月16日
  • 惣十郎浮世始末

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    ▼木内昇さんが「捕物帳」を書いたらしい、ということで店頭で衝動買い。木内さんらしい捕物帳。地味と言えば地味。でも大いに楽しみました。

    ▼相当に江戸時代の警察組織については木内さんなりに調べはったんだろうなあ、という内容で、原則的には、お仕事リアリズムに基づいて書かれています。主人公の惣十郎さんは、内勤の書類仕事も多いし、いつでもなんでも浪人に変装して単身現場に乗り込むような長谷川平蔵現象は起こさないし、そもそも毎度毎度白刃を振り回して生死の境をくぐるような生活ではありません。捜査実際のほとんどは、部下のいわゆる「目明し」、十手持ちがきちんと上意下達で行います。(「密偵」ではありません)

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    2025年06月01日
  • 櫛挽道守

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    時は幕末、木曽路藪原宿で名産のお六櫛を作る一家。長男の死を契機に狂った家の「拍子」を取り戻すまでの長い道のりを描く小説。ということなのだがイマイチ主人公たる長女登瀬の気持ちが理解しにくい。というか家族みなわがまま過ぎのような。まあ最後はうまく収まるように書いているのだが、やや強引にも感じられる。

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    2025年05月27日
  • 惣十郎浮世始末

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    同心服部惣十郎の生一本で融通が効かない性格で上役には阿らない。でも、事件の見立てなどはなかなかの物。薬種屋の火事で出た死体から始まった探索が思わぬ所へ着地する。
    口鳥先生や岡っ引きの完治や手下の佐吉など面白い人物が登場し、そのやり取りも楽しい。

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    2025年05月16日
  • 火影に咲く

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    幕末から明治にかけての激動の時代を生きた男たちと、その周りの女たちの物語
    沖田総司、坂本龍馬など教科書でお馴染みの偉人たちのプライベートの様子が目に浮かぶようで、読みやすかったです

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    2025年05月13日