木内昇のレビュー一覧
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初めての木内昇さんの作品。なんと静謐な文章でしょう。読後、じんわりと世界観に浸ってしまいました。
物語は、幕末の木曽路薮原宿。木曽路では奈良井宿が有名ですが、奈良井宿の隣の「お六櫛」の生産で有名な宿です。主人公はそのお六櫛を代々作る家に生まれた少女の登瀬。登瀬の父は神業の技術を持つ、超寡黙な櫛引職人。でも、その技を引き継ぐのは男子のみ。木曽路の山中で、ずっと男子が継いできた技なのです。
が、登瀬は女でありながら、父の神業の技術を継ぎたいと精進を重ねていく話です。
当然、周囲の村人はもちろん、家族の母も妹からも理解を得ることは難しい。そんな中で、父ちゃんが寡黙な中で登瀬を守るんです。もう父ちゃんに惚れちゃいます。
信州は山に囲まれた土地ですから、変化よりも踏襲を重んじて、技を受け継がれ、次に受け継いで「お六櫛」を守ってきた。そんな中に、変化の波を投じるのが、登瀬の夫となる天才櫛引。そして、変化は外にも。幕末の時代に黒船が来て、混乱の時代に突入します。
木内さん、掛け合わせがうまいですよね。
最後に、変化を望む夫に心を開けなかった登瀬が、あることをきっかけに夫の心情を慮れるようになって小説は終わります。これが、また泣ける。
とてもいい小説でした。
次は「かたばみ」を読む予定です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ占いをテーマに大正時代を舞台にした女性特有の悩みや苦しみ、欲求を描いた7編。
女性心理の描写がうますぎて読みながら色んな感情が巡りました。たまにそれぞれのお話が繋がったりもしていてとても面白い。どのお話も重暗すぎる悩みのお話では無いところが個人的には良かったです。
・時追町のトい家
自立した女性が恋に悩み占いにハマる話。
占いにハマっていくさまがリアル。占ってもらった結果をまとめて統計しようとしてるところが桐子さんの人柄が出てて面白い。ただ、そんな男早く切ってしまえばいいのにと何度も思ってしまうくらい、桐子さんが惹かれて、縁を切れなくなった男性に一切魅力を感じなかった…
・山伏村の千里眼
ひょんなことから占いをする側になった女性の話。
杣子さんの心の声が冷静で共感できた。
欲しい言葉はこれだろうなと分かってしまう事は、女性同士の恋の悩み話なんかでは誰しも思った事があるのでは無いだろうか。
ただ、最後まで自分の想いにしがみつき、頑なだった相談者のその後の姿は少し後味悪かったな…
・頓田町の聞奇館
もう亡くなってる人の写真に一目惚れした女性が、本気になりすぎて口寄せしてもらう話。
死人の声が聞こえる聞奇さんのキャラも良かったが、知枝さんが可愛いらしい。アイドルなんかでもそうだが、理想としていた人が思ってたのと違ってたなんて事は良くある。個人的には轍さんがすごく素敵な女性で好きだった。桐子さんが大好きなお婆ちゃんだったと言っていたのも頷ける。
・深山町の双六堂
平凡な生活に不安を感じ、自分の家庭と他者の家庭を比べ、甲乙つける家庭番付表を作ってしまった女性。それがバレて同じ悩みの女性達が集うようになった話。他人と比べるのは誰でもよくある話だが、ここまで他者と比べてどうこう言い合い考えてる人達を、はたからみるとだいぶ悪趣味で嫌悪感がわくく。こうはなりたく無い…。
・宵待祠の喰い師
仕事に邁進する女性が部下の事で悩み、喰い師に愚痴聞き(単なる愚痴聞きとは違うが)してもらう話。
1番好きなお話。まず綾子さんに好感がもてた。
他者との関係での悩みは、他者に原因があるのではなく自分の内で培っているこだわりや観念によって生じている。の言葉、私も大事にしていきたいと思った。
・鷺行町の朝生屋
ある画家が遺影を描くと死人の魂を宿す。長らく子供が出来なかった女性が、朝生屋の遺影によって蘇った子供の魂に執着してしまう話。他人の子に執着を見せる恵子さんを怖く感じた。亡くなった子の家庭事情も悲しく、母一人子一人の暮らしで身売りのような事までして子を育てていただけに、子供の居場所が作ってあげられず、あげく事故で子を亡くして、死後は我が子に他の人の家に産まれたら良かったと思われていると言う何ともやるせない気持ちになるものだった。恵子さんは何がしたかったのだろう。
・北聖町の読心術
自分の容姿に自信が無いため、初めて付き合った彼の事も信じられずに読心術にのめり込む女性の話。
占いする時こう言う心境の人って多いんじゃないんだろうか。都さんの気持ちも分かる部分がある。
あなたの不安はあなたが作り出したもの。不幸上手にならないように。恋の悩み以外でも言える事がある話だが、悩んでる時は忘れがち…気をつけたいと思った。 -
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第9回中央公論文芸賞
第27回柴田錬三郎賞
第8回親鸞賞
じんわりと胸が熱くなって泣きました。
木内昇さんの作品は『かたばみ』に続く2作目で、同じようにストーリーの派手さはなく、積み重ねてきた日々の尊さや人の思いなどがじっくり心に沁みてきて感動をさそうところに同じものを感じました。
心理描写が素晴らしく、家族それぞれの想いが丁寧に描かれています。特に村の暮らししか知らず、変わり映えのない毎日に鬱々とする登瀬や喜和の心情は苦しくなるくらいに伝わってきました。
そして登瀬が櫛職人としてのめり込んでいく様子や、理解して肯定してくれる父親の姿がとても素敵です。
いけ好かない印象の実幸もまた登瀬を肯定する一人なんだろうな。
櫛を挽く拍子の心地よい音が聞こえてきそうです。 -
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これも新聞小説だと知って驚いた。
新聞小説「かたばみ」が書籍として発行されたばかりなのに、次の新聞小説を執筆していたとは。
一体どれだけの引き出しとパワーをもっているのか。恐るべし木内昇。
苦手な時代小説ではあるが、木内昇ならきっと面白いに違いないと思った。
予想通り。
続きが気になって、ほんの少しの隙間時間にも没頭した。
これはテレビドラマになるに違いない。NHKですよね、きっと笑
ところどころに披露される人間観、なるほどね、と納得することばかり。木内昇だから、鋭くイヤミがない。そして右往左往する人を肯定する懐の大きさ。それが上から目線でないところがまたいい。
江戸が舞台でも、現代社会の人間たちと心性は同じ。私たちの周りに起こっていることとなんら変わらない。(そういう描き方をしているのだよねとわかった上で)どの時代も人間って同じなんだよねと思う。 -
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翻訳家の桐子は大工の伊助と深い仲。だが、彼は生き別れた妹が命よりも大事だという。
ならば、私の存在はいったい何なのか。桐子は憤り、偶然行き着いた卜い屋で彼の本心を訪ねる(『時追町の卜い屋』)。
占いと女性をテーマに書かれた短編集です。
ある女性は恋しい相手の心を知るため手当たり次第に占い屋を訪ね歩き、ある女性は些細なきっかけから占い師として様々な人の相談を受けることになる。
ある短編に出ていた登場人物が、別の短編にも出ていたりしていて、それぞれ独立した話ではありますが、連作短編集のような雰囲気もあります。
自分や他人の気持ちに思い悩み、苦しみ、占いに縋る女性たち。時に間違い回り道をしても、最後には自分の進むべき方向へ正しく踏み出し、一回り成長したようで、こちらの気持ちもすっと軽くなるような素敵な一冊でした。
心を軽くし、心の闇を晴らし、ある時は人を救うきっかけにもなる「占い」。
私は店舗でもテレビや雑誌でも、占いはほぼ見たことなかったのですが、適切な付き合い方をすればそう悪いものでもないんだなあと、何だか占いに対する偏見が取り払われた気分です。
一番気に入った作品は、『宵待祠の喰い師』。棟梁であった父から継いだ組と職人の対応に苦慮する女性の話。こちらはちょっと個人的に身につまされる話でもあり、彼女のような強さが私も欲しいなあと羨むところでもあり。
また、『山伏村の千里眼』は、もう本当に切実に! ここまでの洞察力が欲しくて仕方ない。
なお、占星術師の鏡リュウジさんと作者さんの対談が巻末に載っています。
個人的に、16歳頃から少女誌で占星術コーナーの連載を持っていたという鏡リュウジさんの経歴に驚きました。そんな年齢でも雑誌連載って持てるんだ……!? -
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木内昇(きうちのぼり)さんの『櫛挽道守(くしひきちもり)』です。『かたばみ』に次ぐ2冊目に選んだのが本書。大正解でした!
なるほど10年前の、中央公論文芸賞・柴田錬三郎賞・親鸞賞の3冠作品なんですね。『かたばみ』の原点を見る感覚になったのは私だけでしょうか?
時は幕末の動乱期。物語の舞台は木曽薮原宿。主人公の少女・登瀬の16歳から33歳までが、丁寧に描かれています。彼女の闘いは、翻弄される時代の荒波だけではなく、周囲の無理解もありました。
物語の肝は、登瀬の父が神業と称えられる櫛挽職人、この櫛挽に魅入られたのが登瀬です。
そうなんです。お父さん、いい味出してるんです。実に寡黙で愚直なんです。ザ・職人! そんで、味噌を舐めながら酒を呑むんです(そこ?)。
本当は、♪お酒はぬるめの燗、肴はあぶったイカでいい♪んです。でも『舟唄』ではなくて「木曾路はすべて山の中である。」(藤村かよ!)なんです。
櫛挽(くしひき)は櫛作り職人。そして道守(ちもり)は道を守る者。職人の技、心とは? 家族とは? 女の幸せとは? そこに通じる道とは? 直向きに歩いた道の先に見えたものは‥‥あぁ、お見事です! 書けません。読むしかありません!
父・母・登瀬・妹・弟‥、それぞれの願いが時代の空気感と共に甦り、胸に迫ります。そして、生身の人間が辿った家族の喜びと苦難の歴史が、著者の秀でた筆致で鮮やかに切り取られ、読み手に伝わります。静かで深い感動が広がる傑作でした。 -
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「新潮文庫の100冊」に入れて欲しいと思うくらい良かったです。たまに100冊を超えている年があるので、中の人がコッソリ追加してくれても良いのでは…などと思ってみたり。
内容は、“占い”にハマってしまった女性たちを描く全7話の短編集。とはいえ、以下にあらすじを書いておきますが、占いだけにあらず。人が何かにハマって行く過程の恐ろしさや、他人と比較して一喜一憂することの無益さがとてもよく描かれていて感心しました。
各短篇は一話完結ですが、別の話しに登場した人が再登場する話しもあります。以下が参考になれば幸いです。
1話.時追町の卜い家
家の修繕をきっかけに、翻訳家で独身の桐子が年下の伊助と半同棲生活を送ることに。しかし、彼は行方不明の義理の妹がいて、仕事の合間に探し歩く日々。彼女は、彼が妹を愛していて、いつか自分のもとを去ってしまうのではと不安になります。ある時、彼の気持ちを知りたい一心から何度も占いを頼るうち、次第に自分を見失って行きます…。
2話.山伏村の千里眼
山奥から大叔母の家に出された16歳の杣子。
ある時、彼女は大叔母を訪ねてきた女性の相手を頼まれ、適当に助言をして帰しました。一月後、助言が当たったとの報告に伴い、次第に千里眼との噂が広まって、見知らぬ女たちが相談に来るようになりました。そんなある日、良い結果しか受け入れられない女性が現れ、何度も占いにやってくるようになります…。
3話.頓田町の奇聞館
知枝は、学業不振から翻訳家の桐子家(1話の女性宅)に英語を教わりに通っていました。彼女は、なぜか仏壇に飾られた(亡くなった)男性に一目惚れして、お見合いに6回も失敗してしまいます。ある日、彼女は亡くなった人と会話ができるお婆さんに、遺影の男性を呼び出してほしいと頼みます。そこで出てきた男性は、驚くべき性格の持ち主で…。
4話.深山町の双六堂
平穏で普通の家庭が一番と思っていた主婦の政子が、悪童で名高い近所の息子の進学校合格を耳にします。別の日には、夫の同僚の妻が画家として活躍している話を聞き、自身は平穏ではなく平凡だと気付きます。そこで、近所の家庭を評した考課表を作り、自身の立ち位置を調べるうちに、人生双六まで作成してしまいます。果して双六の上がりは如何に…。
5話.宵町祠の喰い師
女学校を主席で卒業し、薬剤師として働いていた綾子(2話に客として登場)が、大工頭の父が亡くなったことを期に家業を継ぐことに。男性優位な肩身の狭い会社勤めから逃げられましたが、どうにも素行が悪い職人がいて頭を悩ませる日々。そこで、他人の悩み事を、ただ聞き入ってくれる喰い師という存在を知り、彼女はそこを訪れて得た結論は…。
6話. 鷺行町の朝生屋
恵子(2話に客として登場)は、子宝に恵まれない事を、親戚や子持ちの友人たちに無遠慮に聞かれることに辟易していました(2話と5話に登場した級友の綾子は別です)。ある日、庭で猫を追いかける4歳のゆうたくんと出会い、その時の楽しい思い出が忘れられません。そんな折、ある新聞記事を見たことから、朝生屋という写真そっくりに絵を描くお店に出かけます…。
7話.北聖町の読心術
佐代は著名な画家(4話の政子の夫の同僚の奥さん)の絵画教室家に通っていました。彼女は容姿に自信がありませんでしたか、そこに出入りしている画材屋の武史郎に誘われて交際することに。ある時、彼には以前婚約者がいたとの噂を耳にします。容姿に自信がない彼女は、彼が気休めに自分と会っているだけなのではと疑心暗鬼になります。そこで読心術に長けた女性に、彼の心の内を見てもらうことに…。 -
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“きうち のぼる”という男性かと思ったら、“きうち のぼり”という女性だった。
出版社で雑誌編集に携わった後、自分でもインタビュー雑誌を主宰し、その後、ひょんなことから小説を書くことになり、2011年「漂砂のうたう」で直木賞受賞。その前後の年に雑誌や新聞に掲載されたエッセイを集めたのが本書。この作家の小説は読んだことないが、本のタイトルと装丁に惹かれて手に取った。
1967年生まれ。私と歳が近いから価値観が合うというか、お姉さんと慕いたくなるタイプ。
一番共感したのは「世の中の成分」というエッセイの中で、仕事で上司の雷が落ちた時、
「それは言われていない」「その指示は聞いていない」というときもあり、理不尽だと思えたが、仮に言われていなくてもその作業の必要性に気付けなかったのは自分の落ち度であるというところ。
そうなんだよね。「1言われたら10気付けよ」なんて今はあまり言わないようだし、逆に「誰にでも仕事が出来るようにマニュアル化しておく」ことのほうが今は重要視され、雷を落とすような上司のほうがダメになってきていると思うけれど。
かくいう私は、若い時も今も「1から12まで言われないと分からないタイプ」で、マニュアルがあってもすぐ何でも聞いてしまい、つい最近も「そのこと言われてませんでした」なんて年甲斐もなく言ってしまい、自分が教える立場の時はしょっちゅうキレていた。
だけど、心は分かっているのですよ。木内さんのような心を忘れたくない。もう、私が使えない奴でもだれも厳しく温かく叱ってくれない歳になってしまったからこそ、木内さんの言葉を読んで気持ちを引き締めたい。
木内さんがインタビュー雑誌の仕事で、とあるギター工場を取材したときのこと。そこは数々のミュージシャンが特注品を頼むほど質の高い製品を生み出す工場で、板をカットする人、弦を張る人、色を塗る人ときっちり専門が分かれた完全分業制だったが、職人のほとんどが、実は全工程を身に着け、ひとりでもギター一本を作れるらしい。そしてその技術は研修で身につけるのではなく、始業前や昼休みに銘々が他工程の仕事を見たり、職人同士教えあったりして、働きながら専門外の技もものにしてしまうらしい。
「全体が把握出来れば、仕事への理解もより深くなる。言われたことをただ言われた通りやっているうちは、仕事とは言えんのだ」
分かる分かる。そんな大人に囲まれていたから。自分の我が強すぎて、上手く成長出来ず、「今の若い人のほうが自分よりちゃんとしてるな」と思うこと多々あるけれど、心は木内さんのおっしゃること凄く分かる。
「誰かがそこに」というエッセイでは「絆」という言葉が一人歩きした2011年、孤独が必要以上に遠ざけられる風潮を残念に思うと書かれている。個を生きる上で、思いを周囲と共有出来ないこともあれば、状況的に孤立することもあるというのは当たり前に誰にでも起こることである。そんな時に大切な「絆」は「常に傍らに誰かいる」という状態だけではなく、遠くにいても思い出して心温まる存在があるということだと木内さんご自身の四半世紀に渡って付き合い続けておられる高校時代の部活仲間を例にあげて述べておられる。
インターネットの発達で広く速いニュースがどんどん入ってくるようになり、SNSで意見をタイムリーに交換出来るようになったけれど、果たしてその分人間の考え方が柔軟になったり、多様性のある意見を躊躇なく述べられるようになったと言えるだろうか?
確かに「多様性」の時代だが、それは社会のベクトルが「多様性」に向いているということで「多様性」に疑問を持つ人は認められないような「偽多様性社会」ではないだろうか。というような何となく私が常日頃抱いていた社会への違和感を感じおられた先輩に出会えたようで嬉しい。
直木賞を取られた「漂砂のうたう」については、維新により職を失った武士が主人公であるが、それは明治初年に限ったことではなく、研鑽してきた技術が新しいものに取って代わられて、自分の信じるものが時代にそぐわなくなるということは、現代にもいくらでも起きていると書かれている。現実社会で壁に突き当たったとき、内へ内へと籠もったり、身近な人と比べて落ち込んだりということは往々にしてあるが、少し目線を逸らすとあの時代にもこの時代にも自分と似た境遇の人がいた、そしてそれぞれのやり方で立ち直っていたということに気づく。歴史を知るということには自分もまた大河の一滴であるという引いた目線を獲得することであるから、
「昔の話」と線引きすることなく、今と地続きである歴史を今に迫ってくるような小説を書きたいと結んでおられる。
木内さんの小説読んでみたくなった。