木内昇のレビュー一覧

  • 新選組 幕末の青嵐

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    新選組 隊士 一人一人を知る事が出来る構成。
    土方さんの、情の深さを読みながら感じると、泣けて来た。不器用故に生きづらさを抱えていたのだろうなと思いながら…。

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    2019年08月18日
  • 新選組 幕末の青嵐

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    色んな隊士の視点で書かれているが、とても読みやすいわ
    濃密。時代の変わり目。多くの人が死ぬ。
    なんとなく、良い印象がなかった人物が今回、意外と良い人だったのかもしれないと変化したり。
    解説にもあるが、見える部分だけ見ていてはいけないなと。
    それにしても土方は本当にかっこいいし、沖田はさっぱりしていて気持ちがいいし癒される。

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    2018年12月28日
  • 櫛挽道守

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    タイトル「櫛挽道守」と書いて「くしひきちもり」と読む本作。幕末を舞台に、櫛職人を父に持つ主人公登瀬が、限られた自由の中で懸命に自身の生き方を模索する姿を丁寧に描いた作品です。
    時代としてはペリーが浦賀に来航したあたりからになるので、日本史の一大転換期ともいえる頃にあたるのですが、源次を除いて登場人物の多くは不穏さを増す社会情勢から一歩引いたところで日々の生活を営んでおり、よくある波乱万丈の展開があるわけではないです。なので筋だけ読むと正直地味な小説の部類に含まれてしまうのですが、逆にそういった喧騒からの適度な距離感が、登瀬の素朴で純粋な姿を引き立たせているように感じられました。
    実は私、読んで

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    2018年04月30日
  • みちくさ道中

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    ネタバレ

    美しい日本語に感心したり、ぷぷっと噴き出したり。こんなに才能あるのに、まるで「櫛引道守」のヒロインのように物語を紡ぐことに謙虚にまっすぐに取り組んでおられる。地道にひたむきにがんばることの素晴らしさを学ぶ。

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    2018年03月23日
  • 新選組 幕末の青嵐

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    ネタバレ

    志を持った男達の生きざま!すっかり虜になってしまった。

    新選組のメンバーが順番に語り手となり、他のメンバーのことや時勢について語る。
    同じ時勢のことも語り手が変わると違った印象になるのも面白い。
    メンバーそれぞれの個性もよく分かりクスッとなったりニヤリとしたり、切なくなって泣けてきたり悔しくて憤ったり、と様々な感情が次々にわき上がる。
    幕末の時代の波に翻弄された若者達。
    初めは全員が揃って志を高く持ち、先へ、これよりももっと先へ…と突き進めると信じていたはず。
    けれど思惑は人それぞれで、不器用な若者達の野心が手探りで交錯し絡まっていく。

    「なにも持っていないということは、実に強い。こうした

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    2018年03月04日
  • 新選組 幕末の青嵐

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    ネタバレ

    新撰組ファンとして読んでよかったと心から思う小説だった。
    ”よくあそこまでやったという崇敬と、さぞ大変な仕事だったろうという痛みと、きっとあれでよかったのだという願いと。”これは小説の最終章、佐藤彦五郎によって語られる言葉である。『幕末の青嵐』を読み終わったあと、私はまさにこの言葉のように複雑で一言では言い表せない感情に襲われた。
    それぞれの視点で描かれるこの小説では、近藤や土方を筆頭に新撰組に関わった人物達がとても色鮮やかに描かれている。視点の主によって人物への印象がことなり、それによって人物に深みを与えている。
    始めはどこか心の距離があった試衛館のメンバーの間に、強い情が生まれていくのがよ

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    2017年10月17日
  • 漂砂のうたう

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    ネタバレ

    「自由」なんて聞こえはいいが、これほど「不自由」なものはない。

    御一新から10年の根津遊廓。
    武士の身分を失い遊廓の客引きとなった定九郎は、ただただやるせない日々を送っていた。
    新政府の造り出した「自由」という厄介な柵に縛られながら…。

    時折挟まれる落語や都々逸が物語の儚さをどんどん煽っていく。
    捨てたはずの過去の柵の中でもがき逃げてばかりの定九郎。
    それに対比するかのような花魁・小野菊の凛とした佇まいと華やかな笑顔が素敵!
    時代の波に翻弄されても自分を見失わずに生きていきたい!

    「自由」とは楽なようで、実はほんと難しい。

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    2017年08月17日
  • 新選組 幕末の青嵐

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    十代から新撰組に興味を持っていました。きっかけは栗塚旭さんの「燃えよ剣」。司馬遼太郎さんの原作を読みました。続けざまに「新撰組血風録」「新撰組始末記」を読みました。テレビドラマの「新撰組始末記」大河ドラマの「新撰組」などなど。
    最近は少し飽きたなあと感じていたのですが、この作品は面白いです。切り口が斬新です。登場人物たちの主観でストーリーが展開して行きます。筆者が登場人物像を、しっかり持っており筆を進めています。当然、後半に進めば悲しくはなってくるんですが登場人物が、実際にその様に感じていたのではないかと思わせます。

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    2017年08月09日
  • 漂砂のうたう

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    定久郎は元武士、維新後家族捨て出奔。そして名を変え廓に身を潜めた。女は根津廓に売られてきた。どんなに美しくとも籠の鳥。小野菊花魁という名で生きている。彼女の情人、噺家ポン太。彼もまた名を捨て生きている。名を捨てた3人、カタチは違えど自由を求め行動をする。定久郎は翻弄されすぎて途中自由に負けそうになるが、小野菊とポン太がしかけた謎が明かされ全てに納得できた時、彼も彼なりの自由に出会えたのではないか。話に漂う面妖さは砂のよう。はらはらこぼれ心の片隅に塚を築いていく。塚が大きくなったその時、訪れるか私の自由よ。

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    2017年05月24日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    ネタバレ

    斎藤さん、渋い。かっこいい。情にほだされる斎藤さんかっこいい。
    山崎さんと尾形さんの監察コンビがいい味わい。

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    2017年04月24日
  • 櫛挽道守

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    なんでこの人のかく話はこんなに心揺さぶられるんだろう

    時代も価値観も今と全く異なるようで
    でもどこか根底にあるような
    一番揺れ動く、揺さぶられる時代を
    なんでここまで鮮やかに描けるのか

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    2017年03月11日
  • 漂砂のうたう

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    ここ最近、読む本にハズレがなく充実した読書ライフを過ごしてます。

    面白かった。
    それほどページ数が多くもないのに、ボリュームがありました。
    いろいろな謎がラストで解決し、すっきりした読後感です。
    遊女達の暮らしも、暗い描き方ではありませんでした。

    題名の意味と、内容との関係が最後までよく分かりませんでした…。

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    2015年07月19日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    新撰組について書かれたものは多くあると思いますが、「地虫鳴く」は、阿部十郎の、実際の談話録のさわりを皮切りに、物語は始まります。阿部十郎、篠原泰之進、尾形俊太郎の3人が語り手です。

    描かれている時期は、池田屋事件などで新撰組が有名になった後から始まっていて、鳥羽・伏見の戦いの前くらいまでなので、短い期間を、じっくり描いているという感じです。

    他のレビューを見て、「幕末の青嵐」を先に読みましたが、正解でした。この順だと、すごく自然にしっくりきます。「地虫鳴く」は、「幕末の青嵐」を読んでもなお、新撰組のことを知りたい人向けです。

    語り手3人の立場が全く異なる上、篠原視点では薩長側、尾形視点で

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    2015年04月26日
  • 新選組 幕末の青嵐

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    新撰組の人物の視点を変えながら、物語を追っていく歴史・時代小説。

    ひとりひとりの心情が鮮やかに描かれ、登場人物に命が吹き込まれていくようだった。これが処女作なんてすごい!
    特に「覇者の風招きの項」山南の所、「油小路」永倉新八の所なんかは悲しかった。
    青嵐の如く若い隊士たちが駆け抜けていった爽やかさ・切なさを感じる。一番好きな新撰組小説かもしれない。
    普段は平行読みしてるけど、今回は1冊に集中して読んだ。新撰組小説はのめり込んで読むのが楽しい。

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    2015年02月05日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    新選組の話では当たり前の様に近藤、土方、沖田は中心人物として描かれるものだと思っていたから、本作で主人公に対局する立場として描かれているのは新鮮だった。
    後半へいくに連れ追い詰められていく主人公の心理描写に引き込まれた。
    著者の別の新選組作品には物足りなさを感じたけれど、こちらは夢中になって読み切った。

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    2014年10月19日
  • 漂砂のうたう

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    さすが木内さんと思える作品です。明治初期の世の中の急変と、そのなkでどこか江戸の雰囲気を残しながらも変わって行く遊郭の雰囲気がしっかり伝わってきます。ですが、好きかと言われれば左程でもなく。
    『漂砂のうたう』と言うのは妙なタイトルだと思っていたのですが、読んでみれば納得。まさしく時代の激変の中で漂砂の如く漂う主人公達。特に
    主人公の定九郎の諦念(というより逃避かも知れません)が精緻に描かれます。その姿が何とももどかしく。一方で時代に流されずしっかり根ざした妓夫の龍造や花魁の小野菊。むしろこ

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    2016年06月19日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    とても人間的に描かれています。
    読んでいて、端から少しずつ焼かれていくような苦しさ、切なさを覚えるような

    苛立ちや葛藤を覚えながら読みました。
    読み終わって、この人たちは形はどうであれ、生き抜いたのだなあと言う当たり前のようなことが思い浮かんだ。

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    2013年11月18日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    ネタバレ

     主人公は、阿部十郎、篠原泰之進、尾形俊太郎。
     新撰組のいわば負の部分が、彼らをとおして描かれていると思います。
     近藤、土方、沖田、斎藤あたりはこの作品では脇役なんですけど、それぞれの濃さがいい具合に出ています。尾形さんが監察方なだけに、山崎さんの出番がかなり多いです。ピリリとした美味しいところをもっていきます、山崎さん面白い人です。

     土方さんがやっぱりカッコいいです。そして、いいひとなんです。これは尾形目線の土方さんという描かれ方で「いいひと」なんですけど。鬼の副長の「苦労」をね、尾形さんと一緒に垣間見る感じです(笑)。伊東さん離脱の後、伊東さんについた隊士が案外少なかったことを指し

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    2013年07月05日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    歴史ではあまり語られることはない三人を中心とした新選組。
    篠原泰之進が好きなので読み始めたのですが、そのうち阿部十郎のふるまいや感情に共感してしまい、わずかな後ろめたさのようなものを持ちながら読んでいました。
    同じ作者の「幕末の青嵐」と合わせて読むと新選組が立体的に捉えられ、まるで自分がその場にいて見たかのような生々しさが味わえると思います。

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    2013年02月18日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    新撰組の中でも、英雄的な有名どころの面々を眩しく見つめるしかないいわば凡人隊士の視点から、時代の激動を、、、というよりは心の葛藤を描いた作品。面白かった。作者は、優しい人なんだろなあと思う。
    ある程度新撰組について知っていた方がきっと読みやすい。同じ作者の「幕末の青嵐」がおすすめ。

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    2012年12月29日