木内昇のレビュー一覧

  • 櫛挽道守

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    読むのに時間がかかってしまった。
    幕末頃の中山道にある村の話。
    この頃の女性は生きにくかったのだろうなと思う。
    すべては家のため。子育てに家事に家のために尽くすのが当たり前だった時代に櫛挽に魅せられ他者と違う道を選ぶ登勢は立派というか歯がゆいというか。
    最後はなんとなく家族の形も出来て良かった。

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    2016年12月06日
  • 漂砂のうたう

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    これを読む少し前に「江戸開城」を読んだので、その時代背景を読み解くにはちょうど良かった。
    二百何十年続いた大平の世が終わり、刀を捨てたお侍さん達の混乱は想像を絶する。内容とは少しかけ離れそういう事に思いを馳せてしまった。

    今後日本人が経験する事は無いであろう最大級の革命、クーデター、大事件の爪跡の残る東京、根津遊郭の風景が頭に浮かぶ。それはとても暗くどんよりしていて下町の活気、風情などとはほど遠いゴーストタウンのようなものだったのではないだろうか。妓も、客も、廓で働く人たちも、なんだか誰もが腹の底から笑うような事もなく蜉蝣

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    2016年09月27日
  • 漂砂のうたう

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    武士の家系に産まれたがら、現在は遊廓の客引きをしてる定九郎。遊廓が時代の流れに漂い、将来の希望も見出せないやる気のない彼と、周りの人たちもまた、それぞれの人生を背負っている。

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    2016年04月29日
  • 漂砂のうたう

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    ネタバレ

    ………霧が晴れるまでが、長い!!
    小野菊のくだりは何となく察しがついてたから、そこに至るまでの定九郎のもやもやグズグズが長いこと、長いこと!
    最後に収束するにしては、それまでの鬱屈とした流れが……これでもか、これでもか、で、正直自分の中では綺麗に瓦解しなかった。はっきりしないことも多かったし。しんどかったー。

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    2016年02月27日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    ネタバレ

    2016/2/3
    いやーがんばった。私。
    なぜこのジャンルに手を出したのか。
    歴史モノはダメなんだ。苦手なんだ。
    9割方読んだところでやっと入り込めた。
    「幕末 簡単に」とか検索した。努力した。
    史実は知らないけどこの時代の若者の群像劇としては普通に楽しめた。
    昔の人はすごいな。二十歳そこそこでこんなことやっちゃうんだ。
    病床の沖田に接する土方がせつない。
    他にも色々、土方はせつない。
    人気あるのもわかる。
    でも私は斉藤一を贔屓にしよう。
    新撰組も幕末も良く知らないけどとりあえず。

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    2016年02月03日
  • 漂砂のうたう

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    明治維新後、根津の遊郭で働く元武家という身分を隠して働く定九郎。
    時代に取り残され仕事に身を入れずただ流される日々を過ごすなかで定九郎は何を見出すのか・・・

    前半は読み進まないが後半は一気によめる。

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    2015年11月23日
  • 漂砂のうたう

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    籠の鳥とは、身体のことか、心のことか。

    明治維新の頃の根津遊廓が舞台。時代はわかるけど、根津の遊廓のことは全然知らなくて、もっといえば廓のことは雰囲気しか知らなかったので、最初はちょっと難しかった。でも、読みとおせた。主人公の定九郎は、かっこいいというより心の弱さを見ているみたいで見たくない、かっこよくない。ここから逃げたい、でも逃げられない、逃げられなくても心は自由とは、そんなテーマ。

    泥の中に身を置きながら、美しい小野菊。小野菊の強さ、美しさは、どんな悪意に晒されていても揺るがない。出られないのは、龍造も同じで、彼もまた揺るがない人。神出鬼没のマイペース、噺家の弟子のポン太。最初はこの

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    2015年09月14日
  • 漂砂のうたう

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    中盤までは主人公に肩入れできず、読み進めるのが辛かった。新時代を受け入れる事も出来ず、かと言って逆行して新政府と戦う勇気もなく、今いる場所で努力することもせず、常に自分の居場所はここじゃないと逃げることを考えている主人公。でも結局今まで生きていた自分の証みたいなのは癖となって消そうと思っても消えないんだね。それが分かった時の感じは哀しいような…何とも言えない。
    文章はきれいで好きなんだけど、キャラクターが好きになれなくて残念でした。

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    2015年06月07日
  • 漂砂のうたう

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    木内昇さんの作品では、最初に読んだ『茗荷谷の猫』が結構良かったので買ってみた。重苦しい展開で、途中読むのがつらくなることがあったが、次にどうなるかが気になって、どうにか最後まで読み通せた。

    いろいろとクセのある登場人物が多く、けっして心安らぐストーリーとは言い難かった。しかし、最後まで読んでみると、この作品を通して作者が伝えたかったことがよくわかったし、さまざまな登場人物の役割もそのためにあったのだと納得できた。

    物語終盤の大団円が、それまでの読みづらさを打ち消して、爽やかな気持ちに持って行ってくれたのが救いだった。

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    2015年03月19日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    文庫の厚みにひるみつつ、電車内で少しずつ読んでようやく読破。
    新選組の話ですが、御陵衛士や幹部ではない人物が中心。伊東や土方も出てきますが、その下からの視点で、人や時代に翻弄される中での考えや生き方が新選組大筋の流れとはまた違います。「幕末の青嵐」など、新選組側の本を先に読んであると、どれが正しいとかではないのだと考えてしまいます。
    監察方の尾形、新選組でも御陵衛士にいても何かが無く、何かを求めている阿部に気を惹かれました。山崎もいい味を出していています。

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    2015年03月07日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    新撰組にあっていわば脇役的な立場の浪士に主眼を置いて描いた歴史小説。作中の人々の熱い思いが錯綜し、幕末史好きにはたまらない趣向だろうが、多すぎる登場人物についていくのがやっとだった。

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    2015年01月11日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    新撰組の隊士たちからの目線の物語
    かなりこの時代の小説を読みまくって
    だんだん幕末がこんな顛末に転がって
    いったのが理解できているが、同時に
    特定の人間がにくくなる
    こんな、ちいさな組織の人間模様ぐらいが
    罪なくていいかも

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    2013年05月12日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    前作「幕末の青嵐」と比べるとトーンダウンした感じです。どちらかと言えばマイナーな隊士を主人公にして、どう料理するのか期待していただけに残念です。

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    2012年04月05日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    阿部十郎や谷三十郎の鬱屈した気分にあてられて鬱々とした気分になってくるので読みすすめづらかった。飄々とした山崎丞はなかなかいい味。阿部と浅野の別れが切ない。後半の深みを増した斎藤がいい。2012.1

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    2012年02月25日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    ネタバレ

    『幕末の青嵐』のあとに読みました。
    裏表録と言うだけあって、『幕末の青嵐』は表、『地虫鳴く』は裏の物語。
    青嵐と同じように章ごとに視点がかわり、それぞれの人物を見れる。
    阿部の人間臭さが愛おしい。
    あと山崎烝のしゃべり。
    尾形と関西弁でペラペラしゃべってる。
    山崎ファン必見です。

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    2011年12月03日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    ネタバレ

    安部十郎、尾形俊太郎、篠原泰之進らの視線から、激動の時代を流され、或いは駆け抜ける周囲の人々を描く。
    脇を固める山崎と斎藤が印象深い。

    近藤の為に新選組を組織した土方さんと、土方さんに対抗心を燃やす三木三郎。
    三木三郎というと伊藤の実弟というだけで取り柄のない人物像が焼き付いているが、ここではそれを覆す人物像で描かれている。

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    2011年07月17日