木内昇のレビュー一覧

  • かたばみ

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    【かたばみの花言葉】 母の優しさ 輝く心

    富枝さんの「結婚はものがたり」
    ケイ婆さんの「子供を守るための嘘」
    心に、響く言葉でした。

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    2025年05月04日
  • 新選組 幕末の青嵐

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    学生のころなんとなく本屋で買った作品だったけれど、読みやすくて、『かっこいい新選組』がダイレクトに感じられた記憶がある
    また読み返したい一冊

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    2025年05月03日
  • 惣十郎浮世始末

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    水野忠邦による天保の改革の只中、北町奉行所定町廻同心を務める服部惣十郎。

    浅草の薬種問屋興済堂で起きた放火殺人事件を追う中で遭遇する数々の事件。

    先入観や出世欲に捕らわれず、納得がいくまでひたすら筋読みをする惣十郎。

    ばらばらに見えたそれぞれの事件から、興済堂事件や自らの若妻の死の全貌が明らかになる。

    当時流行した疱瘡も絡み、探索の矛先は意外にも惣十郎の身辺にも迫る。

    惣十郎、佐吉、お雅、梨春、完治、冬羽らの造形がいい。

    謎解きの醍醐味と惣十郎らの身辺事情が絡み合う中に漂うほのかな諧謔味。

    続編を期待する。

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    2025年04月30日
  • 惣十郎浮世始末

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    ますます冴え渡る木内昇の江戸小説。
    あっという間に江戸時代に引き込まれる筆致。江戸時代の黄表紙などを読んでいるような気持ちになっていたら、捕物が始まった。推理が苦手な私は、しばし迷路にハマる。
    薬種問屋での火事、疱瘡をお札で直そうとするイカサマ師、蘭方医と漢方医、種痘のこと。
    同心の服部惣十郎は、事件を安易に決めつけず、細かく証拠を探しては立証していく。その手先となって働く十手持ちの完治は、察しがよく、粘り強く、知恵が周る江戸っ子で、カッコいい。

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    2025年11月03日
  • 雪夢往来

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    山東京伝の伸びやかで自由な才能、曲亭馬琴の戯作への執念と業、鈴木牧之の江戸、著作への羨望などが詰まってお腹いっぱいの物語。いつまで経っても本にならない焦燥感、よくぞ京山本にしてくれたと思う。間に合って本当に良かったです。
    方言や言い回しなど人物に合わせて巧みだ。心理描写物語まるでそうだったかのよう。いつもながら木内氏の作品は面白い。

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    2025年04月13日
  • 雪夢往来

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    刊行まで40年!いや〜長かった(゚A゚;)途中、コイツ嫌なヤツヽ(`Д´#)ノ ムキー!!と思うところが沢山あったけれど、生活費はきちんと稼いで、書き続ける鈴木牧之は凄い!羨ましい!今ならネット上でサラッと発表できるのにね(´Д`)「北越雪譜」近いうちに手に入れなきゃ(๑•̀ㅂ•́)و✧

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    2025年04月10日
  • 惣十郎浮世始末

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    2025.4 面白い小説だった。主人公の憎めない実直な人柄、恋愛心を抱く女中さん(?)、登場人物も犯人も人間味のあるお話でした。続編出ないかな。

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    2025年04月10日
  • 万波を翔る

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    みんみん激ハマり中の木内昇さんを初読

    いやー、しかしあれよ
    4月頭は仕事が忙しくてね
    もうクタクタだったのよ
    そんな中、本を読んでも中々進まず
    日に50ページくらい読んでは、もう無理〜とバタンしてたんだがね

    脳が誤解するわけ
    だいたい読むのに時間がかかる時ってさ、正直あんまり面白くないと思ってるときなのよ
    いや違うのこれは疲れてるだけなのって思っても、脳が勝手に「これは面白くないからだ!」と認識しちゃうのよ

    なので休養充分で読んだら、ほらやっぱり面白い

    時代は幕末の外交を舞台にしたお話なんですが、先日読んだ今野敏さんの『海風』と全く同じ舞台で、敏さんと比べるとさすがに達者だな〜と感じ入

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    2025年04月05日
  • 雪夢往来

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    ここでの曲亭馬琴といったら呆れるの通り越して笑っちゃう。『南総里見八犬伝』で仁義礼智忠信孝悌を唱えながら、馬琴自身にはすべてが欠けてるぞ。ああそうか、智はあるのか。あれだけの戯作を編み続けたのだから。あと、自らの創作に関しては、才のみならず信、譲れぬ信念もあったんでしょう。妥協のない校合に板元はうんざりだったようだけど。いずれにせよ、他者を敬い思いやる心根が著しく欠落している。牧之さんは最後報われて本当によかった。その忍耐を称えつつ、お人好しもここまでかと思った。でも、上板に至るのはこれほど大変なのだね。

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    2025年04月01日
  • 新選組 幕末の青嵐

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    視点が次々変わるけれど全体的に爽やかでさらりとしていて大変読みやすかった。
    永倉と藤堂の人物像が今まで読んできた新選組の描写と少し違い面白かった。山南が好きなので丁寧に書いてくれていてとても良かった。

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    2025年03月30日
  • 雪夢往来

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    四十年!!
    鈴木牧之の「北越雪譜」が世に出るまでの年数である。なんと長きに渡って翻弄され続けたことか。
    それでも彼は粘り強く,諦めることなく、生きてこの本の成功を味合うことが出来た。

    当時の江戸出版界の様子も描かれる。     山東京伝、十返舎一九、滝沢馬琴と言ったあの当時のスター達も共演。牧之との根の深い絡みも。お互いの意地、張り合い,足の引っ張り合い。なかなか同業者同士はいつの時代も大変だ。

    「北越雪譜」の題名だけちらっと聞いたことがあったので手に取ってみたが この様な展開が待っていたとは。でも牧之は頑張った!

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    2025年03月14日
  • 雪夢往来

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     最近宮田珠己さんの本で、江戸後期に鈴木牧之なる人が書いた『秋山記行』という民俗誌的な本があるということを知った。娯楽として“面白そう”とまでは思わなかったため、読みたい本リストには入れずメモもしていなかったものの、なんとなく気になって覚えていたら、木内昇さんの新刊の主人公になっているではないか。運命!
     しかも、よくよく見ると今の大河ドラマ「べらぼう」に近い時代設定。初代蔦重は亡くなってしまっているが耕書堂は二代目が継いでおり、西村屋だの鱗形屋だの、ドラマで現在進行中のストーリーに登場する本屋さんの屋号も出てきて、常なら頭に入りづらそうな名前や人間関係もスッと馴染み、読むならまさに今!という

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    2025年02月27日
  • 雪夢往来

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    越後塩沢で縮の仲買と質屋を営む豪商を継いだ鈴木牧之。

    地元の豪雪の中の暮らしを江戸に伝えようと随筆を書き溜め、晩年に版行(板行)した「北越雪譜」の出版にまつわる紆余曲折と、それに関わった江戸の戯作者たちの人間関係を描く。

    牧之の依頼を受け、出版の仲介にとどまらず、企画、編集、校正(校合)を行おうとしたのは、当代きっての戯作者である山東京伝や曲亭馬琴たち。
    それぞれ乗り気ではあるものの、版元の抵抗に合ったり自らの執筆があったりで話が進まず、十年単位の月日が経つなか京伝や絵師の岡田王山などは道半ばでこの世を去る。

    最後に引受けたのは京伝の実弟山東京山。
    兄と同じ戯作者だが兄ほどの才能はなく、

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    2025年02月25日
  • 惣十郎浮世始末

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    主人公は、北町奉行所定廻同心服部惣十郎。彼の手下は小者の佐吉と岡っ引きの完治。
    今ひとつ頼りない佐吉に対し、完治はその慧眼と機転を見込んで惣十郎が岡っ引きに引き抜いたもとは名代の巾着切り。
    彼らを使い分けながら、惣十郎が放火殺人犯を追う。
    事件の裏に疱瘡治療を巡る不正な行為が見え隠れし、危険な治験を行う医師が浮かび上がる。惣十郎の亡くなった妻・郁の死因も関わり合うのではと、探索に拍車がかかる。
    他殺と判る死体の発見も相次ぎ、冤罪も絡み、次第にミステリー性を帯びてくる。
    この惣十郎、同役が罪人の数を挙げることに躍起となるのに対し、「犯罪の芽を先に見付けて摘み取ることに重きを置く」という信条の持ち

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    2025年02月19日
  • 雪夢往来

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    ネタバレ

    「夢というのは一度見てしまうと、そこから逃れられぬものなのかもしれぬ」
    とはいえ、刊行までに四十年も経とうとは。ここまでくると"夢"よりも執念が勝っているのでは。
    "越後の鈴木牧之"この名は今回初めて知った。
    山東京伝や滝沢馬琴などこの時代の名だたる作家たちを巻き込んでようやく日の目を見た大作『北越雪譜』。"鈴木牧之記念館"も建っているようで、今も彼の地の人たちに親しまれていると思うと他人事ながら嬉しい。

    ここ数日日本列島を騒然とさせている最強寒波も、現代の我々はテレビの映像で見ているから各地の状況も知っているけれど、江戸時代には当

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    2025年02月08日
  • 雪夢往来

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    男のロマンの執念たるや!
    新潟に越してきて、北越雪譜って?と思ってたらこういう話なんだと興味を持ちました。
    ともあれフォーカスが色々あってどんどん読み進みられた。文学史好きにも好まれるだろうなー!

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    2025年01月29日
  • 雪夢往来

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    良いですね。
    越後塩沢の商人・鈴木牧之が越後の風俗・奇譚を集めた『北越雪譜』を江戸で出版するまでの40年を描いた作品です。
    多くの戯作者、版元が登場します。主人公の鈴木牧之に加え山東京伝とその弟の京山、滝沢馬琴、そして2代目蔦重や文溪堂・丁子屋平兵衛など。特に戯作者についてはその家庭や妻や子も描かれ登場人物の多さにいささか苦戦。また、上手く行きかけては挫折を繰り返す様子を描いた前半はやや冗長な感じもあります。
    ようやく出版の夢が叶おうとする前夜。『雪譜』の舞台を我が目に収めるべく越後を訪れた刪定者の山東京山と、中風に倒れ回復途上にある編選者の鈴木牧之の会話。刊行を思い立ってから永い苦難の歳月を

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    2025年01月14日
  • 剛心

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    以前読んだ、門井慶喜の「東京、はじまる」の感想に、「辰野に似ている妻木頼黄~」と書いたが、本書を読むと妻木と辰野は似ても似つかない二人だった。実際の所はどうだったのか?二人の作品を見る限りは本書の方が実際に近かった気がする。

    又、こちらも以前に読んだ植松三十里の「帝国ホテル建築物語」と比較して見ると、妻木とライトの描き方が似ていると感じた。それぞれの直接の描写は押さえ、その代わり周りの人々に語らせる事により、二人の人となりを浮かび上がらせる結果となる。建築家の小説はこちらの方が味わい深くなると思う。

    くまざわ書店阿倍野店にて購入。

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    2025年01月08日
  • 惣十郎浮世始末

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    久しぶりに読んだ木内昇作品。
    相変わらず、読みやすくてわかりやすくてストーリーテリングが巧み。530ページを超える大作にもかかわらず、ほぼ一気読み。

    人情あふれるキャラクター達の魅力も相まって、とても楽しくすいすい読めたのだけれども、いかんせん、そこまでの語りがとても丁寧だっただけに、オチがやや消化不良。納得感に不満が残るかなあ。
    でもシリーズ化してもよさそうなくらい、各キャラクターに魅力があって、引き込まれたのは確か。
    木内作品はいつも裏切らない。

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    2024年10月27日
  • 占(新潮文庫)

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    連作短編形式の作品であるところが好みだったのと占いの持つ「不思議さ」のようなものを具体化してあるような作品で面白かった。千里眼の杣子さんと鷺行町の朝生屋の話が特に面白かった!

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    2024年10月05日