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身分をのりこえたい、剣を極めたい、世間から認められたい――京都警護という名目のもとに結成された新選組だが、思いはそれぞれ異なっていた。土方歳三、近藤勇、沖田総司、永倉新八、斎藤一……。ひとりひとりの人物にスポットをあてることによって、隊の全体像を鮮やかに描き出す。迷ったり、悩んだり、特別ではないふつうの若者たちがそこにいる。切なくもさわやかな新選組小説の最高傑作。
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Posted by ブクログ
最高でした!ハズレのない木内昇さんの作品の中でも優勝です! 幕末は殆ど覚えてなくて苦手意識がありましたが、読んでいてわかりにくい箇所は全くなく、おもしろくておもしろくて、とてもたのしめました。 本書は登場人物はやたら多いうえに、なんと章ごとに43回も語り手が代わります。 だけどそれぞれが短いので読み...続きを読むやすく、語り手が自身の内面や、新撰組メンバーの印象を説明してくれるので人物像がよく理解できるし、時系列に沿って起こった事柄も簡潔に書かれていてほんとうにわかりやすい。 離れていても、共に戦わなくてもつながっている仲間同士の絆や、会津藩への恩義、武士としての生き様などにグッときてボロボロ泣きました。 終わり方もよかったです。 これを機にまた幕末ものに挑戦してみたいです。
はじめての幕末ものということでこちらを選んでみました。新選組とその時代を初めから終わりまで粛々と。切なくて苦しくて清々しい物語でした。
先日、燃えよ剣を読んで、なんとなぁ〜く新選組の時代背景や、人の名前が分かりました。 出来ればこの記憶があまり薄れていないうちに、もう一冊読んでみたいなぁと思っており、みんみんさんやひま師匠が最近よく読んでおられていた木内昇さんの作品を読んでみました。 木内昇さんは、「かたばみ」がとても読みやすく...続きを読む、良い本だったので。 女性作家さんということもあるのか? 想像通り大変読みやすかったです。 物語は、土方歳三、佐藤彦五郎、沖田総司、清河八郎、近藤勇、鵜殿鳩翁、山南敬助、山岡鉄太郎、芹沢鴨、斎藤一、井上源三郎、永倉新八、原田左之助、武田観柳斎、藤堂平助、伊藤甲子太郎、それぞれに焦点をあてながら、時代の移り変わりや、登場人物の関わりが描かれていきます。 燃えよ剣と違うのは、人と人との関係性がより詳しく、歴史的背景の方はかなり早足に描かれていた気がします。 さて、私が知りたかった永倉新八さん。 こちらの本では、登場回数多めでした♪ 私と似たとこあるかなぁ?と意識しながら読んでみました。 ◯身長6尺、およそ182センチ。 デカっ。私は169センチ。 デカいのが一緒♪ ◯酒好き。私はビール好き♪一緒♪ ◯機嫌に上がり下がりなく冷静 私も機嫌が悪いことが殆ど無し♪ いつもビールでご機嫌♪ ◯池田屋たった1人で半分以上の志士を片付ける。強いっ! 私も小学生時代は一番強かった♪ 中学以降は人と戦ったことなし(笑) ◯面倒なことを押し付けられがちなのに、肝心な時は外される 嫌って言わないから面倒な仕事は漏れなく私に来る(⌒-⌒; ) 一緒♪ かなり似た一面をお持ちの方でした(*´∇`*) 初期からの新選組メンバーは、やっぱりカッコいいんですよね! その他大勢じゃなくて、いざって時のゾロやサンジみたいに、頼りになります! 燃えよ剣では山南敬助は土方歳三目線で語られていた為あまり好きではなかったのですが、この本では、もう少し人間味が感じられて少し好きになりました(*^^*) 燃えよ剣とはまた違う一面の新選組に触れられ、とても興味深く読ませて頂きました(*´꒳`*)
人気の新選組ものではあるが、史実である討ち入りや合戦の場面をドラマティックに描くのではなく、それぞれの隊員の目線や感情を綴り、それを紡いでいきながら時間の経過も自然に描いていく構成は新鮮で、作品世界に引き込まれました。
今まで読んだ新選組の小説の中でも、最も感動した中の一冊になった。 新選組の隊士達が生きている、性格を感じる、一緒にその光景を見ていたような錯覚を覚えるくらい、文章が息づいていた。 余談だが、作家ごとに人物像に差異はあるのに、武田観柳斎がクソ野郎ということだけは統一見解なのがツボる。よっぽど嫌なやつ...続きを読むだったんだろうな。
試衛館から函館五稜郭の戦い(回想)までを、複数の視点からえがく小説。語り手はほぼ全員幹部隊士だけど、小説としては珍しいなって人物もいる。 これまで新撰組を題材にした小説を何冊か読んでみて、それぞれ程度は違うけど題材の核になるようなものがあるかなとなんとなく勝手に思っている。青春、悲劇、志を遂げる…み...続きを読むたいな。この作品は、3つの中でほんとにちょっとだけ青春の要素が多い感じ。全体的に文章が柔らかくて爽やか。ただし山南さんの切腹、油小路の変など後半に行くにつれて涙なしでは読めないので注意。あと、斎藤一さんの人物像が私の好みだった。 ゲームなどの影響で新撰組が好きなのでついそちらに肩入れしてしまうけど、薩長が勝つ歴史がなかったら今のままの日本はないかもしれないし、立場が違えば正義も違うから難しい問題だね。今度は薩長関係の人物を主人公にした小説を読んでみようかなぁ。
数ある新選組を題材に扱った時代小説の中でも、最もおすすめの一冊。 近藤勇が試衛館(天然理心流道場)の4代目師範の時代から、土方歳三が戦死したと言われる箱館五稜郭の防衛戦(戊辰戦争の最後の戦場)までを描いた小説。 ■本書のここがおもしろい! 時代小説では通例、主人公たる史人にフォーカスし、主人公目...続きを読む線でストーリー展開されていきますが、本書はその主人公が章ごとに変わっていきます。 ある時は近藤勇の視点、またある時は斎藤一・藤堂平助等の隊士、そして時には敵方であった清河八郎等々、様々な史人の視点で物語は進んでいきます。 これがかなりおもしろい。 片側だけでなく、やる側/やられる側、双方の視点が書かれているのです。 かつ本書は、視点が変わりながらも時系列が遡ることがないため、とても読みやすい。 (「遡って◯◯年」とか「一方その頃」というのがなく、常に時間軸が先に進んでいる。) ■総論的な主人公は土方歳三 主人公がころころ変わるとは言え、物語は一本筋が通っていて、読んでいて一貫性があります。 それはきっと、物語の中で常に「土方歳三」がキーマンとして扱われているからだと思います。 敵方/味方問わず、物語の中では常に土方歳三の一挙手一投足が取り上げられます。 特にエピローグは、さながら司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」の如く。 土方歳三ファンも必見の一冊です。 ■最後に 本書は、物語として大変おもしろいのは言うまでもなく、時系列がはっきりしてて、かつ視点が多岐に渡るので、幕末の歴史変遷を理解するのにも大いに役に立ちます。 (若干史実と異なる点もありますが、そこは小説ということで…) 全体の構成は、司馬遼太郎さんの「関ヶ原」に似ているかなと思います。 石田三成をベースに家康をはじめ、各地の藩主の目線でストーリーが展開される辺りが特に。 (あの書籍も1600年前後の歴史を理解するのにとても役に立ちます) ぜひ読んでみては。
章ごとに語り手が変わるのが、それぞれの考え方の違いが浮き彫りになる点や、それぞれの隊士の葛藤や他の隊士に対する感じ方が面白かったです。でも、話が結構飛びがちなので、この本はある程度、新撰組を知っている人でないと、楽しめないとも思いました。印象的なのが山南の描かれ方。他の本はもっと活躍してるのに、この...続きを読む本ではかなりの冷遇ぶり。でもやはり沖田と山南の最後のシーンは、しっとりとしていていいなぁと、思いました。最後の方の斉藤と土方の関係も良かったし、新撰組好きにはオススメの一冊です。
貧しい百姓に生まれ、長男でもなかったので実家も継げず、自分探しに明け暮れていた若者たち。が、時代は幕末だった。幕府に代わって朝廷が支配する世の中が来るかもしれない。何でもアリの動乱の時代。ひょっとしたら武士になれるかもしれない。自分で自分の生き方を決めることができるかもしれない。若者たちはわずかに見...続きを読むえる希望の光を頼りに、幕末の嵐の中へ飛び込んだ。 近藤勇、土方歳三、沖田総司など新選組の主要メンバーを主人公とした短編作品をつなぎながら、新選組の存在価値を追求していく連作小説。 新選組とは不思議な集団だ。個性の強すぎるメンツが思うままに行動し、入隊と脱退を繰り返し、組織内での抗争もあった。頼りにしていた幕府もなくなった。戦いも剣から銃に代わった。それでも新選組は存在し続けた。その最も大きな要因が土方歳三。彼は幕府のためでも出世のためでもなく、自分のやりたいことをやりたかった。それが新選組という組織の強化と維持だった。 なぜ、土方は新選組にこだわったのか。その理由はとくにない。なぜ山に登るかと問われた登山家が「そこに山があるから」と答えるようなものだろう。
新選組 隊士 一人一人を知る事が出来る構成。 土方さんの、情の深さを読みながら感じると、泣けて来た。不器用故に生きづらさを抱えていたのだろうなと思いながら…。
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