マーク・トウェインのレビュー一覧

  • ハックルベリー・フィンの冒けん

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    ネタバレ

    "トム・ソーヤーよりおもしろいワクワクする冒険物語"というイメージがあって、確かにそういう部分もあったけれど、そんなことより黒人奴隷の境遇や白人の考え方が怖かった。訳者の解説によると、この作品が書かれたときには既に奴隷制は廃止されてから40〜50年経っていたそうだ。当時の人たちから見ても実感しがたい状況が広がっていたことを作者が描いたこと、ジムを自由にしたのはハックでもジム自身でもなく、持ち主だったことなどの解説が興味深かった。

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    2025年10月01日
  • トウェイン完訳コレクション 人間とは何か

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    人間は外部からの影響でしか何かを生み出すことができないという刺激的かつ挑戦的な論が展開され、非常に興味深かった。
    特に、善行の話は凄く面白かった。人が善行するとき、その人は外からの目線や、自分の良心に耐えられないなど結局は自分自身を第一に考えているというのは凄く納得してしまった。
    人間は機械だとするこの論は一見酷いものだと思うかもしれないが、勇気づけられる人もいるのではないかと思った。とある選択をずっと後悔して悩んでいる人や、自分の勇気の無さに嘆いている人などには救いとなるような気がする。ともかく、これが良い悪いではなく、一つの考えとして吸収できて良かった。

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    2025年09月29日
  • 不思議な少年

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    トウェインの晩年のペシミズムの代表作。

    サタンと名乗る美少年(彼は天使だという)が村に現れ、人間の文明の軌跡やその愚かさを嘲笑い明らかにする。

    善悪とはという問いを起点に、
    幸せとは、運命とは、人間とは何なのかという問いに繋がっていく。
    サタンが魅せる人間の愚かさのいくつかの描写や緊迫感が見事で、物語に引き込まれた。

    いろんな問いがある中で一番刺さったのは、サタンが良心を語るシーン。

    人間は良心なんてもので善を選択しているつもりになっているが、カインとアベルから始まり人間の歴史は戦争と殺戮の歴史じゃないか。
    ほとんど間違った選択をしている中で正義を振り翳して生きていて、それで得をしてい

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    2025年09月07日
  • 漫画 人間とは何か?

    匿名

    購入済み

    人間とは何か、機械であると言う発想面白かったてす。色々思うところがあったり難しく感じる部分もありましたが、最後まで読んで納得出来ました。

    #タメになる

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    2025年09月07日
  • トウェイン完訳コレクション ハックルベリ・フィンの冒険

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    1885年発行。口語体で書かれたはじめての小説。ヘミングウェイがあらゆるアメリカ文学は本作に由来すると言ったことでも有名。
    前作『トム・ソーヤーの冒険』(以後『トム・ソーヤー』)で大金を得て、養子となったハックルベリ・フィン(以後ハック)が窮屈な暮らしから脱出し、逃亡奴隷のジムとともに自由を求めてミシシッピ川を下る冒険に出る。

    前作『トム・ソーヤー』が、少年と退屈との戦いを描いた無邪気な物語であるのに対し、本作では子どもの目線で描きつつも、アメリカ南部の社会を皮肉を交えて痛烈に批判している。
    明るい『トム・ソーヤー』の続きを期待してしまったために、背後に流れる暗い影に一度は本を閉じてし

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    2025年07月16日
  • 人間とは何か? 自己啓発の劇薬 マーク・トウェインの教え

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    「人間とは機械にすぎず、ただインプットされた情報を手順通りにアウトプットするだけ そこに自由意思や創造性などかけらもない」身も蓋もない結論だけど、嫌悪感はないし腑に落ちる所が多かった

    生まれながらの性向は変えられやしないという主張は、個人的にはある程度の幅でなら自分で操作出来ないかなと思う
    例えば武士道って、「あえて死ぬってのがロックなんだよ!」「耐えて忍んで最高にcoolだぜ!」みたいな後天的な精神修養で成り立つものじゃないだろうか
    それもトウェインに言わせれば、島国の特集な時代・身分制度の元での集団マインドコントロールの結果とか言われちゃうかな?

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    2024年12月08日
  • 人間とは何か

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    あの『トムソーヤの冒険』で知られるマーク・トウェインがこういう本を出していることを知らなかった。内容としては、「人間は自身の心の満足感のために行動する機械である」ということ。読書会や雑談会を開催するときもある程度主催の機嫌によって左右されるので理解できる。創造も外部の影響から練られたものというのも、日本が特に文化や二次創作の発展に強いこともあって腑に落ちやすい。自由意志も精神的欲求による働きでしかなく、金や物自体ではなくそこから得られるものを求めているのも積読・積みゲーが増える理由なのかもしれない。

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    2024年11月13日
  • 漫画 人間とは何か?

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    人間は機械である
    発想にびっくりした
    環境で人間はきまっており修練で磨くことはできる
    全ては自動化されており決まっていると。

    ネガティヴなようでそうではない
    より一層環境や、学習は大事であると思った

    機械、決まっていることでもあるので、
    必要以上に落胆、落ち込む必要もないということ
    おもしろかった

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    2024年07月10日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 下

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    筏でミシシッピ川を下る自然描写が良い。
    黒人奴隷の逃亡を助けるのが悪、という共通認識がさすがに時代を感じる。

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    2024年07月07日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 上

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    ハックの巧妙な機転と嘘もいいが、私はジムの親切心と良心をいいなと思い又憧れる。

    流れる筏によって色んな人々に会い、トラブルに見舞われる。
    筏が破壊されたり、ロミジュリのような展開にあったり、短編集のようで読み応えがある。

    旅は道連れ、冒険する時は絶対相棒を連れていくことにした。

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    2024年06月22日
  • トウェイン完訳コレクション 人間とは何か

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    ■評価
    ★★★★☆

    ■感想
    ◯人間とは機械であると主張する老人と、それを否定しようとする青年の対話。
    ◯「自己の精神を満足させることが、行動原理の全て」とする考え方は、かなり納得感があった。
    ◯サイコパスの考え方は、実は本質的なのかもと考えさせられる作品だった。
    ◯鉄を精錬・加工していくアナロジー(鋼鉄・銑鉄・鋼で、不要な成分を除いて性質を向上させていく)は、非常にわかりやすく、面白く読無事ができた。
    ◯金の延べ棒に水蒸気を吹きつけても変化しないけど、気化水銀を吹きかけると溶け出てしまう話や、鉄の精錬の話のアナロジーも面白い。外部からの影響力でいかに左右されるかというのと、それを受けうる気質

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    2024年05月21日
  • トウェイン完訳コレクション アーサー王宮廷のヤンキー

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    『トムソーヤの冒険』や『ハックルベリー・フィンの冒険』で知られるマーク・トウェインのタイム・スリップ小説。

    イギリスのウォリック城を見学していた”私”が、奇妙な男に出会うところから物語が始まります。その男の話す内容は、アーサー王と円卓の騎士について、まるでその時代にいたかのような口ぶりです。驚きから我に帰るといつの間にか男の姿はなく、夕刻に宿泊先のホテルにいると、男が部屋に訪ねてきて自分の来歴を語りだしました。

    男の父は鍛冶屋、叔父は蹄鉄工で、2人の元で手先の腕を磨き、軍需工場に勤めてからは、当時考えられるあらゆる技術を身に付けて現場監督の親玉にまでなります。しかし、手下と喧嘩して鉄梃で殴

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    2024年04月02日
  • 漫画 人間とは何か?

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    人間は機械だ
    生まれ持った気質と環境などの外的な要因によって行動が左右される
    そしてすべての行動は自己満足

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    2024年03月22日
  • トム・ソーヤーの冒険

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    この話を読んで、自分が友情モノに弱いんだと改めて気付かされた!当時の時代背景も感じられた。読むのが楽しかった。訳者のあとがきも必須。
    「ハックルベリィフィンの冒険」も映画で観たが、それも良かった。

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    2024年02月21日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 上

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    「トムソーヤの冒険って本を読んでないとわからないかもしれない」と、ハックルベリーフィン自身が物語の始めに言っている。事前に「トムソーヤの冒険」を読むのが良いのかもしれない。

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    2024年02月21日
  • 人間とは何か

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    老人と青年の対話調で綴られた、「人間とは外からの力に反応して作用するだけの機械である」という主張を説明する内容だった。

    言い換えると、「すべて人間は、自らの経験学習と気質に従って、自らの精神的満足を充足するための選択をする」ということが主旨だった。

    そのため、自由意志などや自己犠牲などは存在せず、一見すると当人にとって損な善行や苦行も、結局は「そうしなければ別の精神的な不満足によって耐えられない」という天秤で選択された行いになる。

    相手を小馬鹿にしたような語り口調と、説得に際し用いられる古い事例は少し読みづらいが、一貫した主張は明確に読み取ることができる。

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    2023年12月11日
  • 人間とは何か? 自己啓発の劇薬 マーク・トウェインの教え

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    人間の本質について考えさせられる本。人の行動は全て自己満足のため。人間は機械であり、外的要因によって意思決定が行われる。

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    2023年11月30日
  • トム・ソーヤーの冒険 下

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    月並みだけど、子供の頃の気分を少し思い出した気がした。
    たまには思い出したほうがいいのかもしれない。

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    2023年08月27日
  • トム・ソーヤーの冒険 下

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    岩波少年文庫版が石井桃子さんの訳だったということを今回はじめて知りました。
    柴田元幸訳で『ハックルベリー・フィンの冒けん』を先に読んでいるので、当然トムも柴田先生の訳で読みたかったのですが…やっぱり気になる石井桃子訳。現代のアメリカ文学の翻訳を牽引する柴田先生の訳と比べても遜色のない、素晴らしい訳でした。
    ただ、ハックの訛りがいささかキツすぎるかも…
    ただ、トムから見たハックのイメージかなと、石井桃子さんに敬意を。
    でも確か、柴田先生がハックを訳す時、
    ジムに「おら」なんていわせないでくれよと、翻訳仲間から言われたというエピソードがあったはず。

    それにしてもまあなんとおもしろいんでしょうか!

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    2023年08月23日
  • ハックルベリー・フィンの冒けん

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    じつに伸びやかな冒険譚なのであるが、「しゅくえん」の話みたいに南北戦争前のアメリカ中西部の厳しさも多々あり、ハックの良心についての悩みも読みごたえがある。

    挿絵がたくさん入っているのも、終盤のともすると蛇足っぽいあたりも、なんだか昔の本という感じがして好き。

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    2023年07月01日