マーク・トウェインのレビュー一覧
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人間は、おのれの精神的安らぎを得るためであれば、なんだってする。自己犠牲の誘惑に耐えられるものと耐えられない者がいるだけ。
外部の環境でどうにでも人間は変化する。理由は、過去の人生のすべてにある。
人間は機械である。
マーク・トゥエインの遺言、死ぬ4年前に匿名で出版した。
人間とは、自己中心的...続きを読むPosted by ブクログ -
柴田元幸さんによる新訳版。
ハックとジムのやり取りをはじめとする会話シーンが印象的。
持っている知識を使って自分なりに物事を理解しようとする様が、会話の中から見えてくるのが面白かったです。勘違いや言い間違いも含めて。
ハックの一人称の語りを通して、子どもたちが世界をどう捉えているのか、宗教や政治や...続きを読むPosted by ブクログ -
やんちゃで想像力も行動力も豊かな少年たちによる、退屈な日常を面白く過ごしていくお話。登場人物同士の会話(時にくだらないが、それも少年ぽくて良い)、会話の中で揺れる心の描写のコンビネーションが自然に混ざり合い、すんなり入っていくことができたお話でした。
さてどんな冒険かというと、勿論巨悪を倒すとかでは...続きを読むPosted by ブクログ -
ばかばかしい話というのは、古今東西底堅い需要があるんだなあ。
『物語の語り方』のラスト(怪談が、「お前だー」で終わるやつ)は、日本の怪談の伝統芸能かと思っていたら、19世紀の大昔からあるとは。。マークトウェインが元祖かはよく分からないけど。
『本当の話』は、唯一異色なシリアスもの。黒人奴隷の人生...続きを読むPosted by ブクログ -
トムソーヤがおままごと好きならば、ハックは本物の冒険者。危険から逃げていかだに戻りたくてたまらないのに、なぜかいつも冒険に巻き込まれてしまう。少年の機知に富んだ対応や、スパイスのように効いた人種差別の背景が冒険を加速させている。Posted by ブクログ
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主人公トムはいたずらっ子でポリー伯母さんに怒られてばかりですが、本を破ってしまったベッキーを庇うために自分が破ったと嘘をついたり、無実の罪で捕まったポッターに差し入れをしに行ったりと、優しいところがあり、どうしても憎めません。そんなトムや、浮浪者ハックルベリーといった、少年たちの物語です。
彼らは...続きを読むPosted by ブクログ -
むかーし、アニメでやってたなあくらいの印象で読み始めましたが、なかなか読破には時間がかかりました。前半の古き良きアメリカな展開が退屈で退屈で…
序盤の感想は「アメリカ版カツオ」の一言に尽きるかと。ペンキ塗りのくだりはもはや古典ですね。
後半にいくにつれ、ようやく冒険らしい冒険が始まります。無人島に殺...続きを読むPosted by ブクログ