マーク・トウェインのレビュー一覧
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ネタバレ若者 それなら明らかに、人間というものはすべて、善人にしろ悪人にしろ、どちらも、その身を捧げるのは自分の良心を満足させるためなのですね?
老人 そうだ。それが一番ふさわしい名前だろうな、それを呼ぶのには。「良心」――あの自主独立した「主権者」、あの傲慢なる絶対の「君主」。人間の内部にあって、人間の「主人」なるものだ。良心にも、ありとあらゆる種類のものがあるからだ。暗殺者の良心だって場合によっては満足させられるし、博愛主義者の良心だって、守銭奴の良心だって、押し込み強盗の良心だって、やはり満足させることができる。一つの指針ないしは動機として、それが厳然と規定されたどんな道徳や品行(ただし鍛錬は別 -
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人間とは何かという仰々しいタイトルに反して対話形式でとても読み易く、それでいて人間の本質を突いている。
老人の主張は一貫している。
「人は自分の良心を安定させるためにのみ行動する」また「人の良心は、生来の気質と後天的な教育、訓練から得た知識や印象、感情の断片の集合体であり、人はこの主に従う出力機でしかない」というもの。
これは僕自身も常々感じていたことだ。青年は終始それでは人間の価値が下がってしまう、救いがないということを言うが、全くナンセンスだ。価値が下がると感じるのは、ホモサピエンスという少しばかり賢い猿を実際より過大に評価していたにすぎない。著者はまた、偉大な人間、誇り高い人間は嘘の衣装 -
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夢想家で、いたずら好きで、目立ちたがり屋のトム・ソーヤ-の冒険物語。と言っても、トムが自ら冒険を企てるのが主の話ではなくて、トムがいたずら心でやったことから思いがけない状況に巻き込まれたり、日常生活の中で勇気を試されたりしながら、主人公が試練を乗り越えて成長していく話であった。
出だしはやや退屈だったが、トムとハックが殺人事件を目撃して以降、三人での海賊気取りの家出、その顛末、ベッキーの窮地、ポッターの裁判、宝探しや洞窟での出来事など、ストーリーが二転三転して、俄然面白くなった。
特に印象深いのは洞窟の場面であり、ハックが遭遇した出来事とも巧く結びつき、宝探しにもつながっていく。
個人的には、 -
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ネタバレ言わずと知れたアメリカの古典文学作品『トム・ソーヤーの冒険』。柴田訳が出てる!てことで手に取ってみた。小さいころアニメで観た記憶はぼんやりあるものの、物語の内容は一切覚えていなかった。子供のとき読んだらもっともっとワクワクドキドキできたんだろうなあ。
やんちゃで悪知恵が働くけど、正直者で心根が優しい。カツオ的、いかにも“主人公”なトムが、いろんなことに巻き込まれていく。海賊や盗賊に憧れる子供たち。19世紀のアメリカはこんな風だったんだ。ちょっとしたタイムスリップ気分。
トムは魅力的な主人公だけど、共同体の規範から大きく逸脱したハックはもっと気になる存在だ。「俺は『みんな』じゃない」「 -
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マークトウェインが考える人間の本質をストレートに表現したこの作品。
衝撃的な内容!ではなくなったのは時代のせいでだろうか。最近ではこの手の本はよく見かけるし、”嫌われる勇気”もシンプルに本質的なことをストレートに伝え、それを青年と老人が議論していくという表現の仕方は非常に似ていたな(いわゆるソクラテス式問答)と読みながら思った。
とても理解しやすかったし、思い当たる反論もないので、素直に受け入れるべき内容なのかなと思ってしまった。
特に人間の欲=精神欲を満たすために行動しているという点で、今の時代、これまでの物質面重視から精神面重視に移り変わろうとしているけど、結局は精神欲を満たそうとしてい -
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ネタバレネタバレありです。
つまるところ、トム・ソーヤというキャラクターが好きかどうかで、この巻の好き嫌いは分かれるのではないでしょうか。ジムとハックのロードムービーからうって変わって2巻中盤からはトム・ソーヤ劇場です。決して面白くなくはないんですが、悪のりがすごいんです。まあ王様と公爵もひどかったので、言ってみれば2冊あわせて大半を悪のりが占めているとも言えなくもないわけですが、なんでしょう、トムは基本的にもっと安全なところにいてサバイバルではないので鼻につくのでしょうか。その、周囲の人間も読者をも唖然とさせるような悪のりこそがトム・ソーヤの持ち味なわけなので、良い悪いではなくて本当に好き嫌いの -
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ネタバレThe Mysterious Stranger, A Romance (1916)
サタンがみせる人間の愚かさや醜さは凄まじい。語り手のテオドールはサタンに対して怖れと尊敬を抱いているようだ。人の死に対して私たちは、悲しみを抱くがサタンはそうでない。例えば、若くして死ぬことによってその後に待っていた苦しみを免れたのだという。私は、機械的運命論に基づいたこの思想には賛成できない。仮に、生まれた瞬間から自身の運命が既に決まっていたとしても、生きている瞬間のうちに感じる様々な感情とそれに基づく自身の行動を大事にしたい。一度は、サタンを説得しようとした主人公テオドールのように。 -
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『トムソーヤ~』とともに有名な作品。
だが、この2作品で絶対的に違うのは、主人公の立ち位置。
トムはいたずら好きだが“子供の範疇”から決して越えず、また、あれこれ文句をいったりもするが当時のアメリカ南部での一般的な考え方(黒人≒奴隷とか)からも外れずに、あくまでも世間という手のひらの上で行動している。
ハックは設定も浮浪者…自由人というべきか…で、考え方もまた、世間一般のしがらみのない考え方だ。
逃亡奴隷を通報するべきか、ハックは必死に考える。当時の常識ならば、悩むところではないのだ。言わなきゃいけない。ハックが躊躇しているのは、言えばジムは逃亡奴隷として処罰されるが、そんなことを幇助するのは -
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トムソーヤからの続きで読書開始。
まったくの続編なので期待しつつ読んだのだが
最初の方がどうもとっつきにくかった。
終盤もトムの行動が良く分からないというか、
自分の考えに固執した行動しかとらず、
読み手はいらいらさせられる。
解説を読み、そういう解釈の仕方があるのかと、
ある程度納得はしたが。
面白いのは、この本がただの冒険小説ではなく、
所々に奴隷問題、人種差別、宗教問題、当時の風俗というものが
ちりばめられていることだろうと思う。
また、解説にもあるが、ウォルター・スコットなど、
各所にトゥエインが暗喩しているものを探し、
その意図を考えてみるのも面白い。
そしてまた、こういう -
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ネタバレ人間は自己を満足させるために生きている。
「人間とは何か」、このシンプルなタイトルとBOOKOFFで100円だったので購入。
登場人物は青年と老人の二人だけで、彼らの会話が描かれている。青年は人間には意思決定をする力があると信じている、対して老人は人間は自己を満足させるために生きていると信じている。青年は、老人の「人間は自己を満足させるために生きている」という考えを打破するために試行錯誤するが、決して破ることが出来なかった。
私自身、この老人の考えに納得せざる得ない。「人間は自己を満足させるために生きている」という理論は、言い換えると全ての人間の行動原理は自己満足であり、自己犠牲すら自己満 -
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「人間とは何か」に続いて、マークトウェインを読むのは二冊目。
これも彼が絶望的・悲観的視点で書いた著書。その中には人間の愚かさや無知さなどが露呈されている。
この中に出てくるサタンという不思議な少年は子供たちにその人間の愚かさを説明していくが、しかし、唯一人間が持つ能力を肯定的に捉える。それは「笑い」だという。
つまり、人間はどうしようもなく絶望的な状況になるが、その境遇を笑い飛ばす事ができる強さを持っているという。この部分には深く共感する。というのは、自分もちょうど同様のことを考えていたからだ。
失敗したりしても、それをネタにして、笑い飛ばせることってすごく大事な事だと思う。失敗 -
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「人生そのものが幻じゃないか」
「あるものは君だけなんだ」
人生や世界が自分自身がつくりだした幻にすぎないとして、それならどうして自分の人生の中身に喜びだけでなく悲しみなどの負の感情が多いのか。そのようなことは決して望んでいないはずだ。もしかしたら、悲しみは決して否定的な要素ではなく、あくまでも喜びを相対化させるために存するだけの要素なのかもしれない。そうすれば自分の作り出した自分の世界の悲しみにも何か積極的な意味を見出せるのかもしれない。というようにあっさりと最終的に自己を肯定してしまって完結していいとは思えず、肯定も否定も全てひっくるめて幻の人生であり、独我論なんだろう。そもそも独我論とい