マーク・トウェインのレビュー一覧

  • トウェイン完訳コレクション ハックルベリ・フィンの冒険

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    トムソーヤからの続きで読書開始。

    まったくの続編なので期待しつつ読んだのだが
    最初の方がどうもとっつきにくかった。

    終盤もトムの行動が良く分からないというか、
    自分の考えに固執した行動しかとらず、
    読み手はいらいらさせられる。
    解説を読み、そういう解釈の仕方があるのかと、
    ある程度納得はしたが。

    面白いのは、この本がただの冒険小説ではなく、
    所々に奴隷問題、人種差別、宗教問題、当時の風俗というものが
    ちりばめられていることだろうと思う。

    また、解説にもあるが、ウォルター・スコットなど、
    各所にトゥエインが暗喩しているものを探し、
    その意図を考えてみるのも面白い。

    そしてまた、こういう

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    2014年03月25日
  • 不思議な少年

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     未完の話をまとめあげたものでなければ、★5つでした。
     途中つじつま合わないところがちょっとあったりしたので。


     でも最後の言葉は考えさせられた。

     要約ですが、

     「人間は、幻想をたゆたう一片の思惟に過ぎない。」



     美しく、軽やかでありながら、


     ここまで重みのある言葉があるだろうか。

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    2013年11月11日
  • 人間とは何か

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    ネタバレ

    人間は自己を満足させるために生きている。

    「人間とは何か」、このシンプルなタイトルとBOOKOFFで100円だったので購入。
    登場人物は青年と老人の二人だけで、彼らの会話が描かれている。青年は人間には意思決定をする力があると信じている、対して老人は人間は自己を満足させるために生きていると信じている。青年は、老人の「人間は自己を満足させるために生きている」という考えを打破するために試行錯誤するが、決して破ることが出来なかった。

    私自身、この老人の考えに納得せざる得ない。「人間は自己を満足させるために生きている」という理論は、言い換えると全ての人間の行動原理は自己満足であり、自己犠牲すら自己満

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    2013年09月28日
  • トウェイン完訳コレクション ハックルベリ・フィンの冒険

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    マーク・トウェイン「ハックルベリー・フィンの冒険」

    児童小説の体裁をとった大傑作。
    良心の呵責、神の認識、恐怖、謝罪、祈り、葛藤。
    そしてこの一文に震えなかったものを私は信用しない

    「All right, then, I'll go to hell
     よし、それなら、俺は地獄に行こう」

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    2013年07月13日
  • 不思議な少年

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    「人間とは何か」に続いて、マークトウェインを読むのは二冊目。

    これも彼が絶望的・悲観的視点で書いた著書。その中には人間の愚かさや無知さなどが露呈されている。
    この中に出てくるサタンという不思議な少年は子供たちにその人間の愚かさを説明していくが、しかし、唯一人間が持つ能力を肯定的に捉える。それは「笑い」だという。
    つまり、人間はどうしようもなく絶望的な状況になるが、その境遇を笑い飛ばす事ができる強さを持っているという。この部分には深く共感する。というのは、自分もちょうど同様のことを考えていたからだ。

    失敗したりしても、それをネタにして、笑い飛ばせることってすごく大事な事だと思う。失敗

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    2013年07月01日
  • 不思議な少年

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    「人生そのものが幻じゃないか」
    「あるものは君だけなんだ」
    人生や世界が自分自身がつくりだした幻にすぎないとして、それならどうして自分の人生の中身に喜びだけでなく悲しみなどの負の感情が多いのか。そのようなことは決して望んでいないはずだ。もしかしたら、悲しみは決して否定的な要素ではなく、あくまでも喜びを相対化させるために存するだけの要素なのかもしれない。そうすれば自分の作り出した自分の世界の悲しみにも何か積極的な意味を見出せるのかもしれない。というようにあっさりと最終的に自己を肯定してしまって完結していいとは思えず、肯定も否定も全てひっくるめて幻の人生であり、独我論なんだろう。そもそも独我論とい

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    2013年10月05日
  • 不思議な少年

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    イデア論の極みか。
    これまで読んだマークトゥウェインとはまるで別人の様なペシミズム。

    神の否定、というかキリスト教カトリック批判。

    後半終盤にかけていきなり、流れの展開が急過ぎて違和感を覚えたのだが、後書きを読んだら納得。原本は未完な上に、原著者他界により他人の手によって再編されていたんですね。

    人間とは。
    この壮大なるこのテーマ。

    こりゃ、著者『人間とは何か』を読まねばなるまいな。

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    2013年01月15日
  • 人間とは何か

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    考え事をしたいときに読み返す一冊。

    極端に自由意志を否定し、人間を機械だと評するおじいちゃん。

    現在の行動と環境を規定しているのは、100%過去の行動だとしても、実際に生きていくうえで、それを正論と受け止めるメリットはないと思います。
    九割意味のないこと。

    けど、ある意味そういった嫌悪感を持つものに触れることが必要なのかもしれないと毎回思いながら読んだりします。

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    2013年01月06日
  • 不思議な少年

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    人間とは何か?の小説版みたいな感じ。

    やっぱりこういうペシミスティックなのに惹かれてしまいます。

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    2013年01月06日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 下

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    P112のハックが人間として生きるため、悪へと向かうことを決める場面。P246のトムのジムは人間発言。

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    2012年11月15日
  • トム・ソーヤーの冒険 下

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    ネタバレ

    トム・ソーヤーの物語は確かに小学生の頃に読んだ記憶はあるんだけど、今回再読してみるまでどんな物語だったかはすっかり忘れていました。  記憶に残っていたのは「トム・ソーヤー & ハックルベリー・フィン」という名前とハックが浮浪児だったこと、そして二人の少年がやんちゃだったこと。  そして女の子だった KiKi には必ずしも理解できているとは言い難い「男の子の世界」が描かれた物語だったこと・・・・・ぐらいでしょうか??  あ、あと舞台がミシシッピだったことは絶対に忘れられません。  だってこの物語で「ミシシッピ」という名前を初めて知り、わざわざ地図帳でそれがどこなのか調べた思い出があるぐら

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    2012年10月12日
  • トム・ソーヤーの冒険 上

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    ネタバレ

    トム・ソーヤーの物語は確かに小学生の頃に読んだ記憶はあるんだけど、今回再読してみるまでどんな物語だったかはすっかり忘れていました。  記憶に残っていたのは「トム・ソーヤー & ハックルベリー・フィン」という名前とハックが浮浪児だったこと、そして二人の少年がやんちゃだったこと。  そして女の子だった KiKi には必ずしも理解できているとは言い難い「男の子の世界」が描かれた物語だったこと・・・・・ぐらいでしょうか??  あ、あと舞台がミシシッピだったことは絶対に忘れられません。  だってこの物語で「ミシシッピ」という名前を初めて知り、わざわざ地図帳でそれがどこなのか調べた思い出があるぐら

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    2012年10月12日
  • 不思議な少年

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    とことん否定をされて、いろんなことがどうでもよくなった。ので、がんばれるきがしてきた。
    章ごとのつながりがわからない部分もある。

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    2012年09月30日
  • 不思議な少年

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    いわゆる良心や、宗教的価値観(著者はカソリック教会の価値観に対して述べている)、正義や善といったものが、いかに残酷にひとの命を奪ってきたか、不幸の種となってきかたを描きだしている。

    人間社会にとって、良心は不要であり、むしろ害となるのだという論理は、一面では正しいが、他方では現に人間社会にはルールや規範が必要であり、それなくして集団生活は円滑に営み得ないという現実が軽視されているようにも思える。

    著者の人間に対する絶望は、痛いほど伝わってくる。
    救いはないが、忘れてはならない大切な事実を、著者は教えてくれている。正義では世界は救えない。

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    2012年08月12日
  • トウェイン完訳コレクション 不思議な少年44号

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    ネタバレ

    舞台は印刷技術が発明された欧州。教会が独占した知識が複製可能になったとき、印刷工の前に謎の少年が現れ、呪縛を小気味よく撃っていく。ユーモアな作風とそれを支える鋭い批評精神に驚く。完全なる原本が改訂新版で文庫化。

    確かにカート・ヴォネガットらSF作家に多大な影響を与え、時間旅行の言及もあるから、「SF」というジャンルに置かれがちですが、そう簡単なものでもないのじゃないのかなと(加えればSFも読み捨てではないという意味で)。人間とは何かという一つの探究だと思う。

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    2012年08月07日
  • 不思議な少年

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    【あらすじ】
     ニコラウス、セピ、テオドールの3人の少年は、16世紀のオーストリアの小さな村に暮らしていた。そこにある日不思議な少年が現れた。一見感じの良い美少年の正体はなんと天使だった。その上彼の名前はサタン。3人の少年たちは、サタンの巧みな語り口、魅力的な魔法に誘われ不思議な世界へと惹きこまれていく……人間とは、良心とは何か。善悪、幸福は存在するのか。運命とはどのように決まるのか。人はなぜ戦争をするのか。ニコラウスは天使サタンと過ごすうちに、このような疑問にぶつかる。はたしてその答えは――

    【解説】
     作者は、『トム・ソーヤの冒険』、『ハックルベリー・フィンの冒険』などの著作で知られるマ

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    2012年06月08日
  • 不思議な少年

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    ネタバレ

    天使(サタン)という超越した存在からの視点で「人間」について言及されていく。人間の「良心」があるために残酷なことが平然とおこなわれる。正義を追求するためには悪とみなされた側の視点はなくなってしまう。
    畜生の生き方。人間は畜生より低俗な生きものという意見にはまったく反論できない。

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    2012年03月12日
  • トム・ソーヤーの冒険 下

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    うーん、面白い。どっしりした不動の名作といった印象。それにしてもトムって本当にやんちゃで、育てるのは大変だろう…。終盤のスピーディな展開と、終わり方が良かった!ハックルベリーフィンの冒険も読んでみたくなったなぁ。

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    2011年12月30日
  • 不思議な少年

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    主人公たちは天使の話を聞いた翌日、サタンという名前の天使に会う。彼は不思議な力を使い、たちまち出会った者たちを魅了してしまう。彼は善悪と言うものを知らず、人間がいかに愚かなものかを語る。

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    2011年07月27日
  • トム・ソーヤーの冒険 上

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    文庫と書きながら、本当は新書版。
     無夜は「ハックルベリィ・フィンの冒険」を先に読んでました。トムの冒険はそれよりちょっとだけ前です。

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    2011年06月04日