トウェイン完訳コレクション 人間とは何か

トウェイン完訳コレクション 人間とは何か

小説・文芸
693円 (税込)

3pt

4.0

「人間が自分で生み出すものは、何ひとつない――ひとつの意見でさえも、ひとつの考えでさえも、生み出すことは、できないのだ」米文学の巨匠トウェインならではのユーモアと鋭い洞察で人間の真理を暴く、最晩年の傑作。

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トウェイン完訳コレクション 人間とは何か のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    人間を機械として描写。人間は創造的な存在ではなく、外からの刺激に反応するだけの機械で、その動力は自己満足に過ぎないと。この見解は一見寂しいものですが、割り切って考えれば、生き方が気楽になるかと。外部の影響に対する反応を受け入れることで、心の負担が軽くなるのです。トウェインの洞察は新たな視点を提供してくれました。刺激的な読書体験。

    0
    2024年06月29日

    Posted by ブクログ

    人間は外部からの影響でしか何かを生み出すことができないという刺激的かつ挑戦的な論が展開され、非常に興味深かった。
    特に、善行の話は凄く面白かった。人が善行するとき、その人は外からの目線や、自分の良心に耐えられないなど結局は自分自身を第一に考えているというのは凄く納得してしまった。
    人間は機械だとするこの論は一見酷いものだと思うかもしれないが、勇気づけられる人もいるのではないかと思った。とある選択をずっと後悔して悩んでいる人や、自分の勇気の無さに嘆いている人などには救いとなるような気がする。ともかく、これが良い悪いではなく、一つの考えとして吸収できて良かった。

    0
    2025年09月29日

    Posted by ブクログ

    ■評価
    ★★★★☆

    ■感想
    ◯人間とは機械であると主張する老人と、それを否定しようとする青年の対話。
    ◯「自己の精神を満足させることが、行動原理の全て」とする考え方は、かなり納得感があった。
    ◯サイコパスの考え方は、実は本質的なのかもと考えさせられる作品だった。
    ◯鉄を精錬・加工していくアナロジー(鋼鉄・銑鉄・鋼で、不要な成分を除いて性質を向上させていく)は、非常にわかりやすく、面白く読無事ができた。
    ◯金の延べ棒に水蒸気を吹きつけても変化しないけど、気化水銀を吹きかけると溶け出てしまう話や、鉄の精錬の話のアナロジーも面白い。外部からの影響力でいかに左右されるかというのと、それを受けうる気質があるかというたとえとして使われている。

    0
    2024年05月21日

    Posted by ブクログ

    本編も面白いが、訳者あとがきにドキッとさせられた。『反応しない練習』(草薙龍瞬)を思い出しながら読んだ。

    0
    2023年03月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    若者 それなら明らかに、人間というものはすべて、善人にしろ悪人にしろ、どちらも、その身を捧げるのは自分の良心を満足させるためなのですね?
    老人 そうだ。それが一番ふさわしい名前だろうな、それを呼ぶのには。「良心」――あの自主独立した「主権者」、あの傲慢なる絶対の「君主」。人間の内部にあって、人間の「主人」なるものだ。良心にも、ありとあらゆる種類のものがあるからだ。暗殺者の良心だって場合によっては満足させられるし、博愛主義者の良心だって、守銭奴の良心だって、押し込み強盗の良心だって、やはり満足させることができる。一つの指針ないしは動機として、それが厳然と規定されたどんな道徳や品行(ただし鍛錬は別だが)にたいしても役立つかと考えた場合、人間の良心などというものはまったく価値のないものなのだ。

    老人 だが、彼らを鍛錬するんだ。そして戦闘を一つや二つやらせてみるのだ。そうすれば、彼らだって兵隊になるはずだ。そう、兵隊だ。兵隊としての誇り、兵隊としての自尊心、兵隊としての理想をもったものにな。そうなれば、彼らは兵隊としての精神を満足させなければならなくなるはずだ。事務員としての精神でもなく、整備工としての精神でもないのだ。その精神を満足させるのに、兵隊としての義務を避けていたのではとてもできることではない。そうだろう?

    0
    2020年07月14日

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