マーク・トウェインのレビュー一覧

  • トム・ソーヤーの冒険 上
    トム・ソーヤーの比べ読み中。

    ほかには福音館、青い鳥(抄訳)しか読んでないけど、
    いまのところのベスト。

    なんといっても訳が良い。
    良い文。
    字組も余白を効果的に入れていて(だから上下巻になっちゃったんだろうけど)
    読みやすさに気を配っている。
    子どもに渡す完訳ならこれだと思う。

    表紙は自分の...続きを読む
  • トウェイン完訳コレクション ハックルベリ・フィンの冒険
    トムソーヤからの続きで読書開始。

    まったくの続編なので期待しつつ読んだのだが
    最初の方がどうもとっつきにくかった。

    終盤もトムの行動が良く分からないというか、
    自分の考えに固執した行動しかとらず、
    読み手はいらいらさせられる。
    解説を読み、そういう解釈の仕方があるのかと、
    ある程度納得はしたが。...続きを読む
  • トム・ソーヤーの冒険
    後半の盛り上がりがヤバイ。しかしマーク・トウェインのスタンスはいいよなあ。社会のクソッタレと悪態を付きながらも、そうなってしまう現実とか人間に対してナーバスになりきらないんだな。
    子供の心と、厭世的な視点と、大人としての理解っていう別々のところにあるものをまとめ上げているのが、あとがきにある「死のイ...続きを読む
  • 不思議な少年
     未完の話をまとめあげたものでなければ、★5つでした。
     途中つじつま合わないところがちょっとあったりしたので。


     でも最後の言葉は考えさせられた。

     要約ですが、

     「人間は、幻想をたゆたう一片の思惟に過ぎない。」



     美しく、軽やかでありながら、


     ここまで重みのある言葉があるだ...続きを読む
  • 人間とは何か
    人間は自己を満足させるために生きている。

    「人間とは何か」、このシンプルなタイトルとBOOKOFFで100円だったので購入。
    登場人物は青年と老人の二人だけで、彼らの会話が描かれている。青年は人間には意思決定をする力があると信じている、対して老人は人間は自己を満足させるために生きていると信じている...続きを読む
  • トウェイン完訳コレクション ハックルベリ・フィンの冒険
    マーク・トウェイン「ハックルベリー・フィンの冒険」

    児童小説の体裁をとった大傑作。
    良心の呵責、神の認識、恐怖、謝罪、祈り、葛藤。
    そしてこの一文に震えなかったものを私は信用しない

    「All right, then, I'll go to hell
     よし、それなら、俺は地獄に行こう」
  • トム・ソーヤーの冒険
    優れた児童文学を読む度、なぜこの作者は、少年時代の世界の見え方や心象風景を記憶に留めて、こんなにも活き活きと描写できるのかと不思議に思う。
    トム・ソーヤーの冒険は、大人になってから初めて読んだが、自分の子ども時代を懐かしく思うと共に、作品の随所に社会風刺が効いていて面白く、大人でも十分に楽しめた。
  • 不思議な少年
    「人間とは何か」に続いて、マークトウェインを読むのは二冊目。

    これも彼が絶望的・悲観的視点で書いた著書。その中には人間の愚かさや無知さなどが露呈されている。
    この中に出てくるサタンという不思議な少年は子供たちにその人間の愚かさを説明していくが、しかし、唯一人間が持つ能力を肯定的に捉える。それは...続きを読む
  • トム・ソーヤーの冒険
    文中の『何かをしませんと約束することは、正にそれをやりたくて仕方なくなるための一番確実な手段なのである。』『したければできるという単純な事実が、欲望を奪い去り、その魅力を殺したのである。』など普遍的かつ誰もが感じたことのある感情がきちんと言葉に表されていて少し大げさに言えば感動した。もちろんトム・ソ...続きを読む
  • 不思議な少年
    「人生そのものが幻じゃないか」
    「あるものは君だけなんだ」
    人生や世界が自分自身がつくりだした幻にすぎないとして、それならどうして自分の人生の中身に喜びだけでなく悲しみなどの負の感情が多いのか。そのようなことは決して望んでいないはずだ。もしかしたら、悲しみは決して否定的な要素ではなく、あくまでも喜び...続きを読む
  • 不思議な少年
    イデア論の極みか。
    これまで読んだマークトゥウェインとはまるで別人の様なペシミズム。

    神の否定、というかキリスト教カトリック批判。

    後半終盤にかけていきなり、流れの展開が急過ぎて違和感を覚えたのだが、後書きを読んだら納得。原本は未完な上に、原著者他界により他人の手によって再編されていたんですね。...続きを読む
  • 人間とは何か
    考え事をしたいときに読み返す一冊。

    極端に自由意志を否定し、人間を機械だと評するおじいちゃん。

    現在の行動と環境を規定しているのは、100%過去の行動だとしても、実際に生きていくうえで、それを正論と受け止めるメリットはないと思います。
    九割意味のないこと。

    けど、ある意味そういった嫌悪...続きを読む
  • 不思議な少年
    人間とは何か?の小説版みたいな感じ。

    やっぱりこういうペシミスティックなのに惹かれてしまいます。
  • ハックルベリー・フィンの冒険 下
    P112のハックが人間として生きるため、悪へと向かうことを決める場面。P246のトムのジムは人間発言。
  • トム・ソーヤーの冒険 上
    トム・ソーヤーの物語は確かに小学生の頃に読んだ記憶はあるんだけど、今回再読してみるまでどんな物語だったかはすっかり忘れていました。  記憶に残っていたのは「トム・ソーヤー & ハックルベリー・フィン」という名前とハックが浮浪児だったこと、そして二人の少年がやんちゃだったこと。  そして女の子だった ...続きを読む
  • トム・ソーヤーの冒険 下
    トム・ソーヤーの物語は確かに小学生の頃に読んだ記憶はあるんだけど、今回再読してみるまでどんな物語だったかはすっかり忘れていました。  記憶に残っていたのは「トム・ソーヤー & ハックルベリー・フィン」という名前とハックが浮浪児だったこと、そして二人の少年がやんちゃだったこと。  そして女の子だった ...続きを読む
  • 不思議な少年
    とことん否定をされて、いろんなことがどうでもよくなった。ので、がんばれるきがしてきた。
    章ごとのつながりがわからない部分もある。
  • 不思議な少年
    いわゆる良心や、宗教的価値観(著者はカソリック教会の価値観に対して述べている)、正義や善といったものが、いかに残酷にひとの命を奪ってきたか、不幸の種となってきかたを描きだしている。

    人間社会にとって、良心は不要であり、むしろ害となるのだという論理は、一面では正しいが、他方では現に人間社会にはルール...続きを読む
  • トウェイン完訳コレクション 不思議な少年44号
    舞台は印刷技術が発明された欧州。教会が独占した知識が複製可能になったとき、印刷工の前に謎の少年が現れ、呪縛を小気味よく撃っていく。ユーモアな作風とそれを支える鋭い批評精神に驚く。完全なる原本が改訂新版で文庫化。

    確かにカート・ヴォネガットらSF作家に多大な影響を与え、時間旅行の言及もあるから、「S...続きを読む
  • 不思議な少年
    【あらすじ】
     ニコラウス、セピ、テオドールの3人の少年は、16世紀のオーストリアの小さな村に暮らしていた。そこにある日不思議な少年が現れた。一見感じの良い美少年の正体はなんと天使だった。その上彼の名前はサタン。3人の少年たちは、サタンの巧みな語り口、魅力的な魔法に誘われ不思議な世界へと惹きこまれて...続きを読む