マーク・トウェインのレビュー一覧

  • 漫画 人間とは何か?

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    「トムソーヤの冒険」「ハックルベリーフィンの冒険」等、一度は聞いたことがある様な少年向けの冒険譚の著者、マーク・トウェイン。
    その彼が「匿名」で残したとされる「人間とは何か?」が漫画化された本です。

    『人間とは機械である。』

    ある青年は人間には自由意志が存在すると主張し、ある老人は人間は機械であると主張する。それらの問答を通して、人間とは何なのかを考えていく物語です。
    人間が持つ意志やそれに基づいた行動とは、それまでの環境や経験から蓄積されたものから導き出された自動的な行動であり、自己欲求を満たす為だけに弾き出された主衝動である、と本著では語られている。
    それはつまり、人間は全て考えてから

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    2023年05月27日
  • 人間とは何か? 自己啓発の劇薬 マーク・トウェインの教え

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    分かりやすい主張だ。
    人間は機械であり自らの力では何も生み出すことはできない。意見も作品も詩集もすべて外的要因が重なって生み出されたもの。
    人間が行動する動機はすべて自分の精神的満足のためである。慈善活動、自己犠牲もそれをすることで自分の良心、自尊心が満足するからしている。お金を稼ぐ事が満足に繋がるか、書物が満足に繋がるかは生まれ持った気質であり変えることはできない。

    確かに世の中は想像以上にドライであることに、歳を重ねるごとに思い知らされる。恋愛は自分の子孫を残して精神的満足を得るためだし、子供が大切なのも同じ理由。大人になると風邪を引いても心配されるのは体調ではなく家事や仕事が回るかどう

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    2023年05月13日
  • トウェイン完訳コレクション アーサー王宮廷のヤンキー

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    元祖?知識無双系転生もの。6世紀のイギリスにタイムスリップした19世紀のアメリカ人が、魔術師マーリンを科学知識で押しのけアーサー王の側近となる。石鹸、爆薬、電信、銃、機関銃、等々を開発したり、人々を啓蒙し民主主義を定着させようとしたりもするのだけど…。
    明治期の作品なのに、ユーモアというかギャグが全然さび付いていないのが凄い。

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    2023年04月27日
  • トム・ソーヤーの冒険

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    名前は知っていたけど、内容については全く知らなかった作品。

    最初は独特の言い回しや物語展開に慣れなかったが
    半分も過ぎればなれてきた
    最初はあまり面白くなくて止まりながら読んでいたけど、途中から面白くなって読むのを止められなかった。
    なんていうんだろう、中には子どもならではの考え方や発想があって、どこか懐かしい気持ちにもさせた

    終始ドキドキする展開もあったけど、最後はスッキリと終わった
    なんでみんな大金に関して、持ち主を問わないんだろう?なんで盗人扱いされないんだろう?と思ったけど、見つけた人の所有物になる、という感じだったのかな?

    続編?のハックの話も読んでみたいと思った

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    2023年03月31日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 下

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    子どもの頃からタイトルは知っていたけど読んだのは初めて。
    1884~85年の作品なので、時代を考えたら黒人の方を人間扱いしてないのは理解できる。
    いろんな意味でアメリカの原点を感じる。
    暴力的な父親、すぐ銃でやりあうなんかは今もあるよね。
    ハックの頭の良さ(機転が利く)がやはり自分の人生を切り開いていく力かな。
    黒人のジムがこの本の良心って気がする。

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    2022年12月31日
  • トウェイン完訳コレクション ハックルベリ・フィンの冒険

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    高校生のときにブルーハーツの1000のバイオリンを聴いてから気になってた作品。15年以上経ってからやっと読んだ。トウェインが描くアメリカの自由の精神とはどういうものか、改めて感じられた、かな。ハックの前向きさと勢いと成長が眩しい。あと表紙がカワイイ。

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    2022年12月04日
  • 人間とは何か

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    人間は、外部の刺激に反応する機械のようなものだと、老人が青年に論破する会話劇。生物として人間を観察する視点で、他の動物と大差ない生き物だと論破する痛快さもある。良心や、道徳的行動など、人間だからこそもちえてそうな美德はことごとく動物的行動の結果にすぎないと論破されてしまう。
    一つのものの見方として、さまざまな角度から思考を巡らす時の視点として持っていても良い考え方だと思う。
    あの、トムソーヤを描いた作家というのにも驚かされる。シニカルな視点ももちえた作家だったのですね。人間を冷徹なまでも客観的に観察してきた著者だからこそ、表現できた作品なのだと思った。

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    2022年09月23日
  • 転生したら名作の中でしたシリーズ 王子とこじき 2巻

    ネタバレ 購入済み

    読み手を失望させない。

    真面目にいい話だった。
    敢えていうなら原作に忠実すぎでその分ワクワクドキドキは無く
    トムが転生者だという設定も全く活かせてない(下々の気持ちがわかるというのは乞食の生まれだけで充分要件)
    あとマイルズが何故乞食に成り代わった王子を庇い続けるのか
    清廉潔白な人物というだけでは随分事足りないなと原作時からもやもやする部分であったのでそういう童話やお伽噺に有りがちの都合良すぎる部分を現代的な感性を入れるならちゃんと膨らませて描いて欲しかったし、?このまま次回も転生者が御伽話をなぞるだけのストーリーではちょっと購入には弱いですね。

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    2022年05月12日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 下

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    ネタバレ

    訳者があとがきに書いているように、これは、主人公に「都合のいい空想」でなく、「とんでもない苦労を背負い込んだ現実」の冒険で、読みながら悲しみや苦悩が沁みてくらくらしてしまった。ゆるやかな至福のうつくしさ(原文で読める日がくれば!)さえ掻き乱されて酷い目に遭わされて、けれどそれでもハックは自分たちにさんざ悪事をはたらいた2人を哀れに思う。ハック自身が、ジムを逃すということ(物語当時は奴隷制が生きていてこれは重罪とされた)を「地獄に堕ちても仕方ない」ことと認識にしていて、とんでもないおやじもいて、自分をときに「悪党」に分類しているせいだろう。だが、かれもジムも善良でないにせよ素朴で、悪者とは縁遠い

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    2022年04月30日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 上

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    ネタバレ

    滑らかな語りに想像を誘われ、つりこまれるように読んでいった。けれど、この「冒険」には(主題・教訓・筋書を見つけようとする者は酷い目にあえ(意訳)という前書きに配慮し野暮なことは書くまいが)奴隷制が放置されるままに跋扈していた時代の空気がかなしく流れているように感じられた。ひとつひとつの描写が、訳のうまさもあるだろうが、びっくりするほど豊かで巧みなので、いっそうそれを感じてしまうのだ。下巻はどうなるだろうか?

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    2022年04月29日
  • 漫画 人間とは何か?

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    ネタバレ

    人間は自らの承認を求めて動く単なる機械に過ぎない
    人間にはあいも憎しみもない、そんな名称をつけているから本質が見えなくなる、あるのは主衝動だけ、満足したいという機械的な心だけ
    結局すべては主衝動だ、あくまでも自分の良心を満たしているに過ぎない
    そしてその良心は教育できる、環境しつけ書物などから
    人間は不愉快でなければ人の不幸などどうでもいい
    愛も憎しみも慈悲も貪欲も善意もみんな自己陶酔、自己満足だけが私たちの原動力であり機械と変わらない
    自由意思は幻覚
    人間は環境からの刺激を受けて全自動的に体を動かしている
    人間は自己満足のために行動しその欲望もまた外部からの影響 自分から生み出しているものな

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    2022年04月04日
  • 漫画 人間とは何か?

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    漫画だから読みやすかった。

    人間は機械であるという主張、その理由は
    ・満足したいという機械的な心だけで人間は動いている。家族の愛や社会的称賛や自己犠牲をする人も結局はそのひとが何を優先してるかが違うだけで自己満足の奴隷である。
    ・人間の心は自分でコントロールできていると思いがちだが、実は経験したイメージを勝手に結合するだけの機械である。
    ・「私」とは私が全てを支配してると思いがちだが、実際は教育気質や環境の外的要因からプログラムを設計する内なる主人の満足を満たす自動作用である。

    良心を持ってやったことも自動作用だが、逆に、苦しみや悲しみ、他人と比べたりプライドなども全ては自己満足であり設計

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    2022年03月27日
  • トム・ソーヤの冒険 2

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    作者のマーク・トゥエインだが、彼の幼少期にも黒人奴隷との関わりはあったと推察され、21歳の時に蒸気船を操る仕事に就く。これらの背景がこの二つの冒険を描くに至った経緯だと考えられているらしい。

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    2022年02月22日
  • 漫画 人間とは何か?

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    『トム・ソーヤーの冒険』でお馴染みのマーク・トウェインさんの原作である『人間とは何か』を漫画化したもの。
    九州大学准教授の妹尾武治さんの寄稿文が読める。妹尾さんは『未来は決まっており、自分の意志など存在しない。心理学的決定論』という書籍を書いているお方。
    本書と併せて、読むことをお薦めする。妹尾さんの書籍の内容の一部は、本書の寄稿文でも知ることができる。最初に読んだ時には衝撃を受ける人もいるかと思う。ただ、同様の内容の書籍はいくつかあるので、気になる人は学びを深めることができる。
    さて、本書では著者の卓越した人間観察眼と哲学から、人間は設計図通りに環境からの刺激で反応する機械であるという考えを

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    2022年02月13日
  • 不思議な少年

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    マーク・トウェインってトム・ソーヤーだけの作家ではなかったのね。トム・ソーヤーシリーズは読み通せたことがないけれど、この小説は結構いい。全ては夢だと悟るために一生を費やしたのかという気もするけど。

    サタンの人間に対する無関心さが、まさに天使という感じで気に入ってる。

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    2021年12月26日
  • 世界ショートセレクション4 マーク・トウェイン ショートセレクション 百万ポンド紙幣

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    短編7つ。挿絵はヨシタケシンスケさん。意外。理屈のない奇想天外なお話って現在はなかなか発表されない(破天荒である場合理由付けがされる)ので昔のこういった作品を読むのは心躍ります。いくつか既読作品あり。

    「彼は生きているのか、それとも死んだのか?」
    詐欺話。今でも成功しそう。
    「ギャズビーホテルに宿泊した男」
    「実話一言一句、聞いたとおりに再現したもの」
    既読。前回読んだものより優しく訳してあり読みやすい。
    「天国だったか?地獄だったか?」
    未読。個人的No.1。真実そのものと優しい嘘を神の天秤に載せるとどうなる?
    「病人の話」
    「ジム・スマイリーと飛び跳ねるカエル」
    既読。
    「百ポンド紙幣」

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    2021年11月24日
  • 人間とは何か

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    ネタバレ

    キリスト教観の中にあっても、“人間は機械である”という一貫とした考えは、キリスト教観から離れている日本人にとっても、スッと入ってくる考えだと思う。

    ただ、読むのは難儀した。

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    2021年10月26日
  • トウェイン完訳コレクション トム・ソーヤーの冒険

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    読むのは何回目かな? 子ども時代はドキドキハラハラ。自分も冒険するぞ~、と思うけれども川も洞窟もない環境。アメリカに憧れた。今回もハラハラドキドキ!でもそれはポリーおばさんの立場から。夜中の家出、洞窟での遭難、ずる休み、鞭打たれる子。あ~、心配、心配……どうしたらいいのかこのわんぱく坊主は。この完訳はおそらく原本に忠実で、文字フォントや太字を駆使している。そこの説明が最後にあると違和感がなく読めたかなと思う。読み辛いと感じるところもあり、福音館で併読中。

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    2021年10月19日
  • トウェイン完訳コレクション ハックルベリ・フィンの冒険

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    アメリカで奴隷制度があったこと、今でも黒人の差別で何かとニュースになることは何となく聞いたことがある。しかし、「奴隷」の黒人がいた時代のアメリカでどのように扱われていたか、白人黒人がお互いどのように日々を過ごしていたかを多少なりとも理解を深めさせてくれる話だった。それとアメリカにおけるキリスト教徒としての在り方とか。

    さて本書はハックの冒険日記みたいなものである。トムソーヤーとは異なるハックならではの苦しみを背負いつつ、巧み過ぎる世渡りでなんとか生きていくサバイバル。冒険というよりもっとふさわしい表現がある気がするが思い浮かばない。ゆく手に現れる、ギリギリ普通そうでかねり危険な大人たちがその

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    2021年08月28日
  • トム・ソーヤの冒険 2

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    ネタバレ

    トムと親友のハックは、夜の墓地で、ある男が恐ろしい事をしているのを目撃してしまう。男から狙われる二人。家出、葬式騒ぎ、洞窟で迷子など、はらはらドキドキが止まらない冒険物語。
    トムと仲間達の冒険物語は読んでいて面白かったです。まるで、こっちまで冒険を楽しむような気分になりました。さすがに家出はよくないですが、島での暮らしはなんだか楽しそうだと思いました。でも、島で暮らしているうちに、急に家に帰りたいと思うようになって…。日曜日の葬式で、トム達が無事戻ってこられてよかったです。
    それに、洞窟での冒険もワクワク感がありましたが、歩いているうちに迷子になってしまい…。こちらはとんでもなく危険な目に遭い

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    2021年08月28日