マーク・トウェインのレビュー一覧
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ネタバレ読むまでなぜか少年が筏で漂流する話だと思っていた。たぶん十五少年漂流記と混じってる。なんで混じっちゃったんだろ?
だから読み始めるうちはいつ漂流するんだ?と思ってたけど、中盤に差し掛かってどうやら違うらしいということに気づいた。
想像してた話とは違ったけど、赤毛のアンシリーズのような子どもが生き生きと自由に遊び回る姿を描いた海外児童文学が大好きなので、読んでよかったなあという感じ。
児童文学といっても、大人や子どもの人間性や心情について一歩引いた視点で書いているので、それが滑稽さを際立たせているところもあれば、今にも通ずる感性もあったりした。この的確な視点や本人も楽しんで書いたのだろうな、と -
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柴田元幸さんによる新訳版。
ハックとジムのやり取りをはじめとする会話シーンが印象的。
持っている知識を使って自分なりに物事を理解しようとする様が、会話の中から見えてくるのが面白かったです。勘違いや言い間違いも含めて。
ハックの一人称の語りを通して、子どもたちが世界をどう捉えているのか、宗教や政治や歴史をどう捉えているのか、とても生き生きと感じられました。
特に、黒人奴隷のジムに対するハックの葛藤に引き込まれました。
ジムのことは愛しく思ってるけど、元々誰かの所有物だったため、そこから逃げ出す手助けをしてしまったという「盗みの罪悪感」を常に抱いています。しかし一方で、ジムが家族と離れ離れにな -
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ネタバレ漫画だけでなく、所々挟まれている妹尾教授の解説もよかった。
人間は意思決定に基づき、選択をしていると思いがちだが、実は身体が先で意識が後付けで動いているらしい。
また、”自由意志”という考え自体が、ある種、作られた概念という話も面白かった。曰く、洋の東西を問わず、宗教は善いことをすれば天国に/悪いことをすれば地獄に行くと教えているが、それは社会秩序を保つ上で都合が良かったから。そして、その教えが成り立つには「人々は自由意志に基づき行動しており、行動の責任は行動した人にある」という前提が必要となる。そうして、ある種自由意志という概念が作られた。ただ、科学によって宗教の教えが弱められたように、自 -
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ネタバレたまたま本屋さんでカッコいい表紙が目に入って購入。幼い頃に読んだ記憶がある「トムソーヤの冒険」や「ハックルベリーフィンの冒険」を書いた方の本(を漫画化したもの)、というところにまんまと惹かれてしまいました。
内容をまとめると、「人間の行動は全て自己満足が由来」「何をもって満足とするか、は環境等の外的要因によって機械的に決まる」ということになるのかな…
率直に、この考え方自体には、あまり新しさを感じません。
私自身は生まれてから今まで、ずっと自己満足を満たすために生きてきた感覚があるし、周りの人間もそうでした。でもこれも、 "環境等の外的要因" になっていたのかもしれないです -
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ネタバレ読む年代により感想が大きく分かれると思う。
10代、20代の方がこの本を読んで感じられるのは虚無感だと思う。
まさに作品中に出てくる青年の心情が投写される気がする。
ただ、年齢を重ねた方が読めば作品に書かれていることは一種の免罪符になり得る。
人は形成するものは産まれ持った気質と教育であり自由意志など持たないと言う事実を延々と突きつける形で進んでいく。
ただ、その事実に対する著者の成否や判断は作品中一切行われず読者に委ねられる。唯一、著者の心情を表してそうなのは最後の一文のみである。
事実を提示するのみで、論理展開が行われないため単調な進行となり、読む人によってはつまらないと言った感想抱 -
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やんちゃで想像力も行動力も豊かな少年たちによる、退屈な日常を面白く過ごしていくお話。登場人物同士の会話(時にくだらないが、それも少年ぽくて良い)、会話の中で揺れる心の描写のコンビネーションが自然に混ざり合い、すんなり入っていくことができたお話でした。
さてどんな冒険かというと、勿論巨悪を倒すとかではなく、日常を少し離れたとこに見つけた背伸び体験です。っと片付けるには無理があるほど危ないことをやってますね。3度くらい命が危なかったような?これが若さゆえの無謀か、、、こんなことして大丈夫か?そして懲りないんだな!
それと19世紀アメリカの日常生活が描かれているのも興味深いですね。当時から教会に通っ -
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マークトウェイン 「 人間とは何か 」
対話形式による人間論の本。「人間は 自己中心の欲望で動く機械にすぎない」とする 人間機械論 をテーマとしている。
機械に 自己意識や欲望があるわけないので、しっくりこなかったため「人間は 自己満足と周囲の影響がプログラムされた機械にすぎない」と読み替えた。人間には、他者満足のためだけに行動したり、周囲に構わず自己判断するプログラムがない という意味。
この本全体に漂う「創造するのは神のみ、人間は機械にすぎない」という論調だと 人間の意義に たどり着かない気がする。
人間機械論の悲観的現実
*人間の政治意識、趣味、道徳、信仰をつくるのは周囲の影 -
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人間が何かってことは、すべてそのつくりと、遺伝性、生息地、交際関係など、その上にもたらされる外敵力の結果。みずから創り出すものなんでなんにもない。
心を支配する力は人間にはない。
義務はなにも義務だからやるってものではない。それを怠ることが、その人間を不安にさせるからやるに過ぎない。人間の行動は唯一最大の動機、まず自分自身の安心感、心の慰めを求めるという以外にはない。善人も悪人もつまるところ心の満足を得るために必死になっているにすぎない。
人間は自発的にやることはできない。その生息地、人間関係を変えればいい。
気質(生まれながらにもっている性質)はいくら教育しても抹殺できない。ただ元々の気質が -
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主人公トムはいたずらっ子でポリー伯母さんに怒られてばかりですが、本を破ってしまったベッキーを庇うために自分が破ったと嘘をついたり、無実の罪で捕まったポッターに差し入れをしに行ったりと、優しいところがあり、どうしても憎めません。そんなトムや、浮浪者ハックルベリーといった、少年たちの物語です。
彼らは毎日楽しそうで、少年たちの楽しみを見つけ出す力を思い出しました。また、殺人事件、隠された財宝、洞窟探検など、大人でもワクワクするような出来事もあります。
物語の終盤で、大金を手に入れ、社会に引っぱり込まれたハックが、“俺は『みんな』じゃない、あんなの我慢できねえんだよ。(p380)”と言ったのが印 -
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ネタバレ不思議な少年サタンくんに例によって「知った風な口を!」と思いながら読んだのだが、これはキリスト教圏ならではの発言なのかもしれないと感じた。
ゾウがアリを気にするだろうか?みたいなセリフは、米粒の一粒一粒にも神が宿るという日本的考え方では共感しづらい。『気にすることもありえる』と考えてしまう。
また何でも見透かし何でもすぐ分かる少年が、少なくとも主人公の悩みが分からないことが理解できない。悪意という概念はないとのことだが、むしろどうなるか分かっててやってるので結果論でいえばそれは悪意と言えませんかね。
「何でもカテゴライズしようとする。人間の悪い癖だね」とでも言いそうだが、まさにその言い方