マーク・トウェインのレビュー一覧

  • 世界ショートセレクション4 マーク・トウェイン ショートセレクション 百万ポンド紙幣

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    経済評論家(?)の杉村富生さんがラジオで表題作を「マーク・トウェインがこんなものも書いている」と紹介していたのだが、読んだことがないなぁと思って読んでみた。その「百万ポンド紙幣」は、現代風の風刺がきいていて、ちょっとしたドンデン返しもあって、収録作品の中では一番面白い。その他、「実話 一言一句、効いたとおりに再現したもの」がなかなかの佳作だが、ほかはまあ凡庸か。

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    2025年09月17日
  • トム・ソーヤーの冒険

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    とにかくトムは、やんちゃで頭のいい子です。
    大人になって忘れていた「何か」を思い出させてくれます。
    ハックとのコンビも面白かったです。

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    2025年09月13日
  • ハックルベリー・フィンの冒けん

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    自然児ハックが逃亡奴隷ジムと逃避行を共にするバディもの、そして様々な人々に出会って成長していくロードノベル。
    そうまとめてしまうと、いやー読んでる途中はそんな感じじゃなかったぞ、端折りすぎでしょって自分で突っ込まざるを得ない。

    「ハックルベリー・フィンの冒けん」を今回初めて読んでみて、好きな箇所はミシシッピ川を筏で下るハックとジムが二人っきりのシーンに集約されている。
    ハックが成り行きとはいえ、『善良なミス・ワトソンの持ち物である、ジム』の逃亡に手を貸していることに対する『良心の咎め』に苦しんだ末、「よしわかった、ならおれは地ごくに行こう」と吹っ切れるシーンは間違いなく最高だ。心が揺さぶられる。

    ハックは法律に罰せられることを恐れているわけではないし、敬虔な信徒でももちろんない。
    彼の苦しみは、人の大事な財産である奴隷を盗むことが“良心”に反する故のものだ。倫理的にはジムを逃すことはありえない。そんな身体に染みついた善悪についての倫理観を振り切って、地獄に堕ちても自分の自然な感情に従おうと覚悟を決めるハックには、「自由」という言葉がやはりふさわしい。

    変な例えだが、大自然のキャンプで焚き火を囲んでいると立場や上下関係を捨てて深く交流できる、といったような心情にも通じている気がする。
    もちろん都会に戻れば、絆は消えずともギクシャクしたしがらみが頭をもたげるわけだが。
    それはハックとて免れない。

    ジムを捕らえた家に入り込んで暮らしながら、鎖に繋がれたジムの解放を目指して画策する終盤では、この家にももちろん多くの黒人奴隷がいてハックの世話もしているにもかかわらずハックの意識は彼らに向かうわけではない。
    奴隷制を当然として、奴隷の黒人は頭が悪いという前提で過ごしている。
    そして「ジムは黒人だけど心は白人だ」と考える。
    ハックは反奴隷主義な訳ではない。友人である奴隷を盗む悪事を働こうとしているのだ。
    世間から離れて二人っきりで過ごしているときに感じる関係性はここにはない。

    ーーー
    マーク・トウェインが本書で描きたかったことは、人が集団となることでいかに愚かしくなるか、何も考えられなくなるかなのかもしれない。
    南部に住む白人たちを描く筆は、風刺的な笑いも含みながら、手厳しく鋭い。

    数代に渡る宿怨で対立しており、互いに襲撃し合う一族のエピソード
    (ハックは家主を本物の紳士で、素晴らしい家族だと称えるが、この家族の息子は何代も続く宿怨の理由も分からず撃ち合いに加わって死んでしまう。)

    旅の道連れとなったペテン師二人組に騙される町の人々と、結局はリンチにあうペテン師たちのエピソード
    (これは勧善懲悪ではない。騙す方も、ころっと騙されてから怒る方もどっちも醜悪だ。本書のあちこちでリンチしろと人々が激昂するシーンがあるが、実行されたのはこのときのみ。報復の恐れがない、典型的な弱いものが更に弱いものを叩くパターン。)

    再会したトム・ソーヤが主導する「解放大作戦ごっこ」にハックとジムが付き合う最終章エピソード
    (黒人奴隷が白人の旦那さまに(まるで)唯々諾々と従っている様子のカリカチュアのように、ハックがトム・ソーヤの言いなりに従う様は、趣味の悪い冗談としか読めない。どこまでも現実的なハックは、トムから想像力が足りない、学がないと呆れられながら、冷めた感じに“ごっこ”に付き合い続ける。)

    心踊る冒険譚とはいえないし、ご都合主義なラストには呆気にとられる物語だが、果たしてハックは旅を通じて変化したのだろうか。
    書かれてはいなくても、きっとそうだと思う。
    もはやトムと一緒に子供時代にとどまることはできないだろう。大人の振る舞いを身につけて社会の一員として群れることもできない。
    少しずつ孤独を知って、人は成熟していかざるをえないのだと思う。

    ーーー
    “黒人奴隷ジムの目から「ハックルベリー・フィン」を語り、痛烈な笑いと皮肉で全世界に衝撃を与えた怪物的話題作”という「ジェイムズ」を読むための予習として本書を読んだ。
    ジェイムズも楽しみだ。

    第16章
    “俺はひどく落ち込んだ気分で筏に乗り込んだ。自分が間違ったことをしたのがよくわかったからだ。俺は思い知った。俺なんかが正しいことをやれるようになろうと頑張ったってムダなんだ。小さい頃に正しく始めなかったやつは見込みナシなんだ。いざっていうときに.やるべきことをやらせる支えがないから、あっさりめげちまう。
    それから俺は少し考えた。
    ちょっとまて、と俺は自分に言った。もし正しいことをやってジムを引き渡したら、おまえ、今よりもっといい気分になってると思うか?
    いいや、やっぱりひどい気分だと思う。それだったら、正しいことをやれるようになってなんの足しになる?
    これ以上は考えるのをよそう。これからはとにかくとっさに思いついた方をやろうと決めた。”

    第31章
    “祈ろう、そうしたらもうこんな悪党じゃなくなって、もっと良い人間になれるかも、と思った。だから俺はひざまずいた。でも言葉が出てこなかった。どうしてだろう。きっと、神様から隠そうたって無理なんだ。それに俺自身からだって隠せやしない。
    オモテとウラで違ったマネしてるからだ。オモテでは罪をやめますとか言っといて、奥のほうでは、最高に大きな罪にしがみついている。正しい行いをします、清らかな行いをします、ニガーの持ち主に手紙を書いて場所を知らせますって口では言おうとしてるけど、心の底では、そんなのウソだって俺には分かっている。神さまだって分かっている。ウソを祈ることなんかできない。俺はそのことを思い知った。

    “きわどいところだった。
    ふたつにひとつ、どっちかにキッパリ決めなくちゃいけない。俺は息を半分止めて、しばし考えた。それから、胸のうちで言った- 「よしわかった、なら俺は地獄に行こう」。
    そして手紙をビリビリに破いた。”

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    2025年07月18日
  • トム・ソーヤーの冒険 下

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    子どものころ誰もが一度は夢見た冒険。マーク・トウェインの『トム・ソーヤーの冒険』にはそんな胸躍る世界が詰まっている。いたずら好きの少年トムは親友ハックと墓場で殺人事件を目撃する。恐怖に震えながらもやがて真実を語る勇気を持つ。恋や友情、洞窟での命がけの脱出。物語は子どもの遊び心を出発点に正義と成長へと転じていく。自由と責任が交差するその姿に大人もまた学ばされる。

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    2025年06月01日
  • トム・ソーヤーの冒険 上

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    子どものころ誰もが一度は夢見た冒険。マーク・トウェインの『トム・ソーヤーの冒険』にはそんな胸躍る世界が詰まっている。いたずら好きの少年トムは親友ハックと墓場で殺人事件を目撃する。恐怖に震えながらもやがて真実を語る勇気を持つ。恋や友情、洞窟での命がけの脱出。物語は子どもの遊び心を出発点に正義と成長へと転じていく。自由と責任が交差するその姿に大人もまた学ばされる。

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    2025年06月01日
  • トム・ソーヤーの冒険

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    トムソーヤといういたずら好きな少年の物語。1830年代のアメリカの田舎ってこんな感じなのかなと思わせるような描写が多くて面白かった。トムがハックやジョーと一緒に家出をして海賊ごっこをする時やトムとベッキーが洞窟で迷う時に村総出で探索したりするところは田舎の一体感みたいなのを感じれた。前半のトムが仲間たちと物を交換する時にビー玉とかブリキとかに価値を見出しているのが少年だなって思うしなんか懐かしく感じた。

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    2024年11月08日
  • 人間とは何か

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    ネタバレ

     マーク・トウェインといえば、『トム・ソーヤーの冒険』などの少年文学の巨匠という印象しかなかったのですが、本作のようなパンチの効いた論評本も書かれていたんですね。

     対話形式で書かれた作品で、とても読みやすく面白かったです。

     内容は、「人間とは機械であると主張する老人」vs「人間の良心を信じる若者」の問答集となっています。

     老人が、「人間、それは単なる機械である!なぜなら・・・。」と主張していき、若者が、「いやいや、そうはいうものの人間には良心や愛が・・・。」と反問していくカタチです。

     作品からの例証や実体験をいくつか挙げたりして論じていく老人に、半ば若者はたじたじです(笑)


     話題が「機械」から、「気質」や「鍛錬」や「善悪」やらと流れていきますが、老人がバッタバッタと「良心」や「道徳観」や「愛」を切り倒していく様はなかなか胸がすきます。

     本書は、考え方を説いたフィロソフィー本なのか、はたまた事実を暴いたドキュメンタリー本なのか。
     
     読まれる皆さんの感想が気になります・・・!

     主題とは逸れるのですが、私は、第六章「本能と思考」が白眉だと思います。

     「本能」の定義、「思考」のホントの意味、「自由意志」の有無について、物質的価値と精神的価値について、「わたし」はたくさんあるということ、人間と他の動物は平等であるということなどなど。

     いまもって悩ましかったりする問題や、日本に遅れて入ってきている問題などがたくさんここにはあると思います。


     トウェインが亡くなる4年前に出た作品(1906年)ということもあり、老人ロールはトウェイン自身でしょうか。
     それにしても、20世紀の初頭ですでにこういった世界観を持っていたトウェインに脱帽しました。

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    2024年08月21日
  • 不思議な少年

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    視点や考え方の違いを理解せず求める怖さ。

    追加
    選挙結果でこの物語を思い出した。同床異夢、その通りと思いきや違う側面がメインだったなど。

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    2025年09月05日
  • ジム・スマイリーの跳び蛙―マーク・トウェイン傑作選―

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    「トム・ソーヤーの冒険」「ハックル・ベリーの冒険」で有名な著者のエッセイ、コラム等の短編集。短編小説もあるが、もっぱら、著者がどういう人だったかを知ることができる作品だろう。ユーモアと言っても「それがどうした。」と思えるようなのもあり、時代と環境の違いか、読みごたえがあるとは言えない感じ。2024.3.24

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    2024年03月24日
  • トム・ソーヤーの冒険

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    ネタバレ

    読むまでなぜか少年が筏で漂流する話だと思っていた。たぶん十五少年漂流記と混じってる。なんで混じっちゃったんだろ?
    だから読み始めるうちはいつ漂流するんだ?と思ってたけど、中盤に差し掛かってどうやら違うらしいということに気づいた。

    想像してた話とは違ったけど、赤毛のアンシリーズのような子どもが生き生きと自由に遊び回る姿を描いた海外児童文学が大好きなので、読んでよかったなあという感じ。
    児童文学といっても、大人や子どもの人間性や心情について一歩引いた視点で書いているので、それが滑稽さを際立たせているところもあれば、今にも通ずる感性もあったりした。この的確な視点や本人も楽しんで書いたのだろうな、という文章が、作者が描こうとしていることへの信頼感にもつながった。
    やっぱり名作は面白いなー

    わたしが読んだのは旧訳版だったけど、翻訳も内容も読みやすく、全く古さを感じなかった。

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    2024年03月04日
  • トウェイン完訳コレクション 人間とは何か

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    本編も面白いが、訳者あとがきにドキッとさせられた。『反応しない練習』(草薙龍瞬)を思い出しながら読んだ。

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    2023年03月04日
  • 漫画 人間とは何か?

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    人間とはと新たな見方を教えてくれる本でした。
    環境が人間を創る。
    だから、良いものに触れて、良い人間関係の中に見を置く。のが大切だなと改めて思った。
    もっと良いものに触れていこうと思えた本でした。

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    2022年12月03日
  • 不思議な少年

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    『トムソーヤの冒険』と同じ作者の作品とは思えないような暗い作風でした。作者の意外な一面を見れたような気がしました。

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    2022年10月03日
  • 人間とは何か? 自己啓発の劇薬 マーク・トウェインの教え

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    ネタバレ

    人間は、おのれの精神的安らぎを得るためであれば、なんだってする。自己犠牲の誘惑に耐えられるものと耐えられない者がいるだけ。

    外部の環境でどうにでも人間は変化する。理由は、過去の人生のすべてにある。

    人間は機械である。

    マーク・トゥエインの遺言、死ぬ4年前に匿名で出版した。
    人間とは、自己中心的な機械である。
    気質と外部影響で決まる機械。
    気質はなくならないが、外部影響は訓練で変えられる。

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    2022年09月24日
  • ハックルベリー・フィンの冒けん

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    柴田元幸さんによる新訳版。
    ハックとジムのやり取りをはじめとする会話シーンが印象的。
    持っている知識を使って自分なりに物事を理解しようとする様が、会話の中から見えてくるのが面白かったです。勘違いや言い間違いも含めて。

    ハックの一人称の語りを通して、子どもたちが世界をどう捉えているのか、宗教や政治や歴史をどう捉えているのか、とても生き生きと感じられました。

    特に、黒人奴隷のジムに対するハックの葛藤に引き込まれました。
    ジムのことは愛しく思ってるけど、元々誰かの所有物だったため、そこから逃げ出す手助けをしてしまったという「盗みの罪悪感」を常に抱いています。しかし一方で、ジムが家族と離れ離れになったり、逃亡ニガーとして捕まってしまうことが理不尽なことだという意識もあります。

    ハックの中では、ジムを捕まえることが善で、ジムを逃すことは悪。
    今とは違う価値観ですが、ハックの語りを通して、彼自身の中にその価値観が埋め込まれてしまっているのがよく分かります。そして、「そういう価値観を信じ込むというのはどういうことか」を読者が体感できるようになっています。

    だからこそ、その価値観に自らあらがって、「よしわかった、なら俺は地獄に行こう」と覚悟を決めるシーンが際立つのです。あそこのシーンはシビれました。

    そして改めて、変な奴とされながらも常識をきちんと疑うハックと比べて、トムソーヤーはなんでも型にはめて物事を行おうとするつまんない奴だなと思いました。ハックをバカにするときも人格を否定するような言葉を使うし。子どもだからまだいいかもしれないけど、これがこのまま大人になったらかなりキツいなと。
    マーク・トウェインがどのような意図をもってトムソーヤーをこういうキャラクターにしたのかが気になりました。

    後半トムソーヤーが再登場してから話が無意味に停滞し、まったく展開しなくなったのもきつかった。最後のクライマックス前にめちゃくちゃ盛り下がりました。

    とはいえ全体としては、語る内容にもましてその語り口に面白みがある物語として、改めて楽しむことができました。そして、ここまで書いてきた感想ひとつひとつに応えてくれるような、柴田さんの解説もとても面白かったです。

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    2022年06月16日
  • 漫画 人間とは何か?

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    漫画なので読んでみた。
    人間機械論は、現代は更にその一段階、二段階上で、人間とは何かと議論されているものだと思うので少し古いが。

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    2022年03月28日
  • 漫画 人間とは何か?

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    ネタバレ

    漫画だけでなく、所々挟まれている妹尾教授の解説もよかった。

    人間は意思決定に基づき、選択をしていると思いがちだが、実は身体が先で意識が後付けで動いているらしい。
    また、”自由意志”という考え自体が、ある種、作られた概念という話も面白かった。曰く、洋の東西を問わず、宗教は善いことをすれば天国に/悪いことをすれば地獄に行くと教えているが、それは社会秩序を保つ上で都合が良かったから。そして、その教えが成り立つには「人々は自由意志に基づき行動しており、行動の責任は行動した人にある」という前提が必要となる。そうして、ある種自由意志という概念が作られた。ただ、科学によって宗教の教えが弱められたように、自由意志も、その信憑性を科学が切り崩しつつあるという話だった。
    確かに、生まれた環境や遺伝によって人々は制約を受けており、ある状態に置かれている人の責任をその人の行動に全て帰することはできないという論調は高まっている。それが昨今の、ダイバーシティの流れにも繋がっている気がした。

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    2022年03月20日
  • 漫画 人間とは何か?

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    目から鱗。自分の弱さを認めるって、こんな方法もあったのか。
    でも、どうせ人間は機械だからっていうことで状況に流されて、結果何も考えなくなるってならないのかな。

    つぎは単行本の方を読んでみようと思う。

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    2022年03月11日
  • 漫画 人間とは何か?

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    ネタバレ

    たまたま本屋さんでカッコいい表紙が目に入って購入。幼い頃に読んだ記憶がある「トムソーヤの冒険」や「ハックルベリーフィンの冒険」を書いた方の本(を漫画化したもの)、というところにまんまと惹かれてしまいました。
    内容をまとめると、「人間の行動は全て自己満足が由来」「何をもって満足とするか、は環境等の外的要因によって機械的に決まる」ということになるのかな…
    率直に、この考え方自体には、あまり新しさを感じません。
    私自身は生まれてから今まで、ずっと自己満足を満たすために生きてきた感覚があるし、周りの人間もそうでした。でもこれも、 "環境等の外的要因" になっていたのかもしれないですね。
    原作は100年前に出版されてるとのことですし、当時は衝撃だった内容も、今では社会に浸透してきているのかなぁと思いながら読んでいました。
    人間が機械なのであれば、各機械が止まらず動き続けられるようにするための仕組みを作ったり、パッチを配布したりするのが社会の役割だったりするのかなぁ。
    何にせよ今度ちゃんと原作も読んでみようと思います。

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    2022年02月14日
  • 人間とは何か

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    ネタバレ

    読む年代により感想が大きく分かれると思う。
    10代、20代の方がこの本を読んで感じられるのは虚無感だと思う。
    まさに作品中に出てくる青年の心情が投写される気がする。
    ただ、年齢を重ねた方が読めば作品に書かれていることは一種の免罪符になり得る。

    人は形成するものは産まれ持った気質と教育であり自由意志など持たないと言う事実を延々と突きつける形で進んでいく。

    ただ、その事実に対する著者の成否や判断は作品中一切行われず読者に委ねられる。唯一、著者の心情を表してそうなのは最後の一文のみである。

    事実を提示するのみで、論理展開が行われないため単調な進行となり、読む人によってはつまらないと言った感想抱くと思う。

    人は自由意志を持たない、これをどう捉えるかによって作品の感想が大きく変わる。

    若い方は否定的になるであろうし、ある程度経験の積んだ方なら、なるべくしてなった心配するなと言う思いを感じるのではなかろうか。

    千差万別あると思いますが、ある一つの価値観に触れる機会を与えてくれる名著だと思います。

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    2021年11月04日